ここ数年来、自動車の盗難に関するニュースを目にする事が多くなりました。警察庁の調べによると、盗難件数は年を追う毎にうなぎ登りなのに対して、検挙数は一向に上がって行く気配があません(データ室参照)。ご存知のように、我々の愛車であるGT-Rは窃盗団にとって格好の餌食となっています。この要因として、2002年の夏でひとまず生産が打ち切られた第二世代GT-Rの人気が国内外を問わず中古車市場で高値を維持している事にあるようです。しかも平成元年から14年まで年式を問わず全てのGT-Rに盗難は発生しているとの事、我々GT-Rオーナーとしては盗難の不安が常に頭の片隅から離れないものです。GTR-OCの身近な仲間からも同様の体験談を聞くと他人事には思えませんし何とか警察に窃盗団を撲滅して貰いたいという思いも募る一方のですが、データが示すとおりなかなかそうは行かないのが現状のようです。せめて我々に出来る事は警報機を装着したり、常駐・出先を含めた駐車場に気を配ったり細工をする事で盗難の危険性を低くするくらいでしょうか。駐車する場所を選ぶ事でもそのリスクはある程度回避できるようです。しかし、それでは根本的な問題の解決にならないと言う事で、私も時代の流れから米国製のオートセキュリティーシステム(警報機)を装着することになりました。95年、ドイツでは新車の全車両にイモビの装着を義務付けたところ、盗難率が20%近く下がったそうです。プロの窃盗団にとっては大した問題にならないであろうイモビでさえ、面倒くさがって敬遠するケースが有ると言う事でしょう。警報機の場合、彼らにとっては更に面倒な相手ですから、自衛手段としてはベターであるとの判断からです。
自分も含めてことGT-Rオーナーは所有車に深い愛情をお持ちの皆さんばかりだと思います。ここをご覧になった皆さん、出来る限りの自衛手段を講じて盗難から愛車を護りましょう!ちなみに、ここで言う「セキュリティー」とは『安全性』という広義で用います。警報機やグラスピット、ココセコム等もその安全性を向上させる手段のひとつと言う事でご理解ください。
私自身、米国滞在中に怖い思いをしたので言えるのですが、盗難というのはなかなか当事者にしか分からない感情的な傷を負う事もしばしばです。愛着のある物がいきなり無くなったり無惨な姿になった時の気持ちは、程度の大小は有れ、筆舌に尽くしがたいものです。お金で片が付く付かないの話では無いのです。そりゃ、車両保険に入っていて満額でることもあるでしょう。傍目には「車両保険入ってて良かったじゃん。」と映るかも知れませんけど、じゃぁそれで本人は全て解決しているかと言われるとNO!なんです。私の場合、米国ということもあって、ガラスが粉々になっている愛車に対する思いはもちろん、「もし犯人とはち合わせになっていたら?」というとで相当怖い思いもさせられました。できることならそう言った犯罪とは無縁の生活を送る事が最も望ましいと私は考えています。これは多分日本で車を盗まれたりイタズラされたりした全ての人に関しても同一見解だと思います(ちょっと話が重いんですがご勘弁下さいね)。私としましてはせめてこのHPを覗いてくれた方々にそんな思いをして欲しくないと願っています。身近にそう言う方が出来るのは全くもって本意ではありませんから。
んで、ここからが本題、実は今回、自衛手段を講じるに当たって色んなホームページを見て回ってきたのですが、ことGT-Rに関する話題は殆ど見つける事が出来ませんでした(たまたまかも知れませんが)。警報機等の業者の中にはある程度の情報を載せているHPを持っている所も有りますが充分ではありませんし、独自のノウハウは絶対に出す事はないでしょう。そういった意味では我々が得られる情報量はまだまだ乏しいと言えるかも知れません。
そこで、今までセキュリティーに関心を持った事が無い方や、今後セキュリティー対策を検討している皆さんに少しでも情報を提供する事で『安全性』の向上を図ってもらうこと、さらには、既に対策している方もお互いに情報交換を行うことで更なる工夫を施しバージョンアップを可能とし、GT-Rライフを更にエンジョイしてもらおう!というのがこのページの趣旨です。興味のある方は参加希望窓口までご一報下さい。とりわけ、この手の話題は秘密性が重要視されますので、特別な手法を用いた安全な環境下での情報交換がすでに行われています。そこら辺の事情をあらかじめご理解頂き、情報の流出を行わない事を確約できる方のみの参加をお待ちしています。m(_ _)m