如家酒店
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如家酒店
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■ミッション7 上海の新たな定宿を探す
列車は遅れを取り戻して、上海駅には定刻に到着。さて、また宿の確保である。ちょっと疲れていることもあり、前回の賓館の近くに小奇麗なホテルがあったのでそこをあたってみることにする。再び地下鉄に体をねじ込んで中山北路駅下車。2番出口を出た真ん前が如家酒店上海火車駅店である。ちょっとラブホテルっぽい外観に怯むが、ここは中国の新しいビジネスホテルチェーンで、実は結構支店が沢山あるらしい。まず驚くのは従業員が会う度に「ニイハオ」と挨拶をしてくれる。これはちょっと考えられなかったことなので、新しい中国を感じることができる。そしてエレベーターはちゃんと動く。窓がきちんと閉まる。部屋が明るい。暖房が効く。テレビのリモコンが使える。豊富なお湯がすぐ出る。布団が暖かい。部屋から国際電話が掛けられる。無料でLANが使える。トイレットペーパーが三角に折ってある・・・。「当たり前やがな!」と思わず突っ込んだ方は正常です。しかし、中国旅に慣れるとこのすべてにいちいち感動できてしまうんです。更にミネラルウォーターの給水機も設置されているので、おいしい水とお湯がいつでも飲める。そしてこの内容で200元程。一つ難点があるとすれば、浴槽が無くてシャワーのみということ。この割り切りがこのホテルのウリでもあるようだ。中国の旅に疲れたらこんなホテルも今はあります。
快適な部屋で一息入れてから近所を散策。夜でも沢山の屋台が出て活気がある。ワンタンの店に入り、羊肉面と特色餃子。ナッツのタレが掛かった蒸餃子でかなりうまい。またインターネットカフェに行ってみるがやはり日本のページだけ見られない。
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2006年12月30日
■ミッション8 服飾市場で粋な鞄を探す
料金表を見たら安いダブルがあることが分かったので、部屋を双人床(ツイン)218元から大床(ダブル)199元に変えてもらう手続きをする。こういう面倒なことも嫌がらずやってくれるのが素晴らしい。無事手続きが済んで、散らかった荷物をバックパックに押し込んで民族大移動。
朝食は屋台の肉まんと芝麻球。これを部屋で食べてから七浦路へ向かう。以前に行った襄陽服飾市場がなかなか面白かったのだが解体されてしまい、その人たちは七浦路へ移ったといううわさなので、行ってみることに。チープ路という名前からも期待が高まる。 ヨーロッパを思わせる(行った事は無いが)軽軌3号線を宝山路で下車。駅の売店では寿司なんかを売っていて、コンビニもファミリーマートだ。細い路地を抜けて七浦路へと歩いてゆく。 途中に盒飯(弁当)ストリートがあり、直感で一軒の店に入る。おかずを指差してゆくが途中でおばちゃんが任せなさいとばかりおかずを積んでゆく。様々なおかずが混ざり合ってものすごい訴求力だ。大きな鰯のような魚も入っている。上海で海の魚は初めてだ。卵が屋根に被さって6元也。皿から溢れた極悪な液体が傾いたテーブルを伝って向かいのお嬢さんの方へ流れ、非常に迷惑を掛けているようだが構っている余裕が無い。なんとか食べ終わって食堂の看板猫を撮る。
食事を終えて外に出ると、すぐ七浦路だった。思ったより近代的である。屋台的な襄陽服飾市場とは別物という気がした。具合のいい鞄があれば買いたいと思っていたのだが、売場の殆どは冬物の婦人服で占められていて、あまり目的のものが見つからない。デジタル商場という看板が見えたので入ってみる。が、なんとなく盛り上がりに欠ける感じだ。その後ちょっとファッションショーなんかも見たが、疲労してタクシーに乗り込む。さすがに速いし楽だ。交通カードを渡すとメーターの上にパシッと置いてレシートを出してくれる。ホテルの部屋に戻るとなんかやけに落ち着く。如家(家の如し)なるほどと思う。
夕食は味之都で炒面とビール。これを食べないと上海は始まらない。しかしこの簡単な注文がなかなか通じない。どうもお店の小姐が外人にちょっと緊張してしまっているようだ。もう一人の小姐が出てきて、なんとか注文が通る。隣の小姐がなにやらおいしそうなものを食べている。鳥のフライと餅にタレを掛けたセットのようなものだ。あとでこっそりレシートをのぞくと排骨年樵となっている。次はあれを頼んでみよう。食べ終わって、会計をしようとすると「もう終わっている」と言う。どうも、この店は前払いのシステムだったのだが、最初にてこずった時に取り忘れているようだった。そのまま帰れそうだったが、他人の国に来て喰い逃げはまずいので、なんとか説明して受け取らせる。帰りにひいきのコンビニ好徳で紹興酒と力保健(リポD)と豆漿を買い、リンゴ園というお菓子屋でケーキを買う。
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2006年12月31日
■ミッション9 美食街を攻略する
宿が気に入ったので、3日分宿の延長手続きをする。昨日買ったケーキを食べてみる。期待を裏切り、結構ちゃんとしたケーキだった。クレープのような感じでなかなかうまい。豆漿も飲んでみる。にごりの豆乳という感じで、豆腐に近い味でこれもまたうまい。しかも、中からストローが出てくる親切設計。 夜は黄河路へ行くことにする。以前社員旅行の時にガイドさんが教えてくれた美食街である。中山北路から最寄の新閘路までは地下鉄1本で行ける。ここから人民広場まで、高級店から下町食堂までいろいろな店が並ぶが、ここはやはり火鍋でキメたい。しかし見つけた良さそうな火鍋屋は午後6:00現在で既に満員。これは遅くなると混んできそうだ。沢山の煙突鍋に火を入れ気合の見える火鍋屋があったので突入する。緑島火鍋。「オススメは?」と尋ねるがこれがまた通じない。通じないが結局メニューを指しながら小姐のオススメを注文していく。熱気羊肉、羊腰、香菜、魚円、粉絲、それにビール。羊腰とは羊のサーロイン?のようなものを想像してしまったが、意外にもレバーのことだった。魚円はかまぼこの団子状のもの。粉絲は太い春雨の様な面だ。
たらふく食べた後は運動をしなければならない。そのまま、人民広場を通って、南京路へ流れる。今日は大晦日。中国は基本的に旧暦だが、最近は新暦に従う人も多いのだろう。すごい人手だ。なぜか頭に付けるうさ耳とか、光る牛の角とかが流行っていて、売り子も多数出ている。その他、ぬいぐるみの花や、花火も流しで売られている。北京オリンピックの公式グッズ販売店もある。当然パチもんが町にあふれそうなものだが、意外にそういうものが見当たらない。あくまでも北京のオリンピックであって、上海は関係ないと言いたいのだろうか。河南中路から名前が変わった南京東路駅から地下鉄に乗る。
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2007年1月1日
■ミッション10 長江でたそがれる
年が明けた。しかし正月という実感はまるで無い。朝は缶入りの八宝粥を食べてみる。予想していたよりも甘過ぎず、結構おいしい。ふたの中からスプーンが出てくるのも相変わらず親切だ。昼飯に永和大王でもと思い探すが、行きたい時に限って見つからない。その代わりサイゼリアがあった。明らかにしまむらと思われるビニールを提げた人も見かけた。上海にもあるのだろうか。ドラッグストアのワトソンズをのぞいてみる。日本のお菓子やレトルト食品なんかも売っている。雅子さんのカレーなんていうのもありちょっと気になる。
今日は長江を見に行く。 軽軌3号線は空いていて、途中からは座れた。高架なので街を眺めるのにちょうど良いが、工業地帯のような殺風景な所を走る。長江南路止まりの列車だったので、ここで次の列車を待つ。降りた駅で食事をしたいが店もなさそうな駅が多い。宝楊路で降りる予定でいたが、一つ前の水産路に大きな超市が見えたので、一つ戻って降りる。超市に入ってゆくとケンタッキーがあったので、ここで仕方ないかと思っていたが、味之都も見つけた。結局、気になっている排骨年樵を食べてみようと思い、こちらにすることにした。予想通りなかなかおいしくまた食べたいが、これは味之都独自メニューなのだろうか。この超市にはメガネの三城なんかも入っていた。
付近のバス停を探してみたが、イマイチ長江まで行くバスが分からないので、タクシーを捕まえて宝楊路馬頭まで行ってみることにした。天気が悪く視界があまりよくないため、イマイチ大河という感じが出ないが、一応長江は見たようだ。ミッション完了としよう。
帰りは51路のバスに乗る。このあたりは上海城市地図から外れるので、バスがどこを走るのかイマイチ分からない。水産路も停まるがあくまで道の名前であり、軽軌の駅とはかけ離れたところに停まる。だいぶ走ってから軽軌と並行する道を走りだした。しかし、最近開通したばかりの軽軌駅とは、全く無関係な位置に停まり、バス停名も違うので乗り換えにくい。しばらく走って、長江南路駅が見えてきたところでバスが停まったので、すかさず下車し軽軌に乗り換える。そのまま地下鉄に乗り継いで宿へ。
夕食は鍋貼(焼き餃子)を食べたかった。前の定宿の近くに店があった気がしたので、行ってみる。しかし、何か思い違いをしていたようで、別の店だった。そのかわり集集小鎮という店が見つかり、煎餃があったので入ってみる。魯肉飯と猪手套飯(豚足定食)と煎餃を注文する。魯肉飯は大きめのそぼろご飯のような感じ。豚足はコラーゲンたっぷりだ。煎餃は日本の餃子に近く、やはり甘酢あんかけのタレがつくが、醤油とラー油で頂く。
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