6. gijの実行
gij
はlibgcj
に付属しているJavaバイトコードインタープリタです。
gij
はすべてのプラットフォームにおいて利用できるわけではありません。
移植するためにはアセンブリ言語によるプログラミングが少々必要ですが、
gcj
がサポートするターゲットプラットフォームでも、
まだこの作業が完了していないものがあります。
gij
に対する主たる引数はクラスの名前です。
また、
-jar
オプションが指定されている場合はjarファイルの名前です。
この引数の前に指定されたオプションはgij
によって解釈されます。
この引数の後ろに指定されたオプションはインタープリタが実行するプログラムに渡されます。
クラス名が指定されていて、
そのクラスが適切なシグニチャ
(唯一の引数の型がString[]
、
戻り値の型がstatic void
)
を持つmain
メソッドを持っていない場合、
gij
はエラー情報を出力して終了します。
jarファイルが指定されると、
gij
は、
そのファイルの中の情報を使って、
どのクラスのmain
メソッドを呼び出すかを決定します。
gij
は、
コマンドラインにおいてファイル名の後ろに指定されたすべてのオプションを指定して、
main
メソッドを呼び出します。
gij
はインタープリタによって解釈されるコードにしか使えないわけではないことに注意してください。
libgcj
には、
共用オブジェクトを動的にロードすることのできるクラスローダが含まれていますので、
コンパイルされてクラスパス上にある共用ライブラリの中に置かれたクラスの名前をgij
に渡すことも可能です。
-Dname[=value]
- 名前nameと値valueを持つシステムプロパティを定義します。
valueが指定されていないときは、
デフォルトで空文字列が値となります。
これらのシステムプロパティはプログラムの実行開始時に初期化され、
実行時には
java.lang.System.getProperty
メソッドを使って値を取得することができます。
-ms=number
- ヒープサイズの初期値を設定します。
-mx=number
- ヒープサイズの最大値を設定します。
-jar
gij
に渡された名前を、
クラスの名前としてではなくjarファイルの名前として解釈すべきであることを示します。
--help
- ヘルプ情報を出力して終了します。
--version
- バージョン番号を出力して終了します。
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by TurboLinux User on February, 6 2003
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