縮刷版97年11月中旬号


【11月20日】 アニメ耳とゆーのがあってそれはアニメのBGMなんかが普通の真っ当なカタギの番組に使われていると即座に聞き分けてしまう耳のことであってよーするにふだんからアニメばっかり見てるってことの現れなんでしょうね。今朝のテレビ朝日のモーニングワイドで冒頭、田中律子さんの婚約記者会見のイントロで流れた曲にパッと反応してしまったのもアニメ耳が働いたからで、かかったのは一瞬思い出せなかったけどだんだんと「ああ『みすてないでデイジー』のエンディングに使われていた仲間由紀恵さんの歌のイントロだ」と思い出した。あんな夜中のヘロヘロな番組でも耳が覚えるくらいに見ている自分を誉めたい。あとNHKが番組の合間に宣伝している日本対イラン戦のBSでの再放送のバックに「エヴァ」のBGMが使われていてこれなどはきっと全国のエヴァファンが耳をピクピクさせていることだろー。「エヴァ」ファンがNHKなんて見てるかどーかは別として。

 やっぱり国民の義務として「ナンバー」を買う。出場決定から突貫工事で間に合わせただけあってイラン戦の記事よりもむしろこれまでの闘いぶりを振り返る特集になるのは致し方のないところ。むしろカラーグラビアたっぷりの雑誌で日曜深夜の試合の写真がこれだけ入ったってことに凸版印刷の頑張りを見たおもいがする。まあ米国ワールドカップの決勝の模様をインターネット使って画像だけ転送してその週の「ナンバー」に間に合わせて以来の名コンビぶりだから文春と凸版は。おおまかに振り返って加茂批判、岡田棚上げ、カズ不要論に秋田万歳といったトーンはいっしょに買った「サッカーマガジン」の別冊と大差ない。監督選びについてその迷走ぶりを批判する記事はかねてから加茂批判を繰り広げて来た「ナンバー」らしーが、いっぽうで「サッカーマガジン」が大住良之さんの文章で加茂サッカーとその正統な後継者だった岡田サッカーを評価しているのと比べてみると、やっぱりどっちだなんだろーと悩む。がとにかく代表監督は岡田さんでも違う人でもいーけれど、加茂さんとの心中を約束していた長沼は、やっぱり辞めにゃあ、あかんよなあ。

 ついでに国民の義理として「週刊アスキー」を買う。えっ、こんなに分厚くて週刊誌なのと驚くき、おまけにキオスクで売られているのを見て買う人がいるんだろーかと悩む。そーいえば「月刊アスキー」だってキオスクで売られているけれど、買っている人見たことないもんなー。ちなみに両開きだった「週アス」は、電車で読んでいる人を3カ月で3人(含まず自分)見ました。すごいです。新しい「週アス」は、電車で読んでいる人を1日で1人(含む自分)見ました。これもすごいかもしれません。中身はまあいってしまえば当然のこごとく「EYE−CON」なんだけど、例えば25ページなんて巻頭に近い場所にクロマキー仕立ての棒をくわえた女性の写真が載っていたりして、同じ駅売りの「月刊アスキー」とは1味違った(初恋の味?)コダワリを感じる。加賀電子のメモリーの広告に筒井康隆さんが出てるとわ知らなかった。仕事選べよなー。

 西和彦さんの日記はいーかも。社長の人が自分の日常をここまで赤裸々に自社の媒体で発表してしまうなんてことがあったでしょーか。これを見るだけでも新雑誌とゆーか再雑誌にかける西さんの意気込みってもんが感じられるね。書かれている1週間の日常だけで、読む人が読んだら何本もトップ記事書けそーな内容を含んでいるかもしれない。米国法人の副社長選びとか新作CD−ROMの話とかCSKと陰謀を企てている話とか。もっともこれが本当に西さんの日記かなんて解らないし、なにせ「アイコン」なんで「ビルG」ならぬ「酉和彦」の日記かもしれないし、よくよく精査した上で本人にぶつけて見るのが一番でしょー。しかし最後が7日って入稿はこれ以降か。ってことは伸ばせばここまで締め切りは伸びるってことか。うーん。やっぱり「予定稿」なのかなー。掲載してある「西さんフィギュア」を「ワンフェス」で売りませんか福岡へんしゅーちょー。針山代わりに使いたいって人、多いかもしれませんね青葉台あたりに大勢。

 キングレコードから発売されたOVAの「フォトン」買う。梶島正樹の原案に黒田洋介あたりが構成・脚本と手がけた「天地無用!」な「AIC」の新作が、どーしてパイオニアLDCじゃなくってキングから出るのかってのはちょっと悩むところだけど、中身を見てこれは流石にすっぽんぽん、ちょっと二の足をふんだんじゃないかってち○ち○ぶらぶら、LDCのスタンスを予想せざるをえなかったですねおっぱいぽよぽよ。冒頭から裸の山ほどの登場は、それだけでファンを引きつける重大要素を充たしているといえるけど、そこで止まらずストーリーの骨格も作画の完成度もすべてにおいて1級品の作品で、これはブレイクも必至と勝手に1人で思いこんでいる。ほんと良く動くし動きにソツがないわ。

 声優さんはあーとかうーとかしか言わない主人公フォトンの竹内順子さんも、その新妻にさせられてしまった素っ裸になっても股間がツルツルなのはどーしてもしかして映倫ってなキーネ・アクアの黒田由美さんも、まるで人間兵器みたいなヒロインなのかお騒がせキャラなのか未だ不明のアウン・フレイヤの堀江由衣さんもあんまり知らない。上手いってよりは新鮮さを買ったって感じがするけれど、でもそれなりに上手いから安心して見ていられる。股間に黒い●がずーっとついていたのはどーして、ってな敵役パパチャリーノ・ナナダンの山寺宏一はやっぱ流石にうまいですね、ちょっと役柄声質がレプカかクロトワかカリオストロ伯爵っぽかったけど。監督の枡成孝二さんってエンディングアニメなんかで名前をよく見るますなりこうじさんのこと、ですか。


【11月19日】 神様わたしは罪深い。ふらりと入ったレコード屋で白いパッケージのビデオがうずたかく積まれているコーナーを発見、なんの気なしに近寄ってそれが「SPEED」のファーストライブのビデオだと解るやいなや既に銀行残高がマイナスになっていることも省みず、なけなしの1000円札をむんずと引きずり出してはパッケージを1つ手に引っ提げて、つかつかつかっとレジに歩み寄って「下さい」とやってしまった。一時期の秋葉の街頭を席巻したあのモリタカのLDだってビデオだって1本しか持ってないのに(1本は持ってるってーことですが)、なんでまた「SPEED」なんぞをと自己嫌悪に0・02ミリ秒だけ陥るものの、次の瞬間に「トレンドチェックはマスコミ人の義務である」と心を理論武装で完全蒸着焼結して、大手を振って家路へとつくのであった。ごーごーへぶーん。

 パイオニアLDCのリリースに首ぐりぐり。なんでも「ARMIAGE3 POLY−MATRIX」ってなアニメのビデオが9月30日にアメリカで発売されてビルボードのビデオチャートで10月25日に初登場37位、11月1日付け30位、11月8日付け22位と3週連続してチャートインしておまけにだんだんランキングを上げているんだとか。OVAの「アミテージ・ザ・サード」をハリウッドのスタッフを起用して再編集した劇場版ってことになるけれど、日本ではとっくに発売されいるビデオがまだ米国では発売されていなかったってことにちょっと驚き、それからあの内容あのクオリティーで結構上位に食い込めるってことにビックリ。だってねえ、歩いているシーンで歩いているよーに見えなかったりするんですもんね、この作品。たぶん米国人にはキュートな主人公のお姉ちゃんが受けてるんだろーなー。日本でもニューマスターのDVDがまもなく発売の予定。売れるかなー? 「天地無用!魎皇鬼」だったら買うのになー。

 国民の義務として「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」を買う。どちらも表紙は勝利の瞬間抱き合って喜ぶ日本チームをとらえているし、ピンではやっぱり最初に岡野を大きく紹介している。歴史的なゴールを決めたってことは、それまで散々外していよーといっさい不問に付されるほどの偉業なんだろーね、サッカー雑誌にとってもやっぱり。とりあげられているのも井原をんぞけばほとんどがアタッカー陣だし、これで新聞なんかとは違うサッカージャーナリズムだってなプライドをひけらかしているんだったら、同じじゃねーかって言ってやりたくなる。全選手の採点で「ダイジェスト」が8・5点、「マガジン」が7・5点のいずれも全選手中の最高点を秋田に与えているところを見る限り、やっぱり解ってるじゃんと思うけど、それを堂々と誌面編成で展開できるほどには、雑誌よりもむしろ読者の競技に対する受けとめ方が、まだまだヒーロー主義なんだろーねー。草チームのディフェンダーとしてはちょい哀しい、ですわ。

 国鉄清算事業団の理事長会見に出た帰りに途中にある虎ノ門の「フォト・ギャラリー・インターナショナル」をちょっとだけのぞく。今日から米国の女性写真家サリー・マンの展覧会が始まっていて、田舎くらしの家族たちを撮った写真が20点ばかり並んでいた。サリー・マンといえば知っている人は知っている、娘と息子のすっぽんぽんを大判のカメラでくっきりと写し込むロリにもショタにも受ける要素ありありな写真を撮る人。もちろんそれはあくまでロリでありショタである人の妄執が先に立った場合の話であって、一般の人にとってはあっけらかんとカメラに顔を向ける少年であり少女たちの表情と、そのバックに見える大自然との対比のなかで、家族っていーなー、自然っていーなーと思える写真として、心をとっても安らかにしてくれる。

 最高だったのが3人の女性が岩の上に立っている写真。水しぶきのよーなものが見えたのでなんだろーと思って近づくと、おおなんと女性の股間から地面に向かって一直線に水がほとばしっているではないですか。3人が3人とも立派に一直線を描いていて、なるほど女性って立っている姿勢では真下に向かっていたすんだなって、医学的生理学的学術的解剖学的な知識を得ることができた。ってことはやっぱりしゃがめば前に飛ぶってことですな。ちなみにこの写真ちょっと高くで78万円で、ほかの美少女ヌード美少年ヌードはだいたい48万円。こぶりの写真が17万円で出ていたけれど、これがまた実にサリー・マンぽくって、早けれれば今日明日ちゅうに売れてしまうことだろー。見たい人は虎ノ門2の5の18の「フォト・ギャラリー・インターナショナル」に行こう。11時から19時まで。土日と祝日は休みでーす。

 中国行きで1週見逃した「少女革命ウテナ」はいよいよ最終章へと突入し、姫宮アンシーの秘密世界の果ての謎等々、提示されて来たすべての謎が終局に向かって収斂していくそのプロセスを、毎週恐怖しながら楽しむことができるだろー。すでにアンシーの謎めいたものが明示され、やっぱりタダモノではなかったことがうっすらと解ってきた。周囲が様々な思惑を秘めて動くなかで、最後まで純粋な鈍感さを振りまき続けるウテナ自身の運命は。世界の果ては彼女の純粋な殻を突き破り打ち壊すことになるのか、ってのがこれからの展開になるんでしょー。本当に終幕に向かって謎は収斂されるのか、前科があるキング&テレビ東京だけに、いささかの心配がないでもないが、とりあえずここまで大きな瑕疵もなく来ているから、たぶんちゃんと終わってくれるんだろー。


【11月18日】 月曜日は市場へ出かけて糸と麻を買って来たのだが火曜日はいったい何をやるんだったっけか「一週間」。180円とゆーまるで恐竜本とか犯罪者本のウィークリー・ムックがよくやる最初の号だけ大安売りの戦略で、「ぴあ」を抜き去った「トーキョー・ウォーカー」にリベンジな「キャン・ドゥ・ピア」が挑みかかっている週刊情報誌戦争に、どーゆーわけか講談社がその名も「TOKYO一週間」とゆータイトルの雑誌で斬りかかった。サイズも大きければ厚さもまるで月刊情報誌のよーな分量で、これで180円は絶対大足が出ていること確実と思い、それほどまでに気合いをいれているんだなーと講談社の熱意にちょっとだけ感心する。まあしっかりやんなさい。ちゅらちゅらちゅらちゅーらーらー。

 中身も正直悪くない。雑学街景食・モノ・女、はちょっとないけどとにかく種々雑多の情報をぐしゅーっと詰め込んで、なおかつそれぞれのコマにちゃんとお店の地図を入れている親切さには後発なりの配慮が見てとれる。レギュラーとなるであろー映画の紹介も本数は多くてポイント紹介もしっかり。なおかつスケジュールの欄では座席の写真を入れてみたりするムダが面白い。地図も分かりやすく時間もちゃんと入っているから正直「ぴあ」より役に立つ。それから「アート」のコーナーも、ちょっぴりだけど主流は抑えてあるから、立ち読みして情報確認する分にはそれなりに役に立つよーな気がする。テレビ欄にGコードが入っているのはものぐさには吉。でもGコードは「TVブロス」で見るからいーし、「アート」が少ないからやっぱこれからも買うのは「ぴあ」かな。まあ特集によってはときどき買うかも。アニメとかコミケとかSFとかを特集したら、ね。

 会社に寄って中国で撮った写真を渡し代わりに届いている郵便物を回収。おっと「ラブポ」の試写状だが20日は忙しーから21日に行くかな、おっと野村総合研究所から封筒だ、また機関誌の「知的資産創造」かな、それにしては薄いぞ、宛名の尊称がひらがなで「さま」ってあるのもみょーだしなー、と思ってベロベロと中身を取り出すとおおなんと、今や時の人であるピアスな山形浩生さんが本業の英米文学翻訳から離れて訳出した経済学の論文が入っているではないですか。ポール・クルーグマンとゆー人が書いた「期待しない時代」とゆー論文は、1990年代のアメリカの政策を検証することによって低成長どころがグズグズと崩れ掛かっている日本の経済にとっても、重要かつ示唆に富んだ内容であることに間違いない。これは是非とも経済記者、読んで勉強して役人と議論せねばとページを開いて序文を読む。ぺろり。

 「今日、経済関連の書き物はかつてない高い水準になってますな」。なんかいきなり大教室で白髭のじーさん先生の退官講演を聞いているよーな書き出しに、おやと首をかしげて次を読む。「だもんで、みなさんのような知的で志の高い読者は、どれを読むか、かつてないお手上げ状態になっちゃってますわ」。おやや、こりゃますますNHK教育テレビよいこの社会ポコペン教授のおはなしみたいな口語体ではないかいな。本当にこれ、経済学の論文なのと思いながらとにかくツラツラと読み進んでいくと、おおなんとこの序文を書いた御方をどなたとこころえる経済学の大家にして世界の経済学者のアイドル、ポール・A・サミュエルソン様にあらせらるるぞ頭がたかーい。

 この論文、徹頭徹尾そんな山形翻訳体で訳出されていて、おまけにいちいちもっともだけでどぐさりと突き刺さる山形注釈が付けられた、およそ学術誌にもシンクタンクの紀要にも掲載され得ない論文なのであった。もちろん訳文がそうであってもなくっても、書かれている内容は「経済は大したものを与えてくれないけれど、それをどうにかしろという政治的圧力もない時代」に住んでいる僕たちが、どうしてなんにもしなくって、それじゃあいけないんじゃないのってことを訴えた、極めて示唆に富んだものだから、おちこんだりしたけれどわたしはやっぱりふげんきでですな今の日本と世界の経済に、興味のある人ない人どっちでもいー人を問わず、一度はペラペラと読んでみると眼からウロコが落ちるよきっと。でも本になるんだろーかコレ。流石にとーよーけーざーとかからは出せんだろーな。興味のある人は問い合わせてみよー、合い言葉は「おるたかるちゃー」。

 ってなことを考えながら論文を読んでいると、ブルブルと「たまぴっち」が叫びだす。久々のオタスケコールに合い言葉の「オルタカルチャー」をメッセージとして添付したら「オミマイノコトバガワルクテヨクナラン」と怒られてしまった。うーんやっぱそーなのかと思って今度は「カセイテンイー」と書いて送ったら「フッカツ!ナンデアンナダサクデ?!」とやっぱり怒られてしまった。さてオタスケコールを送った相手は誰でしょー? ほかにもアブないメッセージはいろいろ考えたんだけど(「山○真」とか「内○証○」とか)、やりすぎると本当に大罵倒されてしまうので自粛する。おそろしーからなー、面前の罵倒はきっとたぶん。

 「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 まごころを、君に」のフィルムブックを買う。すでに「Air」をオカズにしてしまってるし巨大アヤナミじゃーオカズにならんし、楽しみといえば補完の終わった世界で交合とゆーか融合してしまっているシンジとアヤナミのシーンくらいですね。あとバケて出たリツコさんがマヤちゃんの後ろからすっげー勢いでキーボードを叩いて書いた言葉が「I need you」だったことがやっと解った。「まごころを、君に」の英文タイトルといっしょってとこがいかにもキーワードを散りばめる庵野的演出。ほかにも細かな部分を静止画でよーやく確認(ゲンドウの手がアヤナミの腹ん中にずっぽりはまりこんで残っちゃう場面とか)できたから、近所のイトーヨーカ堂で上映中ってこともあるし、あらためて見てみるか。オカズな場面、カットされてないだろーなー。


【11月17日】 ワールドカップ第3代表予選の余韻さめやらぬまま闇の仕事の原稿を2時までかけてツラツラと書く。いよいよ20日に立ち上がる週刊誌が、突如の休刊となった同題の週刊誌と同じ運命をたどるのか否か、その責任のごくごく小さな部分を担うとゆーか広げた風呂敷のほんの一端をつまむとゆーか、とにかく他人事と片づけられない立場になってしまった以上は、茶化すことなくかといって賛美することなく、やることだけやっつけて冷静に成りゆきを見守って行きたい。でリニューアル第1号は誰のダブルフェイスなの、って冗談じょうだん。「オタク王国」は誰との対談かな。「炎の言魂」はどんな言葉かな。うひひひひ。

 「VIRUS」を録画してあった第7話まで見て寝て起きて会社へ。スタンドでスポーツ新聞を2紙ばかり買うが、案の定岡野岡田ロペス城中山あたりが紙面のトップを飾っていて、相変わらずのヒーロー賛美ぶりにスポーツジャーナリズムの衰退とゆーか不在を嘆く。あれだけ疲れていてあれだけコンデションが悪くって、それでも日本を延長終了ギリギリまで苦しめたイランの底力に感嘆こそすれ、日本の運とか力とかを賞賛している場合ではまったくないとゆーことに、未だ気が付かないか気が付かないフリをしているのは、さんざんぱら日本の協会のこと無かれ主義を叩いている新聞も、有為ではないという点で同じ穴の狢であることを、まさに証明しているんじゃなかろーか。

 ましてやフジテレビに不敗神話を賛美するとかタレントに過ぎない三井ゆりに感想を聞くとかそんなことに紙面を裂いて、相手のコメントなりインタビューをほとんど掲載していないのはどーゆーわけだ。個人的にはダエイにアジジとゆー、与えられた仕事をほとんどキッチリ成し遂げた2人のコメントを聞きたいぞ。仮に2人が本調子だったら、果たして何点とられていたか。そして秋田の頑張りがなかったら、どれだけ恥ずかしい試合になっていたか。ただスポーツニッポンにコラムを寄せていた金子達仁さんの文章だけが、秋田をMVPと褒め称えていたくらいで、おまけに見出しを「影のMVP」としか取らない整理サイドなり編集サイドの差別意識には、ほとほと呆れるよりほかにない。

 金子さんのコラムはとりあえず勝った、けれどもスター選手を集めるしか脳のなかった前監督なりその路線を継承してたまたま巡り合わせ、つまりはロペスの帰化が間に合ったり、出場が不可能になったチーム出場が決まったチームとあたって相手のモチベーションが下がっていたりってな「他力本願」な「運」を自らの「運」と勘違いしている現監督なり(もっとも勘違いしているのはそう書いているメディアであって監督本人はよく解っていると思うが)を激しく糾弾していて、なべてよはこともなし、などと浮かれているメディアと協会のスタンスに一石を投じている。もっとも投げ込んだ石の波紋が岸辺に達するとはとても思えず、岸辺で騒ぐ人々が立てる大波小波にかきけされることになるんだろー。やっぱベンゲル、監督にしときゃ良かったよなー。遅くないからネルシーニョ、連れて来い。ジーコは「ヒトリデデキタ」と個人プレーを重視しそうだからパス。あんま関係ないか。

 反省する意味もこめて古本屋で3冊500円で買ったうちの1冊、なつかしの「狂気の左サイドバック」を読む。前回米国大会の予選で帯同されながらも最後まで出ることかなわず、戦犯の汚名をうけながらも今なお現役で頑張っている都並敏史さんの評伝は、オフトがいかにワールドカップ出場に向けて準備をし思考を繰り返し訓練を重ねていたのかがよく解り、けれどもJリーグ黎明期ゆえに相馬という才能を見いだせなかったことが結果として都並の穴を埋めるプレーヤーを確保できなかったことにつながって、日本を左サイドからの同点劇、いわゆる「ドーハの悲劇」へと至らしめたことが改めて浮き彫りになった。

 今大会、タレントは山といてそれこそ掃いて捨てるくらいにフォワード陣は集まったけど、秋田なり相馬なり井原なり小村なり名良橋なりといった守備陣の薄さが前大会のルポを読んで改めてやっぱり気になった。まあコロコロと代えるポジションではなく安定したままずっと行くべきなんだけれど、あれだけのムラっ気のあるフォワード陣を揃える前に、もうちょっと安定した守備陣と確実な得点力を持ったフォワードを、本体会までに揃えた方がいーんじゃないかと、「狂気の左サイドバック」を読み返しながら考えてしまった。もちろん監督を揃える方が先だけど。

 池上永一さんの大作「風車祭(カジマヤー)」(文藝春秋社、2476円)を10ページほを読みながら、ああ沖縄って何を書いてもファンタジーになるんだなーとの感想を抱く。沖縄の言葉を織りまぜながらの展開は、ちょっち読解に苦労しそーな予感があるけれど、少年と少女とゆーか婆さんとゆーか幽霊とゆーか化け物とゆーかまあそんな存在の女性との甘く哀しい恋の行方を楽しみながら、だんだんと作品の世界へと引きずり込まれていくんだろー。魂を落とさないで最後まで読み通すことができるのか、それとも読み終えても魂を引きつけられたままでいくのか。ともかくも年末に向けて強力な新作の登場は、年間ベスト10選びに更なる迷いを引き出すことになるだろー。ミステリーかファンタジーかSFか純文学なのか、ジャンルの判断に困るところがあるけれどね。


【11月16日】 「VIRUS」信者に転んだ勢いで録画しておいた第1話から見直す。転んでしまうと肩肘張った(ホント物理的に張ってる)ポーズもナナメに傾けて下から煽るレイアウトも頬がエグれたキャラクターの顔もすべてが様式美にかなったケレン味たっぷりの素晴らしい作品に見えて来るから不思議なもの、とゆーより勝手なもの。バリアブルギアをつけたエリカの後ろ姿は膨らんだお尻がとってもキュートでミレイもちっこい癖に胸おっきーしドナは殺女に変わった後のあやめみたいだし、ってこれは声がいっしょだからそう思うだけだが、ともかくも女性キャラに引っ張られつつなにが謎として提示されてそれにどんなヒントが与えられていたのかを確認しつつ、おおよそを理解した上でこれからの展開を予想するのであった。サージってもしかして?

 いわゆる「ドーハの悲劇」が起こった4年前の10月28日、ぼくがどこにいたかってゆーとそれは中国の瀋陽だったりする。日中記者交流とゆーイベントで10月25日に北京に入った東京新聞の明石さんを団長とするサーカス団じゃない記者団の一行は、3泊4日の北京滞在を経て、ソ連製の中古の飛行機でかつて奉天と呼ばれた北の大都、瀋陽へと入った。ホテルに到着して落ちついた部屋で真っ先にしたのがテレビをつけること。国営ホテルの悲しさか映りの悪いテレビを前に、それでもなんとか入る日本の衛星放送を見るとリードしているってことが解ってきた。遅い夕食の時間が迫っていたがそのまま部屋にい続けて最後まで見守り、さあロスタイムだタイムアップだワールドカップだと思った瞬間、あのショートコーナーからセンタリングそしてヘディングへ。夢は潰えその日の夕食はとても苦いものになった。

 たぶん日本中がショートコーナーとゆー戦術を深く脳裏に刻みつけたに違いない試合から4年としばらく。同じよーに中国に行って帰って日本で見るワールドカップへの進出を決める試合はいったいどんなものになるんだろーかと、午前中からそわそわして頭が回らない。回らないながらもモシュモシュと起き出して駅に向かいキオスクでスポーツ新聞を見ると、出ていわでてるわもう全紙が今日のワールドカップアジア第3代表の決定戦についてトップで書いている。相変わらずカズだゴンだロペスだ川口だ岡田監督だってなスタア&監督中心主義の浪花節的感情的な文章が中心で、ツキを理由に日本の勝利を訴えるおよそスポーツジャーナリズムらしくない記事に辟易するものの、彼我の戦術差兵力差について冷静に分析したセルジオ越後のコラムを読み、醒めた頭が今度は心配で冷めて来る。

 たとえば「川口は中東勢相手に負けなし」とか「岡田監督は強運の持ち主だ」ってな論調を張る上に、あろうことか占い師まで持ち出して日本のメンバーにアドバイスを与える日刊スポーツの馬鹿さ加減には笑うしかないが、そんなものを信じるしかないくらいに彼我の兵力差は大きいんだろー。「自分がどこそこで見ていれば勝つ」「テレビで中継を見なければ勝つ」って思っている人も少なからずいるよーで、今日はきっと家を出たりテレビをみなかったりするんだろーけど、つきつめれば「日本はワールドカップに出場できない」って過去から現在にいたるジンクスがある訳で、結局ツキとかジンクスとかは信じずに、「強ければ勝つ」ってな当たり前のことを、今はとにかく考えるしかない。

 とか思いつつ電車で千葉へ。駅からほどない場所にある千葉市美術館で、「アメリカン・ストーリー−移動と変容の中で」ゆーアメリカで活躍するアーティストたちの作品が出品されている展覧会を見る。前に歌麻を見た時には大勢の人でごった返していた会場だったけど、モノが現代美術のおまけにウォホールでもリキテンスタインでもバスキアでもない関係で、客は僕のほかに誰もおらず、ほとんど貸し切り状態で作品を堪能するとゆー贅沢を味わうことができた。でも普通の展覧会だったら監視に座っているのはお姉さんなのに、ここでは大柄の警備員だったりして、じっと作品と見ている横からジロリと監視されているのって、あんまり気持ちのいーもんじゃない。そう思うのも、なんか身に疚しいところがあるから、なんだろーか。

 展覧会の趣旨はつまり「アメリカ」って言われて思い浮かべる「アメリカ合衆国」のイメージがいかに狭くて小さいものか、「アメリカのアート」と言われて思い浮かべるウォーホルとかラウシェンバーグとかってアーティスト意外にも実はさまざまなルーツをもったアーティストがアメリカの中で活躍しているかってことを確認するメッセージ色の強いもの。例えば冒頭に展示されたアルフレッド・ジャールの作品は、チリ生まれのアーティストがアメリカで活動していることを象徴するかのように、アメリカ合衆国の地図の上に「これはアメリカじゃない」って文字が浮かび上がって南北アメリカの地図の上に「アメリカ」って字が浮かび上がったり、アメリカ国旗の上に「これはアメリカの旗じゃない」って文字が浮かび上がったりする。

 プエルトリコ人が集まる床屋を再現してキッチュなオブジェをちりばめたインスタレーションとか春画のなかにワンダーウーマンの仮面とケンタッキーフライドチキンの箱が転がっていたりする絵とかいろいろあって、なるほどひと括りで語れないんだね「アメリカ」ってことを思い知らされる。面白かったのは縦横10センチくらいの木のプレートに文字とか簡単なイメージを彫りつけたものを、部屋の壁にずらりと張り付けたインスタレーション。その数じつに1000個におよび、1日1つ彫ったとしても3年はかかってるなー、実際は6年もかかっているのかー、やっぱ芸術は忍耐だなーとひとしきり感心する。作ったのは1960年生まれの韓国出身のアーティストイク=ジュン・カン。ほかにどんな作品があるのか、ちょっち注目して探してみたい。

 寝て起きてさあワールドカップのアジア第3代表決定戦だ。日本がさいしょに点をとってやったかと思ったら後半はじまってまず取られ、さらに取られてこりゃヤバイかと頭グルグル。交代した城がはずしまくった挙げ句にキメてようやく同点、さらに延長で岡野を投入したけどやっぱり最初ははずしまくりでこりゃヤバイかもと思って後半終了間際、まずはダエイがゴール正面でフカしてはずし、ホッと胸をなで下ろしてこのままPKか心臓に悪いなと思っていたらやってくれたぜまず中田、ゴール前で切れ込んでシュートを放ってキーパーがはじいたところを1番疲れていない岡野が飛び込みゴール。ずっと出番がなかっただけにホント良かった気も晴れたし大会への出場もこれで確実にしたことでしょー。

 明日のトップはきっと岡野になるだろーけど、でもやっぱディフェンス陣のとくに秋田の頑張りが、あれだけ強烈なフォワード陣を誇るイランの攻撃をたったの2点に抑えたんだと思うし、相馬のオーバーラップがあったからあれだけ攻め続けられたんだろーと思うし北沢の中盤での走り回りがあったらからプレスがかかってイランの攻撃の芽を早い段階で摘むことができたんだろー。ってことで個人的には秋田がMVPで次がロペスと中田と相馬あたりを推したいねー。で結局カズってなにやってたんだろーか?


【11月15日】 中国語版の「紅の豚」の下巻をツラツラを見る。ポルコが直った愛機をかって島へと戻る場面から、アメリカから来たヒコーキ乗りとのドッグファイトを経てイタリア空軍の捕縛から逃げ出すラストシーンまでだけど、画質は相変わらず悪いし当たり前だけど中国語だから何言ってるのかさっぱり解らず、それでも昔見た映画の記憶を辿りながら言葉を日本語に置き換えて強引に見ていく。これで中国語の勉強になれば良いのだが、生憎と耳から聞いたものが脳に溜まらず髪にたまってそのまま抜け落ちていく歳になってしまった関係で、いちど覚えたフレーズも次の瞬間には綺麗さっぱり忘れてしまっていて、結局はなんの役にもたたない。ちょっと哀しい。

 そのまま撮り溜めしておいた「VIRUS」を見る。なんだかんだいって来たけど結局まともに最初からビデオ撮りできたのはこの秋に始まった新番組では「VIRUS」だけで、こーなったら徹底的にホメまくって持っているライブラリーの価値を上げるしかないと転ぶ。でも転ばなくたってなんとなく面白さは感じて来たんだよね、たとえば女性キャラのでかっかい胸はもちろんのこと、ウヤムヤになっているサージの正体とか前回から登場した敵役の正体とか、結構な謎があちらこちらに散りばめられて来て、これは次も見逃せないって気にさせてくれる。原作物だとこーゆー気持ちって味わえないから、本当はこの秋屈指の「ベルセルク」よりは、次が楽しみって点で「VIRUS」を推そう。単に日テレがキライってのもあるんだけど。

 ほとんど欠かさず見ているって点では「大運動会」もこの秋屈指の作品の1つ、でしょう。もちろんブルマーがアップになるってところはもちろんのこと(こればっかりや)、メリハリの効いたギャグとか、友だちへの友情と目下の者への優越感とライバルへの嫉妬心が複雑に絡み合う乙女たちの心の描写にまで踏み込んだシナリオとか、ドテの膨らんだブルマーの股間以外にも結構見るべきところがたくさんある。最初はただひたすら女の子たちがくんずほぐれつ闘いを繰り広げながら、友情も育む作品かと思っていたら、意外に良い方向に外れたってゆーか、ともかく何回か見てみないと解りませんよね、アニメって。とかいって「エーアガイツ」も「マーメノイド」も2回しか見てないんですけどね。今はいったいどんな展開になってるのどんな評価を受けてるの。教えてっていってもきっと誰も見ていないんだろー。やっぱり。

 中国から密輸した「探偵推理故事」を読む。中国語なので文章はさっぱり解らないが、絵の方がやけに達者なのでろくすっぽミステリーを知らなくても物語は理解できる。第1話はたぶんこんな話で、結構稼いでいる「一名私人探偵」つまりひとりの私立探偵が事務所にいると男がやって来て少女の後を付けてくれと依頼、なんでかと訪ねても男は黙って語らず金と写真を渡して去っていく。次の日探偵は少女を監視して勇んで帰ると事務所が荒されていたって寸法、さあこれいかに、ってなんだつまりは依頼した男はただのドロボウで探偵を事務所から遠ざけておきたかただけじゃんか、これじゃー推理能力は養えねーぞと人民中国に対してちょっとだけ優越感にひたる。ちなみにこの本、対象にしているのは「児童」です。まあ犯人を「推理」する面白さはあんまりないけれど、中国語と絵をあわせて読んで物語を「推理」する面白さはあるから、買って良かったとしておこー。

 中国に行く飛行機で読むために買ったジョン・ダニングの「死の蔵書」を読み終えたのでよーやく今話題の「幻の特装本」(ハヤカワ文庫ミステリー)にとりかかり一気呵成に読み終える。紀田順一郎さんの「古本屋探偵」シリーズではないけれど、知らない人興味のない人には1銭の価値もない古い本が知っている人興味のある人にはとてつもない価値を持つって「本」とゆー品物の特性を踏まえつつ、その「本」をめぐって起こる主人公をも含めた登場人物たちの悲喜こもごもが丁寧に描かれていて、なるほどこれなら流行るはずだとりわけ「本」を読む人にはたまらんわと改めて感心する。シリーズ物はお好きでない作者なりに、主人公が警官を辞めて古本屋を開いてとりあえず落ちつくまでを描いた「死の蔵書」とはやや趣をかえて、第2作の「幻の特装本」では印刷の力や製本の力が本にとっていかに重要なのかを伝え、その上で情報を伝えるパッケージとしての本ではない、一種の美術工芸品として本を愛でる人々がいることを教えてくれる。

 個人的には装丁は本を手にとらせるための手段であって最終的には中身と考えている口なので、デザイン面にはさほど興味はなく綺麗な姉ちゃんが装画にでもなってりゃオッケーってな低レベルの判断しかできないが、こと製本に関しては本を手に持ちページをめくる、読書に欠かせない行為が快適か否かに関わる問題なので、それなりに大事なのではないかと思ってる。読んでいるとグラグラしてビラビラになってくるのってヤダもんね。今はどちらかとゆーと装丁が誰でどんな装丁なのかは意識されているけれど、たとえば全集とか画集とかいった値の張る本だと、装丁はもとより製本にもきっと相当な気が配られているんだろー。残念なことにそのすべてを見通す眼力は今の自分にはなく、ただ感覚だけでしか判断できないのがなんだか製本屋さんに申し訳ない。ここは1つ「本の雑誌」に「コシマキ大賞」ならぬ「グッド製本大賞」を設けてもらって、良い製本と悪い製本の見分け方でも特集して頂きたいです。企画としてはやっぱりちょっと地味だけど。


【11月14日】 バイキングではやっぱり卵料理を頼めず落ち込む。家に帰ったら「NOVA」でも「ジオス」でもどこでも行ってやるわとその時だけ思うけど、いつものことなので喉元過ぎれば熱さ寒さも彼岸まで、返ったら怠惰に日本語漬けの毎日を過ごすんだろー。ってなことを考えながら食事を終えて部屋に戻ると、例の台湾の人が昨日の釈明に訪ねて来て、何がおこったのかを話してくれた。つまり「最初は500元と言われたのに出るときには1万5000元を請求された」ってことらしー。

 えっと中国元で1元は日本円で換算するとだいたい16円とか17円とかだったっけ、ってことはつまり15万円とか20万円とかそんな値段になるんでしょーか。よーするに新宿とかでお馴染みの「5000円ぽっきり」とか言ってる典型的なぼったくりバーの手口で、まさか北京も王府井とゆー大繁華街でそんな危ない店が存在しているとは、帰って「地球の歩き方」にでも投稿してやろーかと考える。あるいは単純に僕が寸借詐欺にあっているだけなのかもしれないけれど、少なくとも相手はちゃんとしたメディアの人だから、まあちゃんとぼったくられたんだろー。貸した分が返ってこなけりゃ今度はこっちが台湾に乗り込むだけのこと。まあ気長に待つことにしましょー、いつか僕が台北支局長になる日まで(ならないならない)。

 チェックアウトまで時間があったので王府井で見つけた外文書院へと出かける。SFとかが欲しかったけど何がSFか解らないからあきらめて、ひと目で解る漫画の本を買い込む。「探偵推理故事」と題されたこの本、オールカラーで古今東西の探偵小説の名場面らしき部分を漫画にして並べているってシロモノだけど、漫画が結構西洋はいっていて見ていて飽きないしおまけに中国語を想像しながらストーリーとゆーか推理の場面を楽しむことが出来て、なかなかの掘り出し物だと自画自賛する。でも22元は高いよね、中国人にとってはさ。たぶん。興味のある人もいそーなのでそのうちどっかでお目にかけます。冬コミあたりでコピーして売ったら著作権で訴えられるんだろーか、あの中国から。

 格闘技好きの同僚のために逮捕術かなんかの教則本を買って書店を後に。部屋で待っていると妖しい中国人のボーイが突然入って来て人がいると解ってニヤケて引き下がっていったので、おかしいとは思ったもののその場で追求しなかったのが運の付き、帰国したらトランクに鍵をかけずに残しておいた1000円札が何枚か抜かれていたのでこれはやつら、抜いたなと激怒するも後の祭りで人民中国の建設に一役かったと諦める。寸借詐欺か解らない出費にこの出費とまあいろいろとあったものだが元はタダの旅費に宿泊費なのででかい口も叩けなんか。他にもカードの上積みとかされている恐れがあるけどね。

 とはいえトラブルはまだまだ続く。迎えに来るといったエアバスの担当者がいつまで経ってもホテルに来ず、許すまじエアバス、帰っても記事書いてやんないと怒り心頭になりながらも、このままでは飛行機に乗り遅れると思って、やって来たタクシーに飛び乗る運ちゃんととばすとばす、あっとゆー間に空港に着いた。どっか遠回りされるとか心配したけど流石に教育だけはちゃんとしてるみたいで、料金もたぶんゴマかされてはいないだろー。ちなみに77元。さて高いか安いかお立ち会い。「ファーピャオ」と行ってレシートをもらってかけ込み手続きをして飛行機へ。結局免税では何も買わなかったけど、とりあえずはインチキなビデオCDとかが手に入ったのでまずまずの成果があったと喜ぼう。いらん出費だけはタマランものがあるが。

 でビデオCDを見たらやっぱりなダビング物で画質は最悪。おまけにどーゆーわけか同じエピソードが繰り返し流れる。でも中国語をしゃべるポルコ・ロッソとかが結構可愛くって面白い。ジーナなんか可愛くなっちゃってますね。でもこのビデオCD、音だけはやたらといーんですよね。まだ見てないけど「ゴッドマーズ」もきっと中国語なんだろーなー、ってことはマーズとマーグもやっぱり中国語でジャッキー・チェンとサモハン・キンポーの映画よろしく掛け合いしてるんだろーなーと想像する。ホントどんな声でしゃべっているのか見物は見物だけど、しっかりおよそ耽美とはかけ離れているんですよね、中国語の発音って。これって偏見なんだろーか。活劇には最高に向いているので「紅豚」はまんずグッドグッド。これも機会があったらお見せします、って部屋に来ないか見せてあげるよ攻撃が露骨だとの非難もありそーなので帰朝報告はこの返で。週末休みたいよー。


【11月13日】 朝になったのでホテルで朝食、バイキング形式はありがたいのだが言葉が通じず欲しいオムレツもスクランブルエッグも頼めない。「サニーサイドアップ」なんていったら通じるんだろーか。オムレツはオムレットだったっけ、まあいいや食べなきゃいーんだいーんだどうせ僕なんか・・・・。気をとりなおしてバスに乗ってエアバスが新しく作ったとゆートレーニングセンターへ。案の定外国人が出てきて外国人に向かって外国語でしゃべり倒しはじめて、外国人の僕にはすっかりさっぱり解らず、眠気と闘いながら落書きなんぞをして時間をつぶす。

 やっぱりな中華料理を昼食にとって戻っていよいよ期待のフライトシミュレーターの時間。さあパソコンに向かってジョイスティックを握るんだ、ってそれはマイクロソフトのシミュレーターじゃねーか、違うちゃんとした何億円もする本物の飛行機のシミュレーターに載って、CGで描かれるコックピットからの景色に驚きながら離陸から着陸までをひととおり試してみる。まず離陸、ぐーんと背中が椅子に押しつけられる感じがして、すげーぜやっぱり本物のシミュレーターのGはと仰天する。おまけにCGが目茶きれいで本物そっくりで、それが飛行機の飛び方によってちゃんと動くんだから驚きなもの。リアルタイムで演算しているのだとしたら超がつくコンピューターが動いているに違いない。OSはウィンドウズですか、って訊かなくてよかった。

 しかしいくらGが出てるからっていっても、外に出ればまるで「ATATスノーウォーカー」のよーな形をしたマシンがあって、巨大な箱が油圧だったか空圧だったかで伸びたり縮んだりするシリンダーの上で、ドンガンドンガンと動いているだけに過ぎない。これであれだけのGを感じさせるのは、やっぱり視覚的な効果ってのもあるんだろ。目は体ほどに者を感じ、ですね。しかし最新のトレーニングセンターとユー割りにはあちらこちらにボルトが落ちていたり機械に蜘蛛の巣が貼ってたりするのはいかにも中国的。部品をおいたメンテナンスセンターの倉庫も、広い海上いラックをならべて部品を手置きして手探ししているだけにすぎず、マンパワーぼほうがロボットとかを使うよりはるかに安くて簡単とゆー、中国ならではの事情を見た思いがした。倉庫の事務所なんて狭い場所に7、8人くらい入ってなにか雑談したり本を読んだり太極拳、はさすがにいないけど(言い過ぎだよ)、たいして仕事もないのにたくさんの人がいるその非効率さがやっぱり中国だと半ば感心し半ばあきれる。でもこれってちょっと羨ましいなー。

 しかし95年にサウスダコタに行った帰りに寄ったミネアポリスでもノースウエスト航空のトレーニングセンターでフライトシミュレーターに乗ったし、今年行ったフロリダでもヘリコプターのシミュレーターに乗ったし、なんかシミュレーターづいている感じ。これで東京ではゲーセンのスノボもバイクもやったことがなく、家にだってもちろんフライトシミュレーターはないのだから不思議なもので、やっぱホンモノ経験しちゃうと家庭用とか業務用はねって、エラそーなことをほざいてみる。ホントはゲーセンじゃー上手く乗れないし操れないから恥をかくだけだしパソコンはウィンドウズ持ってないからできないだけだったりするんだけど。だいいちしょせんはシミュレーター、そこまでゆーならホンモノのホンモノ乗ったらどーなのさ。ごもっともですすいません。中国にホンモノの戦車乗りに行くツアー、参加しよーかな。

 夜は食事。北湖と呼ばれるちょっとした公園になるとっても有名なレストランに案内されてますます形見が狭くなる。これだけもてなされて1行も書かなかったら、きっとフランスから槍が飛んでくるにくるに違いない。家の上にエアバスを尾とされるかもしれない。フランスのプルトニウム再生向上からケーキが1コ送られて来たらヤダかんね。それはさておきこのレストラン、中国の皇帝のための料理を出していた由緒ただしいレストランで、その証拠に使っている食器がぜんぶ「大清光緒年製」ってなことが書かれていて、どひゃーこれじゃー落として割れんぞとますます心臓ばくばくニューロンばちばちになる。灰皿かっぱらって帰ればよかったかと出てから思うのはやっぱ小心者の証拠でしょーか。

 出てくる料理は満漢全席、だけど思ったほどには量はないく、豪華さでも香港の中国料理にはかなわないし、時代が代われば贅沢のレベルも際限なく上がっていくんだなーと感慨にひたる。でもさすがに味は皇帝も堪能しただけのものがある。ナマコはちょっとグニョグニョプルプルでおいしいんだけど不気味だったほかは、味も良ければ見映えもよくって、やっぱこれは皇帝になって毎日こんなもんを食うしかないと確信。家に帰って買っておいた「宮崎一定全集」を読み返して、いつか中国皇帝に返り咲くための勉強を始めるかと、食べてるその瞬間だけ心に硬く抱負を刻む。

 夜中に一騒動。まず最初は夕食前に「台湾のお金は交換できないからとりあえず中国の元と換えてくれ」と頼まれたことに始まる。聞けば「良いマッサージがある」とかで、それがどんなマッサージだかはしらないけれど、まあそれならばしゃーねーか、産経は台湾と仲良いしと仏心を出してとりあえず交換してあげる。食事が終わってめいめいが部屋に帰ってその人はたぶん行ったのだろー「マッサージ」に。テレビを見てから一眠りすると、突然台湾から参加していた人から電話があって「金を貸してくれ」と泣きつかれる。理由は一言「ダマされました」。おおよその予想はつき、やっぱりしゃーねーかと手持ちの200元を渡すが、しかし足りたのだろーか。どうダマされたのかは「明日話す」と言われたのでその場は別れて熟睡。さあいよいよ明日は帰国だ・・・・。


【11月12日】 パンダの国に行くために、成田から全日空で一路北京へを向かう。毎度飛行機では映画を見ていくことにしているけれど、今回は映画館に行こうと思いつつもあまりの評判の悪さにちょっと手控えていた「フィフス・エレメント」が上映中。小さな画面で迫力不足とは思いつつも、それなりに楽しく見ることができた。そう楽しく。だって楽しむしかないよねこの映画は、ギャグかコメディーだと思って。冒頭から得体の知れない遺跡の中で、大昔に読んだ松本零士さんの「ワダチ」に出てきた大地球に生息するインキンだったかタムシだったかを大きくしたよーな宇宙人が登場するんだもん。なんかあんまり触りたくなかったなあ。

 あとフィフス・エレメントの姉ちゃんが着替えるところでそろって後ろを向く場面とか、ラストでブルース・ウィリスと一緒にケースに入ってチョメチョメ(死語)やってる場面とか、もうお約束なコメディー的シチュエーションのオンパレード。あれだけ膨大な金をかけてこーゆー楽しい映画を気負わずに撮ってしまうなんて、リュック・ベッソンってホントにお茶目な監督さんだね。その10分の1でも日本に回ってくれば超大作が撮れちゃうんだけど、撮っても「北京原人」だったらヤダしなあ。やっぱ金は使える人のところに回しましょう。

 さあ北京だ2回目だ「北京原人」とは関係ないけど北京だ北京ダックは食べられるかな。相変わらずの人の多さにとまどいつつも、迎えに来ているとゆー人をさがしたらいたいた、ホテルのドアマンの制服をきた兄ちゃんがプラカードを持って立っていたので拙い英語で自分が自分だと主張するとニコニコ営業笑いしながら案内してくれた車がいきなりメルセデス。さすがにリムジンではなかったけど初めてのメルセデスにまさか北京で載るとはこれはさい先が良いのか悪いのか、とにかく感動しつつ混雑するなかをホテルに向かう。ホコリぽっさは相変わらずながら、道ばたにボコボコと巨大なビルが建ち並びはじめていて、4年前に見た上海の繁盛がそのまま北へと上がって来たよーな印象。アジアが全体にヤバいって言われているけれど、マン・パワーがある中国だけはやっぱり違うと感嘆する。

 到着したホテルがまた巨大にして豪勢なことでは北京1と言われる「王府飯店」で、JTBのガイドブックを見ると星が5つもついていたりして、ますます招待してくれた側の招待者に対する期待の大きさが肩にのしかかってひどくコリが出る。荷物をあずけて夕飯まで近所を散策、王府井といえば近くに新華書店があったはずだとテコテコあるいていっても建物の影が見あたらない。いよいよ北京飯店の横まで行っても見えず、なぜか広大な空き地が囲いのなかにあってクレーンやらダンプやら苦力らがモッコかついで「ひのきしん」(解りますかぁ?)みたく行き来していて、これが噂に聞いていた王府井の再開発かと驚きつつも、本が買えなかったことを残念がって後にする。

 仕方がないので通りのデパートを散策するも1つ前のエア・ジョーダンとかはだいたい10000円とかで日本で買ってもたいして違いがなく、しゃーないので中国とえいえばのインチキなビデオCDをベラベラと見ていると、おおあったぞ「紅豚」が。こうう書けばもうピンポンなこのタイトルはそう宮崎駿監督の「紅の豚」ですね。値段は60元だから日本円ではだいたい1000円くらいでしょーか。あと「ゴッドマーズ」の映画版を40元で買ってとりあえず仕事は終わった。ってつまりは個人的な興味の範囲での仕事ってことで。日本でも未発売の(当たり前だが)「スラムダンク」に「鉄拳チンミ」に「伊賀のカバ丸」に「マリーベル」に「シュラト」なんかのビデオCDが山積みになっていて、ほかにはヤダモンのビデオなんかが売られていていたかな。買い揃えたかったけど荷物になるから全部パス。しかし中身、大丈夫なんだろーか。

 夕食はホテルで英語と中国語が入り交じるなかをほとり蛤になりながら黙々とモグモグ。さっぱり解らない言葉のなかだとかえって気を使わなくっていーんだが、時々話しかけらえっるのが難点 で、そんなときはアルカイックスマイル東洋の神秘な薄ら笑いでイエースアイシーオールライトノ オプロブレムトイプチーシェーシェなどと話しながら、目は相手とあわさずにそそくさと料理へと手を伸ばす。うーん我ながら壁の花が巧い。明日は本当に1日英語と中国語のなかで暮らさなくっちゃいけないんだと思うと、やっぱり肩がゴリゴリになる。マッサージでも呼びたいなあ。でも言葉ができないから本当のマッサージが来たらやだなあ、って何のマッサージを呼ぶ気なんだ。

 テレビでサウジアラビアとカタールの試合がやっていて解説が日本語で流れていたのでそのまま見入る。つまり日本の衛星放送がまんま入ってるってことですが、果たしてNHKにお金を払っているかは謎。しかしサウジが勝つとイランが相手になるからマズイなーと思っていたら、案の定サウジが勝って次は日本が苦手なイラン戦になってしまった。中東の速い攻めって見ていて好きなんだけど、日本はバックスがそれに着いていけるんだろーかと心配でハラハラしてしまう。それに中東の人たちってやっぱ巧い、だってパスミスなんかほとんどしないし、サイドチェンジもしっかりやるしそれに速攻だって上手。日本みたいに中盤でチンタラやっていたらすぐに持っていかれてしまうから。望みがあるとすれば場所がマレーシアで湿気が高くて中東の人があんまり得意としていないこと。日本人だって別に得意じゃないけれど、たしかオリンピックの最終予選でも相性の悪くない場所だから、これは日曜日期待できるじゃないかと勝手に期待をこめている。勝手過ぎるかなあ。


【11月11日】 引き続き「アニメージュ」ネタ。大地丙太郎さんのコラムで大地さんが「こどちゃ」の紗南ちゃん役を探している時にどーゆーわけか少女隊のトモを思いついたって話を書いている。懐かしいですねー「一心同体少女隊」ってなCMコピー。最初は誰か別の人がいてその人が体を壊したか頭が壊れたかして抜けちゃって、後を引き継いだのがこのトモコこと引田智子(字はこれでよかったのかな)さん。名字にどこか聞き覚えのある人はきっとマジック好きな人でしょう、そうあの引田天功さん(もちろん初代、2代目の姉ちゃんちゅーかオバちゃんじゃないよ)の娘とゆー触れ込みで、12歳だか13歳だかとにかく当時としては超若い年齢でメンバー入りして活躍してたことを今でも瞼(まぶた)の裏にしっかりと刻み込んでいる。

 なに瞼の裏だって、ってことはてめえ「少女隊」のコンサートに行って叫んでたな「トォモォコォー」とかってツッコミはカンベン、確かにコンサートには行ったことがあるけれど、それはたまたまどっかのプロモーターからサクラの招待状をもらっていたから友だちを誘って寄っただけ。金山の名古屋市民会館の中ホールの2階から飛びはねまわる3人の姿を見おろしながら、袖で叫ぶ親衛隊の雄叫びを、どりゃーと思いながら見ていた記憶がある。その少し前に見た、やっぱりプロモーターから回って来たサクラのチケットで入った松本伊代のコンサートは、人が集まらなかったのか親衛隊の声が座席の片方からしか聴こえてこなくって、その時よりはまだファンの数が多かったよーに思う。

 とはいいつつ純粋にアーティストとゆーかシンガーとしての「少女隊」ってのは結構評価していて、CDを何枚かダビングして車(ケンメリ)の中でガンガン鳴らしていたっけか。パンチだったらまるでヤンキーだねえ、伊代ちゃん流しててもいっしょか。いずれにしろもう10年以上も昔の話で、当時すでに中学生っぽかったトモが、今いったい何やってるだろーってのは大変に興味があったらか、大地さんがコラムに書いていたお言葉「誰や、お前?」ってのには、ひっくり返って爆笑しつつも納得してしまった。レイコは多分レイコなんだろーけど、ちょっとシワ増えてたって腹たるんでたってやっぱりレイコなんだろーけど、10代前半が10年経ったらきっと解らないだろーなー。小林(おしん)綾子なんてすっかり姉ちゃんになってるもんなー。あっと、アダチユミは30年経ってもきっと今のまんまでしょー、だってすでに30過ぎてるってウワサが・・・

 3人組の女の子グループで忘れられているけれど忘れてならないと勝手に思いこんでいる、それが「Lips」、知ってるかな? 誰ですか「サクラ大戦」の選択コマンドの時に出てくる蒸気シュシュポポのタイマーって言ってる人は。「Lips」は加藤貴子、吉村夏枝、山本京子の3人をメンバーとした女性ボーカルグループで、UCCの缶コーヒーのCMソングなんかを唄っていたって言えば思い出す人はやっぱりいないか。CMソング「Splendid Love」ですらろくすっぽヒットせず、その後は「タモリ倶楽部」なんかに3人そろって出演したりしてたから、そっちで見た人が多いかも。加藤貴子はどーやらおとぼけ役で生き残ってるみたいだけど、他のメンバー何やってるんだろー。歌は結構うまかったねー、良い曲も多かったし。ファーストアルバム「これ、うまいぢゃん」に続くアルバムがあるのかは不明。もしかして貴重盤だったりして。聴きたい?

 「吸血鬼美夕」はなんだか「エコエコアザラク」っぽくなってきたなー。さすがに「わたしってクラい?」とはクラスメートに聞かないが。超能力を持ちながらその力を制御できない妹をかばって逃亡を続ける兄ってなシチュエーションはなんかアナクロニズムに溢れているけれど、美夕を含めたキャラクターはまったくもって今風なので、見ていてちょっとギャップを感じてしまう。美術も決して力いっぱいって感じもしないし、やっぱテレビシリーズだから仕方がないのか。それでも川井憲次さんの音楽は押井守さんとの仕事はまた違った日本風のテイストに満ちていて、張りつめた弦をはじくように入る凛とした音響もまた美しく、それらが画面を引き締めているから、ダラけることなく飽きることなくラストまで見続けることが出来るんだろー。OVA版はDVDが出るよーな話を聞いているから出たら買おー。

 明日から金曜日まで出張で中国。合間に「ウテナ」と「VIRUS」と「はれぶた」と「大運動会」の放映があってビデオに撮っておかなくちゃならんなー、でもテープが分けられずツライなーと頭をかかえる。こーゆー時に備えてプロは(なんのプロだ)2台も3台もビデオを持っているんだろーなー。ってことで次回更新は金曜日。北京で弁髪の人間を見かけたらそれが僕ですので「にーはお」を声をかけてやって下さい。


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