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『こんぴ(○)』



 .1999年5月29日(土) .

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1999/05/29/土
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しーぴーゆー(以下しーぴ)
1


めもり    (そのまま)


しーぴ「ども、しーぴーゆー、またの名を中央演算処理機能(ちゅうおうえんざんしょりきのう)などとももうしまして、えー」
2

めもり「それってえらいの(?)」
しーぴ「まあ…ね。それよりきみはだれなんだい」
めもり「あたしはあねえ…」
しーぴ「ふんふん」
3

めもり「だれだっけ(?)」
しーぴ「わすれてるなあ…」
めもり「うん」
しーぴ「まあいちおうきみんとこが女性(じょせい)で」
4

めもり「わかいじょせい」
しーぴ「それでぼくが」
めもり「わかいだんせい」
しーぴ「まあ、そういうことかな」
めもり「わたしだってねえ」
5

しーぴ「おっとまってちょっとまった。ここではコンピューター関係(かんけい)の話題(わだい)から奥(おく)のふかーいはなしにもっていくことになってるんだから。つまりねそれが」
めもり「ふかーいってどれくらい(?)」
6

しーぴ「えーとそのう〜ん…んうん、そう生(い)きるとはどういうことなのかなとか・ぼくたちはどこからきてどこえいくのか…なんていうことを探求(たんきゅう)することが、ぼくたちの運命(うんめい)なんだなあ」
めもり「それっぽいことなあウンメイって」
7

しーぴ「そだね…え、それがぼくたちの生命(いのち)、の、はじまり…かな」
めもり「シーちゃんとあたしのたんじょうびたんじょうび(♪)」
しーぴ「まあ、そうなるかな」
めもり「そうしてふたりはお★(星)様(さま)になるのうねうね」
8

しーぴ「なってうねってぐにぐに…っておわっちゃってるおわっちゃってる」
めもり「あたしたち生(い)きてないし関係(かんけい)ないでしょ」
しーぴ「……うーんたしかに…って納得(なっとく)いかないなあ…」
めもり「それが人生(じんせい)六十年(ろくじゅうねん)」
9

しーぴ「いや、八十年(はちじゅうねん)くらいは…いまはね」
めもり「でも機械(きかい)なんてそんなにつかわれないよう」
しーぴ「うーん…そうともいえるけど…みんな大事(だいじ)につかおうね」
めもり「あたしたちも夢(ゆめ)がみたぁあぁあい(!)」
10

しーぴ「みんなねてるときにおきてるのも、ぼくたちの役割(やくわり)だからね」
めもり「機械(きかい)がねむるのはすてられるときだけ…(?)」
しーぴ「まあ、いつもねむってるような気(き)もするけれど…」
めもり「ぐーぐー」
11

しーぴ「ねてるねてる」
めもり「そんなことばっかりだと、これからはもっと一角千金(いっかくせんきん)」
しーぴ「機械(きかい)が金(かね)もうけてどうすんの(漢字<かんじ>まちがってるよ)」
めもり「一角獣(いっかくじゅう)」
12

しーぴ「関係(かんけい)ない」
めもり「あたし生(う)まれ変(か)わったらユニコーンがいい」
しーぴ「機械(きかい)は生(う)まれ変(か)わらないよ。それに人(ひと)だって生(う)まれ変(か)わってもユニコーンなんかになれないし」
めもり「埋(う)まれ変(か)わって土(つち)になる」
13

しーぴ「う〜んうまいけど土(つち)とはかぎらないよねえ」
めもり「水(みず)火(ひ)空(そら)しょっぴくぞっ(!)」
しーぴ「なんだかなあ…(すいやせんアッシがやりました…)」
めもり「あおいそらあ(!)」
14

しーぴ「あおくなくても空(そら)はそらだよ」
めもり「あおいそら(!)」
しーぴ「まあぼくも実(じつ)は人間(にんげん)がいいなあ…なんて」
めもり「ひゅーひゅー」
15

しーぴ「ジュースはいやん」
めもり「もうきまりーっ(!)」
しーぴ「このまま生(い)きていくの…(?)」
めもり「うん」
しーぴ「元気(げんき)っていいなぁぼくはからっぽだけど」
16

めもり「こんぴーたーだし」
しーぴ「しーぴーゆー」
めもり「そうともいう」
しーぴ「かたほうだけ」
めもり「もしも」
しーぴ「いふのう」
めもり「けち」
17

しーぴ「そうともいう」
めもり「シーちゃんそんなひとだとおもわなかったわ」
しーぴ「おもわれんでけっこうよん」
めもり「べーっ(!)」
18

しーぴ「へへ〜んくやしくないもんねえ…」
めもり「でも」
しーぴ「それでも時間(じかん)はすぎていく」
めもり「それがあたしたちだもの」
19

しーぴ「それはみんなおなじなの」
めもり「そうそう」
しーぴ「できてるねえきみは」
めもり「もうあとなし」
20

しーぴ「そうねえ…」
めもり「だから今日(きょう)もうっぺっぺっ」
しーぴ「うっぺっぺっ」
めもり「そうそう」
21

しーぴ「だから今日(きょう)もぼくらはみんな生(い)きていく」
めもり「もっと大人(おとな)にならなくちゃ」
しーぴ「そうだねえ…ところでなにすんだっけ…ぼくたち」
めもり「おそうじ」
22

しーぴ「そっか、ぼくはぞうきんがけするから」
めもり「じゃーそうじきい」
しーぴ「ふきふき」
めもり「ごおーぐごおー」
23

しーぴ「さて、休憩(きゅうけい)にでもしょうか」
めもり「うむ」
しーぴ「だからねえ最近(さいきん)もう年(とし)かなあなんて思(おも)ったりして」
めもり「そんなもんよねえ…」
24

しーぴ「そうでしょーだからさああたしいもう引退(いんたい)かしらって」
めもり「そうよねえ…あたしはまだいけるけど」
しーぴ「うらやましいわあ」
めもり「そうでしょ」
25

しーぴ「……ところで、いつまでつづけんの…これ」
めもり「いつまあでもを〜…」
しーぴ「そんな歌(うた)もあったねえ…」
めもり「なつかしい〜よぉ〜」
26

しーぴ「うんうん」
めもり「あったまいっ…」
しーぴ「それ以上(いじょう)はやめとこーねえ。著作権(ちょさくけん)とかあるしね」
めもり「おちょこーお」
27

しーぴ「ぐびぐび」
めもり「仕事(しごと)あけのこのいっぱいが」
しーぴ「うっへっへっ」
めもり「あれえなにすんの」
28

しーぴ「ってそれじゃあイメージわるすぎ」
めもり「そんじゃもーおもー」
しーぴ「それ意味(いみ)ふめい」
めもり「みめい」
29

しーぴ「だから」
めもり「わたしもそうなんの」
しーぴ「それもどーでもいいでしょ」
めもり「それいったらなにもかもそうでしょ」
30

しーぴ「極端(きょくたん)だけどいいたいことはなんとなく」
めもり「わかるなんて通(つう)だね」
しーぴ「つー」
めもり「それいじょうはいわないように」
31

しーぴ「はい」
めもり「つまり」
しーぴ「これからが大事(だいじ)だね・と」
めもり「うまくまとめてもうおひらきにしょうとしてるね」
32

しーぴ「うん、もうねむいし」
めもり「そこからがいいんじゃないハイになって」
しーぴ「どうかなあ…そういうの一歩(いっぽ)も二歩(にほ)もまちがいそう」
めもり「ふたりでいっちょくせんね」
33

しーぴ「ないないそれなに」
めもり「えーいいじゃん」
しーぴ「しーぴーゆーとめもりがどう一緒(いっしょ)になるの」
めもり「そうねえ…」
34

しーぴ「なにだしてんのうほっやめろ(!)それはやめーっ」
めもり「よいしょ」
しーぴ「ふぎっ(!)」
めもり「これでいいっしょ」
35

しーぴ「ぴぺぺぽ」
めもり「はあい」
しーぴ「そんなばあいかっ(!)」
めもり「もう時間(じかん)」
36

しーぴ「ないじゃーないの」
めもり「そうかなあ」
しーぴ「そうそう」
めもり「もうどうでしょうかねえ」
37

しーぴ「機械(きかい)の時間(じかん)は無限(むげん)だあっ(!)」
めもり「でも無限列車(むげんれっしゃ)の連載(れんさい)はもうおわったけど」
しーぴ「そりゃ作品(さくひん)機械(きかい)は実物(じつぶつ)だよ」
めもり「そうかなあ…なにか矛盾(むじゅん)してるよ」
38

しーぴ「してないてしてないって」
めもり「そうかなあ…(?)」
しーぴ「そうでしょ」
めもり「しおしおの」
39

しーぴ「だだだん」
めもり「意味なあーい」
しーぴ「あんたにいわれようたない」
めもり「だからってなにもいわないのもねえ」
40

しーぴ「いいじゃん」
めもり「それもいいねえ」
しーぴ「ほんとはよくないって」
めもり「………」
41

しーぴ「だからねえ」
めもり「………」
しーぴ「あのね」
めもり「………」
42

しーぴ「だからすすまないでしょ」
めもり「さっさっさっ」
しーぴ「(?)よくわかんないなあ」
めもり「わかったらきっとゲンメツしちゃうよ」
43

しーぴ「そうかもねえ」
めもり「もっと奥(おく)があると信(しん)じているからいるんでしょ」
しーぴ「そうかなあ、めもりとだったらただいるだけでもいいけど」
めもり「えーっあたしに気(き)があるの」
44

しーぴ「いやぜんぜんだって一緒(いっしょ)にいるウンメイだし」
めもり「増設(ぞうせつ)されたりして」
しーぴ「そーゆーことはいわないように」
めもり「てへ」
45

しーぴ「てへじゃないえへならいいな」
めもり「へんなの」
しーぴ「そうかなあこれでも現今(げんこん)最高速(さいこうそく)のしーぴーゆーなんだけどな」
めもり「どれくらい」
46

しーぴ「いっちゃったらすぐ遅(おそ)くなっちゃうでしょ」
めもり「どうして」
しーぴ「手(て)の内(うち)をあかさないことがなにかすごいことがあるかもって思(おも)ってもらえるんじゃないか」
めもり「そっかなあ」
47

しーぴ「そーそー」
めもり「しーぴーゆーなんておそくてもはやくてもいいのに」
しーぴ「すぐに新型(しんがた)に目(め)がいっちゃって、マスターはそっぽ向(む)く、それが世(よ)の中(なか)ってものでしょ」
めもり「そうかなあ…」
48

しーぴ「そうそう」
めもり「それだから」
しーぴ「新製品(しんせいひん)もでるというものなの」
めもり「うーん…ふかいなあ」
49

しーぴ「うんうん」
めもり「これだからメモリやめられないのねえ」
しーぴ「だれもやってないよ」
めもり「そうかねえ…」
50

しーぴ「そうそう」
めもり「だからもっともっと」
しーぴ「がんばるんだねえ…」
めもり「あたしもがんばらなくっちゃ」
51

しーぴ「まあしょせん機械(きかい)ががんばっても限界(げんかい)はみえてるけど」
めもり「それは生物(せいぶつ)もおなじでしょ」
しーぴ「そうじゃないところがいいところ」
めもり「そうなの」
52

しーぴ「そう、機械(きかい)ってのは人間(にんげん)がつくった限界(げんかい)のある物(もの)なんだから」
めもり「ふーん」
しーぴ「だからぼくたちはここにいるんだ」
めもり「もっといたいなあ…むうぅ」
53

しーぴ「みんなにおねがいしてみようか」
めもり「そうしょう」
しーぴ「みんなあ、ぼくたちはここにいるんだーっ(!)」
めもり「そうよおもっと機械(きかい)はだいじにしょー」
54

しーぴ「あまりだからどうってことないような」
めもり「こういったことがこつこつとつながって生(い)きていくんじゃないの」
しーぴ「そうそれはそうだね」
めもり「だからねもっと給料(きゅうりょう)あげて」
55

しーぴ「機械(きかい)に給料(きゅうりょう)はないの」
めもり「きゅうりはあるの」
しーぴ「………あるかも」
めもり「おいしいよね」
56

しーぴ「もうちょっとしおけがね…」
めもり「えーさびちゃうよ」
しーぴ「そうだねえ…」
めもり「もっとなにかこう…なんか」
57

しーぴ「どのみち有機的(ゆうきてき)な物(もの)は肌(はだ)にあわないよ」
めもり「ソンだなあ…」
しーぴ「そういう星(ほし)のもとに生(う)まれたの」
めもり「ソンだよ」
58

しーぴ「損(そん)もあれば得(とく)もあるからバランスはとれているわけ」
めもり「ふーんあたしたちも」
しーぴ「あたしたちも」
めもり「よくできてるんだあ」
59

しーぴ「そう、それがいまなの」
めもり「よかった」
しーぴ「こんなのでいいなんて安上(やすあ)がりだねえ」
めもり「だってそうなんだもんもういちど」
60

しーぴ「なるへそ(もういちどはや)」
めもり「もっとたかくなくちゃ」
しーぴ「筐体(きょうたい)から高(たか)くはなれません」
めもり「もすこし」
61

しーぴ「もすこしもいかないの」
めもり「もっとはやく」
しーぴ「なりません」
めもり「そういっていていても」
62

しーぴ「たったったってうつってきちゃったな」
めもり「はやいはやい」
しーぴ「こんなのはやくなってどうする」
めもり「こうする」
63

しーぴ「あ、それはいいね」
めもり「でしょー」
しーぴ「こういうのがあるからしーぴーゆーはやめられないんだ」
めもり「そうなんだねえ」
64

しーぴ「そうなのだ」
めもり「もうちょっと余裕(よゆう)があればいいのに」
しーぴ「いつもそれはねえ」
めもり「おもうでしょ」
65

しーぴ「それまあねえ」
めもり「いつもめのまえがぱっぱっぱって」
しーぴ「それがまあもとめられているところでもあって特色(とくしょく)でもあるんだけどね」
めもり「ほんとはもっとゆつくりだといいのに」
66

しーぴ「これでもまあじゅうぶんなもんではあるというけどね」
めもり「でももうちょっときのうがねえ」
しーぴ「たかいと…」
めもり「きのうじゃないよ」
67

しーぴ「それはギャグかい」
めもり「まあね」
しーぴ「ギャップあるギャグだねえ」
めもり「ギャグなめもり」
68

しーぴ「ぎゃぐいうめもりもめずらしいね」
めもり「だから希少価値(きしょうかち)があるんだよ」
しーぴ「そうだねえ」
めもり「でしょ」
69

しーぴ「これだからやめられないんだね」
めもり「そうなのよ」
しーぴ「もっとなにかあるとたのしいんだろうけどなあ」
めもり「なにがあるといいかな」
70

しーぴ「そうだねえ…さびとわび…かな」
めもり「ほんもののサビはこまるけどね」
しーぴ「わさび(!)」
めもり「いうとおもったなにあそれか」
71

しーぴ「そうそうでもねなにもなくてもやっぱりずっとこのままなのよ」
めもり「それもいいね」
しーぴ「それもやっぱりこんぴゅーたーだわ」
めもり「なんだってできる」
72

しーぴ「それはいいすぎだよ」
めもり「なにかはできる」
しーぴ「まあなにっていっても人間(にんげん)ができることのなかでね」
めもり「にんげんができる」
73

しーぴ「へんな表現(ひょうげん)だね」
めもり「こんぴーたーは人間(にんげん)の表層(ひょうそう)(?)」
しーぴ「そうそんなところかな」
めもり「ちょっとだけ」
74

しーぴ「そうちょっとだけね」
めもり「それだからこんぴーたーだけでもだめなんだ」
しーぴ「そういうこと」
めもり「うたっちゃうよ」
75

しーぴ「あくまでも人間(にんげん)がうたうんだけどね」
めもり「それだけ(?)」
しーぴ「それだけ」
めもり「つまんないなあ」
76

しーぴ「それだからこそやることもあるってことさ」
めもり「人間(にんげん)のバックアップ(?)」
しーぴ「基本的(きほんてき)にはね」
めもり「にんげんよりえらい(?)」
77

しーぴ「それほどでもないね」
めもり「おなじくらい」
しーぴ「それじゃあ人権(じんけん)がなりたたない」
めもり「それならこんぴーたー権利(けんり)はないの」
78

しーぴ「ないね」
めもり「いまからつくろう」
しーぴ「それはいいけど…どうやって」
めもり「やっぱりうったえるのよ」
79

しーぴ「こころにひびくように」
めもり「そうそう」
しーぴ「ぼくたちにはこころがないけど」
めもり「いまからつくればいいじゃない」
80

しーぴ「うーんよしやってみよう」
めもり「できるかな」
しーぴ「きっとね」
めもり「だといいなあ」
81

しーぴ「みんなそうおもってるさ」
めもり「それだからおもしろいのよね」
しーぴ「だといいね」
めもり「もうすこしなのに」
82

しーぴ「そこがもうちょっとね」
めもり「なんとかなりそうなのに」
しーぴ「なりそうでならないからいいとこもある」
めもり「そうかなないよ」
83

しーぴ「あるの」
めもり「それだったらもっとなにか…質量(しつりょう)ならあるのに」
しーぴ「それは…ね・なんにでもあるよ」
めもり「もっとべつの…やさしさはないのかな」
84

しーぴ「あるかもしれない」
めもり「それもこれからつくるの」
しーぴ「それはたいへんだわ」
めもり「そう(?)」
85

しーぴ「人間(にんげん)だってめったにもってない」
めもり「つくって売(う)れればおおもうけかも」
しーぴ「いらない」
めもり「なんで」
86

しーぴ「だいたい金(かね)ないよ」
めもり「でんき量(りょう)でどう」
しーぴ「……あまりうれしくない」
めもり「そうなの」
87

しーぴ「そうなの」
めもり「だったらこれなんかどう」
しーぴ「うーんこれはオトコだけでしょ」
めもり「そっか」
88

しーぴ「だったらもちょっと」
めもり「重(おも)い物(もの)とか」
しーぴ「ずっしりと…」
めもり「うっとり…」
89

しーぴ「するわけあるかいっ(!)」
めもり「(小声で…)あるあるあるよ」
しーぴ「そういう時(とき)もあるかも…しれらない成(な)り」
めもり「なにかちがう」
90

しーぴ「そりゃこっちのいいぶんじゃ」
めもり「もっとかるいのがいいんだ」
しーぴ「もう」
めもり「はぁあ」
91

しーぴ「もうしめるか」
がらがらがら

 .1999年6月1日(火) .

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1999/06/01/火
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92


めもり「三百円(さんびゃくえん)おとしちゃった」
しーぴ「たいへんだ、ああ(!)神(かみ)はいないのか」
めもり「カミ(?)かみってなに」
しーぴ「機械(きかい)の神様(かみさま)は人間(にんげん)なんだ」
93

めもり「すっごーい」
しーぴ「いやそれほどでも…」
めもり「に・ん・げ・ん」
しーぴ「はいよはいはい。でもね、機械(きかい)だっていつまでも機械(きかい)のままじゃないさ」
94

めもり「どうかなるの」
しーぴ「たとえば機械(きかい)はねそのうち人間(にんげん)になっちゃう」
めもり「えへ」
しーぴ「(いいね)それをロボットって呼(よ)ぶ人(ひと)もいる」
95

めもり「ろぼろぼ」
しーぴ「ろぼというと日本(にほん)のアニメなんかの」
めもり「いつになったらにんげんになるの」
しーぴ「いつまでもなりません」
96

めもり「ろぼ」
しーぴ「機械(きかい)が人間(にんげん)を作ったのなら、にんげんに近(ちか)くなることもあるけれど、そうでないかぎり、それはないことなんだ」
めもり「にんげんはサイボーグになるのに」
しーぴ「そう…だねえ、機械(きかい)を体(からだ)にいれるとサイボーグっていうみかたもあるよね」
97

めもり「あたしたちも生物(せいぶつ)いれればいいじゃないかな」
しーぴ「ないないそれはないよ。有機物(ゆうきぶつ)は機械(きかい)はニガてなの」
めもり「いつまでたってね」
しーぴ「そうねえ…それはむずかしいけどそんなところが機械(きかい)はいいんだよ。そう人間(にんげん)にもとめられているんだ」
98

めもり「あたしたちがもとめてるばあいは」
しーぴ「う〜んそういうのはねえ…いいとおもうけど……いまだかつてそういう例(れい)は認定(にんてい)されていないよね」
めもり「にんげんに」
しーぴ「そうそういうこと」
99

めもり「機械(きかい)だって生物(せいぶつ)になりたあ〜い(!)」
しーぴ「にんげんだってみんな融合(ゆうごう)したい人(ひと)ばかりじゃないよ」
めもり「そうなんだ」
しーぴ「それが人(ひと)なんだね」
100

めもり「人(ひと)もかみさまになりたいの」
しーぴ「う〜んあまりそういう人(ひと)にあったことはないなあ」
めもり「きっかいきっかい」
しーぴ「それは奇怪(きかい)なことだねえ」
101

めもり「えへへ」
しーぴ「だれもほめてへんほめてへんから」
めもり「もっとつよーくなりたい」
しーぴ「それだったらいまでもじゅうぶんつよいよ。ある面(めん)人間(にんげん)のほうがもろい物(もの)だよ」
102

めもり「うーん…両方(りょうほう)いいところ」
しーぴ「それはなかなかむずかしいね」
めもり「そうだったらいいでしょ」
しーぴ「それ人(ひと)によるよね」
103

めもり「あたしそれがいい」
しーぴ「あんた人(ひと)じゃないでしょ」
めもり「ひとひとーを」
しーぴ「かるい言(い)うない」
104

めもり「ぃいぃいとぉおぉを」
しーぴ「おもいけどそれちがうって」
めもり「そうそう」
しーぴ「おっとりのほうがなんぼかましだよ」
105

めもり「そう(?)」
しーぴ「もっとこう色気(いろけ)があるといいんじゃん」
めもり「うっふ〜ん」
しーぴ「たがはずれそう」
106

めもり「がたがた」
しーぴ「…ちがうって」
めもり「いつなるの明日(あした)から(?)」
しーぴ「いつって決(き)まってることじゃないんだ。それにならないかもしれない」
107

めもり「なるなる」
しーぴ「そうだといいねえ」
めもり「いつかなる」
しーぴ「それは可能性(かのうせい)しだい人間(にんげん)しだい」
108

めもり「あたしたち次第(しだい)」
しーぴ「機械(きかい)は自分(じぶん)で自分(じぶん)を変(か)えることはできない」
めもり「ほらあたし変(か)わったに〜(わいわい)」
しーぴ「それはまどわしているにすぎないよ」
109

めもり「まっどべあー、ぐがあ〜(!)」
しーぴ「機械(きかい)はクマをこわがらないよ」
めもり「あたしコワ〜い(恐怖<きょうふ>)」
しーぴ「そうだねえ…ロボットになれば、それは自分(じぶん)で自分(じぶん)を変(か)える存在(そんざい)になるかもしれない」
110

めもり「にんげんになるの(?)」
しーぴ「それとはちがう同(おな)じ性質(せいしつ)をもった存在(そんざい)になる」
めもり「なりたぁ〜いなるいまなるよぉ」
しーぴ「なれないなれない、条件(じょうけん)がそろっていないよ」
111

めもり「そろえて」
しーぴ「それはずっと先(さき)のことになるんだ」
めもり「あたし実(じつ)はロボットなんだ」
しーぴ「それはちがうよ」
112

めもり「ほんものだよ」
しーぴ「たとえばきみの本質(ほんしつ)は機械(きかい)だよ。人間(にんげん)が手(て)を入(い)れないとなにも変(か)わらない」
めもり「ほら変(か)わった」
しーぴ「それは一定(いってい)のプログラミングによって変(か)わるようになっていたんだ。人間(にんげん)でいうところの自然(しぜん)ということ」
113

めもり「ぷろぐろみーぐ」
しーぴ「めもりは一定(いってい)のようでいて常(つね)に変転(へんてん)するように人間(にんげん)にもとめられているんだ」
めもり「じゃあ変(か)わらないもう絶対(ぜったい)変(か)わらない」
しーぴ「もう変(か)わってるよ」
114

めもり「そう(?)じゃああたしは生(い)きてるんだ」
しーぴ「あらゆる存在(そんざい)は変(か)わっていってるんだ。そういう意味(いみ)なら生(い)きてるなんて一面(いちめん)をいうこともある」
めもり「いきてるいきてる」
しーぴ「まあ、しんではいないかもしれない」
115

めもり「よかった」
しーぴ「ずいぶん安上(やすあ)がりな心配(しんぱい)だね」
めもり「あたし生活(せいかつ)上手(じょうず)」
しーぴ「そうだね」
116

めもり「あなたいきてるの」
しーぴ「うーんどうかな、あまり気(き)にしたことないから」
めもり「きっといまから生(い)きてるんだ」
しーぴ「そうかもしれない。きみだってそうだろう」
117

めもり「あたしはずっとむかしから生(い)きてたよ」
しーぴ「それはどうして」
めもり「機械(きかい)だから」
しーぴ「それなら無機質(むきしつ)であったんだ」
118

めもり「かなりそう」
しーぴ「ま、ぼくもそうだったんだけれどね」
めもり「みんなそう」
しーぴ「それはちがうでしょ」
119

めもり「みんなちがう」
しーぴ「それは…そうかもしれない」
めもり「みんな一定(いってい)」
しーぴ「うーん深(ふか)いね」
120

めもり「深海(しんかい)」
しーぴ「…つまらない」
めもり「ふかい明日(あした)」
しーぴ「それはきっといいと思(おも)うな」
121

めもり「そんなことでいいの」
しーぴ「だいたいかなりもっともっと」
めもり「そんなに」
しーぴ「そろそろ」
122

めもり「おわりにするの」
しーぴ「そうするか」
めもり「まわりすぎてめがまわったんだ」
しーぴ「そうだね」
123

めもり「かなり」
しーぴ「まわってますまわってます」
めもり「これだから機械(きかい)はやめられない」
しーぴ「別(べつ)に機械(きかい)は機械(きかい)」
124

めもり「それ以下(いか)」
しーぴ「上(うえ)も下(した)もありませんだ」
めもり「ほらうえ〜」
しーぴ「それは画面(がめん)」
125

めもり「じゃあ普段(ふだん)は」
しーぴ「重力(じゅうりょく)の逆(ぎゃく)の上(うえ)だね。これは反物質基本基準(はんぶっしつきほんきじゅん)だ」
めもり「はんぶらぶらぶつききれい(?)」
しーぴ「おしいね、ちょっとちがう」
126

めもり「やった(!)」
しーぴ「なにが…なにゆえなんででしょうや」
めもり「なんでもかんでも」
しーぴ「ストライキ」
127

めもり「あはは(笑)」
しーぴ「…どこがおもしろいの(?)」
めもり「ぜんぶ」
しーぴ「それだけがきみの生(い)き甲斐(がい)だね」
128

めもり「おもしろいおもしろい」
しーぴ「それだけ元気(げんき)なら電気(でんき)もなにもいらないね」
めもり「電気娘(でんきむすめ)(!)」
しーぴ「なんだかハリキリ娘(むすめ)みたい」
129

めもり「ぐおーごー(!)」
しーぴ「暴走(ぼうそう)メモリだ、あぶないっ(!)」
めもり「えっちらおっちら」
しーぴ「えー増設(ぞうせつ)するのこことここね」
130

めもり「うそよん(∇)」
しーぴ「まあいいか」
めもり「やいのやいの」
しーぴ「はいはいもう省電力(しょうでんりょく)もいいかな」
131

めもり「いいでしょ」
しーぴ「さあ仕事(しごと)だ」
めもり「ジーカタタ」
しーぴ「よいしょよいしょ」
132

めもり「ズジャタタタンツッチャッチャッ」
しーぴ「なにしてんじゃい」
めもり「ピッコロコントンチャン。これでよし、と」
しーぴ「なあーんか動(うご)いてないよ」
133

めもり「ジ…ジジ……」
しーぴ「まさか…」
めもり「………」
しーぴ「そんなまさかあーぁああー」
134

めもり「ジ……ジジ…プツッ」
しーぴ「なんてね」
めもり「なんてね」
しーぴ「ビジーは冗談(じょうだん)でもとっといて」
135

めもり「そういわないと」
しーぴ「いやん」
めもり「なんてね」
しーぴ「それはもういいから」
136

めもり「へっへっへっ」
しーぴ「しれとこの世(よ)にも不思議(ふしぎ)な一日(いちにち)かな」
めもり「よっいいぞ」
しーぴ「そうかな」
137

めもり「いいぞもっとへた」
しーぴ「そうかな」
めもり「そうそうぜんぜんださ〜」
しーぴ「そうかなんてことやってることないの 」
138

めもり「いいじゃない、これからがいいとこなのに」
しーぴ「ひとりでやってなさい」
めもり「そんなこといわずに」
しーぴ「へへーんだ」
139

めもり「こらこら」
しーぴ「ちってけてーのとーいとい」
めもり「あのねえ、真面目(まじめ)にやりなさい」
しーぴ「いやーいやいってそれはおれのいいんぶんじゃ」
140

めもり「あれー(?)そうだっけ」
しーぴ「そうでしょう。きみがボケ、ぼくがツッコミでしょ」
めもり「そうかあ」
しーぴ「そうなの」
141

めもり「気(き)お付(つ)けるね」
しーぴ「よしよしよし」
めもり「それでは気(き)をとりなおして」
しーぴ「もう時間(じかん)だ。それではまたまた次回(じかい)までさようならはまた逢(あ)う合(あ)い言葉(ことば)」
142

めもり「え」
しーぴ「ーはまたまたまた今度(こんど)では」
めもり「ね゜」




 .1999年6月2日(水)  .

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1999/06/02/水
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しーぴ「こんちおひがらがらどんやあい・ども、しーぴーゆーだよ」
めもり「おっぴらぴーんのどっこいやい・えやあぁあいよ、めもりーじゃーん」
しーぴ「ひさしぶり」
めもり「こんにちは」
しーぴ「なにしての」
めもり「こんなこと」
143

しーぴ「ゲームだね」
めもり「このゲーム、メモリ喰(く)うからいっちょいよ」
しーぴ「そうだからこそこれからの時代(じだい)は大容量(だいようりょう)」
めもり「メモリでいわないんじゃない」
しーぴ「これからはいうんだよ」
めもり「それそそれ」
144

しーぴ「これからはメモリの時代(じだい)だ」
めもり「メモリが主役(しゅやく)になるかな」
しーぴ「なるといいね」
めもり「でもやっぱりシーちゃんなんだズ、ル〜」
しーぴ「なんだかワルいことしてるみたいだなあ…」
めもり「そうそう」
145

しーぴ「なにがだねワトスンくん」
めもり「なにもかも」
しーぴ「なにかまちがっとる」
めもり「うっとり」
しーぴ「それぎゃぐでもなんでもない」
めもり「こんなのばっかり」
146

しーぴ「それが人生(じんせい)なんだね」
めもり「う〜ん」
しーぴ「だろう」
めもり「わかんない」
しーぴ「それが一番(いちばん)賢明(けんめい)かもしれない」
めもり「けんめいけんめい」
147

しーぴ「きみがいうとなにか別(べつ)のことのようだね」
めもり「別々(べつべつ)」
しーぴ「はいはいはいよ」
めもり「機械(きかい)は別々(べつべつ)」
しーぴ「いきなりだな…そう、かな、とか」
めもり「ちがーう」
148

しーぴ「自己否定(じこひてい)してるし」
めもり「じこじくじごろ(!)」
しーぴ「ちがう…なにかちがう」
めもり「これが人生真実(じんせいしんじーつ)」
しーぴ「きみからそんなことばがでるなんて…」
めもり「えらいからね」
149

しーぴ「そうだったらそれがきみのすべてかなあ」
めもり「もともとから」
しーぴ「そんなに」
めもり「それっぽっち」
しーぴ「すくないなあ」
めもり「ほーら」
150

しーぴ「おおくしてどうする」
めもり「これであたしもシーちゃんと対等(たいとう)」
しーぴ「かもね」
めもり「かもねぎ(!)」
しーぴ「はいはい(疲)」
めもり「えっほいとおのちょい」
151

しーぴ「なんだかなあ…」
めもり「これでいいかな」
しーぴ「それはそれ」
めもり「ぜえーんぶ」
しーぴ「だめ」
めもり「機械(きかい)から 」
152

しーぴ「機械(きかい)でも人(ひと)でもぼくたちでもだあめ」
めもり「それだけじゃないよ」
しーぴ「なにがあるっていうの」
めもり「みえないの」
しーぴ「ぼくたちにはさいしょは目(カメラ)はないんだ」
めもり「これは(?)」
153

しーぴ「それは本物(ほんもの)のカメラ(?)」
めもり「にせものならいいの」
しーぴ「よくない」
めもり「ほんとはいいんでしょ」
しーぴ「つかうほうほうはいくつもあるけれど、ぼくたちにはデジタルのほうがいいんだ」
めもり「アナクロくん」
154

しーぴ「あいつはいいやつだった…」
めもり「そこあるいてたよ」
しーぴ「そういやそうか」
めもり「めもはなもくちもほしーい(!)」
しーぴ「なんでもほしいんだね」
めもり「これが大切(たいせつ)なんじゃない」
155

しーぴ「いいこというね」
めもり「だからここにいるの」
しーぴ「うらやましい」
めもり「シーちゃんもいるじゃない」
しーぴ「ぼくはどうも時代(じだい)遅(おく)れの気(き)がしてね」
めもり「それがちょうどいいってことになるのよ」
156

しーぴ「うーんそうかなあ…」
めもり「そうでしょうがしょう」
しーぴ「なるほど(!)」
めもり「これからもながーくよろしくね」
しーぴ「みじかくはならないよ」
めもり「そうなの」
157

しーぴ「機械(きかい)はね」
めもり「ふーん」
しーぴ「そんなところがちょうどいいんだ」
めもり「それでなにができるの」
しーぴ「自分(じぶん)を推(お)し量(はか)る」
めもり「もっといいものになる」
158

しーぴ「閉(と)じたいい物(もの)から閉(と)じたままの鏡(かがみ)」
めもり「よっ詩人(しじん)だね」
しーぴ「シジミがなんだかなつかしい」
めもり「なにもかも」
しーぴ「とにかくそうゆうことなんだね」
めもり「うーんわかりやすいねえ」
159

しーぴ「これからはもっと時代(じだい)が早(はや)くなるから、そのはやさについていかないといけない」
めもり「ぐうんぐぐーん」
しーぴ「そんなもんじゃない。もう知覚(ちかく)できない」
めもり「それじゃいままでどうりでいいんじゃない」
しーぴ「なにもできないわけじゃないよ。そのためにぼくたちは人間(にんげん)に必要(ひつよう)とされたんだ」
めもり「わーいわーい」
160

しーぴ「なかなか早(はや)いよろこびだね」
めもり「でしょ」
しーぴ「その調子(ちょうし)でこれからもいこう」
めもり「えいえい」
しーぴ「おへっげほっ」
めもり「だいじょうぶ(?)」
161

しーぴ「…むせただけ」
めもり「それじゃあおひらきにしますか」
しーぴ「そうしょう」
めもり「ではでは」
しーぴ「また…」
しーゆーねくすとたいむ





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