縮刷版98年12月下旬号


【12月31日】 帰らないと決めた大晦日の最初が、何故か特番でやっていた「DTエイトロン?」を見ることだった事を喜ぶべきか笑うべきかは後生のアニメ史家があの作品をどう判断するかに委ねるとして、いつの間にか終わってしまった番組を、何故にわざわざ1時間の総集編っぽくしてこの年末の忙しい時期に放映するのかを考えた時に、放映したフジテレビなり製作に絡んだメディアファクトリーなりがこのアニメに見出している、価値とゆー物だけはなんとはなしに感じられる。すなわちただの真夜中に放映されたマイナーなアニメ番組で終わらせるんじゃなくって、ビデオなり他のメディアなりに展開していくコンテンツとして位置づけている、あるいは位置づけざるを得ないって事でしょー。。

 番組事態は結構リキ入ってて総集編っぽくダイジェストを流すだけじゃなくって、アミノテツロー監督にSF設定の人とか監修の人とかが続々と出演して、番組への思いやら意欲をありゃこりゃ語ってた。驚きは夏樹リオさんの出演で、そのまさに女優ではなく声優とゆー(どんなだ)顔立ちを見ると、コミケで大枚はたいて買った後、画鋲で壁に張り出して毎朝(っても2日目だけど)拝んでる「大運動会」は神崎あかりちゃんの美尻な絵柄の凧(たこ)が、なんだか酷くムナシい物に思えて情けない。番組の半ばだか終わりにビデオ化LD化の宣伝が入っていたところを見ると、やっぱりそっちへの展開を前にしたPR番組だったんだろーとの結論に達したけれど、こんな真夜中じゃー誰も見てないから宣伝にもなりゃしないぞと、マーケティングやってるメディアファクトリーのエラい人には言っておこー。聞いてないだろーけど。

 寝て起きたら午後。掃除もせずに本を読んでヌーボーと過ごす。日本ファンタジーノベル大賞の何か賞を取った山之口洋さんの「オルガニスト」(新潮社)ははじめ高野史緒さんばりの音楽系ファンタジーかと思っていたらさに在らず、バリバリの現代物でかつミステリーに近い内容で、これのどこがファンタジーなのか首を傾げ応募先を間違えたのかもしれないと悩みつつ読み進む。天才と呼ばれ将来を嘱望されたオルガン奏者の失踪から年月が過ぎ、やがて遠くアルゼンチンの地で同様に天才の音色を響かせるオルガン奏者が現れる。オルガン奏者が師事した老教授と、オルガン奏者が失踪する原因を作った友人がともにその正体を突き止めようと躍起になるのも束の間、演奏会の会場で老教授が演奏中に爆死。やがて新鋭オルガニストの正体とともに音楽にかける様々な人々の熱い思いが沸き立って来る。

 誰が犯人かおおよそ予想はつくけど、その手法に関してはまさに「オルガニスト」のタイトルに相応しい理屈が付けられ色々と勉強になる。最初はミステリーかと思った展開も、オルガン奏者の演奏の秘密を探る内に明か隣った非現実的な事実、そしてその事実を支える理屈の明示によってSFじゃねーかと思わせる内容へと移行する。殺人への罪を問わないそのスタンスや、エンディングに示されるそのある面人間の進路としては甚だ残酷で、またある面音楽にのみ生きる者の進路として理想的なシチュエーションへの是比を、小説として問えば問えないこともないけれど、音楽に生きていない僕には理解し難い部分もあるから判断はとりあえず留保する。

 しかしこーゆー作品をSFとして収容する新人賞が無いってのがファンタジーとして刊行されてしまう所以だとしたら、徳間あたりが来年開く新人賞への期待がやっぱり大きいね。「メフィスト賞」でも大丈夫のよーな気がしないでもないけれど、小説としてまとまり過ぎているって当たりがとにかく驚天動地な話が多い「メフィスト賞」には向かないかもしれないか。徳間の新人賞にはファンタジー以上に出番の少ない超ハードな「SF」が結構集まりそーな予感がするけど、個人的にはこーいった”はんなりとSF”ってな感じの程良い温さを持った万人受けしそーな作品が、もっともっと選ばれて欲しいね。その方がマーケット拡大への1歩だと思うけど。

 東中野BOXの「年越しオールナイト」は当日券まで売り切れだそーで善哉。入れなかった身には残念至極で仕方がないので家で紅白やら大予言系の危ない番組やらを見て年を越す。3カ日の予定も今のところは無いけれど、せっかくなので溜まったLD当たりを順に消化しつつ溜まった本を上から下から読み潰していくことにしよー。本は厚さといー内容の小難しさといーピンチョンの「ヴァインランド」あたりが適当か。新年最初に見るLDは何が良いかと考えてるけど、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」になりそーなのがやっぱり病の深さを示してる。人がどんどんといなくなる断末魔の職場なんかを考えてると、マジに激動の年になりそーな予感がしきり。決断もせず反抗もせず、逃げっ放しに逃げ続けても最後にどーにか何とかなってたシンジ君よろしく、来年も「そのうち何とかなるだろー」を座右の銘に、ヘラヘラと生きて行きますんで皆様よろしゅうに。


【12月30日】 セバスチャンたちの祭典に行く。と言ってもコミケ会場を大声出して唄いながら歩いている人はあんまり見かけないから、真正なセバスチャンは今やメジャーなイベント化したコミケのよーきらびやかにして華やかな場所には、案外出てこないのかもなーと思いつつ岡田斗司夫さんが出した「日本のセバスチャンたち」を、会場に到着して真っ先に買いに行く。夏コミに出ていた「未来玩具」が午後の1時くらいで品切れになったのを見ているだけに、それよりは刷り部数が多分少ない「日本のセバスチャンたち」が残っているのか心配だったけど、前日より30分繰り上げての出陣に、っても到着は午後の11時過ぎと早朝組の人から見れば軟弱な時間帯だったけど、幸いにしてまだ残っていたみたいで、卓の向こうにいる著者の御本人から直接買わせて戴けた。

 とりあえず「静岡ではどーもでした」と挨拶したけど帽子にヒゲに眼鏡に丁髷とゆー会社ではともかく有明ではあまりに数が多すぎてかえって印象が薄くなる顔立ちだけに解らなかったかも。こちらはそのまま東館へと移動したけど、壁際で周囲に大行列の出来るサークルもなかったら、人によっては「日本のセバスチャンたち」の書き下ろし部分に出てくるランニングシャツ1枚の男みたく、延々と話しかけるセバスチャンな人もいたかも。周囲が混雑していよーと100メートルは続く大行列が出来ていよーと相手が席を立って100メートルを11秒フラットで走って逃げよーと、気にせず追いかけ話しかけるくらいの根性がないとセバスチャンの栄誉は受けられないんでしょー。僕にはそれだけの根性はありません。単に自意識の過剰さが裏目に出て普通に自己主張が出来ないだけなのかもしれないけれど。

 しかし「TVブロス」でも読んでいたけど「オタク界 暗黒の貴公子」の再録で当人の写真を見て、そのいかにも業界にいそーな顔立ち体型にこれが例えば手配書代わりにスポンサーな一般の企業へと広まると、仕事のしづらなる人たちがたくさん出るんじゃなかろーかと心配する。記事を読まずに写真だけが目に飛び込んで来た時、これは初台にある出版社の月刊パソコン誌の編集長の人か、あるいは同じ西館で怪獣の同人誌を売っていた絵師の人かと思いましたもん。今はとりあえず10数年前に髭に丁髷が主流じゃなかったことにホッと胸をなで下ろしてます。

 さて附記によれば暗黒の貴公子は今もしっかり生きてるみたいだけど、怪しさは共通していてもさすがに業界は違ってる。この数年の異様なまでの「おたくバブル」の中で彼が立ち回っていたとしたら、あるいは10年前とは比べ物にならないくらいくらい大きなホラを吹いていたかもしれないと考えると、それはそれでちょっと残念だけど、記事まで出して持ち上げた「ヤングジャンプ」みたく後々笑われるのはこっちだったかもしれないから、やっぱりいなくて良かったかな。シナジー幾何学の記事オレ何回くらい書いたっけ? ジョーイイノケンチバレイタカシロのインタビューはまだやったことないけど。

 東館では紺野キタさんの良く知らないけどロミオ本らしー「Heaven’s Song」と猫話でいっぱいの「夜の童話」と再刊の「カラカラ」を購入。「夜の童話」の猫話は猫といっしょに育った身として結構来るものがありますね。終わったばかりの「ジェネレイターガウル」本は東京農業大学アニメーション研究会のコーナーでカラーの綺麗な表紙の奴を見つけて購入、読むと各話紹介にスタッフ紹介に用語辞典が結構細かくって、ビデオとかLDで見返している身としてとっても役に立つ。そーか最終回は1番理想的な終わり方、かー。おまけにくれたカラーのマサミ&ナツメイラストはシールにすれば良いのかな?

 用語辞典では青森大学工学部情報システム工学科で助手をやってる小久保温さんが編纂した「lain」の解説本、「電線の在る風景」がコピー誌で低価格な割になかなかなヒット。「ケネス・アーノルド事件」とか「Jargon file」とかジョン・C・リリィとかへのURLも併記してあって勉強になりますわ。もちろんいきなりのアニメ登場に吹き出したデジタル・カウボーイなこのオッサンの所もちゃんと。「lain」ではほかにパロディ漫画本を2冊ばかり別のお店で買ったけど、数があんまり多くなかったのはちょっと残念。コスプレも見なかったなー、そー言えば。クマちゃんパジャマで誰か夏コミ、歩いてよ。

 しかし何軒かのお店でディスプレーよろしく飾ってあったガンダムの巨大プラモデルに欲しまり度が急速に上昇したのはやっぱりマズかったかも。お陰って訳じゃないけれど明日にでも模型屋に走って1万2000円だかをはたきそーな予感にかられてます、って他人事じゃねーや。まーほとんど確実だな。幸いとゆーか帰郷する予定を面倒になって「仕事が忙しくって」と実家に言い訳をして取りやめてしまった事だし、大晦日と3カ日はずーっと東京(千葉だけど)にいるので作る時間だけはたっぷりありそー。でも1日2時間で1週間はかかるって言うしなー。他に何をして過ごすかは考え中。秘宝な映画祭でも見に行ってスクリーン前に立って唄うか。


【12月29日】 地元市立船橋が出ているにも関わらずやっぱり能代の田臥はスゲェよなーと感嘆しきりの高校バスケットを見て「透明少女エア」の再放送は流石に見ずに寝て起きたら午前9時だったので着替えて田舎の神社の初詣より込んでる冬コミに向かう。東館から入ろーとすると行列が何列も出来ていて観光バスみたいに駐車場に順繰りに縦列駐車させられたので後に付いて待つ。3列に仕切るのは解るけれどもどーしてしゃがませるのかは謎。入り口から既にしてスタッフのゆーことで動くよーに躾(しつけ)ておこーってハラなのかも。

 同じ行列のすぐ後に座っていた人は見るからに女性のよーだったけど顔の塗りがマダラで鼻毛も出ていて顎がガッチリとして指もゴッツクもしやと思ったけど胸がおっきかったから許す、ってそーゆー問題か? 隣の列には静大の人らしー兄ちゃん(太い)が某サークル名の書かれた黄色いドカヘルをかぶり口にタオルでマスクしてまるでデモにでもいくってな剣呑な格好で歩いてた。角棒でも持っていたらピッタリだったろーけど長物は持ち込み禁止だから無理か。しかし夕方テレビのニュースでペットボトルのベンゼン詰めた兄ちゃんがとっつかまったって話をやってて、明日はきっと警戒も厳しくなるだろーから、剣呑な格好は止めておいた方が無難かと、ねえ先生。ピンクのメットに雄雌マークなら良いのかな(って誰も覚えちゃいねーよな、んなもん)。

 東館ではとりあえず河内実加さんのとろこに行ったら『あびこくんと愉快な仲間たち2』はさっさと売り切れで残念。そのまま西館へと移動してコスプレ広場を経由して企業ブースを周り、毎度あかりちゃんコスプレな姉ちゃんが店頭に立ってて目に嬉しいインクリメントPのコーナーに行き、ハイレグなカッティングのブルマーに包まれたバックをこちらに向けて振り返ってくれているあかりちゃんのイラストも目に超嬉しい凧(たこ)を購入。4000円もしやがるのは暴利だと思ったけれども限定100個とあっては仕方がない。

 ちょーどブルマーと肌の堺目あたりで竹の骨がクロスしていて糸が通してあって絵だけど痛そーだけど気持ちよさそー。限定5だかの2万円もするあかりセットにはヘッドホン型をした兎耳も入っていたけどこっちは流石に遠慮する。ケータイの番号を11ケタに変換してくれる機械のパッケージにあかりが描かれ通し番号が打たれた品物も売っていたけど本体は普通だしケータイ持ってないんでパス。でもフィギュアが結構良い出来でした。15日発売のソフト「GTO」はポリゴンのあかりがウーン。でも買っちゃいそーだねー、いっちゃんも出てるし。

 コスプレ広場では珍しーキャラを探すも目新しいのはそれほど発見できず。「スーパードール リカちゃん」はピンでスーパードールのリカを見かけてそれからイサムとイズミの2人連れを見たけれど3人はお仲間だったのかな。「ブギーポップ」は女の子がコスプレしてたのと男がコスプレしてたのを2人見たくらい。しかしやっぱり今日見た最大にして最高のコスプレは「たれぱんだ」でしょー。凄かったよこの女の子、だって背中に体長1・2メートルはあろーかとゆー超巨大な「たれぱんだ」を括りつけて頭にも手にも腹にも「たれぱんだ」をつけてたもん。

 2万円する1番大きい縫いぐるみの中身を抜いて被って遊ぶか、なんて思っていたけどまんま背負って来る子にはかなわないから考えなおそー。こーなったら生まれたばかりのパンダの赤ちゃんをさらって来ては平べったい箱に入れて餌をやり、そのまま育つに従ってだんだんと箱を平ぺったいまま大きくしていけば、やがて箱の形そのままにナマの「たれぱんだ」が出来上がるって寸法だ。中国でガシャポン塗ってるバンダイさん、ナマたれぱん、どないでっしゃろ。

 戻った東館で何冊か購入。前に「CCさくら」がマッチョになった漫画で楽しませてもらった溝口ひとでさんは、今回は「シャオの奇妙な月天」(タイトルで浮かぶよね、無駄無駄無駄無駄無駄っと突くルーアンの姿が目にくっきり)が味ですねえ。河内さんのサークル前で「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の皮ジャンを羽織った大森望さんさいとうよしこさんを発見も、そのまま見失ったので適当にあちらこちら回って帰途へ。帰りの電車では「建築探偵」で有名な篠田真由美さんが何故に講談社X文庫ホワイトハートから? と思いつつも美麗なイラストに惹かれて買ってしまった「この貧しき地上に」(470円)を読み、イラストに勝るとも劣らず美麗で耽美で残酷で純愛な内容に、背筋をザワザワ股間をムクムクさせつつ身悶える。<

 兄に嫁いだ美しい娘に思いを寄せつつ果たせなかった写真家が、兄嫁の遺した母親にそっくりの美しい少年を代わりに我が物にしよーとして逃げられてしまう導入部から、逃げが少年が転がり込んだ先で青年と良い関係になる展開は、今日行ったイベントにこそ相応しいかったかも。なんて思って後書きを読んだら、実はこの話はプロの作家でありおまけに不惑を越えたヴェテランである篠田さんが、降りて来た「建築探偵」とは違ったストーリーを残したいと有明向けに書いたものが編集さんの目に入り、文庫になってしまったものだとか。

 表紙のピンクがかった秋月杏子さんのイラストが見るからに耽美で手に取るのを迷う人もあるかと思うけど、筆運びはさすがにプロだけあって読みやすく、かつ人を愛すればこそ拒絶する心の痛み、そしてその痛みを受け入れきれずに破滅していく人間の愚かで純粋な生き様が、イラストのイメージと相まって心を揺さぶる。大団円で終わっているにも関わらず続きがあるのが心配だけど、イラストともどもさらに楽しめるって事でとりあえずは残り2冊の刊行を待とう。秋月さんてコミケで何か出してる(た)のかなー。


【12月28日】 また1人去る。もはや終末すら超えているとの認識を改めて確かにしつつ年末最後の仕事に勤(いそ)しむ。っても仕事は年始に掲載するニッポンに社長インタビューくらいで、とりあえずいつの間にか業界最大手になってしまった赤坂の会社へと訪問。コムデの黒スーツにイッセイな白シャツにハートマンアタッシェとゆー僕的究極よそ行きファッションに身を固め、ピカピカ光るビルに入ると受付のお姉さんが風邪声のところを膝掛けを外して部屋まで案内してくれて、なんだか悪いなーと思いつつやって来たエラい人の晩御飯を、は違ったヨネスケだこっちは宮尾すすむでいかなくっちゃハイハイハイッ! とやりながらあーだこーだと質問責めにして顰蹙を買う。当然ながら次の話にもなったけど当然のながら次の話はしてくれないので適当にお茶を濁して辞去する。

 帰りがけに社長の人が自分も米ハートマン社のアタッシェを使ってるんだぜーと言ってくれて、普段持つには余りに重たいんで放り出しておいた関係で、知らず洗濯物の山の下に埋まってしまっていた所を掘り出して持っていった甲斐もあったぜエラい人には見かけがやっぱり大事だぜっ、と隠れて独りほくそ笑む。ただし中を開けると入っているのば某バンダイが持って来たバンダイ・ミュージックから出た「センチメンタルジャーニー・ファイナル・キャラクターコレクションBOX」って12人いるキャラクターのイメージソングを収めたシングル12枚を1パックにした切なさ炸裂な品物だったり、スカGの表紙にトキメキが炸裂して思わず買ってしまった「ノスタルジック・ヒーロー」だったりと、およそ社長な人の電子機器に書類の束に利用限度額なんて無い金色のカードだったりするアタッシェの中身(推定、まさかコンソール本体は入ってないと思うけど)とは段違いなんで、開けて見せはしなかった事は言うまでもありませんが。流石にアニメ雑誌は入れてなかったけどね。勿論10日だったら入ってたけど。

 鶴ケ岡会館の風でまくれあがるウェディングドレスのCMを偶然に3年振りぐらいに見られて嬉しかったけど、「SFオンライン」で何時も真っ先に読んで大爆笑のうちに堪能して来た「ファビュラス・バーカー・ボーイズ・ゴー・アメリカ」が終わってしまうのはとっても哀しい、のでここに再開と延長を願って嘆願書を認(したため)よー。続けてちょ。1番人気がなかったとゆーのがてらいなのか事実なのかは不明だけど、無料(タダ)であれほどまでの名実共に”売れる”藝が見られるんだったらSFだろーとSFじゃなかろーと(それは困るか「SFオンライン」だものな)あんまり構わないんだよなー。書評はいわゆる「ヤングアダルト」には冷たそーだし(あれだけ出ているのに1冊しか紹介されてない。ホラーはあるのにぃ)、レビューされるコミックの趣味もちょっち合わない当たりがなんだか「SFマガジン」と似てきたかなー。残る期待は水玉さんの漫画家訪問の復活、だけど続かないのはボクメツを畏れて漫画家さんが出ないからなのか?

 河出書房新社から出たフォトプラネット発行の「荒木経惟の写真術」(編・八角聡仁、1800円)は笠井爾示さんホンマタカシさんといった若手写真家と荒木の対談集。とは言っても流石に天才・アラーキーを前にしては、若手の中でも抜けている2人であっても聞き役に徹していて、荒木の持てる写真術のエッセンスを余すところなく吸収しよーと賢明なのが、かえって荒木の天才を伺わせる。んでもって荒木はそんな2人を前に威張りもせずまた媚びもせず、舞台は撮らないとゆー笠井に「舞台を撮るのは勉強になる」と言い、ホンマには「写真にしすぎちゃってる」「中遠景がいいんだよね(中略)あなたが今やってるのは近中景だね」と言ってのける。ホンマに笠井のファンにも荒木ファンにもごくごく普通の写真ファン役に立つ1冊。なんだか再びな荒木熱が再燃して来たみたいだなー。年明けから復活させるか荒木ページの更新を。


【12月27日】 もはや根性で成長を止めているとしか思えない安達祐実の中国ゴマ姿をナイナイの「めちゃいけ」で見た直後に思考がストップ、真っ暗になった視界が戻ると何故か27日(今日だ)の午前6時の世界にワープしていて、前夜の徹夜に伴う国内に居ながらにしての時差ボケ(寝不足とも言うが)が、肉体と精神を相当に弱体化させていたことを知る。が折角の早起きを無駄にするには惜しいとそのまま起きっ放しで「ポポロクロイス物語」を見てから家を出て、六本木のシネヴィヴァンで26日から始まった「ねらわれた学園」、じゃなかった小中和哉監督作品「なぞの転校生」を見に行く。いや実はどっちも原作すっぽり忘れてしまっててお話の区別がつかんのよ。

 恐るべき時差ボケで東西線を竹橋まで乗り過ごしてしまい、慌てて茅場町まで戻って日比谷線へと乗り継いで六本木へ。時間があったので駅からまんま入れるビルにある「ウェンディーズ」でベーグルに玉子とベーコンが挟んであるのをコーヒーと一緒にガブガブ。時差ボケを大量に発生されるいわば街自体が日付変更線の向こうにあるよーな六本木、だけに朝方の、っても既に午前10時を回っているにも関わらず「ウェンディーズ」の店内は閑散としていて、近くのテーブルには等しく時差ボケでくたばってしまった女子高生ってな雰囲気の女の子4人だか5人だかのグループが、等しくテーブルに顔を押しつけグーグーと眠っていたのがちょっと珍しかった。アラーキーだとすかさず写真を撮るところだろーけど恥ずかしいのと取り囲まれてフクロにされるのが怖いのとあって断念。しかし何時頃まで寝てたんだろー? 夕方まで寝て再び出陣してったかな?

 さても「なぞの転校生」は川合千春でも小松千春でも松山千春でもない新山千春ちゃんの映画初主演作だけあって、並んでいる間にも「オリコン1番」のチェックに余念のない筋金入りのアイドリアンが何人かいたよーだけど、舞台挨拶のあった前日とは違って早朝(10時50分だけど)とゆーこともあって席は2割くらいが埋まった程度と心配な入り。1日に5回転もやってるからあるいは午後からの方がギッシリになっていたのかもしれない。何せ時差ボケな街だから。で映画の方はといえばいきなりな新山千春ちゃんの女子高生姿に「似合っとらんがねー」と心で呟(つぶや)き、継いで登場した謎の転校生こと佐藤康恵ちゃんの女子高生姿に「どえりゃー似合っとらんがねー」と心で叫んでキャスティングの不思議さに首を捻る。最初の4人組ん中で千春ちゃんだけ背も抜けて高いし。

 がしかし、見ているうちに馴れてくるから人間とゆーのは不思議なもので、借り物の衣装のよーだった演技がこなれて来て普通の学園で普通の女の子たちが普通に会話しているよーな気がしてきた。と言っても僕が普通の女子高生と接触したのって10年以上前にやった教育実習の時くらいだけどね。あの時に教えた奴らってもー既にきっとおそらく27、8歳になっているんだよーなー、とちょっと遠い目。誰かオレを覚えているかー? おっと戻して「なぞの転校生」は次元を渡って暮らしていると告白した佐藤康恵ちゃん演じる転校生に、千春ちゃん演じる女子高生が次第に感化されていっしょに次元を飛び回るよーになってしまうお話だけど、普通だった日常へと次第に別の次元が入り込み、やがて紙1枚すら隔てないくらいに振り向むけばほらそこ的存在に別の次元がなって行き、最終的にはまぜこぜになってしまう展開が、見ていてなかなか心地よく気持ちを引っ張り盛り上げてくれる。

 今ある世界に不満を持って自分探しに明け暮れている人にはきっと、ここではない別の場所へと自分を連れていってくれる可能性を示唆する映画として映るだろーし、世界が自分を中心に回っているどころか世界は自分の手の上にあるとすら思っているジコチューな人にはもっと、自分の思いが世界を動かしているんだとゆー確信を与える映画として映るかもしれない。けれどもちょっとだけ現実に不満でそれでも現実に希望を持っている大多数の人たちは、夢の叶う場所への期待を持ちつつ恐怖が支配する場所への不安に身を裂かれ、幾つもの分かれ道が続いている「人生」とゆー道の途中で期待か、不安か、希望か、不満のどれを選ぶべきなのかを、いつも考えていることに改めて気付かされて立ちすくむのだ。

 ってな感想は今思っただけのことで、見ている間は千春ちゃんの制服からシャツとジーンズのラフな格好から渋谷にお似合いのミニスカ姿へとコロコロ変わるファッションの、どれが1番好みかなんてこっそり心に投票していたりしただけなのは内緒だよ。あー個人的には渋谷を駆け回っていた時の私服姿がやっぱり大人びた顔立ちに1番合ってるよーに思いました。花を抜いては図書館の古いけど分厚い本に挟んで押し花にして1人楽しむのって面白そーだけど真似しちゃやっぱりまずいかな。あと千春ちゃん演じた女の子の部屋にやっぱりの如くにクマの縫いぐるみが山と積んであったのは、監督が小中ブラザーズの1人であることのまさに現れなんでしょーか。脚本の村井さだゆきさんのそれとも遊び心かな。

 秋葉原へと回って新作ソフトをあれこれ。最終回に喧々囂々な議論も百出の「ジェネレイターガウル」だけど動きの良さキャラの面白さ茶筒の爆発その他諸々の楽しさを綺麗な画面で楽しむだけでも十分だと、ボックス付きの第1巻(2話入り)を買ってしまう私は根性なしですね。断じてキャラ萌えだけで買ってる訳じゃないとファンシーミホには訴えておこう。ボクメツされてしまうんで。ついでに「機動戦艦ナデシコ」のDVD版第1巻もゲット。LDでは遂に変えなかったタイトルだけど片手でポンなDVDなら置いてやったって邪魔にならないから買ってやったんぜヘン、とここでも断じてユリカ萌えルリ萌えミナト乳萌えなんかじゃないことを強くつよーく明言しておく。しかしルリって最初の頃は喋りに結構抑揚あったんですねー。DVD版は第1話がチューリップ火星への激突シーンがオープニングの唄と被ってなくってちょっとお得。巻末にテレビの番宣とビデオCD−ROMゲームの宣伝がすべてたっぷり山のよーに入っているのはあんまり得とは思わないけど仕方がないか。「ウテナ」のDVDも発売になってたけどこっちも特典映像とかってあるのかなー。薔薇が回り続けて1時間の環境映像とか。


【12月26日】 1軒目を出て道玄坂にある次の店へと移って日付が代わり電車もなくなったので車を探すも不景気が嘘のよーに渋谷は人が溢れて車は満車。仕方がないのでもう1軒ブックオフの上にある大仏酒場であーとかこーとか喋っているのを聞いていたら朝になって電車が動き出してしまったので地下鉄を乗り継いで家まで帰る。8月に1度朝まで騒いで帰宅した時には2時間ほど寝てからワンフェスへと出かるだけの気力体力があったけれど、流石に年末は気温も低くて活動限界が下がっているらしくまんま家に篭ることを決める。

 活動報告を認(したた)めテレビで久々に「突撃パッパラ隊」を観賞、うーむ99年のグランドクロス(って本当に起こるのか)な年を目前にしてこれほどまでにお茶目で脳天気なアニメを今もって上映しているテレビ東京(製作は愛知だけど)、そして原作を連載しているのかな「少年ガンガン」の英断を讃える。しかし水島くんはわざわざオープニングで映す以上はいつか登場するんだろー、と思っていた女装シーンを前回は残念なことに見逃してしまって、ってゆーか最初から積極的に見よーって意志もなかったけど、今回偶然にも本編でたっぷり目にすることが出来てラブリー、次はいつ頃登場するのかな。次回予告があるって事は来年も続くってことでつまりは2クールたっぷり放映するってことだから、これで夜中の12話とか13話で終わってしまう作品よりは人気もお金もあるのかと、世の中の仕組みの複雑さやら人の心の多様さにしばし頭を巡らす。

 寝て起きたら午後の2時でどこにも行けないと確定したので本屋を散策して「快傑蒸気探偵団 FULL COLORS STYLE」(集英社、2200円)を買う。本編ですら買ってない「蒸気」を何故に購入したかは、かかったビニールカバーの隙間から間をのぞいて色のついた鈴々ちゃんの姿にクラッと来たのがおそらく真相。で肝心の鈴々ちゃんはと言うと、白いストッキングに白いガーターベルトに挟まれた黒金色のデリンジャイーに淡い肌色のフトモモにそして白い三角定規(比喩)が1カットながらしっかりカラーで描かれていて、期待を裏切られずにいてとりあえずは胸をなで下ろす。不思議なのは同じ短編内でも鈴々ちゃんの着ているピンクの白衣(自己矛盾)や帽子の赤十字と胸の赤いリボンの色味が変わること。アメコミ詳しくないんで解らないけど、時間帯とか屋内外のシチュエーションで変えているとも思えず、どーゆー判断での色づけなのか聞いてみたいけど相手は外人なんで見逃してやろうと強がる。57頁は何故にリボンの輪郭線消えてますか?

 どうにか起きていられたので小中千昭さん脚本の「ファンファンファーマシー」30分スペシャル「ほんのなかのぼうけん」を見る。古本屋さんで見つけた絵だけで文字の消えてしまっていた本の中に入り込んでしまったぽぷりが歩いていると向こうから着たのはアマネちゃん。2人で本のページを進んでいくとそこにはキノコの上に消えそうになってしまった小さなドラゴンがいて、心がないからもうすぐ自分は消えてしまうと訴える。そしておきまりの冒険と別離と邂逅と友情の物語が演じられる訳だけど、かくも純粋な物語が伊藤郁子さん作画監督の丁寧な絵と結びついた作品が、見ている子供たちに絶対何かを植えつけずにはおられない筈。ラストに出てくる人間化したドラゴンの兄ちゃんの美形ぶりに心をヤラれたお姉さま方もいただろーけどそれは慢性化した病と脇に置き、グランドクロスを来年に控えた今の時代にちゃんとこーゆー投げ出さない物語が放映されている現状は、全然悲観したもんじゃないと安心する。来年7月以降もカレンダーはちゃんと続く筈でしょー。


【12月25日】 でいでいと年末に向けてリリースなんかを書き溜める。届いたタイトーのリリースがアミューズメント施設向けゲーム機にプレイした人のデータを残して置いて次にプレイした時に前回のデータをもとにして違う展開を見せるとゆー、何か画期的らしーシステムの話だったので適当に大きめに記事にする。なるほど家庭用ゲームならセーブした続きから始められるから到達度達成度がゲームの展開に反映されるのは解るけど、アーケードでは過去にたぶんほとんどなかったんじゃないかと思うけど、つまりは次もここに来てこの台に座ってってことを促す意味もある訳で、家庭用の台頭に負けじとアーケードが打ち出した「ゲーセンをおうちに」的施策なんじゃなかろーか。でも開いてる台でサクっとプレイしたいのがあーゆー場所での心理だとしたら「オレ台」がふさがっていたいるすってのはかえって逆効果な気もするけどなー。さていかな反応を見せますでしょーか街ゲーマーな方々は。

 「SFマガジン」の2月号は分厚いけれども「豊饒の1950年代SF」ってな墓堀り特集に喜ぶべきなのか悲しむべきなのか悩む。確かに良い作品スタンダードな作品が多かったんだろーとは思うしそれを紹介する意味は認めるけれど、年に1度のとっても分厚い「周年記念特大号」で温故知新もないだろー、それならむしろ今のSFを内外プロパー非プロパー問わずどばーっと一気に掲載して、前へ前へと押し出すのが雑誌の使命だ役割だって気もしないでもない。定期で買ってるファンの圧倒的な雑誌で昔を堀起こしたって「懐かしいねえ」くらいの感慨しか呼ばないし、逆に新しい人に読ませたって「もっと読ませろ」と言った時に応える本が店頭になく、だったら店頭に毎月並ぶ青背なんてやめて昔のを復刊すれば良いのにと、前に進む力をある面殺ぐ方向に作用しかねない。それでも例えば「星界の紋章」の新作とか高野史緒さん野阿梓さんの新作がドバーッと載っているのは読みごたえとゆー意味ではまさに冬休みのプレゼント。噛みしめて読むぞ。厚くて噛めないけどね。

 とはいえメディアワークスから出た「電撃hp」が今を前へと押し出しているかとゆーと、いわゆる自前の作家のプロモーション媒体あるいは短編連載コラム確保媒体としての機能しか今は前面に打ち出されておらず、一見さんお断り的な雰囲気があってもったいないなあと思う。「ブギーポップ」の新作が載っているからそれでも買うし、高畑京一郎さんにも興味があるけどシリーズ物は文庫を読んでいるのが条件的な雰囲気があって、雑誌(とゆーかムック)を媒体にして今が旬の新人を雑誌から持ち上げていこーとゆースタンスをもう少し欲しいような気がする。ただしメディアワークスの雑誌にしては表紙が「悠久幻想曲」の類ではなく「ブギーポップ」でお馴染みの緒方さんだった点に萌え系よりも小説へのファンをキャッチしたい意図が見えなくもないので、別に「悠久」嫌いじゃないけど独自路線で(文庫との連動がキツ過ぎるけど)面白い小説の発信場所になっていって戴きたい。「悠久」ノベルズとか、載せる?

 ちゃらちゃらと着替えて渋谷で宴会。某編集の人を核に関連するライターの繋がりでぞろぞろと人が集まり途中「まんだらけ」の古漫画に「ゲームファンタジア」のたれぱんだがニラミを聞かせる井の頭通りを捕まりながらもどうにか抜けて、会場に到着して適当に食べ飲む。『独断と偏見のSF&科学書評』でお馴染みな森山和道さんはともかくも”コジャレ帝”の異名を自らも認じているよーな松谷創一郎さんとはこれが初対面、なるほどコジャレているとはこーゆーことかと黒い皮のパンツに前立と襟と袖口がレザーになった「チェルゴ」な黒っぽいシャツにマフラー長髪サングラスの姿を見て、身なりを気にする人が決して圧倒的とは言えないフィールドにおいて、目立つのもまーやむを得ないかとの認識に達する。おまけにアイドリアンらしく、「ビットキャスト」の会見でパチった深田恭子さんと優香さんの絵柄のビットカードを差し出すと喜んで戴けたよーでなによりかにより。サインをもらっておいたら売れたかな。

 でも優香さんのはあるいはこっちの人に上げた方が爆裂拳なみに歓喜していただいたかもしれないと、今は懐かしい「WIRED」の編集として勝手に企画を作って優香インタビューを慣行した現在はインフォバーンのIさんにも会ってふと思う。すでに遠く過去の話となってしまった「WIRED」の休刊からどれくらい経ったっけか、ともかくも「WIRED」からは足を洗った小林弘人編集長が来年の3月だかに創刊する新雑誌「サイゾー」の編集さんとして再びな理不尽大魔王の要求にも応えながら、雑誌づくりを行っていると聞いても涙は全然こぼれない。行ったからにはこれからも頑張ってジャージ姿にヘルメット被って工場見学に行きましょーよ。あるいは次はブルマーに体操服の美少女軍団がそーいった突撃レポートを手がけるんだとしたら、対抗してパンツ一丁で有閑な奥様方の読者獲得を目指してみてはいかがでしょーか。優香さんの乳は揉めなかったけど逆に自分のを揉ませてあげればもうオッケー。カルトな人気を博して新雑誌「サイゾー」は来春の雑誌マーケットをセンリツとシンカンの渦に叩き込むこと間違いなし、かもね。


【12月24日】 週刊文春は「1998傑作ミステリーベスト10」の掲載で今年のオーラスを飾っているけど国内部門では上位6作品が「このミス」の10位までに入っている作品なんで「あっそ」「やっぱり」ってな程度の感想しか持てない。海外作品に至っては10位までのうち9作品が両ランキングで重複していてこれじゃーどっちが権威でどっちがアンチなどまるでなく、言ってしまえば両方とも権威ってことになってしまう。読み巧者な人たちが山ほどの本から選んで並べたランキングである以上はそれなりの意味が感じられない訳じゃないけれど、ランキングの持つ権威を逆手にとったマイナーな作家の大売り出しってな利用法が入り込むゆとりも無くなっているよーな気がしてツマンなさも感じるねー。

 まー個人的には国内作品は14冊出ているうちの5冊しか読んでおらず海外作品に至っては1冊も手に取ってない体たらくとあって口を挟める筋合いじゃーないんだけど、それでも選べばおそらくは両ランキングとは違った個人的にして独善的なランキングが出来上がるだろーと思う。あるいは投票した人たちの中でも若手とか本格な人とかハードボイルドな人とかSFな人、は何人いるのか解らないけれどそーしたパーソナルな属性にシンパシーを覚える選者たちの狭い範囲での極私的なランキングの方は、総意としての浅い納得ではなく狭いけれども深い共感を呼ぶよーな気がして仕方がない。出来ればそーしたセグメント化されたランキングを幾つも見た上で自分にあった「ベスト10」を選んで読めれば面白いんだけど、幾つもランキングがあっちゃー権威も薄れるからどこもきっとやらないだろーなー。来年はさて何作品が重複するでしょーか。

 ついでだこれもオーラス? な「SPA!」のデジタルハーレムの「ベストニュース5」に「アスキー.PC(ドットピーシー)」の大島一夫編集長が出ていて吹き出す。久々の古巣登場ってことになりますなー。ランキング自体は極めて妥当なものですっかりパソコン雑誌の編集長の看板が板についたって印象で、そんな真面目な雑誌で三田あたりからのクレームもビシバシなインチキな記事を書いてしまっていーのでしょーかと、珍しい背広姿の顔写真に問い掛ける。しかしもっと大笑いなのが隣りの柴田あーみん亜美さんのベストニュース。ベスト1が「電子メールを出した」だったり4位が着メロ大ブームで「本にまでなって、それがミリオンセラーになっちゃという現象が面白い」だったりと、一見ワイルドな解答のよーでその実業界のインサイダーとしてではなく、一般消費者としての観点で世のデジタルな現象をつかんでる。「3000円あったらピザ買う。値段じゃなく必需性」ってのは至言。誰かオペラシティーの前でピザの屋台出しません?

 世間ではクリスマスなどとゆー毛唐の風習に浮かれ飛ぶ輩が大量発生しているよーだが、硬派で鳴る身としてはそんな風習など見向きもせずにひたすら仕事の鬼と化し、午後の6時とすでに大方の仕事も片づいた時刻になってすっかり暗くなった権之介坂をテクテクと降り、目黒区民センター側にあるホールで行われた集会の取材に赴く。同じく世間の憂かれ騒ぐカップルなど眼中にないとばかりに硬派な男性諸氏がすでにして入り口に行列を作り、整然とホールの中へと足を踏み入れ粛々と席について講演の始まるのを待っている。嗚呼素晴らしき哉ニッポン男児よチキンだケーキだホテルだと西洋の風習にすっかりかぶれた男児が蔓延る世の中で、君たちこそが明日の日の本の国を引っ張る漢(おとこ)たちだ。ここにエールを贈って諸君たちを讃えよう。

 そして始まった公演は(講演じゃないのか?)、7人のサンタクロースがミニスカートからのぞく御足もキュートに唄うクリスマスソングで幕を開け、っておいおいミニスカートってのは何なんだ? えーそれはですねー、7人の女性がチームを組んだ「パンダ ラブ ユニット」ってグループの多分初めてのイベントなんですねー。んでもって「パンダ ラブ ユニット」ってゆーのはですねー、ハドソンのNINTENDO64対応ソフトゲッターラブ!!に登場する7人の美少女キャラクターをモデルにした女性タレントなんですねー。折角のクリスマスイブの夜に「モーニング娘」に比べれば推定で1億分の1程度の知名度しかないグループのコンサートに来るなんて、少年たち(一部おっさん)ってやっぱり漢ですねー。んでもってそんなコンサートにもちゃんと取材に行く僕って仕事の鬼ですねー。でしょ?

 なんだか言い訳するのも辛くなって来たので開き直って書けばクリスマスイブの夜に何にもすることがない僕は取材にかこつけてハドソンの新作ソフトから出た「パンダ ラブ ユニット」のコンサートに行って拍手と声援を贈って来たのであった嗚呼。しかし100人近い人たちがクリスマスイブの夜であるにも関わらずちゃんと集まったのには正直言って驚きで、中にはエレキギターを持ち込んで最前列で弾き真似をする兄ちゃんと、同じく最前列で光るマイクかペンライトらしきものを手に持って舞台で踊るメンバーとまったく同じフリをして踊る兄ちゃんの2人組もいて、アイドリアンな人々の世界の広さ奥深さをまざまざと見せつけられる。

 7人いる人では森村雫役の吉岡愛美(あみ)ちゃんへの声援がひときわ高く、なるほど見るだにアイドルっぽい仕草スタイルにはそそられるものがありました。桜井珠ちゃん桜井恭子ちゃんの姉妹じゃないんだろーけど2人いる桜井は姉妹じゃないのに背格好が似ていて、ってゆーか他のメンバーに比べて圧倒的に背がちっちゃくって、司会もやって喋りも立派な皆川真琴役の長田梢ちゃんとか天海きいろ役の井上小麦ちゃんと比べると、まるで高校生と小学生に見えたりするけど年齢はいったいどーなってんだろー? 唄については誰もそれなりに歌えるよーで森若香織の作ったとゆーテーマもどれだか解らなかったけど悪くはなかったとの記憶もあるから、せめて「モーニング娘」の約100万分の1くらいまでは知名度を上げるべく、僕がクリスマスイブに全てを擲(なげう)って(全てって何だよ?)見に行ったアイドルグループそれが「パンダ ラブ ユニット」だと、ここに喧伝しておこー。「ゲッターラブ!!」買っちゃおーかな。


【12月23日】 最終回の「ジェネレイターガウル」はカナエとタクマが実は……おっと未放映な地域に配慮して詳しくは説明しないけど驚きの正体が解った先週の流れを引き継いで、なんでそーなったのかが説明されてそれからガウルとコウジとリョウの出生の秘密も明かとなって大団円へと向かう実に解りやすい展開に、パラドックスはねーのかと真夜中の惚けた頭で考えたけど面倒くさいからやめる。そーゆーことは「こんなものSFじゃないわ」な人たちに任せるとして、個人的には過去と現在と未来とが、登場人物たちも含めてもっと複雑に入り組んだ展開になっていれば、解読する楽しも味わえたんじゃなかろーかと思ってる。

 そう例えばリュウコが何故にあれほどまでに世界制覇にこだわったのかを、野心とかではなくもしかすると自分が悪魔になってでも歴史を繰り返さなくてはならない理由があったのかもしれないとゆーことを、ほのめかしでも構わないから物語に織り込んでくれていたら、人間の業の深さとか強さとかが描かれてカンドーの厚みが増したんだろーけど、現在過去みらーい、迷いみちくーねくねー、な繋がりを何度も読み返して確かめられる漫画や小説じゃない、リニアに流れて行く放映を前提にしたアニメで表現するのは難しいのかもしれないから、破綻なく終わったことをとりあえずは喜んでおきましょー。LDではエピソードのつけ加えとか設定の厚み増しとかされないのかなー。

 ついでに先月買っておいた「エヴァ」のDVDの6巻目を見る。カオル君がジャケットの奴ね。入っているのは第22話の「ネルフ誕生」から第24話の「最後のシ者」までだけど、冒頭にいきなり総集編の方の劇場版の導入部になっていた南極での長めのエピソードが入っていて、おまけに途中でブッツリと切れて一瞬壊れたかと思わせて国連のマークを登場させる仕掛けになっていて、前の5巻に比べてビデオでの補完が結構あることを知る。本編の方にも劇場版からもって来た部分やら描き足された部分やらが山ほどで、劇場版で後にカットされた5人声優によるアスカのリフレインも23話の「せめて、人間らしく」に入ってたのには驚いた。ビデオとLDを見た人もこれで結構驚いたんだろーなー。

 けど、映画で話題になっていた時ほど、こーいったビデオでの補完に関する話題が耳に入ってこなかったのは、こっちの情報を取りに行く意欲が薄れているか、情報の量と窓口自体があらゆるメディアに露出していたかつてに比べて大きく減って狭くなっている現れなのかも。「ネルフ誕生」の補完でセカンドインパクトの後に冬月が南極へと向かう直前までニセ医者をやっていたのが何故に「愛知県豊橋跡」なのかが謎。誰かスタッフに縁のある地域なんだろーか。いや個人的には豊橋に4年も通ってたんで愛着のある地域なんですが、決してメジャーな街じゃないんで唐突な出現にはやっぱり驚く。村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」にもやっぱり豊橋が出て来たりしてたから、ひょっとしてどこかに謎な「豊橋メジャー化計画」が動いているのかも。漫画じゃーまだ見ないけど。

 吉野朔実さんの「恋愛的瞬間」の第5巻を読む。これが最終巻ってことになるのかな、冒頭に収められた短編は超絶的な美人なのに何故か片側の顔をいつも腫らしている女性の店員に密かに思いをよせる店のオーナーが、主人公の心理カウンセラー・森依四月に彼女の話を聞いてやってくれないかと頼まれて、条件をつけて依頼を引き受けたフリをして実はカウンセリングしていたのは……とゆードンデンな展開がツボに来る。言いたいことを言い出せないオーナーの優柔不断さってのにも同情心がたっぷり。新進クリエーターをパーティーで虐める3婆って、モデルいるんですかぁー。

 刺された森依四月と例のキれた性格の妹・六月との複雑な関係が露になる最後のエピソードは切り刻まれた美女の顔がちょっと壮絶。とゆーか現実に照らし合わせてそのあまりの残酷な展開にハードな内容の割にはコミカルな要素も結構あったシリーズが、最後の最後で超絶的にシリアスに収斂していく様に、稀代の名作ながら今は何でかコミックスに入っていない「ジュリエットの卵 第1巻−第5巻」(吉野朔実、集英社、各370円)を思い出す。カバーの折り返しを見ると「続刊」のシリーズがなくなってしまった吉野さんだけど、新作が無理なら旧作(「月下の一群」とかも)でも良いから復刊バリバリやって盛り上げてやって下さいな出版な人たちは是非。


【12月22日】 年末進行で早まっている締め切りをすっかり忘れて寝とぼけていたのを飛び起きて仕上げてメールして寝て起きて秋葉原へ。明日発売なのに今日から売ってる「エヴァンゲリオン玉手箱」(嘘)を購入しよーとショップに行って、その箱のあまりのデカさに躊躇するもやっぱり買っちゃう。入っているのは劇場公開された春エヴァと夏エヴァのLDをメインに、付録がテレカとライナーとバンダイのプラモデルとバンダイのガシャポンとセガのプライズとバンダイのカードダスの6点。それに7つ目の秘密なグッズが当たる葉書が加わって、一応は7大付録付ってことになっている。豪華6大付録な漫画雑誌には勝ってるかな。

 1分の1フィギュアを別格扱いにすれば、いったい幾つ出たのか解らないエヴァ関連商品の中でも、ファンの欲しまり心(こころ)をチクチクと揺さぶる最大級にタワケた商品だと思うけど、それでもやっぱり買ってしまう人がいる(俺だ)ってあたりに、放映から3年を経て慢性化に移行した病の重さが見てとれる。いくら冷やかしだ取材に必要だ話の種だ話題作りだ健気な自己犠牲だと叫んで言い訳してみても、結局は「でも欲しいんだろ」の1言に反論出来なかったりするから根は深い。やっぱり21世紀になっても引きずるのかなー、んでもって「20周年」「30周年」とかって度に出てくるリニューアル版とか今回を上回る30大付録(1分1フィギュアも付く、とかね)(科学が進めば培養された生きている1/6縮尺エヴァとかも付いたりして)付きって出るのかなー。んでもってやっぱり買っちゃうのかなー。

 ついでに「lain」の新しいのと「パーフェクトブルー」のDVD版も買って会社へと向かう途中で白泉社そばにある本屋前のガシャポンで「キングギドラ」をゲット。とても200円とは思えないその作りの複雑さ色の鮮やかさにニッポンの技術力中国の労働力の凄さを見る。組み立てて背中の部品をはめると羽根も足もとまってしまう考え抜かれたパーツ構成は、最近200円ガシャポンに進出してオタクな商品を出し始めて来たものの、ただはめ込むだけって感じなユージンと似ているよーでやっぱり違う。とは言えユージン遂に最終兵器に近い「To Heart」を投入したからなあ。誰だか知らないけれど体育座りしたキャラからのぞく真っ赤なパン…オホンえーまーともかく男心を擽る要素「だけ」はたっぷりあるから、硬派なバンダイに対する軟派な路線でファンを獲得できるかも。「ガガガ」の命も白のパン…グホグホとにかく良かったからねー。

 コナミから届いたリリースを見て吃驚。17日に発売されたゲームボーイ版ソフトの「遊戯王デュエルモンスターズ」が1週間も経たずに何と100万本の出荷本数を達成したとか。実売がどれだけになったかは知らないけれどミリオン出荷できるって事は決して少なくないン10万本ってな実売は、すでに果たされたってことなんだろー。最新の「ファミ通」でも「ドラモン」は本数で未だミリオンに至ってないけど、「遊戯王」が初登場でどんな数字をたたき出すのか、興味は深々。「ピカチュウげんきでちゅう」は絶対に越えているだろーと思うけど、ゼルダも含めて上位に任天堂のハード対応ソフトが連なるクリスマス商戦って予想が、存外空想ではなくなって来たなー。

 アーティストハウスってあんまり聞かない出版社から出たアレックス・ガーランドってまだ多分28歳くらいのイギリス人が書いた「ビーチ」(村井智之訳、1600円)って本を読み始める。タイを舞台に流れ着いたバックパッカーがなんたら、って出だしはついこの間読み終わったばかりの「竜(ナーガ)の眠る都」(伊藤武、大栄出版、1600円)とも通じるシチュエーションで、重なる時にはなぜか重なる世の不思議さに思わずうなる。「うんち大全」にも出て来た蘊蓄(ダジャレじゃないよ)が「竜の眠る都」で開陳されてたりしたもんなー。これってシンクロニシティー? 違うか良いけどともかくも「ビーチ」は隣りの部屋で自殺した男が残した言葉と地図をもとにして、タイの海に浮かぶ楽園に言った男がどーたら、って内容。たぶん面白いとの予感はあるものの確信はないから、見かけた人は装丁帯後書きから感じられるオーラに触れて買うか捨てるか決めましょー。ところでディカプリオって主演、するの?


【12月21日】 夢枕獏さん原作で岡野玲子さんが描く「陰陽師 第8巻 大陰」(スコラ、800円)を読む。雨乞いの儀式にとってつけた坊主と陰陽師との勢力争いの間に立って、我らが主人公・安倍晴明が兄弟子の見方をするため陰になって助ける話とおおまかに言えばそーなるけれど、一方でその兄弟子と晴明自身との長きにわたる禍根とゆーか確執といった部分にも踏み込んである。何事があっても飄々として解決しているよーに描かれていた晴明の、情念に苛まれる決して幸福ではなかった初年時代が描かれ、それが浄化され今日の晴明へと至った理由もつまびらかにされる、1冊まるまる使った筋立ての鮮やかさに感嘆する。いつにも増して博雅の神にも愛される純真さ(単純さ)が晴明ならずとも妬ましい。次はいつ読めるかなー。

 小松茂美さんが書いた評伝「中田英寿 鼓動」(幻冬舎、1600円)を読む。若いサッカー選手たちを描いてメジャーへと躍り出た金子達仁さんをパージして、事務所に取り入って中田の評伝を任され大儲けしている人、なんて書いた週刊誌だったか月刊誌だったかの中傷記事もあったけど、実際に中田本は出せば売れるから、真偽はともかくとしてそんなやっかみには頷ける。ただし中田本を書くにはそんじょそこらの記者風情、ジャーナリスト風情が1日密着やるくらいじゃー無理ってことは紛れもない事実で、その意味で本人周辺さらには遠く異国の人々にまで取材を重ね、数十冊に及ぶノートを作ってそこからエッセンスを絞り出していく作業は、半端な金儲けの意志だけでは出来ないことは偽らざる信実。小松茂美さんの中田への想いの強さが相手の信頼感の強さと正比例して見えて来る。

 大状況から俯瞰して下す善悪の審判ではなく、当事者である中田の側の見方なり意見を忠実に伝えてくれるという意味で、その行動その心理を理解しがたかった人にでも、中田という人物の姿を浮き彫りにして見せてくれる。君が代は唄わない発言の背景もボールを追わない発言の真意もアトランタでの監督への叛乱の理由もすべてがちゃんと説明される。中田の個人代理人を務めている「サニーサイドアップ」代表の次原さんの中田の将来を思う気持ちの強さもちゃんと伝わってくる。それが一方的な見方に過ぎないとの反対勢力からの批判が起こることは免れ得ないとしても、現実に中田が複雑怪奇な契約をクリアしてセリエAでプレーして活躍していることを見せられている以上、中田の実力も周囲の頑張りもやっぱり認めなくっちゃいけないんだろー。「必ずまた書きたい」という作者の言葉がいつか実現する日がただ待ち遠しい。

 課題図書だった藤本ひとみさんの「預言者 ノストラダムス」(集英社、上下各1600円)を一気読みする。超おもしれー。1999年を控えたリリースに便乗本との見方も出来るけど、ってーか今年の「小説すばる」への連載は絶対に来年を意識してのことだと思うけど、ノストラダムスとゆー素材をいたずらに神秘化したり逆に貶めたりすることなく、愛憎と陰謀の渦巻くフランスを舞台に、自身とそして国に迫る侵略と謀略の危機のなかで賢明に、そして気丈に立ち回るカトゥリーヌ・ドゥ・メディシスを主人公に据え、彼女を助けてその判断力と洞察力と知識を駆使する、ちょっぴり爺さんだけど格好良いヒーローとしてノストラダムスを描いている。歴史的な正しさなんてここでは無用。強かったり弱かったりする人間の心の機微が全編に満ち、スリルとサスペンスの果てに感動を呼ぶ。読み始めたら一気呵成が必至のジェットコースター。手に取る者よ心せよ。

 今日は渋谷で3時。宇田川町にあるシグマの「ゲームファンタジア」でペプシコーラーの動く大看板がお披露目されるとあって見に行くと、すでにしてゲームセンターの前には人だかりが出来ていて、いったい何が起こるのかを固唾を呑んで見守っている。やがて登場したペプシマンが、見えないスーツ越しに走って来てこけそうになって周囲をワクワクさせ、台の上にのって恒例の「シュワーーッ」をやって周囲を喜ばせてくれた。どーみたてメタルっぽくはなかったけど、体型は結構ペプシマンしてたなー。鍛えてるのかな? モッコシといっしょに筋肉を。

 やがて看板に付けられた風船が飛び、明らかになったのは大きなパタパタパネルとそして両脇にある巨大な動く2つの人形。テープカットを経て始まった儀式によって、その人形が実は増したにある自動販売機と連動して動くことを知って、改めて看板がただのかに道楽的虚仮威しではないことを知る。それはつまり自販機にコインを投入して、欲しい商品のボタンを押した途端に眼前の液晶画面が動きだし、と同時に上の看板も動いてペプシマンじゃないペプリンとかゆー女の子版ペプシマンと、敵との戦いが看板によって繰り広げられる様を、眼下の人々に見せてくれるとゆー大仕掛け。電気代とか幾らかかるのか気になるけれど、動き見たさについつい自販機にお金を投入してしまった取材記者が1人いたことだし(って俺のことだよ)、評判が広がれば彼氏にコインを投入させて、遠くから看板を見て喜ぶ彼女の姿が宇田川町のゲームファンタジア前で見られることでありましょー。1人の僕はどーすれば良いんだ?


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