図書館員日記 2011
3月31日(土)
インフルエンザが治ったと思ったら風邪をひいていた。休んだりなんだりしつつ、なんとか少しましになってきた。しかし、風邪薬が効いてしまってくらくらしている。このところ、利用者の来る時間に波がありすぎるくらいあって、歳でその間合いについてゆけない感じがある。
3月22日(木)
26ヶ月間、毎月おこなってきた、とある俳人の句集の読書会が終わった。参加者の方々がユニークで、楽しい読みがあり、突飛な読みもあった。この俳人、近代俳句の歴史においてとても大きな存在であり、近年評価する人たちもいるのだけれど、まだまだ知られていない。私も何か書かねば、と感じた。
内示。図書館のまわりに大きな異動はなかった。
3月21日(水)
しばらく前、みつたさんに私のホームページを直してもらっていたのでしたが、パソコンの前のエリアで雪崩が起きたり、私がインフルエンザB型にかかったり、さぼったりしていたため、今朝、ようやくアップしてみました。なんとなく上手にいったところと、上手にいかなかったところがあるような。 19日に『おとなのけんか』を観た。ポランスキー監督の作品だというのに名古屋ではTOHOシネマズ名古屋ベイシティでしか上映していない。クリストフ・ヴァルツとケイト・ウインスレットの夫婦がとても良かった。ケイトはかなり乗り気で演じているのでした。いかにもユダヤ人の作ったコメディ。笑いっぱなしでした。今日は名古屋シネマテークに『CUT』を観にいったのであった。これはまるで私の好みではなかった。
2月7日(火)
仕事が溜まりに溜まっていたが、11時に仕事場を出て、愛知県図書館へ。ネットワーク研究会。4月に出す報告書をまとめあげる集まり。事務局の方が苦心してつくった案を元に、あれこれしてゆく慣れない作業。ところどころ躓いたりしながら、なんとか終わる。司会進行で喋りっぱなしの3時間。終わると軽い目眩がした。
2月6日(月)
『ペントハウス』を観る。エディ・マーフィが元気なのがうれしい。でも、お話には少し無理がある感じ。
2月4日(土)
休み。クリント・イーストウッド監督の『J・エドガー』を観る。ううむ。私はこの映画、あまり好きではないのでした。どこがどう、というのが難しいのだけれど。断片の集め方、切り方、展開がてきぱきしていない感じなのかな。面白いのだけれども。
2月3日(金)
二日仕事にゆかなかったため、仕事がいっぱいたまっていた。午後、新聞社の方が私の勤務している町の文学者について取材にいらした。展示の折、一度お話をしただけだったのだが、そのときの内容についてよく覚えておられて驚く。
夜、名古屋市民会館でなごやレファレンス探検隊。なかなか充実した内容であった。
2月2日(木)
休み。『ヒミズ』を観る。染谷将太の存在感が圧倒的。でも、作品は私の好みではなかった。脇役が豪華。でんでんはどこまで行ってしまうのであろうか。『お笑いスター誕生』に出ていたときから観ているのだが、こんな素晴らしい役者になろうとは。
明日、岐阜で研修講師をなさる図書館サービス研究会の管理人仁上幸治氏を囲んでのトサケンオフに出席。大学図書館関係の方や岐阜の図書館の方、また、検索サイトカーリルの方とお話をする。N社電算システム不具合関連の情報など、貴重な話を聞くことができた。
2月1日(水)
慌ただしい週である。今日は津市で『図書館の危機管理』についての研修講師。40代くらいの男の人が受講者に多かろう、と予想して準備していったのだったが、20代の女の人が8割くらいで面食らった。確かに窓口に多く入り、書架を整理している彼女たちが危機的な状況に陥るケースが多いであろうが、対応すべきはもっと上の立場の人なわけで、こういう話を聞いてきました。このようにしてください、と、派遣職員であったり臨時職員であったり、新入職員である彼女らが図書館を言える環境にあるのかが少し心配。何か相談事があったら、私のホームページのアドレスまでメールしてください、と言っておいたが、多分、来ないような気がする。
1月27日(金)
休み。『スウィッチ』を観る。ストーリーというか展開があまりにひどすぎて、笑ってしまいそうになる。映像はきれいだったが、お母さん、それはしないでしょ、とか、刑事さん、その前にすることがあるんじゃないの、とか、もうお話がめちゃめちゃ。上映館はシルバー劇場。もうじきゴールド劇場もシルバー劇場もなくなってしまうとのこと。できた頃から通っていた映画館がなくなるのは寂しい。ウディ・アレン、ペドロ・アルモドバル、デビッド・リンチらの新作はこれからどこで上映されるのであろうか。
柳亭左龍と柳家三三の会にゆく。三三をWOWOWで観て、良い噺家だ、と感じたからなのであった。予想通り私の好みであった。『夢金』と『長短』。『長短』の軽さがなんとも良かった。
1月25日(水)
気がつくと3ヶ月経っている。時の流れは早い。
あけましておめでとうございます。50歳になりました。
昨年の映画で私が好きだったのは、『ゴーストライター』、『トゥルー・グリット』、『ブラック・スワン』、『冷たい熱帯魚』、『奇跡』、『東京公園』、『探偵はBARにいる』、『昨年はつらいことの多い年だった。朝日ネットの古くからの友達である雛祭桃子さんが3月にお亡くなりになり、酒、酒、御酒さんが10月にお亡くなりになりました。桃子さんとはメールで本についての話を随分しました。三島由紀夫の短篇『苺』や『百萬円煎餅』の面白さを教えてもらったり。御酒さんはそのハンドルネームのとおり、大酒飲みで明るく楽しい人でした。最後にお会いしたのは村井康司さんが『めくってびっくり俳句絵本』でニッポン放送賞を受賞なさったときのパーティ。彼女の句「チューリップ模様のシャツで敵迫る」が絵本のシリーズの1冊に載っているとのことでした。俳号は蓮菩。おふたりとも40代の半ばでした。
働きはじめてからずっと日本の公共図書館について考えてきたのだけれど、本というものが変質してしまった、というか、知とか、美といったことと図書館とが離れてきた感じがなんとなくしています。課題解決型とか、ビジネス支援とか、医療支援というのが流行っている、というか、文部科学省もそんな方向を公共図書館にすすめている。それももちろん大切なのだけれど、人と本が出会った瞬間の火花が散るような感覚を味わうことができる場としての図書館、ができると良い、と漠然と思っていて、それには本を良く知る司書が、しっかりと選んだ本をさりげなく棚に並べるというだけのことで可能なのではないのだろうかいう気がしているのでした。私が中学高校の頃に通った本屋、古本屋がそうであったように。って、多分それではほとんど誰にも理解も評価もされないわけだけれども。
昨年の春、私の働いている図書館を10代の頃に利用していた方がツイッターでこんなことをつぶやいていらした。『「明日久しぶりに行く、実家の近くの図書館、定番からマニアックなものまで、数千枚のCDを扱っていて、僕はこの図書館でニルヴァーナとソニックユースを借りたのが洋楽デビューでした』『「今まで借りた中で特に「なぜ図書館に…」と思ったのは、じゃがたら、戸川純、あがた森魚、ザッパ&ビーフハート、イーノ&デビットバーン、ポップグループ等…どれも聴いた瞬間価値観が崩壊するようなものばかりでした」』。視聴覚資料の予算が多くあった頃、流行りの音楽はカセットテープで購入し、古典として残るもの、買っておかないとなくなりそうなもの、また、個性の強いミュージシャンのものを熱心に選んだのだった。ここに挙げられているミュージシャンのすべてを私が選んだわけではないが、基本の収集路線を考えたのは私であった。つぶやいた人は音楽を職業になさっているようです。私の想像していた利用者はいたのだ、と、うれしくなりました。触れた瞬間、なんだこれは、と思うような本、音楽に接したとき、人のなかで何かが変わる。知らなかった世界を知るために図書館が存在するのかもしれない、と思うと、少し気分が明るくなってきます。図書館の存在を知ってもらう必要があり、そこで働くのが、働くべきなのがどういう人間であるかも多くの人にわかっていただかねばならないのであるなあ、と思うのでした。
10月26日(水)
北杜夫の訃報。最近も北さんのことについて友達と話していたのだった。小学6年生のとき、新潮文庫の『船乗りクプクプの冒険』を読んだのが北さんとの出会いだった。彼を「詩人」と評した小林信彦の言葉にうなずいたのは『母の影』が出たときだったか。北さんを読んでいなければ、私が今の私でなかったでろうことは確か。ありがとうございました。
10月9日(日)
時の流れとは恐ろしいもので、最後に日記を書いてから2ヶ月半が過ぎた。夏休はいつものようにどたばたと過ぎた。中学生の職場体験学習がほぼ毎週あり、ある日は職員が少なく、書架に本を戻せなくて困っていて、図書館近くの中学生たちがとても熱心に働いてくれて助かったりした。今週末から展示があるため、8月の終わりからは日常業務以外に展示準備をはじめた。9月は台風で2日休館となった。
7月24日(日)
利用者が思ったほど多くないな、と思っていたのだったが、波があっただけであった。慌ただしく過ぎる。
7月23日(土)
夏休最初の土曜日。混む。小学生、中学生の調べもの多し。
はやびけして、瑞穂に対広島戦を観にゆく。前半すぐに李忠成に決められたときにはどうなるかと思ったが、逆転勝ち。帰りに名古屋の図書館のTさんと祝勝会。
7月22日(金)
休み。岡崎に『大鹿村騒動記』を観にゆく。原田芳雄が元気に動いている。岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、小倉一郎、でんでん。ひとつまちがうと陰惨な話になるところを、阪本順二監督の演出と役者の力で軽く見せた楽しい映画だった。
『スーパーエイト』を観る。子供達がかわいい。ご都合主義すぎる作品ではあったが、よくできた娯楽作品。
7月21日(木)
夏休がはじまった。午後から子供だらけ。ほとんどカウンターに出っぱなしになる。はやく夏休が終わらないかな、と毎年思うこの日である。
7月20日(水)
終業式の日。颱風なのだが、利用者多し。どたどたと過ぎる。明日からは夏休。憂鬱になる。
7月19日(火)
休み。颱風がきているなか、名演小劇場に『蜂蜜』を観にゆく。ベルリンの金熊賞を受賞作。映像は美しかったけれど、話が私の好みではなかったのだった。
車にガソリンを入れにいったとき、スタンドのラジオで原田芳雄の訃報を聴く。はじめて彼を知ったのは『二丁目三番地』だったと思う。私が大学生になった80年、『ツィゴイネルワイゼン』。80年代はとても沢山の映画に出ていて、彼が現れると画面が締まった。歳とともにさらに良くなってきて、大好きな役者だった。『大鹿村騒動記』の舞台挨拶のとき、だいぶ病気が重いのだな、と心配していたのだったが。沢山の良い芝居を見せてもらえてありがたいことでした。
7月18日(月)
早起きしてワールドカップを観る。なでしこジャパン、PK戦で勝つ。めでたい。
7月16日(土)
夏休前の土曜日。なかなか混む。
7月15日(金)
朝、出勤途上で単車がガス欠になる。いつもはタンクいっぱいにガソリンを入れるのだが、プリペイドカードにあまりお金が入っていなかったので、とりあえずあとですぐ入れたらいいや、と思っていてすっかり忘れていたのだ。単車が止まったとき、予備タンクに切り替えればいいや、と見てみるとすでにレバーはRESになっている。前後に単車を揺らすとちゃぷちゃぷ音がする。なんとかゆけるところまでゆくが、どう考えても始業時間に仕事場に着けないので電話をする。ガソリンスタンドまでは普通に歩いて5分ほど。鉄のかたまりと一緒に歩かねばならない。いつもは意識していない上り坂が厳しい。気温は30度ほど。ガソリンスタンドが永遠に現れないのではないか、と思った。給油し、エンジンが無事にかかり、職場に着くと、出なくて良いという話だった決算審査に出るように、とのメモ。今日のことである。カウンターにいる時間、とてつもなく沢山の利用者。来週のローテーション表をつくりながら、と思ったのだが、そんな余裕はまるでなかった。決算審査が無事終わると、謎の利用者。昭和61年出版の本に「平成がいつからかが記載されていない」とクレーム。ほかにも様々謎の質問を頂戴する。なんとかカウンターローテーションを組み、S玉F祉会から届いた修理済みの本を確認し、閉架へしまう本を選び、選書をし、と慌ただしい日であった。
twitterで「認定司書」を検索してみると、山梨日日新聞に中央市立田富図書館の館長青柳さんの記事が見つかる。交付式で名刺の交換をした方。ご自身で新聞社に連絡なさったのであろうか。そのあたりが気にかかる。
7月14日(木)
休み。朝、早起きしてなでしこジャパンの対スウェーデン戦をテレビで観る。見事な逆転勝ち。川澄の3点目には背中がぞくぞくした。
センチュリーシネマで『ラスト・ターゲット』を観る。あの子はどうやって川まで行ったのかな、とつまらないことが気になったりする。少し話に無理があるのではなかろうか。『127分』を観る。この映画、予告編を観てから観ようか観まいかかなり迷っていたのだったが、週刊文春で中野翠が星4つつけていたのでやはり観ておいたほうがよかろうか、と観たのだったが、私の好みではなかった。あそこから出てくるにはあれしかないわけで、そこまでの話のあれこれと生きている素晴らしさについて感動するという性分であれば良かったのだけれども。映像は良かった。
7月13日(水)
朝、ブックポストに1200冊ほど返却されていた。開館直後随分と混む。
夕方はやびけをし、豊田スタジアムにゆく。1分半で点を入れられ、今日はだめかも、と思ったが、逆転勝ち。アウェイのチケットしか取れなかったのだったが、1点目のケネディのヘディングシュートがよく見える位置であった。めでたしめでたし。
7月12日(火)
名古屋シネマテークでクロード・シャブロルの『引き裂かれた女』を観る。映像感覚というものは天賦の才能だ、と改めて思う。物足りないところもあったが、これは好きだ。
中部図書館情報学会理事会にゆく。久しぶりに理事がほとんど揃う。新しい企画の話などもあり、なかなか楽しかった。
7月11日(月)
今日と明日が休み。そういえば昨日、昔図書館で働いていた臨時職員が来館し、どうも大きくなっているので、「おなか、大きくなったの」と尋ねると、「うん。子沢山なの。5人目」とのこと。約10年で5人。なかなかのハイペースである。
膝につける装具がはやくも毀れたので、直してもらいにゆく。自動車であちこち買い物にゆく。暑い。
7月10日(日)
気温が高いせいか、昼間は利用者が少なく、夕方から混む。蔵書点検あけ2度目の日曜なので、本が沢山返ってきて、棚がいっぱいになる。
7月9日(土)
としょかんまつり。利用者多し。親子連れ多し。あまり良くない親子連れも多し。暴れたり走ったり。学習スペースがまるで使えないため、お詫びをして帰っていただいた人多し。お怒りの方も少し。ともかく大きなイヴェントの1日が終わった。
7月8日(金)
明日、としょかんまつりのため、準備する職員がわさわさとした日であった。
7月7日(木)
朝、S玉F祉会のひとが糊のはみ出たブックコートが貼られた本を直したとのことで持ってくる。別に送ってもらえばかまわない、と言っていたのだが、見てびっくり。上にもう一枚ブックコートを貼ってくれるという話になっていたのに、貼ってない。どういうことか、と尋ねると、上から貼るのはよくないから、はみ出ている糊をきれいにしました、と言う。しかし、きれいになってなく、べたべたしているものも多いし、そもそも2年でこれだけ縮み、ここから先縮まないのか、と尋ねると、担当の者がこれ以上縮みませんと言いましたとのこと。そんな話は到底信じることができない。誰が見てもまずいのだが、一応、私だけの判断では良くなかろう、とべつの職員に確認してもらうと、彼女は逆上寸前であった。まあ、普通そうだよな、と思う。しかしどんな団体であろう。70冊ほど段ボールに2箱、S玉からご持参いただいたのだが、そのまま持って帰ってもらい、上から貼り直してくださいね、とお願いしておいた。ほかの図書館は害を被っていないのであろうか。はて。
選書、視聴覚資料の整理、カウンター業務。慌ただしく過ぎる。
7月6日(水)
休み。服のバーゲンにゆく。多分何も買わないというつもりだったのだが、久しぶりに会った店員さんに銀のラメの入ったシャツについて、ナメクジが這ったあとと似ていますね、と言ったところからナメクジやミミズの話で盛り上がったりしつつ、シャツを2枚買う。
7月5日(火)
遅番なので朝、みゃおを病院に連れてゆき、抗生物質の注射を打ってもらう。餌は少しずつ食べるようになっている。
混む。溜まっているルーティンワークをこなしてゆく。開架から閉架へ異動する本の処理、選書など。明日休みなので、多くの量を処理せねばと焦る。
7月4日(月)
みゃおが3日帰ってこない。
U17、ブラジル相手に善戦。良く2点返した。後半早々の失点が痛かった。しかし、将来が楽しみ。
来月のレファレンス探検隊でコメンターをするため、回答集にコメントを書いたり、問題についてのあれこれを書いたりする。
みゃお、晩に3日半ぶりに帰ってきた。痩せている。どこかに閉じ込められでもしたのであろうか。少し食べて寝た。
7月3日(日)
先日、NHKの『ふるさと百景』で観て気になっていた葦毛湿原にゆく。暑い。以前はうちの近所にも生えていたモウセンゴケを40年ぶりくらいで見る。カキランという小さな植物がなかなか良かった。せっかく豊橋まで来たのだから、と図書館で小栗風葉の『きつかふ鶴』を見せてもらう。職員に知った方がいて、閉架も案内していただいた。事務室から閉架への動線の設計がとても良い。閉架とは何かがよくわかって作られている。
7月2日(土)
今日から3連休の私である。青山真治監督の『東京公園』を観た。三浦春馬がとても良かった。きれいな映像。さすが青山真治といった感じ。榮倉奈々の良さが私にはわからなかったりするのではあるが。『アリス・グリードの失踪』を観る。展開に驚く。おお、そう来るか、と、幾度かびっくりさせられる。良くできた娯楽作であった。
7月1日(金)
気がつけば7月である。特別整理期間があけた初日なのでとてつもなく混む。来週のローテーション表を作る。あっという間に過ぎた。
6月30日(木)
U17のニュージーランド戦を前半まで観てから出勤。ここまでで4対0だった。相手は大きいし、速い選手もいるので手強そうだったが、石毛の得点から流れが変わった。
今日で特別整理期間が終わる。閉架で作業、美術書の入れ替えの指示。ローテーション表作成。
6月29日(水)
閉架で恐ろしい事態が起きていたため、あれこれする。暑い。
6月28日(火)
閉架で除籍する本を選ぶ作業。汗だくだく。
6月27日(月)
久々の休み。床屋にゆき、口内炎の治療のためノラを病院に連れてゆき、日用品の買い物をして日が過ぎる。
6月26日(日)
閉架の不明図書探し。閉架は空調がきかないため、今月はずっと大汗である。こうした作業をしていることを多くの図書館利用者は知らないことであろう。エラーリストも打ち出す。
6月25日(土)
早く起きてU17のアルゼンチン戦を観る。快勝。トップ通過。
電算の不具合を直してくれた箇所の確認をする。その間、掃除をしたり、書架整理をしたり。SCANしたデータを流し込む。不明図書リストを打ち出し、書架に探しにゆく。
6月24日(金)
早く寝て起きてクウェート戦を観る。負けたが、最終予選進出決定。めでたい。少し寝て出勤。本館分のSCAN終了。
6月23日(木)
特別整理期間初日。本館は16人で12台。10万冊ほどのSCANを終える。読書会の日でもあった。
6月22日(水)
朝早くU17の対フランス戦を観る。引き分け。
明日から特別整理期間である。利用者多し。どたどた。
6月21日(火)
明後日から特別整理期間なのだが、休む職員も多く、慌ただしく過ぎる。
6月20日(月)
休み。是枝裕和監督の『奇跡』を観にゆく。良い作品だった。まえだまえだのおにいちゃんの子、うますぎる。脇の役者が見事。橋爪功、樹木希林、原田芳雄、リリイ、高橋長英。長澤まさみはテレビのサイズではなく映画のひとだ、と改めて思う。
6月19日(日)
サッカーと夜のヒットスタジオと歌番組を観るため、フジテレビone two nextを申し込んでいるのだが、U17の試合は朝の8時からなので仕事のためリアルタイムでは観られず残念、と思いつつ出勤。
閉架の蔵書点検、予定通りには進んでいないが、特別整理期間の前にはなんとかなりそうな気配。
豊田スタジアムへ出かけようか、とも考えていたのだが、身体が保たない気がして止して家でU22代表戦を観る。対戦相手はクウェート。3対1。1点取られたのが惜しい。
6月18日(土)
閉架の蔵書点検、カウンター業務、利用者多し、どたどたと過ぎる。早引けして瑞穂。大宮アルディージャ戦。雨が降りそうで降らなかったが、途中から降ってきた。磯村亮太の初得点がうれしい。しかし、おしまいに同点にされてしまい、がっかり。帰りに名古屋の図書館のTさん夫妻と会い、金山で少し食べたり飲んだりしてから帰宅。
6月17日(金)
朝、養護学校の生徒さんたちが見学にくる。質問のなかに、「どうやって忘れないようにしていますか」というのがあり、「おじさんはよく忘れます。予定表に書き込むようにしているのですが、書き込むことを忘れたりします。とても大事なことは手にボールペンで書いています。それでもうっかり手を洗って忘れてしまうことがあります。沢山の人たちに、これを忘れないでおいてね、と頼んでおくと、教えてくれるのですが、それもまた忘れることがあります」と話して呆れられる。このところ本当にいろいろ忘れるようになっている私である。
愛知県図書館のひとたちがいらして、遠距離返却についての説明。愛知県図書館で借りた本をうちの図書館でも返せるシステムを近々構築するとのこと。
来週の木曜日から特別整理期間だが、それまでにできれば閉架の蔵書点検を終えておきたい、と考えているのであるが、微妙な進捗状況。金曜日にしては利用者多し。ローテーション表作成、カウンター業務。そして閉架の曝書。
6月16日(木)
閉架の蔵書点検。新刊見計らい。カウンター業務。慌ただしく過ぎる。
6月15日(水)
2日続いた休館日開けの水曜日なので、30分早く出勤。ブックポストへの返却は1200冊ほど。昔と比べると随分減っている。一時は2500冊返ってきていたりしたものである。閉架の蔵書点検は続く。
晩に瑞穂へゆく。アビスパ福岡相手に4対0の快勝。田中隼磨の移籍後初得点がうれしい。
6月14日(火)
『軽蔑』を観る。鈴木杏が目的だったが、観ている途中で、中上健次の連載小説を朝日新聞で読んでいたとき、これは好きではない、と思いつつ観た。この連載のあと筒井さんの『朝のガスパール』がはじまったのだな。映画は私の好みではなかった。
6月13日(月)
膝につける装具というのを病院にとりにゆく。なかなか立派な近未来な感じのものだが、これからの季節、暑いと思う。最低でも1年くらいは保つそうである。
6月12日(日)
日曜日らしい日曜日。なぜか登録者が多い。どたどたと過ぎる。
6月11日(土)
土曜日らしい土曜日。2週間後が特別整理期間にあたるため、長く借りることができることをご存じである利用者が沢山いらして混む。閉架の蔵書点検は着々と進む。
6月10日(金)
出勤前に猫の妨害にあい、自動車で出勤する予定が単車で出かけ、帰りに雨に降られた。
閉架の蔵書点検は続く。世間が暑くなってきているなか空調設備のない書庫に長くいるのはなかなか厳しいものがある。図書館員が肉体労働もしばしばしていることを多くの人は知らないのであった。カウンターローテーション表を作る。ばたばたと過ぎる。
6月9日(木)
休み。『四月の涙』を観る。1918年フィンランド内戦を舞台にした作品。映像がとてもきれい。痛ましいシーンがあり、描写に粗いところがあるが、私は好きな映画。『大木家のたのしい旅行 新婚地獄編』を観る。途中で少し緩むところがあるのが気になった。変梃な作品。村松利史、でんでん、荒川良々と、私の好きな役者が沢山出ていてうれしかった。
6月8日(水)
明日、休みをとるのですること多し。新刊図書の見計、発注、閉架の蔵書点検、カウンター業務。しかし、このように仕事の種類が多いのが中小図書館で働く楽しみのような気がする。
『新潮』四方田犬彦と石井睦美の往復書簡最終回。往復書簡という形式をあまり今まで好きでなかったが、これはとても良かった。
6月7日(火)
朝、いがらしみきおさんの文章が朝日新聞に載っていて驚く。彼がデビューして間もない頃にとても好きで、いまだに「バガヤロ様」という言葉を使ってしまうことがあるほど。『ぼのぼの』で大メジャーとなった人だが、天才である。これ以上怖い話はない『SINK』、懐かしいのと気味の悪いのとがないまぜになった『かむろば村へ』、マンガをほとんど読まなくなっている私だが、彼の作品は気になるのであった。文章も良い。朝から得をした気分になる。
閉架の蔵書点検は続く。対象件数が24万冊なので簡単に終わるはずはないのである。
なかなか混む。
6月6日(月)
朝、総合病院へゆく。MRI撮影までに時間があったため、16歳になった猫のノラを病院に連れてゆく。口内炎なのであった。血液検査をしてもらうと腎臓も良くなくなっているとのこと。元気に走り回っているが、人間の歳だとかれこれ90歳。膝は手術をしなくても良いとのこと。ほっとする。左足内側靱帯が伸びているそうな。MRIはどうしてあんなに眠くなるのであろうか。音がするものは基本的に嫌いで鈴とか風鈴とかぴよぴよ靴などはこの世から消えて無くなってくれないか、と祈っているほどであるが、あの微妙に変化する太い音が心地良いのである。
6月5日(日)
日曜日に閉架の蔵書点検をするのほとんど無謀であることはわかっているのだが、する。慌ただしく過ぎる。レファレンス多し。
6月4日(土)
土曜日に閉架の蔵書点検をするのは厳しいのではあるが、しないと終わらないのでする。利用者多し。へろへろになる。
6月3日(金)
休み。総合病院へゆく。膝が頻繁にずれるのであった。レントゲンをこまかく撮ってもらう。
『アンノウン』を観る。ずいぶんと不思議な設定の映画。ひねりだらけ。こういうのは好きだ。
6月2日(木)
閉架の蔵書点検。エアコンがない書庫。空気が入れ替わらないのでなかなか暑苦しいのであった。利用者が比較的少ない日だったので、たまっていた仕事の処理が捗る。事務室から見える中庭の壁を青大将が垂直に登っていった。屋上に行っても良いことはないので、たもで捕まえ、外に逃がしてやった。縞蛇と比べて青大将は随分と顔がかわいい。
6月1日(水)
午後からの愛知県図書館でのネットワーク研究会に出席するには11時少し過ぎに出発せねばならないのだが、朝、蔵書点検をはじめる前にあれこれ確認をしたところ、謎の現象が発生。ほかにも電算に変なことがおきたり、それとはまた別のトラブルがあったり、どたばたしつつ、なんとか解決させ、出かける。愛知県図書館に着いた頃にはよれよれになっていたのだが、なんとか議事を進める。愛知県内で最後の1冊となった本を保存しておいてもらうための会。前に書いたかもしれないが、委員長の私。なんとなくその前に「どうでも」がくっつくと似合いそうである。
5月31日(火)
長く休んだため、仕事が山のようであった。明日から閉架の蔵書点検。対象が約24万冊。貸出中の本が2000冊ほどある。日に100冊以上閉架の本を貸しているということ。出納業務だけでもなかなか大した量であるなあ、と改めて驚く。
5月30日(月)
『マイ・バック・ページ』を観る。原作をとても好きで、この本をもとにした川本三郎と鈴木邦夫の対談については澤誌に評を書いたこともある私。映画は原作に沿い、だが、登場人物を増やしたりして、実に丁寧に作ってあった。『リンダ・リンダ・リンダ』のように逸脱してゆくのかな、とぼんやり思っていたのだが、とてもかっちりとした作品だった。堅すぎとも言えるが、今年一本だけ邦画を観るということであれば、これを勧める。
5月29日(日)
豊田スタジアムでアビスパ福岡戦。強風の影響で屋根を開けねばならないかもしれないとのことだったが、閉めて行われた。試合前には雨がかなり降っていたが、試合が始まる頃には小降りになっていた。5-2の快勝。
5月28日(土)
朝2時まで飲んでいたのだが、7時前に目が醒めるのは猫たちに起こされる習慣が身についてしまっているためなのであった。ホテルの朝ご飯を食べ、折角東京にきたのだからどこかにゆこうか、と考えるが、根気がないし、それほどゆきたいところもない、と思い直し、帰宅。帰りの新幹線のなかで二日酔いであることに気づく。昨日一緒にいた友人になくした記憶の時間についてメールで尋ねる。それほどひどいことをしでかしてはいないらしいと判明。ほっとする。
5月27日(金)
生まれて初めて日本図書館協会へゆく。朝、部会総会、午後、総会、夕方認定司書交付式とその交流会という予定。公共図書館部会、小さな予算だな、と思ったら、都立図書館の人たちが運営を手伝っているとのこと。建物が東京にあるので、回り持ちというわけにもゆかないのであろうが、延々と都立図書館が作業をしているというのはどうなのであろうか、と感じた。総会、公益法人化に向けた定款の変更についての話もあり、なかなかおおごとであった。私は決算で退職金についての箇所が気になったが、初めての参加だし、質問はせずにいた。東京国際ブックフェアについて都立図書館のひとが質問をしていたのが印象深かった。日本図書館協会はブースだけ出して、担当者がおらず、看板は机の下にあってどの団体のブースだとわからない状態とのこと。ブースというか展示に対しての評価もされているそうで、随分それはかっこわるいよなあ、と感じる。総会が終わり、認定司書交付式。第1回であり、全国で37人しかいない認定司書。その中から13人が出席。ある程度荘厳な式であろうな、とか、報道関係の人たちも少しくらいはいるのであろうな、と想像していたのだが、総会のあとのざわざわとした空気が残る会場で、ドアの向こうでは歓談している人たちがいるなか、ドアを閉めもせず、だいたいな感じではじまる。総会参加者に対し、祝ってあげてください、と呼びかけていたあたりで、変だな、と感じたのだが、やはり変な式であった。報道関係者は皆無。来賓も皆無。総会で理事が集まるからついでに行いました、といった風。熊本、姫路、山梨、新潟、私が愛知、とまあ、津々浦々からひとが来ており、いわば一世一代の晴れの舞台であろうにそんなことは日本図書館協会にとってはどうでも良いのであろうということがよくわかった。はじまりはざわざわしていたが、途中も少しわさわさしていた。挨拶があり、認定証を理事長がひとりひとりに渡してくださったあたりで、少し落ち着いた。驚いたのはこのとき、交流会へ自由に参加してくださいとの発言。私に届いた書状には交流会への参加は事前にメールで申し込みが必要となっていたのだ。この齟齬は失礼だと私は感じた。普通に考えれば認定司書同士の交流のための会でクローズであろう。交流会では、ひとりひとりが認定司書になった感想を述べてゆく。皆、長く話している。しかし、なんというか私はこんな風にして認定司書になった、認定してもらえて良かった、といった話が多く、私はとても違和感を覚える。私の順番になったとき、日本図書館協会へ私は入るつもりがなかった、とまず言った。図書館で働き始めて間もない頃、原稿を送った折にとても礼を失した応対をされたことがあったことを突然思い出したのである。そもそも私を会員にするような団体には入りたくない、というのが私の信条であったのであり、ことに図書館関連の集まりは以前はわざわざ避けていた。そうした会合に出かけてゆくと、世界が狭くなる感じがするのだ。内輪で完結してめでたしめでたし、というのが私には向いていないのである。スピーチでは愛知図書館協会のさまざまな集まりに呼ばれ、どうやらこうした団体にも入ったほうが良さそうだというので入り、名古屋のTさんから、戸田さんならば認定司書を取れるんじゃないか、と言われたので申請し、なれたことについては誇りに思うと言い、ついで、公表というのになぜ報道関係者がいないのかについての疑問を語った。『図書館雑誌』で特集をし、『図書館大会』で分科会をもうける、という話があったが、それは世間の人たちにはまるで知られない雑誌、行事であるとも言い、また、確かにめでたいが、今のところこの資格は運転免許証より役に立たない、と乱暴なことも言ってみたのであった。目を丸くしている人もいたが、事実であるのだから、知らずにいるとしたら気づくべきである。このあたりで進行役の人が、「○○先生から巻きが入っています」と言う。それまでは皆、長いスピーチをしていたのだから無礼であろう。私は怒鳴りつけてやろうか、と思ったが、祝いの席なので、無視し、「認定司書は、認定されたことで満足せず、日本の図書館の向上、いや世界に向けた行動をしてゆかねばならないと思うのです」と言って終えた。
認定司書のなかに、私のホームページを読んで司書になろうと思いました、と恐ろしいことをおっしゃる方がいて、また、つらいときには戸田さんのページを読んでいます、とも言っておられた。私の文を読むともっとつらくなるような気がしないでもないが、このページが何かになっているのか、あるいはひとの人生を狂わせているのか、とうれしいような少し複雑な気持になった。遠くからいらしている人のなかに、「名刺屋さんに『司書』『日本図書館協会認定司書』と入れてください、と頼んだのに、いらんでしょ、と削られた」と憤っておられた方がいた。「それは名刺屋さんに問題があるんと違いますか」と理事長がおっしゃっていて、私もそう感じたけれど、よく考え、「でも『一級建築士』だったら削られませんよね」と言ったら、「そうですよね」とその場にいたひとたちが肯いたのだった。司書は年間1万人ほどが取得するので、その家族などを含めると多分100万人くらいが知っていそうだ。それでも日本人の1割ほど。認定司書は多分1万人も知らないんじゃなかろうか。交流会の時にも言ったのだが、全国紙に小さな記事でも良いから出れば、地方紙に自分たちから話すことができる。しかし、『図書館雑誌』に載っただけで、「私、認定司書になったんです。全国で37人のうちのひとりなんです」と地方紙に言いに言ったら変な人なのではないか、と思われるような話となる。新聞に載らない、世間に知られていない事柄は存在していないのと同じである、という事実を認識しないまま、公共図書館の運動はずっと続けられているのではなかろうか。「ねえ、ほんとにこの式、これだけでおしまい。こんなの厭。なんのために認定司書になったのかわかりゃしない。テレビとは言わないけれど、新聞社くらい連絡してないの。遠くから来た意味ない」とある人が言っていた。私はある程度こんなことではなかろうか、と思ってはいたのでさして失望しなかったが、腹が立ったことは確かである。宣伝できる機会をわざわざ逃してしまう無策な人たちが運営している団体に私は属している。そもそも多くの人たちに知らせるつもりがないのか。うちうちでめでたいめでたい、地方の講座の講師にしてあげましょう。講師になれてうれしいうれしい、で終わってしまうような認定司書であるのならば、日本の公共図書館の未来はないと私は思う。
8時から銀座の文壇バー『茉莉花』へ俳句の友達とゆく。久世朋子さんのお店。楽しいひとときであった。しかし、酔っぱらいすぎて記憶が途中で飛んだのであった。小学館の村井康司さんと、アサヒネットの友達もいらしたのだけれど、朦朧としたなかで話をしていた私。次回はそうしたことのないようにせねばと反省。
5月26日(木)
朝、S玉F祉会に対してクレームの電話をかける。ブックコートで装備した本に糊がはみ出していたのを見つけ、入力年月から調べたところ、2009年秋に購入した25センチのものが怪しいと判明。同時期に買った40センチのブックコートが貼りつかなかったため、返品交換した事件もあったことを思い出す。そのため、その時期の23センチくらいの本何冊かにあたってみるとことごとく糊が出てべたべたになっていたのだ。そして電話でのやりとり。「一昨年の秋に購入したブックコートに問題があって、ビニール部分が縮み、糊が出てしまっているのですが」「粘着力を弱くした時期のものですね」「敢えて粘着力を弱くした時期があったんですか。以前にもうちの図書館で買った40センチのが問題があったわけですが、その時、ほかのサイズについての話はありませんでした。よそでも起きている問題ですか。そもそもどうして貼り付きの悪い糊に変えたのかがよくわかりませんし、ビニールが縮むのもなぜでしょう」「その型番のブックコートは元々縮むタイプなんです」「本を装備するビニールが縮むってどういう話ですか。あり得ないでしょう。そうならそうとカタログに書いておくべきだ。粘着力が強い糊だってビニールが縮んだらまずいだろう」「いや、粘着力が強い糊のものは糊も一緒にビニールについてきますから」「元々の話が間違っています。30年くらいブックコートを使っているけれど、糊がはみ出ちゃったなんて話は初めてだ。購入しているところすべてに告知しないといけない話だろうに、何もしていませんよね。まだたったの1年半で本がべたべたになっちゃうなんてどうかしていますよ。もう御社のブックコートは怖いから買いません。ところでべたべたの本、どうしてくれるんですか」「それはこちらに送ってくだされば、上から装備しなおして返します』「当たり前ですね」と、怒り狂った私であった。そばで聞いていた同僚がいったいどうしたのか、と問うので「縮む型番です」としゃあしゃあと言っていた話をすると、それは怒って当然と肯いていたのった。
受付業務。午後から読書会。夕方延滞督促。選書業務。どたばたと過ぎる。
5月25日(水)
明日は読書会。準備をするのをすっかり忘れていた。延滞督促電話を沢山かける。
5月24日(火)
今週の金曜が認定司書の交付式のため、3日間のうちにあれこれ片づけねばならない。カウンターは慌ただしく、延滞督促は100件ほどある。なにがなにやらよくわからぬうちに1日が過ぎた。
5月23日(月)
休み。朝から膝がずれている感じがひどいので鍼灸院ではめてもらう。雨。
5月22日(日)
混んだり混まなかったり混んだり、とばたばたした一日であった。
延滞督促の電話を100件ほどかける。
5月21日(土)
土曜日だというのにちっとも混まなかった。明日が怖い。
5月20日(金)
朝、カウンターローテーションを作る。いつもよりリラックスして、テキトーな気分で作ったら間違いがあまりなくできた不思議。
延滞督促の電話をする。
5月19日(木)
新刊見計らいをする。いつもながらたのしい作業。督促の電話をする。いつもながらたのしい作業。
5月18日(水)
出勤前、アサヒネットの古い友達をfacebookにて発見。変人として知られていた私と同じ姓のひと。好きな言葉の欄を読んで、ああ彼に違いないと確信して送信。
朝、分館の手伝いをする。なかなか混む。災害避難所である小学校体育館の点検にゆく。
本館は割と混まなかった。延滞督促の電話を50件ほどかける。
5月17日(火)
電話がいろいろかかってきたり、なにやらかにやらでどかどか過ぎる。
満月。
5月16日(月)
休み。『ブラックスワン』を観る。目的はナタリー・ポートマン。私はとてもこの作品、好き。きっと好き嫌いがかなりわかれる作品であろう。ナタリー・ポートマンの演技が見事。ウィノナ・ライダーが怖い。
5月15日(日)
混む。
いくつか尋ねたいことがあり、名古屋のTさんに質問の電話をする。明解な答えをいただけた問題もあり、助かる。
5月14日(土)
休み。西尾市の岩瀬文庫で行われた中部図書館情報学会の理事会、総会と講演会。あれこれどたばた。岩瀬文庫にははじめて行ったのだが、とてもきれいな建物であった。講演会は名古屋大学教授の塩村耕氏。岩瀬文庫の悉皆調査を十年していらっしゃる方。とても刺激的な内容であった。
5月13日(金)
facebookに招待されたので、朝にひとまず登録をする。なにやらよくわからぬまま、iPhoneのfacebookというアプリケーションソフトをあれこれすると、登録してあるアドレスすべてに招待状を送るか、といったようなことを尋ねるので、とりあえずキャンセルをする。「友達」と書かれているところを押すと、「友達がいません」と表示される。なぜ、こいつがそれを知っているのか、そんなことを言われねばならないのか。しばらく頭の中に「友達がいません」「友達がいません」「友達がいません」とリフレインする。気をとりなおして招待してくれた友達に送信をして出勤。
カウンターローテーションをつくったり、あれやこれやとばたばたしているうちに仕事が終わる。帰宅後、facebookを確認すると、友達がいたので安心する。
5月12日(木)
カウンターに入ると、この頃やたらと混む。私の時間帯だけ混んだりもする。見計らいをする。
一時間早引けをしてなごやレファレンス探検隊に出かける。今回の二つの題は面白かった。懇親会では名古屋市の図書館に持ち上がってきている指定管理化の話題。減税してF祉と文化を削る、というのはいかにもありそうな話。就任してすぐに自動車文庫の廃止を目指した河村たかし市長であり、彼を選んだのは市民なのであるから、なかなか打ち出した政策を止めることは難しいであろうなあ、と感じる。本当の意味での『市民』が育つために図書館があるはずであったのが、できてはこなかったことについて考える昨今の私。
5月11日(水)
朝まで激しい雨。悪夢で目が醒める。
とても混む。どたどたと一日が過ぎる。
5月10日(火)
とても早い時間に電話が鳴って切れる。その後いつものようにノラが暴れ、みゃおが外からやってくる。なにがなにやらわからぬまま朝を迎え、蛸飯を炊く。インターネットで買わねばならぬものや、それほど買わなくても良いものを注文したあと昼寝。悪夢を見る。夕食後「群像」の川上弘美さん『神様2011』を読む。『神様』はアサヒネットの第1回パスカル文学賞でパソコン通信からダウンロードしたのを読んだのがはじめで、このときは作者が誰かを知らなかった。それから18年。原子力発電所の事故の後の世界にくまが引っ越してきた話を読むことになろうとは。おっかないが、生きる希望の湧く作品。
5月9日(月)
今日明日と休み。朝、ずれた膝をはめてもらいに鍼灸院へゆく。帰りに魚市場で生の蛸を安く買う。更衣をする。部屋が本と紙ごみでいっぱいになっていて、箪笥までゆくのが大変。抽斗を開けることが簡単にはできず、紙ごみをなんとかせねば、と考えるのだが、億劫になり、だいたいで開け、なんとか更衣は終える。しかし、抜本的になんとかしないと、これは部屋とは言えない状況であるなあ、としみじみ感じる。「新潮」の四方田犬彦と石井睦美の往復書簡を読む。この連載次の第6回で終わりとのこと。少し残念であるが、いつまでも続くものではないことははじめからわかっていた。痛ましく、正視にたえぬような事柄が書かれているのに、読み終えると気持ちが和らぐ言葉のやりとり。夕方から蛸と格闘。
5月8日(日)
混む。レファレンス多し。閉架の資料の出納多し。
5月7日(土)
歳を感じる昨今。昨日、慣れない分館で仕事をしたせいか6時を過ぎたあたりでばてている自分に気づく。それほど混んだわけでもなかったのだが。
今日は菖蒲忌。
5月6日(金)
分館への応援勤務。夕方まではある程度空いていたが、5時半を過ぎてばたばたと混む。しかし、なんとか大きなこともなく1日を終えた。
5月5日(木)
蛇に噛まれた手に鱗がびっしり生えたりはせず、普通に過ぎた日であった。
昨日ほどではないが、かなり空いていた。
5月4日(水)
利用者はあまり来なかった祝日。
夕方、鴉が激しく鳴くので屋上へ行ってみると、鴉がちょこんといて、そばに大きな縞蛇。どうしたものかとしばし考えたのち、蛇をつまんで屋上まで枝を伸ばしている欅に逃がしてやった。蛇が恩返しにくるかもしれない、と事務室に帰って言うと、鴉に恨みを買ったに違いないと言われた。割と平穏に過ぎた日であった。
5月3日(火)
久しぶりの仕事。机の上が山になっていた。私は帰る時、パソコン以外何も載せていないので、ほかの人たちが仕事を沢山置いてくれているのであった。なんとか机の上だけはきれいになった。利用者が来たり来なかったりとむらのある日だった。
5月2日(月)
宿題がだいたい片づく。ホームページをひと月半ほどほったらかしにしてあるのをなんとかしたい、と思いつつ、時が流れる。
5月1日(日)
朝、ホームページを久々に更新。午後も作業をする予定でいたところ、居間のこたつに入ったらみゃお(3歳♂7㎏)が膝に乗ってしまい、動けず。
4月30日(土)
ある本が安城の古本屋にあったはず、と出かける。それは2年ほど前なのだが、あまり本が動かない店。行ってみると様変わりしていて店主のおじさんがいない。「この棚のあたりにあった本はどうなりましたか」と尋ねると、「まだ整理できていないんです」と娘さんらしき人。時は流れるものである。
4月29日(金)
今日から四連休の私。昼に愉快でないメールが届く。
ゴダールの『はなればなれに』を名古屋シネマテークで観る。アンナ・カリーナを大きな画面で観たかったのである。ゴダールの映画はカットごとに綺麗に決まっているな、と今更ながらしみじみ感じた。移動する時間ぎりぎりで名演小劇場に『ブンミおじさんの森』を観にゆく。カンヌのパルムドールを取った作品とのこと。独特ではあったが良いかどうか。私の好みではなかった。
瑞穂でJリーグ川崎戦。再開後初のホームゲーム。2対0で勝てた。危ないところの多い試合だったが、玉田の二つのゴールは見事だった。
4月28日(木)
晩に歓送迎会があるため、電車で通勤。駅から図書館までは30分以上歩かねばならない。良い運動にはなるが、普段身体がなまっているため、なんとなく職場に着くと一日が終わったような気分になってしまうが、明日から長い休みなので気力を振り絞って仕事を片づける。俳人の読書会は楽しい。カウンターローテーション表作りは厳しい。
4月27日(水)
朝、カウンター業務。混む。先々週の水曜の貸出が4000冊ほどだったので、それが返ってくれば大変なこととなるのである。
午後から休みをとり、中部図書館情報学会の理事会へゆく。出席人数が足りず、理事会としては成立しなかったが、あれこれと話す。終わってからTさんと呑む。酔う。
4月26日(火)
今週は2日半しか出勤日がないため、慌ただしく仕事をする。俳人の読書会の準備。選書。
4月25日(月)
中部図書館情報学会誌交流会の最終校正を発表者の方たちに依頼。編集のひとの話がこんがらがったりあれこれあったが、もうじきこの作業はおしまいになる。
4月24日(日)
朝、投票に出かける。かなり沢山人がいる。いつもは7時くらいにゆくので空いているため、少し驚く。
利用者多し。仕事多し。
4月23日(土)
今週はずっと調子が良かった膝を念のため診てもらいに鍼灸院にゆく。少しずれているが許容範囲とのこと。
混む。
4月21日(木)
一昨日から時々止まっていた時計が完全に止まる。電池をかえにゆかねば、と思いつつ、億劫。歳をとるとはこうしたことか、と感じる。
発注業務など。
4月20日(水)
4月はなんだかわからぬうちにばたばたと過ぎてゆく。
4月19日(火)
休み。『ダンシング・チャップリン』を観る。これはいけない、と観ている途中で思ってしまった。チャップリン作品に依拠したダンス作品を映画化。『黄金狂時代』や『街の灯』を観たことがなかったらわからないダンス作品をさらに映画にするわけで、そこに意味があるとは考えない私にとっては映画として間違っているように感じた。
4月17日(日)
膝の調子が良かった。利用者多し。久しぶりの利用者、というか開館した頃毎日のように来ていた高校生がご夫婦で調べものに来ていた。もう26年も前のことか、と驚く。
4月16日(土)
朝、膝をはめてもらう。サポーターを買う。少し楽な感じがする。
混む。土曜日である。視聴覚資料を選ぶ作業。苦しく楽しい。
4月15日(金)
分館への応援勤務。昼過ぎまでは空いていて、溜まった仕事を片づけたのだが、閉館1時間前あたりから異様に混む。
昼休に近くの海沿いの公園を散歩する。オオイヌノフグリを見つける。
4月14日(木)
朝、鍼灸院で膝を嵌めてもらう。仕事多し。淡々と仕事をする。
レファレンス探検隊で8月に発表者をすることになっているのだが、問題ができない。
4月13日(水)
膝の関節がこのところずっとずれている。遅番なので朝、鍼灸院にゆき、嵌めてもらう。2日閉館していたので混む。昼にずれる。また明日ゆかねば。
4月12日(火)
名演小劇場で『イリュージョニスト』を観る。ジャック・タチの脚本がもとになっているとのこと。タチの映画は私の好みと合うわけではないのだが、観たあと不思議な何かが残る。この映画もそうで、歳を経たことでそれが何であるのかが少しわかった気がしてきた。『トスカーナの贋作』をシネマテークで観る。映像は美しかったが、それでなんなんだろ、といった風の作品であった。ACLアルアイン戦。この時期に遠くUAEから良く来てくれただけでなく、試合開始前には震災にあったひとたちへの励ましの言葉を横断幕で示していた。4対0の快勝。
4月6日(水)
休み。名演小劇場で『津軽百年食堂』、センチュリーシネマで『ランナウェイズ』、ミリオン座で『婚前特急』を観る。『ランナウェイズ』がとても懐かしくて困った。まともな評価ができない感じ。オープニングの曲から、おお、これできたか、といった感じで当時中学生だった私のなかを揺さぶったのだった。大森一樹監督は昔好きだったのだが、『ゴジラ』以降あまり観ていなくて、『津軽百年食堂』は名演小劇場のスタンプがたまったので観てみたのだが、私の好みではなかった。『婚前特急』は評判が高いのだけれど、なんとなくばたばたした感じ。それぞれの男との関わりがもう少しわかると良い気がしたが、尺の問題もあって難しいのかも知れない。いりなかの三洋堂に寄ったあと、瑞穂陸上競技場東で降り、地上へ出ると、後ろから「戸田さん」と声をかけられる。名古屋の図書館のTさんであった。FCソウルとの試合は1対1。試合後、TさんとTさんが連絡をしたIさんと11時半まで飲む。
4月5日(火)
2日休んだのに明日も休むため、仕事を沢山片づけねばならないのは必然。慌ただしく日が過ぎる。
4月1日(金)
年度のはじまり。どたばたと過ぎる。私の班は明日明後日と休み。
帰宅後twitterであれこれ検索していると私の勤務している図書館のCDのコレクションについて書いているひとのを発見。洋楽を聴くきっかけとなったとのこと。「価値観が崩壊するような」ものもあったとも。新たな何かを感じられるCD、DVD、図書を今後も選んでゆこうと思うのだった。そのためには自分が聴いたり観たり読んだりせなばならないし、それは借りるのではなく、身銭を切るのが私のこれまでの、そしてこれからの方法でもある。
認定司書についてあれこれ考え込んでいる昨今の私。3月14日の交流会でも話したのだが、認定司書という資格は、ただ取得してそのままにしておいたとしたら、自動車の運転免許証ほどにも役に立たないものとなる気がする。今年認定されたのは全国で37人だそうだが、私を含めたその人たちが日本での司書の位置を変えてゆかないと、図書館が今までと変わることはないように感じる。