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エヴァのパロディ作品のページ




ここにある文章はアサヒネットエヴァンゲリオンの会議室、ホームに掲載したもので、そのため、日時は随分前のものになります。読んでいただけたらうれしく思います。


目次


2001年2月18日 日曜日午前2時  目次

こんな時から流れたエヴァ

かような時、みさとは流れるものをな がめていた。りつこはそれをこぼし、 そのままでいた。まやは笑っているこ とを欲した。そんな三人にはこの場に いることが祝福とは思われなかった。

『りつこがいる場所にいるふたり』
りつこ「もういいじゃない」
みさと「そうね…そう思うとよくなる?」
マヤ 「そんなの先輩らしくありません」
りつこ「だからそれがこどもだっていうんじゃない」
みさと「都合いい時だけ利用してハイそれで捨てるの」
マヤ 「もっとがんばれるはずです」
りつこ「わたしがダメなものはダメなのよ」
みさと「欺瞞ね…あなたにはできることがあるはずよ」
マヤ 「もっと…もっと自分を大事にしてください!」
りつこ「そんな言葉だけでできたら人生いらないわよ」
みさと「それは個人的見解?…それとも生きる意味?」
マヤ 「ただ存在するだけで…それだけでいいんです」
りつこ「………ありがとう……でも…それでもやっぱり…」
みさと「なに?…あなたの目指した未来はそんなものなの?」
マヤ 「この苦しみより楽しいことがきっとあります」
りつこ「苦しいんじゃない…ちょっと休みたいだけ…」
みさと「一時的に?…それとも……」
マヤ 「ここにいてください!…ずっとここに……」
りつこ「できるかぎりは…そうすることでいいでしょ」
みさと「そうして本当の自分と向きあうことに逃げ出したのね」
マヤ 「葛藤することが生きることならわたしは反対だってします!」
りつこ「負けたわ…いいわそれでいきましょう」
みさと「本当に?…いいのね?」
マヤ 「はいっ!」
りつこ「泣く後輩には勝てないわね…あなたにも、みさと…」
みさと「そうでしょうとも…でも」
マヤ 「だから…」
りつこ「これからが本番ね」
―――またあたらしい日がのぼるから…いまがある…そんな日…
   わたしはそらをみわたしながらネコの名を呼んだ………




2001年2月11日 日曜日午前2時  目次

朝日、時の日の時の日にかげる時のエヴァ

ありつづける人類のうたにまどう人々
しんじに託した言葉ここで話してみる
かおるに聞いた言葉ここで聞いてみる
それだけのことにあすかはれい達は夢
をみる…みんなここにいたことを忘れ
とまどってみる日…またはじまる時の
はざまで、ゆっくりとふりかえるこの
間(ま)…だから言ううたにこめて…
きっと…

『かおるの時にうつろうしんじ達…〜みさと〜』
―――ここまでが昨日ここまでが明日…
しんじ「そのなかからいまをみつける…」
―――このなかでこそ生きる意味に求め
しんじ「あらがうまう時に思いとぎれ」
―――まだまにあうと自分に言いて
しんじ「自分からはじまる時をみる…」
みさと「しん…じくん?」
しんじ「…はい」
かおる「もういいのかい」
みさと「………あなた…これは夢?」
しんじ「夢が現実にうつろう時」
かおる「きみの居場所さ」
みさと「わたしにはそんなところもうないわ」
しんじ「どこにいても意味がある…」
かおる「どこにいても生きている…」
みさと「みんな死んだの…?」
しんじ「ぼくがいるここは死と生のはざま」
かおる「すべてがつながる場所さ」
みさと「父さんを探すわ」
しんじ「むこうにいたけど…」
かおる「きっとよろこぶよ」
みさと「ここには敵も味方もいないのね」
しんじ「それがさだめなら」
かおる「人類の業績さ」
みさと「欺瞞(ぎまん)ね…ありえないわ」
しんじ「でも、みんなここにいる」
かおる「すべてはつながっているから」
みさと「お礼だけはいっとくわね…ありがとう」
しんじ「もういくんですか」
かおる「旅は長いよ」
みさと「それでもここよりはまし」
しんじ「さよなら」
かおる「希望がきみとともにあるように」
みさと「そうね、あなたたちも…ね」
しんじ「はい」
かおる「じゃあ、また」
みさと「…うん」
―――まだみない場所へいくわたしはまだ
   いきているというから…そのなかで
   できることをさがしたい…それがわ
   たしの存在証明だから…いのちを固
   定して思いをときはなつ…いま、も
   うまよわないこの思いのままに…い
   こうどこまでも…くちはてるその時
   まで………




2001年1月21日 日曜日午前1時  目次

まどわう時の日にかなでるうた

しんじにあってわたしたちにないもの… げんどうではだめだったこと…れいには できたこと…ゆいはまりあたりえたのか …かなうべきことに希望をよせ、日々の 糧(かて)にもでぬ。エヴァだけが人類 の証明…人々の思い重ねいましんじは立 ちあがる…

『かおるの時にうつろうしんじ達…〜れい〜』
―――わたししか知らないところ…ゆめ、あまり
   感じないところ…希望、ありつづけるわた
   し…とてもなつかしいところ…エヴァ…
れい 「ここどこ」
しんじ「ぼくたちがいるところ…」
かおる「だれもがゆめみるところさ」
れい 「あなたたちだれ?」
しんじ「ぼくはしんじ…きみはれい…だね」
かおる「あまり離れない存在…」
れい 「ここが祝福のうたうたう場所…」
しんじ「もうのどはからからだよ」
かおる「もうみんな聞いたからね」
れい 「わたしはまだ…聞いてない」
しんじ「何度でもうたうよ…」
かおる「れい、きみのために…」
れい 「それはいいこと?」
しんじ「ここにはうただけしかないんだ」
かおる「人類への賛歌さ」
れい 「うれしい」
しんじ「ありがとう」
かおる「これが思い出…さ」
れい 「………そう」
しんじ「自分を信じて」
かおる「自分をそらへ解き放つ」
れい 「それがあなたたちの生き方」
しんじ「信じられる意味」
かおる「存在の固定」
れい 「わたしがわたしであること」
しんじ「また思い出す時まで…」
かおる「記憶は波となる」
れい 「わかった…たぶん」
―――つらなるわたしは自分はどれ?
   まだつながらないひとたちのむれ…
   そのなかにいるわたしたちに求めること…
   ありがまうこの時に…
   ひとりでありつづける時
   これからもおくるこの気持ち…
   人類のなかにわたしがいつづけるこの日を………




2001年1月14日 日曜日午前12時  目次

たからまう日の時の間(ま)

海が波と化す時、その場のあらゆる物が波と なってアダムとイヴは生まれた。ゼーレの波 しんじの波ゲンドウの波ゆいの波…それらは 海へと還元(かんげん)され深化する。ここ ろは波となってアスカは生まれ変わる。その 手にしんじを抱くまで…、そのままのわたし でいるために。では、また…

『かおるの時にうつろうしんじ達…〜あすか〜』
―――生きていることに懐疑的である自分に…
しんじ「誰?」
―――死の上に築かれた身…
しんじ「それがぼく…」
―――あるがままの生活にまとまる時…
しんじ「きみはもうひとりのじぶんだね…」
かおる「それだけが自己の証明」
あすか「あんたらダメじゃん!」
しんじ「あすか…だいじょうぶ…?」
あすか「あんたになんか心配されたらお腹で茶をわかすわ!」
かおる「彼女はだいじょうぶだよ…そうだね」
あすか「まあ…ね」
しんじ「みんないなくなってしまった…」
かおる「みんなきみのなかにいる…生きているさ…」
あすか「わたしがここにいるように…ね」
しんじ「もうなにも、うしないたくないんだ」
かおる「それをきみは実現したんじゃないか…よかったよしんじくん」
あすか「それだけ?…もっとなにか変わらなかったの…ダメねえ!」
しんじ「そ…うかな?」
かおる「存在はありのままにあるというだけのことさ」
あすか「そうやってしんじあまやかさないでくれる…もっとバカになるじゃん」
しんじ「…うん」
かおる「無から生まれ無へ帰っていく…そのきっかけが必要だった…」
あすか「もっともらしいわね、ムカつくのよあんたたちは!」
しんじ「それでも…いいんじゃないか、と思ったんだ…」
かおる「きみ自身が人類の答えだったんだ」
あすか「わたしは認めないわよ」
しんじ「ごめん…あすか」
かおる「きみは自分も認められないのかい…?」
あすか「なによそれ…わたしのことはいいのよ問題はしんじでしょ」
しんじ「あすか…」
かおる「きみ達が求めたことがここさ」
あすか「ま、いいわ…がんばんなさいしんじ…負けたらわたしがゆるさないわよ!」
しんじ「うん…」
―――だからまた何度でも生まれ変わるよ…このぼくのままで…
   きえるその時まで…ここにいるよぼくは…いこうその先へ
   …最後の歌をうたう時まで…バイバイさよなら………


つづく




2000年12月31日 日曜日午前2時  目次

さくらさくまでの雪の時まで…

エヴァ世界の人達はなにがあり、なにに 挑んでいたのでしょうか。みんなそこに いるだけで過去を背負いその苦悩をそこ に置くことなくいつも懸命(けんめい) でした。生きるとはなにか私は彼ら(彼 女ら)から学んだような気がします。生 きるとは科学では宗教でははかれない次 元のことなのではと思ってしまいます。 この時から私の思いはその存在の仕方に まで移りました。唯一かおるくんだけが そのなかで生きる意味をその元(もと) の元を獲得していたようにも思います。 これからいまへそしてこの時の次……… 生きる今日に感謝して、いまを生きる… だからみんなに感謝!

『かおるの時にうつろうしんじ達…』
かおる「生きるって楽しいかい?」
かおるはゆっくりとこの時から次の時へと瞳をうつした時。
しんじ「わからないよ…そんなこと」
しんじは浜辺に輝くつつかげる日の光りから視線をうつす
と、かおるをとらえた。
かおる「ここはイヤなところかい?」
しんじ「ううん…ちがう」
かおる「ここでいいのかい?」
しんじ「…うん」
かおる「つかれたかい?」
しんじ「すこし…だけ」
かおる「うたうかい?」
しんじ「もういい…」
かおる「生きるかい?」
しんじ「きっと…」
波に沈むエヴァンゲリオン初号機が光りをゆっくりとうし
なっていく…もう日も沈む時である。
―――いまできることをしていこう…ここまできたから…
   今日があったから…もううしなわないよ…ここを…
「さあ行こうか…」
「次の世紀へ…」
そしてふたりはたちあがった…
つづく




2000年12月25日 月曜日午前1時  目次

しんじとエヴァと世界

誰かと離れ連れそわなければならないという 思いがしんじにはあると考えます。生まれて 離れ生きて集いやがて終わりを迎える。生命 という循環の中でしんじは苦闘し、エヴァや ネルフの人達、友人との邂逅の中で感じたこ とは無駄ではなかったと思います。あるがま まに終わり、生きるしんじ。その生き方に悔 いはみられません。またしんじが立ち上がる 日を信じて…しんじを応援しています。 さとるさん御盆用人型兵器オヴォンゲリオン 笑わせていただきました。いいと思います。 『アンソロジー』 夢の終焉 南へ 1 勇希雄さんらしい日常にうちとけたトウジ 達の会話がほほえましく、足が回復したあ たりなどはこちらもうれしくなってきます。 この後が楽しみな展開だと思います。

『しんじの思い』
―――どこだろうここはいつだろういまは
   ありつづける今日…昨日の先明日の
   前………「あんたバカぁ!?…あった
   りまえじゃない!」くずれるこの場
   安穏とした日常に住むこの魂………
   「わたしにはないもの」あやなみに
   はたたずむだけの影……ありふれた
   ものにだけあること「きみのその生
   き方は好意にあたいするよ…すきっ
   てことさ…」だから生きる場…生命
   …「科学的にはまちがいではないわ
   ね…」ここにないもの…それはエヴ
   ァ…あそこにはないもの…それはぼ
   く自身…ありつづけるだけのなげか
   けられた存在…「しんじ、エヴァに
   乗れ」そこにだけいる人々…ぼくの
   影はやっぱり光りのとどかない場所
   ……生きるだけでいいといういま…
   ゆっくりとまわり人の方へ向くいま
   …だから生きる時その日そのことに
   とまどいまどうこころ……きっとあ
   るという日まで歩き疲れることなく
   そっと言うよ「みんなもおめでとう
   …」………




2000年12月17日 日曜日午前1時  目次

しんじ的真実

しんじがエヴァ世界で出会う数々の謎、 疑問、心の壁…それらに自分の身ひと つでぶつかり、自分なりの真実を会得 していく、これは冒険だと思います。 いい加減な生き方に直面するエヴァと いうネルフという人々の現実。それは 語られなかったいままでのしんじの事 実をこと細かにあきらかにし、しんじ を大人にしていくと思うのです。しん じは自分が嫌う父親と同じ大人になる 過程で使徒と戦う過程で人間として成 長し、自分を肯定する時へいたると思 うのです。しんじにその真実を…生き る意味をその手に…しんじよがんばれ… 勇希雄さん、古きに魅入られつつ、そ れに取り込まれずに前進し続けるため にはなにが必要か?ということですが、 個人的には勇気…かなあ…。神木さん の『時の間隙』/ "GAP"は読み応えが かなりあり、アスカのママというセリ フが耳に残ります。間の取り方が上手 く、アスカとレイのやりとりが秀逸で した。では、また。

『しんじといる時の人々』
―――ここにいてもいい…でもここって
   どこだろう……
かおる「ここにいてもいいんだ」
れい 「そう」
アスカ「ばっかじゃないそんなのあったり
    まえじゃないっ!」
ゲンドウ「しんじ、おまえが決めろ」
ゆい 「あなたが決めなさい」
冬月 「君はどう思うんだい」
―――生きるだけの存在…それってなんだ
   ろう………
トウジ「そんなのわかるかボケェ!」
ケンスケ「そんなのわかるわけないよ」
委員長「しんじ君、あなたが答えじゃない」
―――もう二度とないきのう…過去から逃げ
   る自分…明日だけの自分…いまはどこ
   だろう………
みさと「しんじ君、それはあなたの中にあること」
かじ 「ここはきみの来るところじゃない…でも
    ありのままにいられるところでもある…」
リツコ「生きるってことは生命(せいめい)の基本よ」
キール「君が求めることをしろ」
―――思いえがく未来…理想…夢…ぼくはどこにいる
   のかな? いまってなに? 現実? ってなに
   …いまの自分が生きているって誰が言っている
   の…ぼく自身を信じることから他人を好きにな
   り、愛情を生みだす。だからこの痛みはこころ
   の証明? だからいまぼくはここに立っている
   ………夢では終わらないところ…怒りも悲しみ
   もないところ……だから生きるよ…いまに…き
   っと答えのない岸辺にそって歩く時まで………




2000年12月10日曜日午前1時  目次

しんじにおけるかおる君

ありふれた言葉に意味があることが哲学である ならば、しんじという哲学には意味が求められ ると思います。しんじの世界観に見るエヴァ世 界は一見すると閉鎖的で他人との距離が広く、 繊細でそのATフィールドは強力だと思います。 しんじの主観にゆだねられた世界観、アスカや レイ、みさとなどの客観的な世界観、私達視聴 者が見るエヴァの世界観は密接につながってい るのではないでしょうか。私達はお互いをキズ つけるだけの無数の針というATフィールドを まとい生きつづけています。しんじはいいます、 それでもいいと……生きるとはそういう時を言 う時だと思います。今日という時にはじめまし て、そして明日へ昨日のフィールドの殻(から) を解き、みんながひとつになる日を信じて…… …では、また。

『使徒のゆううつ』
かおる「もうエヴァはいいのかい」
しんじ「うんもういいんだ」
かおる「きみには求めるモノがある。それは夢なのかも
    知れない」
しんじ「うん…」
かおる「もう他人にキズつくことはないんだ」
しんじ「それでも、いつも自分のそばで感じていたいんだ
    きみたちを」
レイ 「そうね」
かおる「ありがとう」
しんじ「みんなといたい、たとえ知らない人達でも…」
かおる「それはきみが決めることだ」
レイ 「それはあなたが望むこと」
しんじ「ぼくにはエヴァがあればなんでもできる気さえし
    ていた…でもそれは違ったんだ、それはぼくじゃ
    なかった…」
かおる「きみはきみさ、それ以上でもそれ以下でもない」
レイ 「ただのひとりの人」
しんじ「他人の前でだけそうではないことがあるのがもど
    かしかったんだ」
かおる「ぼくの前でもかい」
レイ 「お父さんの前でもそうなの」
しんじ「そうかもしれない…」
かおる「もう悩まなくてもいい、きみがきみでいるだけで
    ぼくたちはじゅうぶんさ」
レイ 「ここにいるだけであなたは祝福される」
しんじ「そうだね……だからいまここにいるんだ」
かおる「ゆっくりしていけばいい…その後の無は永遠という
    名の姿だから…」
レイ 「みんながそれを手に入れる時」
しんじ「ぼくの夢がみえる」
かおる「きみの考えに力を貸すよ」
レイ 「あなたの存在意義に力を貸すわ」
しんじ「みんながずっと、ひとつであり、それでいてひとり
    ひとりが個性にあふれるようにそこにいる時………」
―――だからいいんだね
   だからいいのね
   だからいいと思う
   私達がたどりつけるその時まで
   エヴァの前に人は人たりえるから…
   すべてが無に帰す時までここにいよう
   あきることなくこの時に…
   はじまりをみつけるまで…
   ゆっくりといま目覚める…よ




2000年12月3日 日曜日午後11時  目次

しんじ的エヴァ世界

しんじが手に入れたエヴァ世界は父親への 葛藤であり、みさとさんへの感情であり、 レイへのやさしさであり、アスカへの思い であったと思います。そのなかには客観よ りもしんじという内面世界がサードインパクト で外の世界にとって変わることであったと思う のです。しんじはその理想を人類の理想を体得 したと思います。しんじが人類の代表として何 をしたのかは解かりませんが、エヴァの中でで きないことはなかったと考えます。しんじに今 休息を……では、また。

『トウジとエヴァの話し』

ケンスケ「エヴァに乗ってどうだった?」
トウジ 「そやな…なんも覚えておらん」
委員長 「あなたには最初からムリだったのよ」
トウジ 「そうかもな」
委員長 「そうよ…もう二度とあんなまねしないで」
ケンスケ「そりゃないよ、エヴァに乗れるなんてとても
     名誉なことさ」
トウジ 「そりゃぁケンスケ、オマエだけとちゃうか」
委員長 「そうそう」
ケンスケ「うぐっ…」
トウジ 「そんなことよりしんじ…アイツはようやって
     るわ」
委員長 「たいへんよ」
ケンスケ「ぼくだったらもっとうまくできるのに…な」
トウジ 「戦争ごっことはちゃうんやで」
しんじ 「そうだよ」
ケンスケ「そうってね…ぇえ!? しんじじゃないか」
委員長 「碇君、最近学校休みがちだけど大丈夫?」
しんじ 「うん、まあね」
トウジ 「まあ、みんな無事で丸くおさまら…んかなあ」
委員長 「そうだといいけど」
ケンスケ「しんじ、まだエヴァの新作はあるんだろ? ぜひぼくを
     パイロットにしてくれよ」
しんじ 「ぼくが決めることじゃないし…パイロットの補充
     はしないみたいだよ」
トウジ 「ケンスケが乗るようなら世も末やな」
ケンスケ「なんだよトウジは自分だけ楽しんだくせに…」
委員長 「あのね、命の境をさまよったのよ、楽しいはずないでしょ!」
トウジ 「でも、あれがなかったらいまのワシはなかった気がする」
しんじ 「あの時は…ごめん」
トウジ 「ワシが勝手に決めたことや、しんじ、おまえに関係ないで。
     生きるも死ぬも時の運やしな…おまえが悩むようなことやない」
委員長 「みんな無事だったんですもの…」
ケンスケ「結果おーらいさ」
しんじ 「…うん」
トウジ 「また乗る機会があればまた乗る、生き甲斐は多いほうがええ」
しんじ 「トウジ…」
トウジ 「もう守られてるだけの自分じゃいやなんや、なにかそこに挑戦
     することがあるなら行かな男やないで…しんじは立派な男や胸
     はれや、しんじの使うエヴァは悪やない」
しんじ 「トウジのエヴァもね」
トウジ 「あたりまえやおまえもそんなこと解からないんか…それでエヴァ
     やってたら死ぬで…ま、せいぜいおれのぶんまでがんばれや」
しんじ 「うん」
ケンスケ「トウジはもう乗らないのかい」
とうじ 「どうもそうらしいな」
委員長 「それが一番よ!」
―――もうあんな思いはいや!
トウジ 「まあ、そうやな、老後は田舎ですごすやろ…もうすべてワシの中
     では終わったことや、エヴァはワシにはなじまんかった…」
―――また乗ることがあれば………
   イヤ、それはもうないな…
   だから行こう。
   もう悲しみのないところへ
   委員長のなみだをみないために………




2000年11月27日 月曜日午前3時  目次

エヴァにある時

はじめに
エヴァは哲学のアニメ化であり、そう 模索された実験作であったように思う。 難解さばかりが問題視され、あまり内面 へのダイブという面は作品の中であかさ れているようでいてなにも解明されなか ったような気もする。しんじは幸福にな れたのか、それは私の永遠のナゾである。 人があるがままの姿でいられたらそれは 自然体ということであり、なにもいらな い状態だと思う。しんじは自分の元の元 をみつめることができたのか、自分の影 におぎあえない光りを手に入れられたの か注意深く考えたいことである。
では、また。

『ゆいがゲンドウといる時』

ゲンドウ「おまえはしあわせだったか」
ゆい  「たぶん…」
ゲンドウ「わたしにはなにもできなかった」
ゆい  「しんじをくれたわ」
ゲンドウ「それは結果にすぎない」
冬月  「結果は生きる意味の元だ」
ゆい  「そしてあなたの人生は祝福されたわ」
ゲンドウ「ゆい…きみがまだ残っている」
ゆい  「あれは私であり、私ではないわ」
冬月  「しんじの反映による内在のこころに過ぎない」
ゲンドウ「きみはもういないのか」
ゆい  「それでもいつもつながっているわ…ここに」
ゲンドウ「だが、しんじもレイも…すべての人も」
冬月  「人類はひとつとなり高い理想の元に源になった
     きみの成果だ」
ゆい  「そう私達の考えどおりに」
ゲンドウ「きみはそれでいいのか」
ゆい  「ええ…」
ゲンドウ「きみにはあまえてばかりいるな」
ゆい  「それがあなたが望んだわたし…ありのままのわ
     たし…」
ゲンドウ「わたしは…どこへいくのだ」
ゆい  「あなたの望むまま…わたし達の中に」
ゲンドウ「すべての人の中へ…か」
ゆい  「そう…、だからいまのままで…」
ゲンドウ「生きていくだろう…きみ達の中で…レイやしんじ
     達の中から生まれる感情という名の記憶の中で…
     もどることはない…時間は一方通行だからな…そ
     れでいい、いまは…まだ…な」




2000年11月20日 月曜日午前12時  目次

ミサトの日

みさと「いいのかしらこれで」
かじ 「キミがいいならそうにちがいない」
みさと「そんなことでいいの」
かじ 「そうさ、それがみさとの良さだしな」
みさと「良さならいいというわけ」
かじ 「そうとも言うしそれだけでもない」
みさと「わたしは死んだの?」
リツコ「そうでもあるし、科学的にはすべてがつながっていて、どこからが死でどこまでが生きているかは可能性の上でのできごとにすぎないわ」
かじ 「キミはキミさ…他のなに者でもない」
みさと「それは…そう、ね」
かじ 「キミはできるだけのことをした…もう
    引退してもいいところさ」
リツコ「みさと、あなたらしいわね…でもこれで
    あなたの望みはかなったわけね」
みさと「そうかな…そうかもしれない……」
かじ 「じゅうぶんさ」
リツコ「あなたにしては良くやったわね」
みさと「でも、なにか…まだ残っていることが…
    ある気がする。やり残したことが……」
かじ 「考えすぎだな」
リツコ「そうよ」
みさと「だったらなぜここにいるの」
かじ 「いまは常に生きる意味を問うてくるのさ」
リツコ「それはあなたの思いすごしよ」
みさと「なら、あなた達はどうしてここにいるの」
かじ 「よばれたからさ」
みさと「誰に?」
リツコ「あなたに」
みさと「それだからまた来るのね」
かじ 「そう、終わりが…」
リツコ「そうねいまの終焉」
みさと「それがあたし達の望んだこと?」
かじ 「それはキミが決めることさ」
リツコ「もう使徒はいないわ」
みさと「そしてわたしという存在も…」
かじ 「あるべき時へ」
リツコ「かえるだけ…」
みさと「だからゆっくりとした最後を…わたし達に……」
かじ 「最後に」
リツコ「すでに」
みさと「つむいでいく…人をひとつに………」
―――だからまた逢う日まで……さよなら
   いまだけの言葉に…
   つながりをもとめて
   からまる縁にもとめ
   再会を夢みて…ね


たかさきはやとのあとがきにかえて
最近同人活動を休止しているのでなんとなく 出て来るエヴァネタはここにのせています。 それもこれもエヴァトークのみなさんのおか げです。 エヴァトークにのせるネタを勇さんとさとる さんをはじめとするエヴァトークを彩ってく ださったみなさんにささげます。 では、また。




2000年11月12日 日曜日午前2時  目次

しんじが思う時

ミサト「シンジ君…あなたはみんなから感謝されるすばらしいことをしたのよ」
シンジ「……はい………」
―――みんなって誰だろう……その中には父さんも
   入るんだろうか………母さんが生きていたら
   ほめてくれただろうか……みんな…知らない
   人達…ぼくはどうだろう…うれしいんだろう
   か……なにか変わったんだろうか…
かおる「シンジ君…キミはすばらしいことをしたんだ……」
―――みんなそう言ってくれる…ぼくはだからぼく
   はここにいる……だから生きている…
いかり「よくやったなしんじ…」
―――うん……
ゆい 「よくやったわね」
―――うん…
アスカ「バカしんじ!…やるじゃない」
―――うん
レイ 「しんじ君おめでとう」
―――うん
   ありがとう…もっとなにかできるかもしれな
   いと思うんだ……いまはまだわからないけれ
   ど…きっとみつかる気がするんだ…だから…
   それまで眠るよ……ほんの少しのあいだ……
   …




2000年11月6日 月曜日午後11時  目次

ちょっとしたこと

どうも、たかさきはやとといいます。
セリフだけですがちょっと同人の感覚で書 いてみました。
よろしければ読んでみてください。
では、また。

『レイとアスカを感じる時』
アスカ「いまなにカジさんと話してたのよ」
レイ 「アイサツしただけ」
アスカ「ウソ!」
レイ 「……………」
アスカ「じゃなきゃカジさんいつもアタシのこともっと
    かまってくれるもの!」
レイ 「……………」
アスカ「そうよ! そうじゃなきゃなんでアタシがムゲに
    されるわけ!」
レイ 「……………」
アスカ「勘違いしないでよ、アンタなんかカジさんなんとも
    思ってないんだからねっ!」
レイ 「あなたシンジ君が好きでしょう」
アスカ「バ…っかじゃない、そんなはずないじゃない!」
レイ 「わたしは一緒にいたい」
アスカ「はいはいアンタにはお似合いの相手よ」
―――たまには一緒にいたいけどね…キス…もしたし……
レイ 「シンジ君は碇指令とはちがう…」
―――ひとつになりたい…時があるの……
アスカ「だからエヴァつながりのシンジと…」
レイ 「必要とする時がある……」
アスカ「アタシはシンジを照(て)らすわ」
レイ 「ワタシは見守るわシンジ君を…」
アスカ「彼の時がめぐりつづける時まで…」
レイ 「いつまでも……」












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目次


2000年11月6日ちょっとしたこと
2000年11月12日しんじが思う時
2000年11月20日ミサトの日
2000年11月27日エヴァにある時
2000年12月3日しんじ的エヴァ世界
2000年12月10日しんじにおけるかおる君
2000年12月17日しんじ的真実
2000年12月25日しんじとエヴァと世界
2000年12月31日さくらさくまでの雪の時まで…
2001年1月14日たからまう日の時の間(ま)
2001年1月21日まどわう時の日にかなでるうた
2001年2月11日朝日、時の日の時の日にかげる時のエヴァ
2001年2月18日こんな時から流れたエヴァ






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