縮刷版99年7月下旬号


【7月31日】 若手論客なんて恥ずかしい形容詞が並んでる割には宮台真司さんも東浩紀さんも出てない「朝まで生テレビ」を朝までじゃないけど見る。日の丸・君が代法案とか盗聴法案とかってな現在の問題について話していたよーな気がしたけれど、日頃の不摂生からどうにも頭が集中しきれず何が話し合われたのかあんまり印象に残ってない。途中に挟まれる梶原しげると蓮舫の「俺だって田原にゃまけねーぜ」「私ってこんなに理知的なのよ」風の突っ込みと、2人がやたらと「これからの日本を背負ってくんでーす」的会場に着ている学生100人に質問を振りたがる展開が、優等生のショウ・ルームっぽく映ったのも見てらんなかった理由かな。

 覚えてないけど日の丸・君が代に関心がないのーって聞いた質問に大勢が関心があるよーって答えたアンケートがあったよーに記憶していて、それだったのか違う質問だったのか岡田斗司夫さんが「こーゆー場で聞かれて関心がないよーって答える人はいないよねー」ってな場の力をちゃんと捉えた突っ込みを入れていたのが見ていたこっちの落ちつかない気持ちを代弁してくれてたよーで強く印象に残っている。わざわざ真夜中の番組に出かけていって座席に座って会場で進む議論に耳そばだでる位に意欲的な人が、意欲的な司会者達の意欲的な質問に、街中だったら体勢を占めるだろー「別にどっちでもいーじゃん俺にゃー関係ないもん」なんて答えをするとは思えないからね。でもって番組で「若者考えてまーす」的風潮が逆にその場だけで消化(昇華)されちゃって現実の場には降りてこないって寸法、まことテレビの溜飲を下げさせる機能は素晴らしい。

 とはいえ現実の場へとテレビの議論なり提示が降りてこないってのも問題で、これはやっぱり一種のショウとして両論併記になってしまう番組の傾向と、そーした所での問題提起を素直に受け止められない捻れた気持ちが視聴者側のとりわけ自分にあるからなんだと反省なんかもしてみるけれど、31日の夜にNHK教育が再放送していた時の記録・NHKスペシャル選「夏服の少女たち・ヒロシマ・昭和20年8月6日」ってな、建物疎開の為にその朝夏休みの広島市内に集合した広島高女の生徒たちが一瞬の光に焼き尽くされるまでを描いたドキュメンタリー(一部アニメ、マッドハウス制作!)を見ると、家族がいて友人がいて戦時下とはいっても普通だった日常が、瞬間に奪われ激変してしまった惨劇を、家族やクラスメートたちとの生活ってな極めて身近な部分から説明されてて素直に反応できるから、いかに言葉を重ねようとも情動的な部分で語られると、人間ってやっぱり動くんだってことが分かる。それが時に間違った方向に人を煽動しかねないから、気もつけなくっちゃいけないんだけど。

 日中は暑さに耐えかねてクーラーを着けて昼寝。始動した「どこでもいっしょの」の猫に「しいまん」ってな名前をつけて手近にあった買ったばかりの「田中麗奈写真集」から「たなかれな」とか「らぶひな」から「らぶひな」とかメーカーに敬意を表して「くたらぎ」とかってな言葉をしこしこと覚え込ませる。もちろん「たなかれな」は大好きな方に入れたけど、間違って(嘘)「くたらぎ」は大嫌いな方に入れてしまったら後で「しいまん」がゴミを収集日じゃない日に捨てるって「くたらぎ」が文句いってくるんだよー、ってしゃべりかけて来て、これは本人に見せられないニャーと思ったけれど時すでに遅し。利口になるにつれて嫌悪はさらに憎悪へと変わり名刺交換によって覚えた言葉は外部へと増殖し悪の帝国「くたらぎ」の名は全世界へと広まっていくのであった。って訳で持ってる人はどんどん僕と名刺交換して下さい。

 ちなみに田中麗奈さま様さまがいっぱい写っているというそれ1点のみで即買い(水着もブルマもヌードのなく顔立ちも「がんばっていきまっしょい」の頃よりこなれてて特に眉毛が映画では剛毛だったのが今は細く整っててダーク味が薄れてちょっち不満だったとしても)な「田中麗奈写真集」(ワニブックス、2500円)とアニメ版とは全然違って絵が綺麗で話もエッチな大暮維人さん絵の「火魅呼伝 臥雲の章」(原作・舞阪洸、角川書店、900円)とフリー編集者の小形克宏さんも企画に携わってる夏目房之介さんの評論集「マンガの力」(昌文社、1600円)とイアン・マキューアンの「最初の恋、最後の儀式」(宮脇孝雄訳、早川書房、2400円)と横溝正史賞受賞作らしー井上尚登さんの別に家庭教師派遣会社を扱ってる訳じゃないミステリー「T.R.Y」(角川書店、1500円)なんて一件何がなにら分からないけど実に僕的なセレクションを買ったのは安田ママからです。田中麗奈写真集でバレてたかも。

 買い込んだ割には読んだのは「13」が圧倒的な世間の評価に輝いた古川日出男さん待望の新作「沈黙」(幻冬舎、1900円)で、前のが映像を扱っていた話だったのが今回は一編して音を扱う物語へと代わり、主人公らしー女性は「ルコ」とゆー南米ギニアで採取されたらしー魂の根元から湧き出るよーな音楽に強い関心を持った親戚の男性の残した日記に興味を惹かれてその物語を追い、並んで謎めいた変貌と失踪を遂げた弟と対峙するとゆー重層的断片的な展開が描き出される。冒頭の終戦直後でのタイ・ビルマ国境を舞台にした「悪」とは何かってな対話が終幕にも繰り返される展開に、これを核のテーマを据えることは容易いけれど、中途の「リコ」と巡る探訪や過去を思想とか抜きで純粋に見つめ直そうとするプランナーのエピソードとかもまたそれぞれに魅力的で、ここでの提示と主題らしー提示とをブリッジさせる思想が今ん所見つけられずにいて解析に悩む。ともかくも生への執念と逆の諦観が描かれた1冊、そして今年最大級の1冊、瞠目せられよ諸氏。

 ビデオ録画して見たワタナベシンイチ監督って事で期待した「ルパン三世 愛のダ・カーポ」ってなタイトルの新作は、ベンツSSKを引っぱり出したり、「カリオストロの城」で時計塔から落下したクラリスを追いかけ抱えて湖に落ちた場面を再現したよーな描写を出してみたり、不二子との冒頭の絡みをお子さま禁にも近いエロティックな物としたりと、監督の趣味炸裂で面白かったけど、肝心の物語の方に畳み掛けるよーなテンポが乏しく、家族をめぐる対立ってな深淵なテーマも薄く、記憶を失った不二子とルパンのあるいは日頃の関係を大きく見直させるよーなドラマもなくってイマイチ盛り上がりに欠ける。新ルパン的発明王選手権なエピソードも在り来たりで、2時間スペシャルとしては合格でも、映画として永遠の名声を期待するのはちょっと難しいか。作品に我が身を紛れ込ませる天才ナベシンの今回は分からなかったけど、あるいは「コロンブスの卵」の説明にチラリと登場したデッサン風の「コロンブス」が、2枚目っぽくアフロなナベシンだったのかな?


【7月30日】 デラデラと鳴り物入りで開幕するハズだったアスキーが期待の電子商取引サイト「e−sekai」なんだけど予定日の30日を過ぎたんで何だか本のページからリンクも貼って戴けるみたいなんでアクセスしたらまだだった。なんちゅーこっちゃ玉舎さんもしかして「パーフェクトグレード ザク2」の作り過ぎ? それはないとは思うけどでもこちのがかーいーんで許す。送られて来た「e−sekai」紹介雑誌によればなるほど担当者があーだけあって玩具関係も結構充実、海洋堂とかのサイトとかにも繋がってるみたいで「クレクレタコラ」のフィギュアとかもちゃんと掲載されててついつい買っちゃおーかな気分に。もしかして凝り過ぎで上から「分からん」との指摘が出たなんて穿った見方も出来そーだけど、この勢いで突っ走ってやって下さいな。

 とか書いてたら実は着ていたコスパ謹製Tシャツに合わせるべく「マスターグレード ザク黒い三連星バージョン」を作り込んでいたら昼になってて起工式のスイッチを入れ忘れただけと判明、なんかはしておらずやんごとなき事情により大事をとっての延期と相成ったとか。カウントダウンの文字列が流れる遊びも結構好きだったけど今の「工事中」でもしばらく遊んでくれることになるのかな、掘り返して埋めてまた掘り返して次第に道路のアスファルトの盛りが厚くなていくよーな感じで、ゴメンね画像とかすんません文章とかが積み上がって一大コンテンツ群を形成するとゆー、いわば本末転倒風状況になっていったりしちゃったり。そっちを期待するのは筋違いだと起こられそーだけど、光恵ちゃん絵のうさぎちゃんとか種類も増えればそれはそれでウヘヘヘなんでさて一体どこまで逆境を逆手に取って引っ張るか、余裕をカマせるだけの度量があればアスキーも安泰って印象になるからここは踏ん張って下さいな。

 同じアスキーから新刊のご案内。例のソニー犬な「AIBO」を大々的に写真と論文でカイボーしちゃう豪華本を10月に刊行とかで、こーゆー目敏さはなかなかやっぱりアスキーってな印象をうける。開発者インタビューはもちろん未発表の論文なんかも掲載されるとかで研究なんかしている人は買って読み込み猫熊麒麟獅子象河馬ほかドーブツ図鑑なロボットを作る参考にして下さい。ただし値段が写真が多くほとんど4色カラーだったとしても18000円と超豪華、これだったらペーパークラフト「AIBOくん」とか付けて欲しい値段だけどマジメな本なんでそーゆーのはちょっと付いてません、「AIBO」縫いぐるみ作成用型紙も勿論。8月末までに申し込めば16000円とかになるそーなんで絶対買う飼い主なんで記念に買うってな人はアスキーにネジり込んで発売日とか申し込み方法を聞いとくれ。あたしゃ犬変えなかった口なんでもーいーや、同じテイストで「P3」版とか欲しいけど、やらない?

 「FRIDAY」の見えてる広末写真は「プレボーイ」の表紙で吃驚、確か買っていたハズなんだけどそーゆーことになっていたとは知らず実物を見られないのが残念、だけど1000円で売ってるんで探して買ってもそれほどキツくはないか。気を付けよう磨き抜かれた白い床。本では「星界の紋章 ビジュアルファンブック」(早川書房、1600円)が刊行、表紙からしてバックからイケそーなラフィールのポーズが使われていて、分かってる人がいるってことに心からの賛辞を送る。名場面集でも連絡艇に乗り込み「麗しい操舵手ならいる」とゆーやっぱりバックからイケそーなカットをしっかりピックアップしてくれていて、ほかに当然な湯浴みの場面も数カットあって、DVDだとあとしばらくはお目にかかれないシーンを、1足早く見せてくれててホントに正直有り難い。早速利用させて頂くことにいたしましょう。ああ。をを。うう。えー。いっ。

 シーマンはよく分からないまま8つの小さい奴が水中をフワフワ。本当にこれで正しく進んでいるんだろーか謎多き展開に早くも奥深さを感じてみたり。単に操作を間違えているのか。クリエーターの意図と挌闘してるって色が見えるうちはゲームをやらされているって印象がぬぐえないけど、やがて孵化して成長してこちらとの人工無能な会話が成立するよーになった暁には、レベルがコミュニケーションの段階へと写って仕事感も薄れていくんだろー。さてそこまでのめりこめるかどーか。昼間も世話できる時間がちょっと欲しいなー。「シーマン」で会社辞めました? それも結構アナーキーで面白いかも。食えれば収入がなくっても餓死とかで死なずに済むんだけど、さすがにテレビの画面は食えないからなー、泳ぐ山ほどのもしかしたら食べると旨いかもしれない(でもまずい可能性が大な)「シーマン」を見ながら死んでいくのもまた一興か。

 新宿で宴会、ゲーム関係な人がたくさんいたんでせっかくだからとスティングな人に唄う仁井谷コンパイル社長の写真を見せたら大変に喜んで戴けたよーな戴けなかったよーな。懸案だった「ポケットステーション」は珍しい「どこでもいっしょ」とのセット品を即買できてちょっとラッキー、とはいえ数あればいろんなパターンを作れるから、教えてもらったお店とかものぞいて色違いをゲットしてみるか。それにしても大の大人たちが「ポケステ」で名刺交換している様は、そーゆー世界を見知った人間ならいざしらず、普通の人にはやっぱり奇異に見えるかも。取材に行った銀行で60過ぎた頭取がポケットから「ポケステ」取り出しこっちと名刺交換をやるよーな社会になったら日本もまだまだ捨てたもんじゃーないよーな気がするんだがなー。名刺が商売の新聞記者も威張る雰囲気が「ポケステ」使えば薄れていーかも。選挙で政治家が名刺配る代わりにこれで「名刺交換」なんで始めたら、若い有権者の結構訴求するかもって瞬間思ったけれど、さてそこまでの普及が見られるかどーか。まずは小中学生が生徒会長の選挙にこれで名刺交換やってみたら?


【7月29日】 近況伺いに赤坂金色ゲームビルへ。そりゃこりゃと聞いた後で「ポケットステーション」の開発を担当した結構偉い人に予想していたよーなポケステならではのタイトルは出ましたかと聞いたらやっぱり上げました「どこでもいっしょ」。聞くと自身も胸から下げたポケステにしっかりうさぎちゃんだかのデータを入れてどこでもいっしょに持ち歩いているよーで、「プレイステーション」本体に入れたCD−ROMとポケステとをうまくリンクさせたこーゆータイトルが出て来てなるほど嬉しいってなことを話してた。けど開発者なのにポケステに入れたデータをときどき本体に差し込んでやらないと、ちゃんと成長しないらしいってことに気付かずどーして自分のうさぎちゃん(かは不明かえるちゃんかも)が言葉をなかなか覚えないのか悩んでいたらしー。開発者も唸らせたゲームってことでこりゃやっぱり凄いんだろー、うーたくお陰でポケステ結局今日も手に入りませんでした。

 ちゅー訳でもないけれど、発売初日に並びもしないで「ドリームキャスト」を買って家に1台しっかり鎮座ましましておられるメリットを活かさないのも勿体ないと、話題になっているのかイマイチ謎な「シーマン」のビジュアルメモリ付きを1つ所望、秋葉原でも店によっては品切れていたり、夕方に寄った新橋の「セレクト・イン・キムラヤ」でもやっぱり品切れていたりする辺りに、それなりな人気なり知名度があったんだなーって事を改めて知る。それとも最初から逃げ腰で少ししか作らなかったとか? それはないかな黙って見ている間にも買っていく人品切れなんだと聞いて退散する人が結構いたりしたからね。コナミの超絶巨大コントローラーシリーズは「ギターフリーク」が登場したけど今ん所は店頭に山積み状態、これはおそらく強気のなせる技だろーけど、人気もあるし夏のパーティー用とかに売れていってしまうんだろー。金は集まる場所に集まるのか。

 とりあえず水槽に入れた卵はまだ孵らず楽しみよーも何ともないシーマンだけど、これって毎日何やら世話をしなくちゃいけないもんなんだろーか謎。ってゆーか飽きっぽい性格で未だに「ピカチュウげんきでチュウ」もほとんど森から出てなかったりする粗忽者(でも「ゼルダ」より良いかもだってまだ最初の剣を見つけてないもん)なんで、「シーマン」も卵のまんまで腐らせてしまいそーな予感が大。でも大きくなってから死体になって浮かぶなり沈んだシーマンを見るのもそれは結構夏場にイヤな気分なんで、孵って欲しい気持ちが半分このままやめちゃいたい気分が半分今はしてる。とりあえずが空気がボコボコと泡だっている音をバックミュージックに何もいない水槽を眺めているだけで気分が少しは優雅になるから、しばらくはこのまま放っておいて孵って可愛くなかったら消えてもらおー。残酷かい? だってゲームじゃん。

 バンダイで秋冬の新商品などを観察、「たれぱんだ」を手軽に作れる編みぐるみマシーンにちょっち心惹かれてみたりするのは寂しいクリスマスの夜をこれで紛らわそうとの予測がすでに立ってつからなのか。「たれぱんだ」ではほかに落ちてくるパンダを3つ積み重ねて消す期待たっぷりな携帯型コラムスが登場、9・5匹も積めないのは残念だけどそれはTVゲーム版で是非ぜひやっちゃって頂きたい。出ればだけど。「おジャ魔女どれみ」関連は縫いぐるみが結構良い出来で欲しいほしい。「神風怪盗ジャンヌ」は力の入れてなさが出ててファンとしては残念だけど話題になってないからしょーがないか、せめて人形の顔くらい似せて欲しかったなー。子供向けだと後はやっぱり登場の「おじゃる丸」。品物はまだ試作品が多かったけれど「電ボ」の形をした携帯風の玩具とかがあって持ち歩くに結構楽しめそう。流石に1分の1「おじゃる丸」はなかったなー。

 「ガンダム」関連では1000円シリーズに続々と新作が登場の予定、期待は「ズゴック」に「ドム」でとりあえず「ズゴック」は量産型らしーけど是非とも「シャアズゴック」の発売を期す、って買って赤く塗ればいーだけか。珍しいのは何故こいつなのかな「ゴック」でだったら「グフ」の方が先だろーと思うんだけど製作担当者に「ゴック」の熱烈なファンでもいたのかな。「グフ」は代わりじゃないけどミニミニサイズの金属製モビルスーツキットに「ゲルググ」「高機動型ザク」と一緒に登場の予定。小さいくせに関節動くし組み立てるとディティールが「ガシャポン」なんて目じゃないくらいにシャープで超カッコ良い。「グフ」なんて形の角を踏んだらきっと足に突き刺さるくらいのシャープさで、机の上からおいそれと腐海な床には落とせないなと今から心配なんぞとしてみたり。チタン合金とか使った「ターンA」も11月には登場だけど番組ってその頃どうーなってるの?

 しかし今回1番の出物は何といってもこれでしょ「超自動変形 大鉄人17」通称「はらいた17」。まずはどっかをじるとロボット型の「大鉄人」が実に大鉄人らしーゆっくりとした動きで両手を腹の部分にあてて、メリメリと背中を折り曲げ始める。きっと持病の癪か何かなんだろーと近寄って、一応は「要塞17」になったってことらしー大鉄人の背中をそこでさすってやると、効き目があってはらいたが直ったのか今度は背中を同じくらいのスピードでゆっくりと伸ばし始め、実に清々しい表情で(変わってないけど)再び「大鉄人17」に戻るとゆー、微笑ましくも奥ゆかしいギミックが仕込まれている。今時のどのくらいの子供が「17」を知っているのか「キョーダイン」とどっちが有名かは謎だけど、そのギミックを1目見ればきっと「17」のファンになること間違いなし、なので大人の人は大人の態度で変形中に唄う歌を子供に教えてあげましょー。「わんせぶんおーおおおーわんせぶんおーおおおー」。

 「ビッグコミック」で村山聖9段(故人)をモデルにしたその名も「聖」ってなマンガがスタート、あの羽生善治をして手こずらせた関西の怪童丸がA級に上がった直後に休業してそのままガンで不帰の人となりはや1年。将棋界では圧倒的な人気を誇りその死が悼まれながらも今一つ世間的に認知されていなかったその偉才を、マンガの形で広く一般に知らしめる意味で大きな期待を抱いている。本当は子供があまり読まない「ビッグコミック」なんて大人の雑誌に連載なんかして欲しくはなかったし、マンガを描いているのが山本おさむさんって辺りに、子供が頑張って大人になって必死に生きているってな雰囲気が前面に出た良い意味で感動的、悪く取るなら過度に情緒的なマンガになる可能性もあって心配で、事実第1回目から「泣かせ」描写が炸裂だったど、そうした山本マンガへの好悪はおいてもここは1人でも多くの人に「村山聖という棋士がいた」ことを知ってもらいたいんで、応援しつつ自分でも読みます「ビッグコミック」。死ぬその瞬間まで棋譜を読み上げてたってゆーラストはやっぱり泣いちゃうんだろーなー。


【7月28日】 生まれてから1歩も島を出たことのなかった男の子をどーやったら前科持ちに出来るのかやっぱり「パラレルワールド」とか言って言い抜けるのかってな謎な自答はさておき(こんなんばっか)「ポケットステーション」を探して秋葉をうろうろするも「どこでもいっしょ」がバカ売れしている関係でゴッソリと品切れになっている。仕方がないんで「ずっといっしょ」でも買って気分をごまかすか、っても美樹ちゃんじゃーごまかされる筈もなくこれはパス、いや「ずっといっしょ」も絵は大好きなんだですけど今はそれどころじゃないもんで。関係ないけど秋葉では山積み発売中の「ドリームキャスト」が何故か池袋の「東武百貨店」では取り扱いゼロに。西武じゃ売ってたからきっと個別の事情なんだけど、これって池袋だけの事なのかな? 船橋もそーだったら全店でそーってことで果たして何があったか邪推のしどころ笑い頃。週末にでも調査しよーっと。

 とりあえず近づいて来たんで「ワンダーフェスティバル1999夏」のカタログを買って来る。前回からカタログを頭の上にかざすのが入場時のお約束になったみたいで、カタログを事前に手に入れ何が出ているのかをだいたいチェックできるのが有り難い、がそれでもブース案内にはディーラー名だけ書いてあったりイラストが添えてあるだけの紹介もあるから、やっぱり現地へと行って順繰りにチェックしてかなくっちゃならいんだけどね。

 どこのブースとゆーのがそれほどない薄々なフィギュア者としては、とりあえず欲しいキャラがあるかないかをチェックするのが筋でバッと見たけど「青の6号」の紀野真弓ちゃんはあんまり名前が見あたらない。胸のファスナーを下げてプニプニしたのがちょっぴりでも見られるバージョンとかって誰かどっかで作っているのかな? あとはポチャポチャでプリンプリンでボンボーンな「十兵衛ちゃん」(柳生十兵衛バージョン)とか、ほっぺもブルンブルンな「天使になるもん!」のキャラとか(見てないんで名前知らない)。そうだ劇場版「ガンドレス」って銘打ったデッサン崩れて色も1色ってなフィギュアなんか出てないかな。誰が作ってもどう作っても「劇場版ガンドレス」。口ズレてます。

 バスト勝負では「エンジェルリンクス」の李美鳳も捨てがたいけど果たしてどれくらい出るんでしょーか。広告ページの「ドールハウス宇都宮 with バーン・ストーム」は「ねんねこ姫」がちょっと可愛くほかに「岩倉玲音」と「ミト」もあって面白そう。ふくやまけいこさんのキャラはいつ行っても品切れで手に入れられないんで今度が注意して探してみよっと。ホントは丸顔のふくやま版「ぴかちゅう」も良いんだけどこれって不許可だから無理だろーなー。「サイゴーさん」とか「タップくん」とか懐かしいキャラも見てみたいなー。

 しかしやっぱり今回注目すべき最大の物は「1分1おじゃる丸 ソフビ彩色済み完成品衣装布製電ボ付」って奴。全高60センチの奴を果たしてどーやって限定の30個も展示しているのか見物だけど、これを買ってかついで帰る人の姿も結構見てて楽しいかも。水玉さんなんか買うのかなやっぱ。価格が18000円ってのが微妙に心を擽る値段。あと1分1があったら欲しいのは「なるたる」のほし丸(「コスモ星丸」はいらない、って君覚えてる?)だけど、普通のバージョンよりもリュックになって背負える奴が欲しい、「アフタヌーン」で読者プレゼントしてたけど当たるもんじゃーないもんな。

 レインは他にもいろんなところから幾つも出そうで競演になりそー、やっぱとりあえずは熊パジャマだよな、それとグレイイン(扉付き)。CCさくらは山ほど出るから良いとして「ジャンヌ」とか「おジャ魔女どれみ」ってな好きなんだけどイマイチ盛り上がらない変身者魔女者が果たしてこーゆー濃い場所でどこまで売れてるのかってのも、バンダイとマテルの一件の行方を占う上でもちょっと気になる所かな、どれも玩具は一応バンダイの扱いになってるし。

 メーカー物だと海洋堂のBOME原型コールドキャスト塗装済み完成品「セーラムーン」「セーラーマーキュリー」各19999円各150個限定に心が揺れる、やっぱ「セーラームーン」の呪縛はなかなかに抜けないなー。けど1分の1「おじゃる丸」より高いってのは知らない人からすればフィギュアの世界をいっそうフクザツに見せてしまうんだろーなー。「ドラゴン殺し」よりは安いけど。今や常連と化した「侍」ドールのアルフレックスは中村水主がいよいよ登場、必殺特製ベーススタンドって一体何だろー? 三船も一緒にポストカード付きで売るみたいなんでそろそろ買っておくか、「座頭市」みたく品切れる前に。

 そのアルフレックス、前回に見せてくれた実写版「悪魔くん」のメフィスト兄弟は何かフクザツな事情があって難航しているらしいってのがちょっと前のイベントん時に聞いた話で、それはT映とBダイのガッチリとした関係なんかもあるみたいだけど、本当に出来が良かったんで出ないのはちょっと勿体ない。とはいえ諦めないのが中小企業(ゴメン)の良いところ、何と今度はマンガ版のあのハナが長く頭のとんがった「メフィストフェレス」をマンガ版の「悪魔くん」つきできっと出してくる事でありましょー。水木ファンなら注目だ。「必殺」関連では山崎努扮する「念仏の鉄」が登場よ予定、だったら緒形拳の「梅安」はどーするのかって前に聞いたらキャラかぶってるしとのご返事、2つ並べると夜の寝付きも悪そーなんで、ここは綺麗に三味線屋で落として頂きたい。山田五十鈴はパスパスパス。菅井きんなら欲しいかな。

 名古屋にある文芸出版社の「海越出版」が倒産とか、宮城谷正光さんを世に送り出して芥川賞も受賞させてしまった「夏姫春秋」なんかを出してた果敢にして英断な出版社だったけど、後が今ひとつ続かなかったり文芸書籍がまるっきりダメってな状況もあってかなかなかに苦しかったみたい。小説誌なんかも出したのがマズかったのかなー、「ぶんりき」みたく掲載させてあげるんで金ちょーだい、みたいな日曜作家のマインドにナイスな戦略をとれば文芸誌(と呼ぶよりは同人誌、投稿誌ってことになるのか)としても生きていられたんだろーけど。お値打ちな物を尊ぶ名古屋の風土じゃ文芸書って見かけ倒しも多々ありーな形態はやっぱり無理だったか。いっそ「守口漬け」みたく上げ底でやたらと重たい本でも出せばお土産にご贈答に喜ばれ、るわけないかやっぱり。勿体無いが仕方がないか。


【7月27日】 プロだけあって官僚事業に詳しい「NHK狂育」方面から国旗・国家法案で日の丸には細かい規定があるって事を教えてもらう。さすがは官僚、法律作りに多大な労力を割くのが仕事みたいなところもあって、細かな抜け道すらも与えてはくれてないよーで。ちなみにコミケは「日曜日 東地区 モ−11a」だそーで、息があったらたどり着きます。

 ところでこれも確認はしていなんだけど、次にムクムク頭を持ち上げてくるのは、日の丸には絶対に欠かすことのできないあの「金玉」「黒白竿」の方にも規定があるのかないのかって点で、そりゃあ国連とかオリンピックじゃあ「金玉」はポールの上には付けないけれど、日本で掲揚するなり三脚に飾る時には「玉」と「竿」があってこその「日の丸」って事に気分的にはなっている。これが例えば規定がなければ、それこそ旗より大きな「玉」を付けたり黒光りする肉製の「竿」にしたりと、イジっていろいろ遊べるんだけどなー。やっぱり見逃してはくれてない?

 「生きーているかーらー、明日があるかーらー」。やっぱりなさそうな気がして来たと謎なコメントを残しつつひたすらに「遊戯王デュエルモンスターズ2」をプレイ、一応はストーリーモードのラスボスってことになっている「ペガサス」を、ひたすら防御で耐えつつ繰り出すジャブでダメージを与えて最後に大業を繰り出してダウンさせる卑怯な手札を使い、加えて負けそうになるとスイッチを切ってこっちの負けにならないように(意味があるかは不明)して連勝を重ね、どーにか5回倒しきる。なんだ案外弱いじゃん。

 エンディングの文字の羅列を見た後に再びアクセスすると、さらに強い敵が出ていたりしてまたまたレベル上げに終始かと悩んだけど、集めてないカードもまだ多いし最初は無理に思えた「ペガサス」だって倒せたんだっていう征服感はなかなかに楽しく、再びしこしこと卑怯な手も使いつつ挑み続けている今日この真夜中。けど寂しいのは外との対戦が友達ゼロだったりするんで不可能な点で、こりゃやっぱり8月のドーム大会に最年長で参戦するしかないのかと考えてみたり。最年長なのか? K常務とか出てるのか?

 なぜか珍しく案内が来ていた「CM研究会」を覗きに電通へ。今回は何となんと何とあの「アトラスX」鏡明さんが最近のCM事情について先頃決まった「広告電通賞」を引き合いに話してくれるってことで、末端のさらに下座とはいえSFに先っぽだけでも突っ込んでいる関係で呼ばれたのかとも邪推なんぞをしてみたり。関係なくてもかつて「超革命的中学生集団」として世のSFファンたちを歓喜させた世界的覆面プロレスラー「アトラスX」の威容を見られるんだったら、お金払ってでも参上しますがな。

 さても登場した「アトラスX」鏡明さんは、早川SF文庫版永井豪さん絵よりはまさに角川文庫版生頼範義さん絵の「アトラスX」にそっくりで、まるで抜け出て来たかの如き迫力の面立ちを横目で眺めつつ、その凛然と抜け通る声で話す最近のCM事情にしばし聞き入る。要点を言えば「広告電通賞」という賞がまずは審査員による多数決で決まる賞で結構取りに行くってことが難しく、最近の傾向だと割と商品以外の部分でのメッセージが盛り込まれている広告が選ばれる傾向にあるらしー。とはいえメッセージばかりが重なると見ている人も飽きてしまうからなのか、時にくだらなさが前面に出た広告も入るから、テレビが息抜きのCMタイムまで重く堅くならずに済んでいるようで。

 鏡さんによれば日本のこうしたメッセージ性のあるCMが海外では実はそれほど評価されておらず、どうしてもっとと「馬鹿(スチューピッド)」なCMを作らないのかと、海外ではよく聞かれるとか。そういう声に答えたのか、鏡さんが作って出した「WOWOW」のCMは、アメリカかどっかにいる日本人が彼女との食事を振り切りフォークで背広を縫いつけられたテーブルを引きずり途中で外してプロペラ機に乗り込み日本へと一直線、けれども追いかける彼女はハイヒールを翼に突き立て外そうとしたら今後は尾翼に刺さって飛行機はまっ逆さま、パイロットとなった日本人はそれでも手をばたばたさせて何とか日本へと帰ろうと頑張る。何故? 「見たい番組がある」から。分かるねえこの気持ち。

 聞けばあの権威あるクリオ賞でも金賞を穫ったこのCMが「広告電通賞」だと部門賞にもカスらない現実をさてどう受け止めれば良いのやら。このCMで撮影スタッフはオーストラリアを使ったという鏡さんによれば、こーゆー「クオリティーの高い」映像を作る技術が日本よりむしろ海外の方が上をいってるらしく、資本提携だけじゃなくクリエーティブ自体もグローバル化してコストだって海外の方が安くなってしまうよーな現実の中で、日本のCM製作会社とかってのも結構な岐路に立たされているみたい。

 もちろん「味の素」の「味噌汁を食べよう」キャンペーンのようにドメスティックで厚い評価をされるCMもたくさんあるし、それで十分という気もしないでもない。逆に米国の方でペプシのCMがスタンドに寄った少女が「ペプシないか」と聞いて「コークしかない」と言われて「アメリカは自由の国で選ぶ自由だってあるのにどーしてなんだ」と難しいセリフと滔々と述べて周囲の大人達を泣かせて最後は全員を引き連れて店を出てしまう、極めてアメリカ的なテイストのCMも登場しているから、その国でしか通用しないドメスティックなCMでも時代の流れや気分によって受け入れられる素地はあるんだろー。もっとも普段から馬鹿なCM続きのペプシがやるマジメはそれ自体が馬鹿って見方もあるから、前後の流れを知った上で考えてみる必要はあるけどね。

 それにしても「広告電通賞」、具がたくさんの味噌汁を朝に食べようぜってなレベルならまだ良いけれど、電子メールをかわしていた男女のうちの男が逢いたいと行って女は逢えないと拒んでそれでも男が逢いたいから櫻の木の下で待ってるとメールして待っているのは老人でやって来たのも老人で2人仲良くベンチで会話ってな、見るだに聞くだにゲーなシチュエーションが高く評価されてしまうってのも何だかなー。リハビリで頑張る妻を見つめて涙ぐむ夫ってのもあったし。

 まあ何か心に痛いシビアな番組の合間に気持ちをホロリとさせるって流れの中でこうしたCMを見れば理解も出来なくはなきけれど、ジャブで「味の素」があってストレートでこの「レッツノート」、そして少年が父親を「どうして寝たきりお爺さんの世話を母親にばかり押しつけるんだ」と非難しケンカになった所に寝たきりの祖父が「お前たち声そっくりだね」と言ってそれを聞いた父親が改心したのか「俺がおむつをかえてやる」と言ってチャンチャンな介護用おむつのラジオCMをフィニッシュブローのように聞かされると、ただでさえ押しつけがましいメッセージ性にあふれたCMを、こう何本も立て続けに見て、辟易ともせずまた感涙にむせびもせずに平常心を保ち冷徹に「○×」を付けていける審査員の人たちの、いったい精神構造ってどーなってるのか聞いてみたい気になった。鋼鉄の鑑識眼で選んだ真っ当なCMが流されやすい消費者を動かす本来の目的を果たしているCMと一致しているのかとゆー点も含めて。だって僕サントリーのウイスキー、飲まないもん。


【7月26日】 「心がーこんなーにぃー、震えるのはなーぜー」。それはね(以下自粛、何のこっちゃ)。ってのはさておき、暑い最中を電車に乗ってしこしこと出勤の途上に草上仁さん待望の長編「東京開化えれきのからくり」(ハヤワカ文庫、820円)を読む。これが別にSFじゃないけどSFの殿堂から出ることに長くファンをやって来た者としての幸福を思いつつも、同様に長くファンをやって来た者としてSFだからと忌避されることなくもっと外へと広がって欲しい背反する心理に歯がみしつつ、そのジャンルを問わないエンターテインメントとしての面白さを存分に堪能する。新潮社あたりからハードカバーでミステリー或いは冒険な人(京極さんとか)の帯惹句がチャラリと入れば売れ行きが2割は増すかもって、思うと何か悔しいじゃない。まあ必ずしもそうなるとは限らないけど。

 時はパラレルワールドって意識的なもんじゃなさそーだけど史実にはなかった明治初期、ガス灯が敷設されはじめ煉瓦作りが幅を利かせ始める文明開化の帝都・東京を舞台に巻き起こった陰険な陰謀を、元岡っ引きとその妻その息子たちがごちゃりと参上して解決する。設定はなるほどこれなら殺しに叩きがあっても不思議じゃなさそーな内容で、かつ現実には当時の日本にはいなかっただろーけど黒人花魁にメロンパークの魔術師たちが、だからこそ登場するってな必殺技を見せてくれて話を面白くかきまわしてくれる。あるいはそーだったかもしれない帝都って意味ではSFと言っても良いのかな、ただしそう限定するよりも軽く考え「そんな東京もあった」くらいの認識で、起こり得たかもしれないドタバタ劇をミステリーファンもユーモア小説ファンも時代小説ファンもそして根っからの草上仁ファンも、気楽に楽しめば良いってことで。実写で見てみてーなー、あと舞台とか。

 「津原泰水を『幻想小説』や『J文学』の作家とカテゴライズする向きもあるようだが、見当違いもはなはだしい」とは「SFマガジン」9月号のホラー紹介での東雅夫さんによる「蘆屋家の崩壊」(集英社、1500円)を評した1文で、それはそれは力強さにあふれた言葉だけど、「見当違い」と言い切られてしまうとだったら俺いいよムヅかしそうでって思う人も出るかもしれず、だとしたらそんな人は読まなきゃ良いんだってことも言えるけど、一方では部分に限定されてしまう可能性もある訳で、つまり何が言いたいかっていうと、書評をするときのカテゴライズには評者の意志と商業上の可能性をどこまで天秤にかけていくべきなのか未だ判然としないってことで、個人的には「蘆屋家の崩壊」はグルメ小説と言ったらそっちの人も面白がって読むかもしれないと、可能性を拡げる方へベクトルを傾けたくなるんだけど、これってもしかして態度として卑怯?

 新井素子姫は吾妻ひでおさんのが可愛さでは最上級だったけど現実とのすりあわせでいささか幻惑される部分も皆無とは言えないだろーから、同じ「SFマガジン」9月号のとり・みきさん描く「ホシヅルの日」のお知らせマンガの素子姫も大変結構です。井上雅彦さんもこんなもんでしょう、黒くてデカいって意味では。ってことで教えてもらった申込先から振込用紙が送られて来てたんで郵便局へ行って会費を納入、封筒にあった受付番号では37番だったから定員の400人にはまだまだ余裕がありそーだけど、さてはてどれくらいの人が集まるのやら。生きている小松左京さん生きている野田昌宏さんを見られる絶好の機会って書くとなかなかに語弊もあるけど光瀬龍さんのこともあるから語弊は承知で見たい人はゴー。生きている太田忠司さん息してる大原まり子さんは当分心配はないから良いか。息してない○○○○さんがいたらこれは結構レアかも、って誰だ(自分の好きな第1世代を入れませう)。

 「あっさぐれでーす!」とイキんでる浅暮三文さんなら放っておいてもきっとどこかで見られる予感はあるけれど、本屋で浅暮三文と銘打たれた小説を手に取る機会については果たしてあと何度巡り会えるのか明言を出来ない部分があるんで、とりあえずは8月新刊の講談社ノベルズ「カニスの血を嗣ぐ」(900円)はゲットしとこー。「事故で片目を失い、代わりに嗅覚が異常に発達した男が出逢った謎の女。封印された過去にハナを突っ込めば、そこにはいくつもの死臭が」ってあらすじ説明を読むと何だかもろホラーってイメージだけど、ご本人がとにかくああなんで小説もはたしてこうなのか、読んで見るまでは明言は全然できません。8月新刊のノベルズ系だと学研から東野司さんの電脳祈祷師シリーズに多分「電脳祈祷師 美帆(邪雷顕現)」(学習研究社、780円)の続編になるんだろー「邪雷幻悩」が登場とかでこれも楽しみ。


【7月25日】 「夜明けのブギーポップ」ってのもあったっけ、思い出せないけれど目が覚めた午前10時過ぎは部屋にいるだけで汗が染み出て仕方がないんで荷物をまとめて家を出て、自称”出没系ライター”たるアイデンティティーを守るべく、「東京キャラクターショー1999」へと向かう。余計汗も出そーだけど外の方が風も吹いてるし移動の電車で本も読めるんで意外と脳味噌には効率的だったりする。家ん中いると「遊戯王デュエルモンスターズ2」をチャコチャコやってしまって読書が進まなかったりもするんだけど。8月のドーム大会までにはレベルで100超えときたいな、って出る気なのか?

 途中で何冊か本を仕入れたうちの1冊「瓦礫の都市」(ジョン・フラートン、真崎義博訳、早川書房、2000円)は別にガレージキットのショップが並ぶ秋葉原あたりを題材にしたオタク小説なんかじゃ当然なく、正真正銘の瓦礫が転がるボスニア扮装後のサラエボを舞台に民族間の殺戮合戦が激化する中で何故か1つの殺人事件にこだわり捜査する警察官を主人公にしたミステリー。「ザ・モンキー・ハウス」ってのが現代らしーけどこの言葉ってスラングか何かなんだろーか現段階で意味不明。分かれば内容の理解に役立つかもしんないんでちょっと調べてみよー。

 戦争とゆー異常なシチュエーションで何が正義か、何が悪なのかの基準が曖昧となる中で法律とゆー一応の明文化された正義を貫こうとする男の愚直さ、とでも言うものを表している割にはスッキリと来ないのは、逆にその愚直さが現実から遊離したから回りのよーに見えてしまうからなのか。別に戦争に限らずどこか曖昧模糊と世間の境界が崩れていく中で、一方的な正義なんてものを押しつけようとする輩がウザく思えてしまうんだよなー、マズいことに。

 頑張った挙げ句に最後がもっと大きな善悪の、それも極めて自己都合的な善悪の対比にのみこまれてしまう主人公を見ていると、はなっから国家への忠誠心とか反抗心なんで2項対立の図式から抜け出て、己こそが唯一にして絶対ってな意識でもってピン立ちすれば良いのにって思えてしまう。そーゆー事を言ってられるのも、国への忠誠心なんてはなっから考えもしない平和ニッポンに生きていられるからなんだろー。ここまでダルになた国民だもん、今さら日の丸君が代だって言われたって大丈夫、歌にも国旗を見る視線にも魂なんか込めや全然しませんって。「良心的兵役拒否」なんて意志すらもない「無関心的兵役無視」な人ばっかりの国で政治屋さんも砂に水まく気分になって来てるかも。

 知らないけれど「国旗は日の丸」って決めた法律に具体的な日の丸の意匠ってのは名記してあるんだろーか謎。例えば弁当箱の梅干しみたく白地がやたら大きく赤い丸は点ってなデザインだって立派に「日の丸」って言えるだろーからそれを有り難く掲揚したって法律には従っていることにならないか。位置だって真ん中じゃなくたって良いだろうし、丸も別に真円じゃなくって歪んでたりデコボコしながらもなんとなく「丸かな」って思えれば良いんだろーから「俺日の丸」ってのを勝手に皆が作って拝み始めれば、それはそれで一律な象徴を解しての国への忠誠心なんてものも芽生えさせなくって済むんだろーに。うーんよく分からん。

 暑い最中を到着した「東京キャラクターショー1999」は昼過ぎってこともあって行列こそ少なくなっていたけど、場内は結構な賑わいで冷やかし半分にしても入場料分だけはちゃんと稼げるってことに相変わらずな「キャラクター人気」の底力を見る。ぶらぶらと歩いているとコンパイルのブースで仁井谷正充さんのコンサートが開かれていて銀行がどーとか言った歌を枯れかけた喉でうなり出していたのがなかなか。ちゃんとステージ前に座って手拍子して歌詞をいっしょい口ずさんでいる青少年が多々いたのには仰天で、こーゆー人たちが今のコンパイルを支えているのかと強く認識。メジャーなんか狙わなくっても少しの熱狂的なファンを持っておきさえすればソフト業界は大丈夫ってな教訓でしょーか。

 1分の1フィギュアなペーパームーンのブース前で紅蘭な赤いチャイナを来ていたお姉さんがいたけれど、遺伝子レベルの差なのか本来ならば太股の付け根まではいかない筈のスリットがそれこそ臀部の丸みがのぞくあたりにまで切れ込んでしまっていて、これは後天的なものも多少入って重力的な危機が生じている体型であっても、そのあからさまなビジュアルにちょっとイってしまいそうになる自分は果たして熱射病なんでしょーか。別のブースではプレスルームにいた時に化粧なんかしてやがったそこいら辺にいそーなフツーの姉ちゃんがサイン会なんか開いてて、吃驚しつつもプレスの部屋でサインをもらっておけば良かったかもと少し後悔、けど何やってる人だったんだろー?

 アニメワールドスターのブースでは「セル画福袋10枚500円)の声につられて運試しとばかりに1つ所望、開けると中は「ももいろシスターズ」2枚に「YAT安心! 宇宙旅行」のゴローが1枚に宇宙海賊な娘の絵が1枚、「逮捕しちゃうぞ」の夏実と美幸のペア(ただし目閉じてる)に美人なキレ物のキャリアな女性(名前ド忘れ)の絵、ほか「バーチャファイター」のキャラ不明に「がんばれゴエモン」のもっとキャラ不明な卵ロボットにほかあれこれってな感じで得したのか損をしたのか不明な気分。何かの景品に回すか、「DASACON2」架空書評勝負とかの景品に、もらって迷惑がられそーだし、コナミの「DDR」(PS版、コントローラー&マットのセット)とどっちが良い?


【7月24日】 朝も7時なんておよそ真っ当なライターさんには考えも及ばない早朝にぞろぞろと起き出して東京ビッグサイトへと向かう。某ニッポン放送が何を迷ってか去年からスタートさせた「東京キャラクターショー」の取材に目ん玉な会社の関係で嫌々ながら借り出され、ってことは全くなくってほとんど趣味で仕事は残りの0・003%ってな割合で、キャラクターグッズを目当てで早い人だと4日前、当日でも2000人の徹夜組を含む13000人が行列を作って開会を待つ人の波を押し分けかき分けプレス受付から場内に入ってざっと観察、見目麗しきコスプレお姉ちゃんやら新作グッズやらをチェックしつつ、開会式が始まるまでをぶらついて過ごす。

 テープカットではもちろんニッポン放送の人も目立っていたけれど、1番はやっぱり今回も最奥の一等地に巨大なブースを構えてその筋の兄ちゃんたちを誘蛾灯の如きオーラを発して惹き付けて止まない企業、そう角川書店の角川歴彦社長が「ソフトミックス、ネットミックスの時代に入っていく、キャラクターはその先兵」と勇ましくもキャラクター市場へのますますの傾注を宣言し、一方でホラーやらミステリーやらもちゃっかり市場に地歩を気付く戦術をとって次第に音羽一ツ橋をも上回る富士見のイメージだけじゃない実力アップもやりとげた、その満面の笑顔ってな見た目とは全然違った剛腕ぶりを表情の裏に透かして見る。流石に机の上に小人を走り回らせないだけのことはある、って何のこっちゃ?

 テープカットの後に会場を散策する角川社長をちょっとおっかけ、「相変わらず好きだねえ」と言われてしまって「ニッポン放送の主催だから」と返すと「それだけじゃないだろ」と突っ込まれてしまって愛想笑い。自社のブースで山積みのトレカやらをバックに周囲の売り子さんたちを集めて写真を撮らせていたんで何枚か撮影してたらどうもモンコレの偉い人っぽいおじさんの姿も見えて数枚をパチリ。角川社長から「後で送ってよ」と言われたんで適当に見繕って郵送しておく。しまった中に履歴書とか入れておくんだった、それとも小説の方がよかったかな、「ホラー大賞に紛れ込ませといて下さい」とかって小切手も一緒に包んで、とか。

 とにかく人気は角川書店でブースをぐるりと囲む行列には狭い会場の狭い通路がよけいに狭くなって来年への課題を残す。あとハドソンのブースとかも結構な人気で、いったい何があったんだろーかと考えたけれどイマイチよく分からない。メディアワークスの「電撃屋」は当然にことながら「悠久幻想曲」関連が山とあったけど、珍しいのか「ブギーポップ」関連のグッズもクリアファイルにポストカードがあったんでこっそり購入、あと訳分からないけどどーやら文庫を中に入れるらしー組立式の箱があったんでとりあえず押さえておく。しかしこのサイズだと今までの「眠らない」「vsイマジネーター」「リターンズ」「歪曲王」「ミラー・イン・ザ・パンドラ」(だったっけ)は全部入らんだろーから、いったい何用なのかいまいち不明、まさか陰に隠れてイマイチ目立たない「E.G.コンバット」でも入れろって? それとも「NANIWA」シリーズとか。

 場内散策中にギョーカイな人(どのギョーカイ?)を見かけたんで挨拶がてらあれこれ。唐突にも程がある話を聞いて一瞬目の前が暗くなる。もしもそんな企画書が届いたら僕だったら目の前で真っ二つに引き裂きさらに細かく千切りにしたあとこよりにしてから耳を掃除しその後黒いポリ袋に入れて燃えないゴミの日に出してやるんだけど、どーやら資本は本気らしくさてはて一体どーなることやらと深くふかーく悩み憤り毛を散らす。そのうち明らかになるだろーから来て驚け見てわめけ、でも案外と素敵になってるかもしれないし……いやいやそんな事はあるものか、たとえクオリティが素晴らしかろうとあの魂は誰にも受け継げるもんじゃねー。不幸せの予感。

 会社へ上がって原稿を入れてから夕方まで時間があったんで適当に都内を散策、予言を成就すべく「ダース・モール」のTシャツを買ってトイレで着替えると瞬間自分が強くなったよーな気がしたのは単なる思い違いだろー、アナキンのTシャツを着ると「ひゃっほー」とかって叫び小踊りしたくなるよーなもんだ(ならねーよ)。そんなこんなで夕方になったんで東中野まで行き「BOX東中野」をのぞくと1時間前だってのにすでに何人かの列が出来てて、遅れてはならじと15番目くらいに後について階段の冷房も効かないなかをダラダラ汗を垂らしながら会場までの45分間を過ごす。

 「ダーク・スター」の上映は総入れ替え制ってことで、見る前の回が終わって出てきた人の数を数えていたら10人もいたかいないかって程度、なのに行列は会場に入りきらない可能性もあるとかで、これはつまりファビュラス・バーカー・ボーイズのガース柳下&ウェイン町山トークショーを見たいがための客ってことかと、その人気ぶりに今さらながら感嘆する。「ロフトプラスワン」に殺人評論家としてピンで柳下毅一郎さんが佐川一政さんや森達也さんらとトークした時は30人くらいしかいなかったのに、映画の方だとこうも山ほどの人間ってのはつまり世の中には殺人よりも映画が好きな人が多いってことなのか、って当たり前なんだけど、ちょっとつまんない気がしないでもない。

 さてトークはウェイン町山さん曰く「土方映画」(新撰組とは無関係、ひじかたじゃなくどかたと読むの)ってのがどーやら海外特撮映画にはあるってことで纏まりを見せる、いや全然まとまってはいないんだけど、「ダーク・スター」と同じ脚本家の手による「エイリアン」だって一種の土方みたいな乗組員だし、「トータル・リコール」のシュワルツェネッガーも土方だしってな感じだから、言われてみればなるほどそーゆーカテゴライズもあるのかも。しかしいきなり「クラッシャージョウ」みたいなものと「ダーク・スター」のことを言われてちょっと吃驚、でもって場内に「知ってるでしょ、『惑星ピザン』」と聞いて誰も知らなかったのにもっと吃驚、高千穂先生ネットの人でパソコンの人になっちゃったからなのか若者に読まれてないっすよ。

 ちなみに「ダーク・スター」との関連で上げた「万華鏡」をパクってなおかつ泣ける話にした石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」の燃えちゃう話は島村ジョーと002ことジェットの2人が一緒に落ちてくんでしたね、別に落ちる場所を選ぶとかってんじゃなく「どこに落ちたい」ってなセリフしなかったよーに記憶しているけど、最近記憶もトんでるんでちょっと不明。この「009」も会場に「知ってる?」と聞いてほとんど知ってる人がいなかったあたりに時代の流れる早さを感じる、だって再来年にゃあ21世紀だもんな、ジョーより優れたサイボーグが山といたって不思議じゃない年代だもんな。現実ってちょっと悲しい。あと椅子に腰掛けて話しているウェイン町山さんの爪先がなぜか内側を向いて正のハの字になっている様にあれやこれやと想像をめぐらせてみたり。うーん。

 さて「ダーク・スター」、見ればなるほど特撮はチープだしお話は時折ギャグも挟まって見る人をヘロヘロいさせてくれるけど、全体に通じるストーリーはたとえば長期に渡って航行する宇宙船の内での人的関係の複雑さとか暇な時間を潰して潰し切れずにおかしくなってしまう状況とか機械の扱い難さとかって、深淵なテーマも紛れこんでて結構考えさせられる。いくらなんでも空気と水が金よりも価値を持つ宇宙船内で葉っぱスパスパに水を入れた瓶を叩いてちゃんちきおけさはないだろーけど、乗員達の寝室の乱雑さ(オタクの4畳半って感じ?)なんかと合わさり長い間1つ宇宙船の中で暮らす人間たちの関係なり精神の爛れぶりが表現されてるよーに見えてなるほどと勝手に納得する。

 宇宙人の造形の適当さとか、どこにもドアが開いていない筒の中を上下するエレベーターの中に入ってドアを開けるとちゃんと通路に出られる不思議さとか、突っ込んで山と突っ込む場所はあるけどそーゆー適当さも見ていて楽しめてしまう当たりがさすがに伝説の作品と言われるだけの価値がある。実に物悲しくも美しいラストはなるほど切り出せば単なるギャグとしてしか思われないシチュエーションだけど、そーゆーことをどーしてするのか映画のなかでちゃんと下拵えもしてあるから、唐突と驚くことなく納得して(でも含み笑いでグフグフしながら)スクリーンを直視していられる。うーん毎週「レッド・ドワーフ号」を見てるから宇宙船物に目が優しくなっているのかなー、でも面白いんでとりあえず見ておくことをお勧めします。どーして全員長髪に髭(死んでいる司令官も含めて)なんだ?


【7月23日】 ハイジャック犯はフライトシミュレータがお好き。ってことだったらしー全日空機のハイジャック&機長刺殺事件では安全確保の問題とは別に、「ゲーム」と事件性の関係についての非難がましい見解が出てくるかもしれない可能性をありゃうりゃと考えてみる。けれどもだからといってフライトシミュレータが人の潜在的に持っている犯罪心理を擽るかってーとそんなことは兆に1つの割合もなく、堂々と無関係性を主張して何にはばかるところはない。

 そこで例えば機長の代わりがいなくなってフライトシミュレータで鍛えた乗客が立て直して着陸までこぎ着けたとしたら、むしろよくやったフライトシミュレータって賞賛されたりもするんだろーから、非難が上がるとしたらそれは最初からゲームをネガティブな物として捉えがちなメディアの、一種のフレームアップ故ってことになる。そこまで無理筋を通すメディアも今時ないとは思うけど、明日以降の報道なんかをちょっとは注意して見ていこー。香山リカちゃんとか出て発言してたりして。

 日債銀で大蔵省OBの窪田さんと日銀OBの東郷さってゆー元頭取な人たちが逮捕されたとかって話を聞き、2人とも天下りとゆーよりは再建のために大蔵省なり日銀から送り込まれた人たち、だから証券取引法違反とゆー逮捕の理由を聞いた時に、それについては2人だけじゃなく絶対に大蔵省なり日銀って出身母体も了解していた筈だとゆー思いが先に立って悩む。再建中の銀行の一挙手一投足を大蔵日銀はだって知らない筈がないじゃない? 言わずにやるなんてそんな無茶を上下関係でギッチリなお役所中のお役所大蔵と銀行中の銀行日銀や許すはずがない。

 と、まあそんな想像を働かせれてみれば、もしも今回の1件が窪田さん東郷さんを現場のトップ、いわゆる実行犯として逮捕した後にそれを知っていた、或いは支持した母体の大蔵日銀にどーして矛先を向けずにおかれよー。でもそれをやらないのが多分日本の検察警察、その情報操作の果てにメディアも天下りの保身とかってな文脈で2人のみを非難していくことになるんだろー。権力も怖いけどメディアも怖い、ああメディアも権力か。

 コナミがジャレコの「VJ」が「ビーマニシリーズ」にクリソツだってんで製造と販売の差し止めを求めて出していた仮処分の申請を取り下げたってニュース。コナミ側の主張だと「VJ作らない売らない在庫も壊したご免なさい」ってジャレコが言ってるよーに感じられたけど、ジャレコ側の主張だと「1−3月で作って売ったんで4月以降は最初から作ってないんだから仮処分なんて申請するのが間違いだって言ったらそうだってことになっただけ、でもって壊したのだって売れ残った在庫を部品だけ抜いて後は処分したって普通のことをやっただけ、コナミの言うこと聞いた訳じゃない」ってことらしく、真っ向から対立している。主張は両方から聞いてみるもんです。

 おまけにコナミは今度は業界の雄・ナムコを相手に「VJ店頭に置くな」って仮処分を申請、たったの9台しか置いていないナムコを数百台も置いてるセガ・エンタープライゼスを差し置いて何故? ってな疑問も浮かんであるいはトップ2人の仲に何かあったのかなってな邪推もむくむく湧いて来る。セガがやたらと多いのは本家を売って貰えなかったからなのかなー。聞いたら「買ってくれないだけ」って言ってたコナミの人もいたから真実はとりあえず闇の中。世の中ってフクザツです。

 思うに「VJ」に限定せず類似品を排除して最初に考えた人の利益を守る活動ってのは極めて全うで今の時代は評価をせざるを得ない、それが業界の慣習を外れているものだとしても。同じジャンルを皆で盛り上げていけば業界も潤うって論理は裏返せば最初から前向きな努力を否定したものだととらえて捉えられないことはなく、切磋琢磨の中から革新的な物が生まれるとしたら絶対に排さなくっちゃいけない慣習だろー。けれどもこと「VJ」に関して言えば仮処分を申請する時期なんかにこれは素人考えだけど無理筋ぽい手続きが見え、また申請取り下げの理由の説明にしてもあまりに一方的過ぎたりして落ちつかない。

 ナムコに対しては決して広い業界でもなくまた話し合いもせずにいきなりの裁判ってのは、筋としては正しくっても後に禍根を残しかねない方法で、今が書き入れ時な会社のこれが奢りじゃないとしたら、コナミのスタンスは完全に1本剛直な筋が入ったんだととらえるより他にない。だったらまずはセガとなるのにナムコだったりするあたりに、筋の有無への懐疑もうらうら出てくる訳で、傍目以上にドロドロとしたものが流れていそーな気がしてくる。難しいむずかしい。

 こっちの裁判和解が成立したみたいで、さても7月7日の前後に流れたあの情報はいったいどこからどーやって来たものなのかとコナミVSジャレコじゃないけど情報戦の香りをほのかに感じてみたり。真実はいかに。そんなことはお構いなしに、渋谷で新しくリニューアルされたシグマの「ゲームファンタジア」へと行き、時間があたんでクレーンゲームで「たれぱんだ」に挑戦して1500円ばかり突っ込んでよーやっと3つだけをゲットする。効率良いんだか悪いんだか。ミニリュックは後ろのストラップをどこに巻いたら良いのか悩み、あるいは股間の2つの膨らみに通してパワーで竿を立てたときに正面を向くってな遊びはどうかと考えたけど、残念にも直立してもオクラ以下な身ではパワーが足りないと諦める。挑戦する人いませんかー?

 「ゲームファンタジア」は店内をちょっぴり女性にも受けそーな感じに変えたもので、どっかのブランドのイメージイラストレーターらしい人の絵が階段部分にかかったり、「シンデレラ」の継母がスロットマシンの後ろに抱え込むよーになったオブジェがあってスロットを回して出目によっていろいろ喋る仕掛けが施してあったり。4階部分にはセルフエステがあって顔なんかを綺麗に出来るんだけど、隅の棚のなかにほっかむりした「たれぱんだ」の縫いぐるみがこっそり置かれていたあたりに、今さらながらキャラクターとしての人気の程を知った次第。1階のプライズも多かったしなー。オープニングには1階外にでっかい看板を出している日本ペプシ販売の社長の人が来てたけど、いくら職権濫用気味とは言え「ボトルキャップくれ」とは頼めず後でちょっとだけ悔やんだり。

 いよいよ明日から「東京キャラクターショー」で午前中はお台場で僕と握手、はしないだって来る奴って男ばっかりだもん。夜は買ったばかりの「宇宙家族カールビンソン」にたまたま偶然シンクロニシティー的に登場していた「物体X」な犬っぽいジョン・カーペンターくんのモデルのジョン・カーペンター(まんまやねん)監督の映画「ダーク・スター」の上映にガース柳下ウェイン町山のトークショーが付くイベントがあってのぞいてみたい気分。時期なんで「ダース・モール」とかのTシャツ着て両刃のライトセイバー持っていって振り回してやろーかと一瞬思ったけど、会場はアンチな人も来ているかもしれず見かけ倒しなキャラと同様に見かけ倒しなライトセイバーじゃー勝てないから、行ったとしても目立つことはやめときます。水鉄砲で撃つだけにしとこ。


【7月22日】 電池切れを放っておいたのが禍してかFAXがお釈迦に昇天でいきなり困る。だってFAXってフリーライターの生命線みたいなもんでしょ、ってお前いつからフリーなんだと言われれば気持ちは何時でもどこでもフリー、だけどしつっこくしがみついて給料だけは頂く二枚舌野郎、ってな現実は脇に置き、ともかくもお仕事なゲラを受け取れない状況は、こっちもそっちも迷惑なんで、なけなしのお金をはたいて秋葉原をいくつか回り、定価だと8万円は軽く超えてるみたいなちょっぴり古いNECの機種を、最近よく利用しているオノデンの本店で購入する。

 親機もコードレスでそれにコードレスの子機までついてるゴージャスぶりに、歩いたって3歩な部屋のどこに子機なんて置けば良いのって悩むけど、だったらお風呂においてシャボン風呂に入りながら甘い声でも出して喜んで頂くかと、独り勝手に納得する。ってことでガボガボってな音が聴こえながらの電話がかかってきたら、それは大事なところを海綿の束子でゴシゴシと洗ってる、生まれたまんまの姿の僕が電話の向こうにいるんだと、想像して心から喜んで下さいベイベー。

 とゆー訳で業務連絡FAX復活しましたついでに留守電も自分の声を入れましたベイベーとささやくスゥイートな僕のボイスが聞きたかったら留守見計らってテルしよー。ってどうにも王子様気取りが抜けないのは、「週刊文春」になぜか及川光博さんがいつもながらの手のひらをかざすポーズの写真入りで登場していたことで、内容ももちろん例の「少女革命ウテナ」の劇場版で暁生を演じるって話だったんだけど、こーゆー中身でこーゆー人材が登場する、「週刊文春」って今いったいのくらいの読者層を狙ってるんだろーと考える。

 中村うさぎさんの連載が始まった当たりから考えるべきだったのかもしれないけれど、最近だと読書欄にレギュラーでコミック評も登場したあたりに、あるいは30代のいわゆる「SPA!」なんかを読んでる世代、さらには20代の若いサラリマン層を読者に取り込もうと、編集あたりが考え始めているのかなって思えて来る。一方の雄「週刊新潮」が薄い話を数だけ並べて着飾っているのに比べれば、まだ前向きな態度があるのかな。軒並み部数が雪崩と落ちる総合週刊誌の世界だけに、固定化しそーなマニア層は読者の想定から外せなくなっているのかも。しかし相変わらずの壮絶無茶遣いぶりなうさぎさん、「東京キャラクターショー」にゲストで出没するみたいだけど、ホントにしてるかなブルガリの指輪60万円を。

 評論の読者でも思想の弟子でもなかったから、江藤淳さんの自殺にはとりたてて感慨はないけれど、向こう気の強そーに見えた人でも最愛な奥さんの死は相当に堪えたってことなんだろー、加えて自分の体調不良が、普段からいろいろと考えることを仕事にしている人の場合、より強くかつ深く「死」ってものへの恐怖を感じさせてしまうのか。その瞬間にこの思考はいったいどうなってしまうのかって、それは物を考え死を認識できる知性の持ち主(人間なら誰でもってこと)にとって決しておだやかには捉えられない。「死」がより身近になった瞬間だっただけに、明晰な知性が明確な恐怖に浸食されてしまったのかもしれないなー。

 言ってることやってることは強そーでも、実は弱い人だったんじゃないかって書いているのは朝日新聞22日付夕刊の文化面への福田和也さんの追悼文。この人が何を言うのか知りたいって思っていた、そのままドンピシャな人選に流石は朝日、濁っても眼は開かれてるってなってとりあえずの賛辞を贈っとく。福田さんによれば江藤さんは、パワーある父親が続いた家計で1人、早世した父を持つ江藤淳さんだけは時代の崩壊も経験したため、身に「弱さ」のらく印が押され、それが逆に「背筋を伸ばし、胸を張り、誰もが自分の任ではないとする責務を、どのような勇者も後込みする責務を引き受け」させることになったらしー。

 そう聞くと、あの「正論大賞」を受賞するくらいの言論にちょっぴり後込みしていた人も、その思考の裏にある弱さ、そしてその克服の過程を見つつ自分に適用させて考えることが可能になるかもしれない。っても流石に今だと気恥ずかしいんで、そのうち出るかもしんない「江藤淳著作集」か何かをこっそり買おう。福田さんの文章は昨今の保守派が大喜びしそうな政治的状況も、決して江藤さんは喜んでなんかないと指摘する。「イカサマな手続きででっちあげられていく『国家』など、江藤氏はけして認めはしなかっただろう」と言う、それが正しいかはもはや検証は不可能だけど、そうした内奥を読みとる努力をせずにただ、「正論」な勢力が「正論」の補完に江藤さんの立ち位置だけを利用するだろー状況に、さてどー立ち向かっていけば良いのか。折しも日の丸・君が代法案衆院で可決。死にたくなるってのも分かるなあ。

 「アフタヌーン」で連載再開を祝してなのか、かつて「少年キャプテン」で絶賛好評連載されてた名作傑作佳作秀作と言葉をいくつ並べたって足りないマンガ「宇宙家族カールビンソン」がアフタヌーンKCから刊行、「SC完全版」との言葉がさていったいどーゆー意味を持つのかよくは分からないけど、読み始めるとあの「少年キャプテン」を創刊号から3年くらいずーっと買い続けていた学生時代に頭がすーっと戻って行き、おさんおかあさんターちゃんパーカーベルカにライカのドタバタな日常に、ひょこっと顔を出す家庭の”暖かさ”にじとりと涙がにじんで、は来ないけど懐かしさだけは湧いて来る。

 適当に家族を描いて佳作なアニメも良いけど、だったら「カールビンソン」も十分にアニメ化されて家族の愛(言っててとっと恥ずかしい)を世間に振りまく資格があると、思うけどどーでしょーか今連載の講談社さん。23億円なんてお金かけなくたって良いから12話の深夜枠でも良いからアニメにして動くターちゃん爆発するジョン・カーペンター&ジョン・ランディスの「物体X」アクションを、画面に焼き付けて欲しいなー。24日から開幕の「東京キャラクターショー」のオープニングに講談社のマルチメディア局の偉い人も来るみたいだし、取材にかこつけて頼んでみるか、威圧感たっぷりなおとうさんの着ぐるみなんか被って。


【7月21日】 全然似てないはずなのに人によってはそっくりに見えるかもしれない双子の弟があちらこちらの取材先に僕だと言って出入りしているかもしれずだとしたらわざわざ名古屋からご苦労なことだと感嘆するよーな話を聞き、あるいはドッペルゲンガーかもしれずだとしたら芥川じゃないけど先は長くないかもと懸念してはみたものの、本当は自ら出没したことを忘れてしまっているアルツハイマーかもしれずだとしたらレーガンじゃないけど先はやっぱり長くないかもと諦観し、なんだかんだと話題の玩具業界に起こった新しい旋風を取材に帝国ホテルまで赴く。もしかして日々大量に発生している抜け毛からクローンでも作られたのかな? だとしたらきっと喧しいことだと培養槽を管理しておられる皆様にはご同情申し上げちゃったりしちゃったり。謎めいてます。

 さて発表はすでに報道されてるよーに米国どころか世界で最大手な玩具メーカーのマテルが日本では最大手な玩具メーカーのバンダイと業務面、資本面で提携するって話。マテルを市場をざっくり分けるハスブロがすでにトミーと提携して日本ではトミー通しで「スター・ウォーズ」とか「ファービー」なんかを売ってはいるけど、今回は単純に「バービー」をバンダイが売るってだけじゃなく、ってもそれだって昔取り落とした杵と臼、1度の失敗を経て合弁を解消した経緯があってなかなかに因縁めいた話になるけど、ほかの例えばエレクトロニクスとかハイテクとはインターネットってな新しいプロパティを使った玩具の開発で双方ががっちり手を組んでいくってな、トミー=ハスブロよりは大きな要素を持った提携ってことになるらしー。

 バンダイのねらいは1つに「セーラームーン」以後当たりのぱったり止まった女児向け玩具で世界に冠たる「バービー」を手に入れラインアップの充実を計ろうってことになるのかな、でもってマテルも日本じゃー最近ではイトーヨーカ堂で「バービー」売ったりして前年比で20%アップの結構な健闘を見せていたりするんだけど、バンダイの持つデパートの売場半分を占領しちゃうよーな強力な販売網と、雑誌CMイベントその他を駆使して商品を旬へと持っていくマーケティング力を使わせてもらって、必要とあらば日本向けの商品も作って日本市場に投入していくことでさらなるマーケット確保を狙うみたい。それでだったら「バービー」がタカラの誇る「リカちゃん」なみに日本のすぐさま受け入れられるかってゆーと謎も多く、販売力は確かだけどさていったいどーいったマーケを「バービー」で展開してくれるのか、バンダイの力を把握する上でもちょっと注目しといた方が良さそーな提携内容になっている。

 冗談ベースじゃ例えば「ハイパードール バービーちゃん」ってアニメをバタ臭さ(死語)ならおまかせって感じで誰が良いんだろー出崎=杉野コンビ? 宮崎=大塚コンビも面白いかもしれないけれどともかくそんなアニメを作って雑誌は「コロコロコミック」でマンガを連載し、仕込んだ芸能人(とろりんは除外、だってすっげーファンらしーんで仕込みになんないんだよ彼女)に歌番組とかで「バービー」を手に持って唄ってもらうなりすれば一気に知名度だけなら広がるんだと思うけど。いっそ女児玩具の神様な最近復帰した御大に「バービー」についても一緒に考えてもらうとか。話題の「ガングロ」リカちゃんに倣うのも悪くはないけど、ワールドワイドにグローバルな「バービー」には実はすでに「ガングロ」が存在してるんで今さらって気はしないでもない。ただし「ガングロ」具合が極めて遺伝子レベルだったりして、冬になっても全然色が抜けなかったりするんだけど、髪ちょっとアフロってたりするし。

 ってのは別に冗談でも何でもなく、最近のバービーはラインの黒人系の顔立ちのを入れるのが普通になっていて、例えば7月に発売された「40周年記念」の特別な「バービー」は白人顔とは別に黒人顔のバージョンもちゃんと用意して売っている。もらった「40周年記念バービー」は白だったけど、秋葉原の「ボークス」で見た黒人バージョンはちゃんとガングロ渋谷系で(違うって)ボディもダイナマイトで迫力満点だったなあ、折角なんでそっちも買って持っておこーか。とは言え白だろーと黒だろーと極めて米国向けなバタ臭い(滅語)顔立ちの「バービー」を、日本向けに商品をマーケしていくとなるとやっぱり顔から変えなくっちゃいかんよな、いっそ白塗りでほっぺに点が入って服装はメリメ種の羊から文金高島田へとくるくる変わる極めて日本系な女性の人形を投入するか、ってそれはちょっと出てくる場所が違う気が。

 しかしどこからどこまでがナタリー・ポートマンの白塗りなのか、2度目を見てもさっぱり分からなかった「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」。本当は日本語版にしたかたけど会社帰りに寄ってはすでに最終が始まってしまっているから仕方がない、それでも立体音響は楽しめるから良いかってことで、日本劇場で英語版を見る。途中の「ポッド・レース」でいきなり眠くなってしまったのは演出の責任じゃなくこっちの責任だから気を悪くしないでね、代わりにダース・モール様大アクションの場面は頭がなぜかパッチリと冴え、華麗な棒さばきにしつこい足技の連続攻撃がクワイ=ガンを、オビ=ワンを追いつめていく様を一挙手一投足まで目にやきつける。このシーンがあるだけで僕はきっとあと数度は劇場へとかけつけるだろー、たとえ田舎出身の代議士が成り上がってトップになってビッグになって果てはエンペラーになるって話が実は本筋だったんじゃないかとすら思える内容だったことに改めて気付いた今でも。

 しかしバンダイとマテルの会見終了後にドッペルゲンガーの、じゃないどーゆー状況なのかを広報の人から聞いていたら、僕とその相手が話していた間の決して広くない隙間に、極めてアクティブな記者魂を持っておられるのかゴリゴリと割り込んで来る某目ん玉な新聞社の女性記者がいたのにはちょっと僕ちゃん吃驚でしたねー。相手を邪魔してでも自分の欲しいコメントを取るってのは日々切磋琢磨するジャーナリズムの世界じゃー初歩の初歩だって、きっと英明なデスクさんなりから丁寧に仕込まれているんでしょー。まあ相手は我が社の親会社様にあたられる大新聞社の超絶エリート記者様、いわば貴族にも等しい身分の方だけに農奴からですら卑しいと虐げられる身分の僕が文句を言える筋合いじゃない。せいぜいが割り込まれた瞬間に夏なんで隙間の広い胸元を観察するくらいでしか抵抗できないのが辛い。なになに嬉しいの間違いじゃないのかって? 目にだっていろいろな権利はあるんだぜ。

 いくら流行好きでも今もって手を出していないのが「マジック・ザ・ギャザリング」、だって今からやったってカード集めじゃ先行している人に絶対かなわないって分かっているから。とは言えそうじゃないもっと別のほとんど神様なレベルで信じていれば、きっと神様がトレーディングカードゲームに勝てせてくれるんだってな、実際にデュエルをやっている人から見れば非現実的な設定のマンガが出ていたんで読む。立野真琴さんて人が「カードの王様」(白泉紗社、390円)ってタイトルのそのマンガが描いているのは「カオス」って名前の「カオスギア」とは今んところ関係のなさそーなトレーディングカードゲームで、主人公の女の子はデッドストックなブースターパックから超絶レアなカードを見つけ出し、その甲斐あって(用法が違う)カードをねらう人々が次々に現れカードを賭けて勝負を次々に挑んで来る。ファンタジーじゃ全然ないのが珍しいなー。

 「MTG」やってないと分からないんだけど、3枚とか4枚とかってカードを集めて役にして闘いを挑むってのは、少なくとも今プレイ中のゲームボーイ版「遊戯王」では楽しめない部分。PS版カードゲームの「ウィルス」でも「ブラック・バレンタイン」とかってなアニメの中で出てきた必殺技なり状況を発動させる時に、カードを必要な種類枚数揃える必要があったけど、それよりさらに複雑なシナリオめいたものをも解釈した上で挑まなくっちゃ「カオス」ひいては「MTG」には勝てないと分かったのが、マンガを読んで得た収穫。放っておくと金持ちな身分を嫌味に主張して時代遅れを嘲られようんともカードを買いあさりに走る可能性が大だったんで、マンガによって架空ながらもトレーディングカードのオモシロ過酷そーな雰囲気を教えられたのは良かったかも。もちろんTCGの楽しさ奥深さについてマンガが与える印象もなかなかのもので、これ読んでハマる人が出ても不思議じゃない。って訳で買ってみますか箱で「MTG」「モンコレ」「リーフ・ファイト」「アクエリアン・エイジ」エトセトラエトセトラ。「カオスギア」は双子の弟に任せるとして(謎)。


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