縮刷版2005年7月下旬号


【7月31日】 海に出たなら栄子ちゃんも梅崎も水着になるべきでわ。と思うものさてはていったい今は季節はいつなんだっけと考えまるで思い浮かばないくらいに時間の歩みの襲い「ジオブリーダーズ」は「ヤングキングアワーズ」2005年9月号にて神楽綜合警備の胡散臭さに、田波洋一の「こんな会社やめてやるー」ってギャグ的レイヤーからのキメセリフではない真っ当な指摘として栄子ちゃんの「勘違いしないで田波くん」「あたし達がやってるのは”社会奉仕”じゃなくて生活」ってカウンター繰り出される。

 あまつさえ「なた社会正義とかそう云う胡散臭いものの為に働いてる訳?」って栄子ちゃんの言及まであって一般通念的な目には胡散臭さが丸出しに見える仕事なんだけど、あの物語世界で神楽綜合警備が単なるお騒がせではなく、しっかりとした機能を果たすために存在していることが浮かび上がる。曖昧にして誤魔化して来たのをすべてひっくり返して社会を描き政治を描き陰謀を描きその結果としての死すら描くことを厭わない覚悟が見えて来たけどそれが果たしてどんな結果をもたらすのか。本気で戸惑い泣き走る社長の運命は? もう目が離せません。けど終わるのはいつなんだろう? 「せめて自分の仕事がどっかで誰かの役に立ってるって…そう思いたくないですか」って返す田波くんに「男の子ねえ」と首を絞めて胸を押しつける栄子ちゃんの、その姿勢に田波くんの後頭部になりたいと思ったのは内緒だ。

 もはや完全に慣れた「HOMEMADE家族」のオープニングを口ずさみつつ見た「交響詩篇エウレカセブン」の本編は何とゆーか残留思念めいたものがスカイフィッシュとなって漂っているっぽいあの世界の謎がすこしだけ垣間見えたよーな展開。ムーンドギーがギジェットを抱くシーンとか、岩の洞窟の中に何故か残っていたポストモダン的な建築物の中でピザを食い散らかして満足するレントンとか、ありそうなんだどシチュエーションからしてどこか微妙な違和感が漂っている雰囲気が実に見ていて気持ちを緊張させる。あれは本当のことだったのか。それとも思念が見せた夢だったのか。それにしてもイヤらしかったなあギジェットの腹部の女の子っぽい膨らみ方が。

 これを岸田隆宏さんの絵で中村隆太郎さんが描けば「lain」になるんだろーかと小中千昭さん脚本ゆえのどこか内面に斬り込んで人間の心理をえぐる展開を見て考えたけど、そこは西海岸的なポップさもおろそかにしてはいけない「エウレカセブン」。お笑い担当のマシューがレントンをイジられ役へと引き戻しては次回以降のヒップでポップな展開へと果たしてつなげるのかそれともしばらくは内面の探索が続くのか、続きそーだなー、スカイフィッシュを狩る話みたいだし。それにしても洞窟の中のアメリカっぽいモダンな家のビジョンはなかなかに幻視的だったけどあの家って誰の設計なんだろ、どっかで見た記憶もあるんだけど思い出せない、ってかあーゆーシーンは誰の趣味なんだろ、やっぱり小中さんかなあ。瀧がどうどうと流れていれば横尾忠則さんの絵にも重なりそう。こーゆーところでの”遊び”があるから「エウレカ」っておっさんには溜まりません。

 暑くて家でこもって寝ていた方が体力を使わなくって良いかもしれなかったけどそこは外出してこその出没系。何でも見てやるって好奇心をなくしてはあとは老けるだけ太るだけだと考え直して家を出て「幕張メッセ」へと出向きスクウェア・エニックスの単独開催イベントをのぞく。こーゆー時に船橋在住は有り難い、「メッセ」なら40分、「東京ビッグサイト」でも1時間かからずに行けるから。んで初の開催となった「スクウェア・エニックス パーティー」は「東京キャラクターショー」だって使わなかった「幕張メッセ」の別棟を隅々まで使う大盤振る舞い。それだけにブース間の距離もあいていたけれど会場を暗くしてスカスカ感をあんまり感じさせないよーにしたことと、それから案外にちゃんとしっかりお客さんが入っていたこともあって初回にしてはそれなりに賑わっているよーに見えた。告知期間もそれほどなかったけど頑張ったよ主催者。

 まあ昨日に「ファイナルファンタジー12」の発売日も発表になっていよいよ現実的なスケジュールの上に乗っかって来たってこともあって、それだったらどんな映像か見てやろうって人が駆け付けたってこともあったのかもしれないし、スクエニ始まって以来のメディアミックス的な大成功作品となった「鋼の錬金術師」ってビッグコンテンツがあったことも人を集める要因になったかもしれない。その割にはエルリックの格好をしている人はあんまり見なかったけど。みんな映画に行っているのかそれとも毎日放送のイベントに行ってしまったのか。もしかして大須の「世界コスプレサミット」にご出場? 暑かっただろーなー屋外は。

 もちろんスクエニと云えば「ドラゴンクエスト」も忘れちゃいけないコンテンツで、ぽっかりと浮かんだスライムの下に「ニンテンドーDS」向けのソフトとかも展示されてて子供たちが集まり楽しんでいる姿が見えた。「ファイナルファンタジー」だけだとちょっぴりアダルトなゲームファンとあとゲームもちょっとだけやる普通の人が中心になりがちだけど、ここに「ドラクエ」って子供から大人までが楽しめるコンテンツが合わさったことでスクウェアにとってもエニックスにとっても、ユーザー層を広げ存在感を高めることに成功しつつあるってことが、スライムとチョコボのバルーンが並んで浮かぶ会場を見て何とはなしに感じられた。

 「FF」「ドラクエ」以外のコンテンツでも果たしてどこまで内部の融合が進んでいるかは不明ながらもどことなく、エニックスが前から保っていたコアな漫画とアニメとゲームのファンにアピールするクリエイティブ力と、スクウェアのエッジが効いて一般層の関心も集めやすいクリエイティブ力が混ぜ合わさった、どっちつかずにはならずどっちにもアピールできそーなコンテンツが出てきているっぽい感じがしたけどこれは僕の贔屓目か。今はまだやっぱり「FF」「ドラクエ」に「キングダムハーツ」「フロントミッション」といったところが目立っているけどオンラインゲームも含めて続々と生み出されつつある融合後の作品群にちょっと期待してみたくなる。小説部門にも頑張って欲しいものだけど、さてはて。

 帰宅して暑さに気を失ってしばらくして目覚めてサッカー「東アジア選手権」の「日本代表vs北朝鮮代表戦」。うーん国内組だけになった時の悪い癖、中盤がボールをさばけずサイドも使えなければ前線にも送れずバックに戻してそこから組み立て直す間に守備を固められ、攻めきれない展開が続いていつかのよーなイライラに頭がほてる。珍しくアレックスが前線へと走り込んではそれなりなクロスを上げていたから、これを決められる高さのあるフォワード、つまりはジェフユナイテッド市原・千葉の巻誠一郎選手を最初っから使っていれば良かったのに相手が1点をリードして守備を固めた後に送り込むから、高さで競り勝っても拾って蹴り込むサポートがなく後が続かない。

 スピードのある田中達也選手も同様。あのベタ引きな守備が相手ではスペースに走り切れ込むなんて滅多なことでは不可能だけど、そんな中でも見せてくれたところは流石とゆーか。ともあれ使えることが分かった新戦力の2人をさらに生かすべく、次は先発で使って頂きたいところ。アレックスの好調さから見れば村井選手の出番はなさそーだけど守備陣が何だか「俺らは安泰」って感じでプレーが怠慢になって来ているんでリベロに阿部勇樹選手を入れて宮本恒靖選手を外すくらいの活性化策を、見せてくれたらちょっとは引き締まった感じになるかも。4バックで左サイドをアレックス選手、右のウインガーを村井選手でボランチを阿部選手今野選手ってのもあり? 何せ中盤が作れなさ過ぎなんで奪い溜めて散らし送り込める選手を入れないと。ともかくも負けてしまった北朝鮮には女子のお返しを期待。酒井與惠選手頑張れ。


【7月30日】 そりゃいつきも精神を則られるよなあと三田誠さん「レンタル・マギカ」シリーズの最新刊「レンタル・マギカ 魔法使い、集う」(角川スニーカー文庫、514円)を読み理解。前に出た2冊は長編なんで眼帯の後ろ側に隠された妖精眼の力も1巻でそう何回も使わないけど今度は短編集ってことで4話収録されてるそれぞれの回で”何でも視通す”力を使ってはその力に精神の方を食い荒らされていくから当人的にはたまらない。必殺技を出さないで勝てば誉められるどころか謗られるヒーロー物のお約束とはいえ後への影響を考えると可哀想になって来る。

 そのつけが早くも短編から時系列的には後の話になる第2巻でもって出てきてしまっている訳で、これが人気化して「ザ・スニーカー」でもって毎回の大盤振る舞いとなった日にはあと何巻も保たずにジ・エンドとなってしまいそー。けどそこは一方で短編は別腹ってお約束もあるから感情にはれずゲージも減らさず長編のタイトロープのよーな力と精神の攻防はそのまま続いていくのかも。幽霊に巫女の紹介は終わったけれど猫好き陰陽師の謎はまだ残ってるんでそっちの種明かしも含めて短編版の登場に期待。しかし何であんな甲斐性なしがモテまくるんだ。こればっかりはライトノベルのお約束だとはいっても許せねえ。断じて許せねえ。

 何か「ポケモン」にも視聴率で負けたらしー巨人戦のテレビ中継。飛び抜けた優良コンテンツが番外地へと墜ちていったのも自業自得だから同情なんてしないけど、ここまで墜ちて来ると日本テレビ放送網としても読売新聞を相手に何かしらの意見を出せるよーにならないと、不良債権を押しつけられた挙げ句に共倒れとなってしまうからちょっと大変。オーナーに社長に会長にフロントを新聞本体が占めてる状況では、何が言えるとも思えず言ってもかなうとは思えないからなあ。やっぱり共倒れか。他のグループ的には有り難いんだけど野球への関心まで引きずって倒れられると迷惑極まりないんでここは野球の健全な発展につながるよーな倒れ方をして頂ければ幸い。

 一方で日本テレビ的にも新聞から巨人戦を借り受ける状況から脱するべく、自前の金メダル的コンテンツを育成しなくちゃいけないってことになりそー。なんだけどそれが出来れば世話がない。バラエティーもドラマも波があって今はそれがフジテレビに流れているっぽいし。昔から世話してきたよしみでスタジオジブリにテレビシリーズを作ってもらえれば起死回生って可能性もあるんだけど、恩義で動くジブリじゃないしTVシリーズに回す人材も乏しいし。「ルパン三世」なんていつまでも続けてる場合じゃないよなあ、少なくともあの声優陣では。

 欧州の「チャンピオンズリーグ」のトロフィーがおそらくはその取っ手の形から「ビッグイヤー」と呼ばれて親しまれてるんだったら新しい「トヨタカップ」は何て呼ばれることになるんだろー。欧州と南米のトップが闘っていた従来の「トヨタカップ」が衣替えして「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005」で授与されるトロフィーのお披露目が恵比寿で行われて見物に行ったけど出てきたトロフィーは縦に細い上に地球儀が乗っかっている、ワールドカップの「ジュール・リメ杯」のボディ部分を肉抜きしただけって感じもしないでもない。まあこーゆーのって形じゃなくって大会で勝って得られる栄誉の方がまずあってその価値がトロフィーに付随していく訳で大会が、2回3回5回10回30回と続いていくことが何より重要、なんだけどでもいつまで続くんだろー、前に世界クラブ選手権をやっては潰れた記憶も生々しいし。

パワーとスピードと根性と茶目っ気。それがルーニーを世界に導いた。大久保は見習うよーに。  恵比寿から目黒へと回って南北線で「埼玉スタジアム2002」へと回って視たぞマンチェスター・ユナイテッド。その人気はイングランドのみならず世界へと広がり実力でも世界でトップクラスのチームは99年以来実に6年ぶりに来日するとあって去年も来たし一昨年も来たレアル・マドリードとか去年も来たし先月にも来たバルセロナとかを置いてもやっぱり行かなければならない。そりゃベッカム選手はいないしロナウジーニョ選手に勝るタレントもいないけど、おそらくは5年後の世界を引っ張っているだろー2人の若き才能、クリスチアーノ・ロナウド選手にウェイン・ルーニー選手がいて将来の語りぐさになることは確実。加えてワールドカップでもユーロカップでも見ることがかなわないライアン・ギグス選手が現役ぶりを見せてくれる滅多にない機会とあってこれは行かない訳にはいかないのです。単純にチケットが買えちゃったんで行っただけってこともあるけどね。

 ほんの数日前に買ってメインスタンドの下の段の中央部分、それこそセンターラインを延長したよーな場所の前から13列目で見られるってのはもしかしてロナウジーニョやバラックを見に行く人が多かった? って不安に思い所詮はメディア的な知名度と人気度でしか価値を計れない日本のサッカー文化の未だ至っていない部分が出てしまったのかと慨嘆したけどこれがどーして、「埼玉スタジアム2002」は試合が始まるとほぼ満員の5万8000人が詰めかける大人気。28日の鹿島アントラーズ戦でも4万人を超える人数を集めたよーで来場者の数ではレアル・マドリードを上回ったのは、つまりは日本にも人気だけじゃない何かを求めて海外から来るサッカーチームを見に行く人が増えたってことなのかもしれない。

 そんな期待にそむかず始まった浦和レッドダイヤモンズとの試合は前半こそあんまり走らずゆったりとボールを回す展開が続いてやや退屈もしたけれど、後半に入ってクリスチアーノ・ロナウド選手が入り全体にスピードがアップするとそこはマンUクオリティー、キープ力抜群のロナウド選手が保ってパスを出し時にかわして走り抜けて攪乱すればルーニー選手も切れ込みシュートを放って2得点。当たりこそシーズン中ほど厳しくはなかったけどベタっと引いた感じになってなかなか割れなかったレッズのディフェンスラインを引き裂き貫く攻撃は、見ていた人をその値段以上に満足させて日産スタジアムでも国立競技場でもない、こっちに来て良かったと思わせたんじゃなかろーか。いや凄いよロナウド&ルーニーは。

試合前はニコニコ、はじまるとガミガミ、それがルーニー、しかしデカいぞファン・デル・サール  期待していたパク・チソン選手は怪我の影響もあって出場を見合わせたけど代わって中国から入団していた董方卓(ドン ファンジョウ)選手が出場して未完ながらも大器ぶりをちょっとだけ披露してくれた。キープ力ではロナウド選手に見劣りするし当たりではルーニー選手にまだ及んでないけどトップチームでプレーする機会が過去にどれだけあたtかを考えると、よく合わせているんじゃなかろーか。それよりこーゆーアジアの地で、ちゃんと使ってアジア方面の人に存在をアピールしてみせるマンUってチームのマーケティングも踏まえた戦略が素晴らしい。

 もちろんアサー・アレックス・ファーガソンが率いるチームだけにただマーケティングの価値だけじゃなく、実力も兼ね備えていることが大切なんだけどその上でちゃんと使う場所で使って来る、懐の広さがマンウUをサッカー不毛の米国でも、1番くらいに知られるチームへと押し上げたんだろー。このチームに日本人選手が誕生する日って来るのかなあ。本当だったら田中達也選手とか、トゥーリオ選手とかに出場してもらいファーガソン監督の目にそのスピード、その闘志を見てもらいたかったけど仕方がない。それにしてもエメルソン選手。来ていて出てればイングランド行きだって可能性がなかったとは言わないのに。それよりやっぱり金が大事か。実力があれば我が儘やっても放出されないと侮ったか。このちょっとした差がサッカー人生でどんな影響となって出るのかにも注目。永井雄一郎選手はどう映ったかな?


【7月29日】 「ねえパパ買って」とこればかりはおねだり出来ないかもしれない。だからこそ好きなときに利用できるよーになるってのは嬉しいことなんだろーなー、って車とか別荘とかじゃないよ、フィットネス機器の話。コナミスポーツがJOCから強化指定選手のサポートセンターとしての認定を受けてその発足式が行われる品川までゴー。見上げればブレードランナーに出てくる巨大企業の本社みたいな松下電器産業のマルチメディアセンターを横目にコナミスポーツの本店へと行きJOCからコナミスポーツへと認定証の代わりになる看板が手渡され、コナミスポーツからアテネ五輪で活躍してこれからも活躍が絶対に期待の女子レスリングの選手に会員証が手渡される場面を見守る。

 登場したのは吉田沙保里選手と伊調千春選手とそして気合い十分な浜口京子選手。強化指定でも上のランクの選手になると全国どこにでもあるコナミスポーツを好きなときに利用できるようになるって話を聞いて「とってもうれしい」って喜んでいたのは、金メダリストといえどもそれで食べられる状況にはない女子アマレス選手の置かれたあれでシビアな環境を、映してのことだって言えそー。話題になっただけに全国からイベントのお誘いもあって出向かなくっちゃ行けないけれど行った先でトレーニングしたくても器具はなく走るのも恥ずかしい。って時に近所にあるコナミスポーツに行けば、過去にトレーニングした記録をネットから引っ張り出して照らし合わせつつそこでマシンを使ったトレーニングが出来るから、アスリートとしてこんなに嬉しいことはない。

 何しろ器具は最新型。協会なんかが買おうにも買えるものじゃないしそれぞれがトレーニングしている学校なりアニマル浜口ジムだって早々簡単には買えないものが、行けばいつでも使えるってことになればやっぱり便利だろー。会見のあとに選手たちが最新の機器に触れる機械があったけど、メダリストといえども触るのはこれが初めてらしくあれこれ試している顔が何とも嬉しそーで楽しそーだった。アマレスですらそーならほかのマイナー系のスポーツの置かれた境遇は押して知るべし。指定でも下の方の選手は一応はフランチャイズのクラブを決めなきゃいけないみたいだけど、それでもそれまで訓練する場所すら探していたアスリートに拠点が出来るってことでそれが身心の強化につながって、入賞からメダル獲得へと至る可能性がぐっと膨らむ。そーしたことに貢献したコナミスポーツの名前も高まり一石二鳥どころか三鳥四鳥のこの制度。まずは偉いと賛辞を贈ろう。

 んで「ハチミツとクローバー」のアニメ版。ポエム紙芝居? まあモノローグでもって心情を吐露し合う展開がメインになってしまっている以上はこーなるのも仕方がないけれど、初期のエピソードがあって動きがあった話に比べてだんだんと動きがなくなりドラマも派手さから遠ざかり、地味に内面をじぐじぐと語り合う展開が中心になってくると見ている方がそのキャラクターにハマれなければ結構辛いことになる。とくに真山がイタい。好きな相手に迎えずかといって好いてくれてる相手に背も向けられない、どらんでらんとした心情が見ていて偏屈な癖に自意識過剰で寂しがりやな我が身を反面教師的に刺してピリピリとして来るんだよね。まあそんな真山のポエムと背中合わせに見ていていじらしさに涙が出てくる山田のエピソードがあるから救われるところも。久々に必殺の蹴りも出て得体の知れない料理も出て、らしさを発揮してくれたんで楽しめた。これからも山田の飛ばしとそして未だ帰らない森田先輩の帰還に期待。いつになるんだ森田再登場は。

この可愛さも1日限りかそれとも世界が助けるか  求むカルガモ助け隊。大手町のカルガモといえば三井物産の池に住んで皇居お堀へと歩いて渡るカルガモが有名で、1984年に飛来いらいかれこれ21年間、休まず現れせっせと子育てに励んで来た。猫が来たりカラスが来たり不心得者が捕まえに来たりって危険もなかった訳ではないだろーけど三井物産って会社に属している関係で、三井物産に置かれたカルガモレディが見守りエサを与え危険があれば連絡することで、世紀を超えて無事を維持して来た。ところが今年は三井物産とは別に、大手町のアーバンネット大手町ビルの前にある小さな泉にカルガモが飛来し8羽の子供を育て始めたからこれは困った。何しろ公開空地でどこの会社が面倒を見ている訳じゃない。かといって警察は自然のカルガモに手を出せない。周囲は平地で誰でも近寄れなおかつ段差が一部にあって落ちたら雛は上がれない。危険がいっぱいな場所なのに今さら逃げることもできないのか、カルガモは小さい泉の中を泳ぎ夜は寄ればすぐに手で触れる縁にあがって羽根の下に子供を抱えて守ろうとしている。守れないよそんな場所では。

 早速指でツンツンし始めるおっさんもいたりして、今晩すら無事に超えられるのかも不安なんだけどだからといってどこの誰が管理することも不可能な場所。三井物産のよーにエサもやれずカメラで監視することもできないから、おそらくはとおからず何からの被害が出るだろー。道があるとしたら区が来て監視をするなり、カルガモの扱いに慣れた三井物産が引き取り池で育ててくれれば無事にお堀へとわたれるんだろーけれど、それだと同じテリトリーに家族が2つ、かち合うことになってしまうからなあ。いっそだったら周囲にあるオフィスの有志が持ち回りで向こう1カ月くらいを順番で見守るってことにしたらこの世知辛い世相にひとつの光明になりそーなんだけど可愛いって愛でても夜まで見守るだけの根性は僕も含めて誰もなし。さても明日にカルガモたちは朝日を拝めるのかって不安を覚えつつ、それもひとつの自然なんだと見過ごすしかないんだろーか、ないのかも、けどでも、うーん。


【7月28日】 1発で消えた打ち上げ花火みたいなシャリア・ブルに比べれば前に1度ちょっとだけ出てブラウ・ブロをテストしていたシムス・バハロフの方がまだ幸せだったのかも。千葉テレビで再放送中の「機動戦士ガンダム」は「ニュータイプ・シャリアブル」まで来てララアが本格的な実戦投入を受けアムロもニュータイプとしての才能をバリバリと発揮して宇宙で対峙。この時の惹かれ合った感覚が43話の「脱出」でも終わらずシリーズを彩り結局最後の「逆襲のシャア」まで三角関係の泥沼を繰り広げるとは当時は思いもしなかった。これだから男女の関係は面倒くさいなあ。そんな面倒くささを経験すらしてない人間が言うことじゃないけれど。寂しい。

 石川佳純ちゃん万歳。ミキハウスJSに所属の卓球選手で御歳12歳の中学生が「ナンバー」2005年8月11日号の「天才少女伝説」に登場してて、安藤美姫ちゃんに寺川綾ちゃんといった見目麗しさも天下に知れ渡っている美少女たちに混じって見せる笑顔のあどけなさもさることながら、真っ先に目に飛び込んでくるのはその目にかけられた丸っこい眼鏡。そうなのだ眼鏡っ娘であるところの佳純ちゃんは同じチームに所属していた福原愛選手の後継者とも黙される実力者で、愛ちゃんくらいに大活躍してくれるよーになればその眼鏡姿を満天下にさらして全世界のメガネスキたちのアイドルとして女神としてシンボルとして絶賛を浴びることになりそー。唾つけるなら今だ。つけるっても雑誌のページにキスするのが精一杯だけど。

 んで特集はトップがミキティー安藤美姫さんかと思ったら違って浅田真央ちゃん。ジュニアでの実績はあってもまだシニアには上がったばかりで年齢制限から来年早々のトリノオリンピックにとりあえず出る資格を持っていない選手を、これほどまでに大特集するのは何だろう、6年先を見据えた青田買いってよりは盛り上げてトリノに出てもらおうってゆー「ナンバー」ならではの支援なんだろーか。安藤選手を筆頭に村主章枝選手に荒川静香選手に恩田美栄選手に浅田舞選手とぞろりぞろりと有力選手がいるだけに、一足飛びの代表入りは難しいけどでもその実力と、何より見栄えのあどけなさを見ると是非に世界の舞台でその活躍を見てみたい気がしてならない。

 なのでここでは「銀盤カレイドスコープ」の漫画化が決まりアニメ化も決まった集英社スーパーダッシュ文庫も、今ならまだ唾付けやすい真央ちゃんをピックアップして応援しつつ作品とのタイアップを図ったらどーだろー。いっそお姉ちゃんで芸能界入り希望の舞ちゃんを、実写で桜野タズサに起用して映画化してしまうって手もありだ。でもって真央ちゃんにはタズサの妹のヨーコちゃん役でご出演。文庫本の新カバーは2人がツインで踊る実写の写真に差し替える、と。うんこれイケるでえ。佐藤藍子さんが登場した「タイム・リープ」の評判を超えられるでえ。真央ちゃんにタズサばりの悪口雑言が吐けるかは知らない。

 入学式に新宿西五丁目駅まで赴いて東放学園に入る。「ヨーグルティング」ってガンホー・オンラインエンタテインメントが繰り出す新しいオンラインゲームの発表会なんだけど学園が舞台のゲームってことで学校を舞台にした発表会にしたいって主催者側の熱意が東放学園を動かした模様。生徒さんたちも参加していたよーで地下鉄の駅を地上に出た場所に看板を持った女の子がいて会場にも女の子たちが沢山いて、司会もアナウンス専門学校だかの生徒さんが務めたりしてと、生徒さんたちの全面協力を得た手作り感のあふれる発表会になっていた。何より制服姿の女の子たちを見ても大丈夫な環境で見せて頂いた楽しさが抜群。長く待たせて延々と続く発表だと浮かぶ反発もこれだと浮かばない。その辺も計算していたとしたらガンホーなかなかのやり手です。やり手なんだけど。

 ゲームは学園でぐだぐだと過ごしつつミッションをこなしていくって展開で延々とエンドレスに続くオンラインゲームが多数を占める中ではゲームにエンディングがあるって部分で他よりちょっと異質かも。ただゲームとしては学園での日常がありダンジョンでのバトルがありとごくごく普通で技を繰り出し敵を蹴散らしラスボス妥当を目指す、世によくある内容でそーゆー方面のファンなら抵抗感なくゲームの世界にのめりこめそー。もちよん学園での日常に浸っていても良さそう。そんな選択肢の幅の広さで家庭用ゲームにちょっと飽きた面々の吸収に乗りだして来たら世界は果たしてどんな感じにあってしまうんだろー。

 とはいえ不思議な部分があるのはゲーム故か韓国ならではなのか。キャラクターの武器にパンチ用の手袋とか切り伏せるための剣とかに混じって被って踊ると敵を倒せるスキルってのがあるんだけどその踊りがどことなく奇妙。「そのきゃらくたーはふしぎなおどりをおどった」って文字が下に出ても不思議じゃない。他が剣を振るったり殴ったりしている中で1人、頭の横で掌をひらひらさせる踊りを踊ってるビジュアルの不思議さは見た人じゃないと話からなそーなんで間もなく始まるテストを皆さん、試してみてくださいな。

 それに比べれば手伝いに出ていた東放学園の生徒さんたちのダンスは至極真っ当。4人が出てきて踊る姿を目の前で見てるとそれだけて楽しくなって来る。ローライズのジーンズからのぞくお腹もせくしいでした。周囲でお手伝いしていた制服姿の人では1人いた眼鏡っ娘に注目。それほどすばらしくも最高って顔立ちじゃあないんだけどその眼鏡が1つあるだけで途端に2段3段と関心の度合いが上がってしまい向けるカメラのレンズも1人に集まってしまうところが人間の、心の弱さってやつを現しているってゆーかよーするに単なるメガネスキってゆーか。これだから男って始末に負えない。


【7月27日】 豆腐ちゃんはオープニングにも登場する重要キャラクターだったと判明。ただし後ろ姿だけで顔は見えないからあるいはやっぱり脇役なのか。そんな「かみちゅ!」のオープニングは昨今そこいら辺で大流行している「宇宙戦争」の別の姿を見せてくれた回。猫がスプーンで飯を喰らう姿をまるで不思議がらない父母の下で生ぬるい朝食を摂っていたゆりえ神様のところに猪鹿蝶と目出度い精霊がやって来てはサザエさんのタマよろしく長持ちから飛び出し蓋を持ち上げ腰を振り、ゆりえにお仕事がありますと告げて渡した手紙が何と内閣総理大臣から。テレビを見ると国会の前にUFOが墜落していてそれで呼ばれたんだと分かって早速かけつける。

 んでもって現れたのは見るも怖ろし……くはない火星人の「火星人ちゃん」。閉じこめられて震えている彼女を果たしてゆりえは救い出して無事に火星へと返すことができるのか、って寸法だけど一応は真っ当に機能している日本にいきなり火星人が落っこちてきても誰もそれを驚異的だと大騒ぎはせず淡々としてその技術を奪おうとする展開に、この世界がいったいどんなリアルの基準で動いているのかを考えてみたくなる。まあ神様が人間の格好で存在していることを誰もが認識している世界だから火星人が落ちてきても「あらあら」って感じで咀嚼してしまうのかもしれない。

 まったくの異世界へと引きずり込むなり現代の延長線上にある未来に引っ張り込むアニメは数あるけれど、現代って基準がありながらもそこに現実とはちょっぴり違う一定の了解事項を持ち込んで描くのって、見る側に「そいういう世界なんだ」って了解事項への納得が必要で、その意味で「かみちゅ!」って絵柄やトーンの割には大人向けなんだけど、さすがに火星人が落ちてきましたって物語をメタ世界ならではの設定だと大人の態度でにこやかに受け入れるには心の風呂敷包みが必要そー。「牛歩戦術」「専守防衛」「それは官房長官が……」って政治ネタも敢えてやられると可笑しさと同時にちょっぴりの引きつりも浮かぶしなあ。それでもまあ面白くない訳じゃないところが「かみちゅ!」クオリティー。世界が神様の存在をどう受け入れているかを確認した上で今後繰り広げられる非日常的な日常の機微を新たな気持ちで楽しんでいくことにしよー。海外派神なんてことだけはやってくれるなよたのむから。

 ジャンボ鶴田選手とブルーザー・ブロディ選手を至高にして究極のプロレスラーだと認める全日本プロレス派ではあるけれど、一時期の金曜午後8時台の名古屋テレビを舞台にした日本人選手どーしの抗争にアンドレ・ザ・ジャイアントやらハルク・ホーガンやらタイガー・ジェット・シンやらの暴れっぷりなんかはやっぱり凄かったって印象があったっけ。その80年代初頭から半ばあたりをピークにした新日本プロレスの人気も闘魂三銃士の活躍で90年代に入って続いてはいたもののやがて始まった「k−1」に総合格闘技の人気に押されて希薄化し、今や金曜8時台にテレビで選手たちのバトルを目にする機会は失われ、かろーじて真夜中に30分くらいのダイジェストでもって試合を見るくらいに留まっている。

 人気がなくなったからテレビが放映しなくなったのかテレビが放映しないから人気も失われたのか、前後関係は定かではないけれど今はとにかくテレビなりなんなりで露出の機会を増やすことが、人気回復への何寄りにカンフル剤になることは確か。とはいえテレビはもはやプロレスに魅力を感じていないとすれば別のメディアを利用するしかない、ってことでこのたび新日本プロレスでは携帯電話の「au」を通して試合の映像を全世界のプロレス団体に先駆けて配信することに決めたみたい。流石にリアルタイムでまるまる配信されるってことはなく、フィニッシュブローが決まった辺りを中心的に流して結果を伝えるだけみたい。それでも映像でもって選手の勇姿に触れられる機会があるとないとでは大違いで、その圧倒感に触れてこれはと思い感心を持つよーになれば、試合会場に向かう人も触れるしいずれ始まるだろーネットでの配信を見る人も増えるだろー。

 そんな時代を狙って新日本プロレスでは7月からハイビジョンカメラでもってすべての試合を多面的に撮影してアーカイブ化する作業をずっと進めているとか。そーいえばニューヨーク・ヤンキースなんかが自分たちの試合は自分たちで撮影して自分たちの持つチャンネルで放映するよーなことをしていっけ。地上波のテレビしかウインドーがなかった時代はテレビ局が撮り溜めて自分の都合で放映したりしなかったけど、これだけさまざまなメディアが発達すると自分たちで作った素材を必要に応じて展開していく方式に、スポーツ団体も変わって行かざるを得ないんだろー。新日本だと創立者が持つ権威権力なりテレビ局なんかと間にある柵の整理が大変だろーけど、新しい時代に対応できるスポーツ団体として生まれ変わるためにはここが踏ん張り所。どんな事業を展開していくかに注目。あと新日本に互してコンテンツ力のあるノアあたりはどこと組んで来るのかに興味。

 もっとも人気面で1強他弱の状態にあるプロリーグなんかで、その1強が映像を自前でおさえて自前で収益を上げるよーになるとリーグ全体に配分されない事態も起こりかねないんで悩ましいところ。日本のプロ野球で巨人だけが潤っている状況が長く続いた結果、プロ野球全体に歪みが出てしまったことを考えればそれもうなずける。サッカーだと超絶人気チームながらマンチェスター・ユナイテッドはテレビに関してはプレミアシップ全体の管理に任せてリーグ全体の繁栄につなげようってしていたっけ。マス相手には一括で預けて分配を受け、ミニについては独自に収益確保を狙うよーな感じに、多様化するメディアのそれぞれの特性を踏まえつつ、ケースバイケースで対応していくことになるんだろー。

 もしかすると隠れオシミストだったりするのかもしれないジーコ監督。茶野選手に村井選手とオシム監督下のジェフで台頭してからジュビロに移籍した2選手に加えてジェフのキャプテンの阿部選手も招集した今回の東アジア選手権に向けた日本代表に、さらにジェフの巻誠一郎選手を追加して招集。成田空港から近いからとかいった意見もないわけじゃないけれど、近さだったら鹿島だって同様でそこにはお気に入りの鈴木選手もいる訳で、それをしなかったってことはJリーグで高い得点をあげている選手を素直に呼びたいって考えていたってことで、そのお眼鏡にジェフでもって活躍している巻選手がかなったってことなんだろー。高さもあるし強さも出てきて足下も大丈夫。瞬間の抜けだしが美味い大黒選手にペアで高さの巻選手とかを組み合わせれば、これはなかなかの破壊力が生まれそう。ネーミングも「おおぐろまき」でなかなかだし。だからサイドには出来ればアレックス選手じゃなくって村井選手を置いて欲しいなあ。


【7月26日】 シン・アスカが3つ出てキラ・ヤマトが2つ出てアスラン・ザラも2つ出てルナマリア・ホークが出てメイリン・ホークも出たってのにガチャポンの「ガンダムキャラクターズ2」は何故かラクス・クラインが出ないし偽ラクスことミーア・キャンベルも出やしねえ。あの嫌らしくも滑らかな曲線をした腰の部分がいったいどんな造型になっててそこかた垂れ下がる長いスカートの下がどんな構造になっているかを、確かめたいと思ってマシンのダイヤルを捻り続けているのに出るのは7分の3の確立でしかないはずの男キャラばかりってのは何だろー、男に捻りまくらせて金をかすめ取ろうって営業側の判断か、それとも捻るのは女子と見込んで男のアソートをサービスで多くしておいたからなのか。ともあれ早く見たいぞミーア・キャンベル。明日もチャレンジだ、5回まで。

 えっと2巻目の303ページ以降がSFってことで宜しいか? 新城カズマさんの「サマー/タイム/トラベラー2」(ハヤカワ文庫JA、660円)は空間移動の能力を会得した悠有を使って街を脅かす危機を救おうと立ち上がる少年少女誘拐団のだいかつやくを描いたジュブナイル小説的赴きをそれほど大きく崩すことなく下巻の後半まで話が進んで衒学的な知識の羅列に頭は賢くなるしSFとかタイムトラベルとかの知識にも詳しくなったけどそーした雰囲気は存分に楽しめても手に汗握るよーなスリルとサスペンスを味わったり、世界の構造をひっくり返されるよーな驚きを堪能したりってことなはく、ちょっとしたピンチがあってちょっとしたどんでん返しがあってそしてひとつの大団円へと向かう話にとりあえずホッとさせられる。

 未来へと向けた可能性、って部分を徹頭徹尾貫き通したって意味ではなるほど凄い話に見えないこともないけれど、それを咀嚼するには流れる物語自体が今時の基準で言うところの”世界の危機”からはほど遠いため圧倒的なドラマの中で感動のうちにテーマを浴びせられるってことがなく、読む側に相当の理解と探索を求める話になってて1度や2度の読書ではまだ神髄に追いつけなさそー。またすべてを理解したとしてもそれは浮かび上がるテーマであってSF的な道具立てが理屈はこねられているけれど傍目には単純な瞬間移動。それをまた全体の物語の中からどんな意味をもってこーゆー設定が盛り込まれたかを理解するまでに2読3読が必要そーでこの夏を本当にかかりっきりになってしまいそー。その点で303ページ以降に綴られたこれから30年くらいに起こる、かもしれない事態とか事件に可能性を持ったビジョンが感じられてこれはこれでSFっぽかった。ともかくもどんな評価を持ってSFファンに、そして物語のファンに受け入れられるのかに興味。「ゲイルズバーグ浴衣」はちょっと欲しいぞ。

 とゆー訳でDVDで買って見た「スピードグラファー」のディレクターズカット版はとりたてて激しいエロスがある訳でもバイオレンスが繰り広げられる訳でもなくってこれが放映できないんだったら映画にだって放映できない奴は山ほどあるぜって気になったけどやっぱりアニメってその辺りが厳しいのかなあ、健全で鳴らす「ドラえもん」を放映している局だけに。まあなるほど血しぶきが飛んで首がねじ切られキスした口と口の間に糸が引き学校の先生が生徒の母親に股間を舐められ裸で札束持って逃げ帰るって話は実写でもちょっぴり難しいんでアニメでもなおのことセーブがかかって当然。それをしっかり描き切ったってことでDVD版を買う意義はあるんだろー。但し。

 それが面白さにダイレクトにつながっているかは別な話。なるほどストーリーは面白い。女神様によって発動させられる謎能力。それを突然目覚めさせられてしまった元戦場カメラマンが女神様で女子高生の美少女を伴い繰り広げるアクションってストーリーそれ自体もスピーディーだし秘められた能力が発動するにあたっての理由付けにもいろいろと奥深い設定がありそー。動きについてもアクションシーンは派手に動いて楽しいし、キャラクターについても銀座ひばりを筆頭にぶちキレた奴らばかりで見ていて飽きない。DVDを買おうって決意したのも仁木稔さんのノベライズを読んでそのキャラクター描写に引かれ「SFマガジン」2005年9月号の紹介でこれぞ半裸ってビジュアルを見てどう動くのかを知りたかったから。そんな期待に応えてくれてひばりちゃん、半裸の胸を揺らしスラリとした脚を伸ばして立っては銃を振り回し手を股間へと伸ばして見る者を官能の高みへと上らせる。来年のSF大会では是非にひばりちゃんこコスプレを誰か見せて欲しいなあ。「SFマガジン」公認キャラなんで安心。

 けどところどころに謎な描写があるのも事実で例えばカメラの巻き取りリールの上にストロボが立っていたりするのは何だろー? って思ったり今時のプロのカメラマンでアナログのフィルムカメラを使っている人なんて100人に1人もいないよ、って商売柄感じたり。あと自動車の走る様がむごくって、自動車なんて記号ですよただ動いているよーに見えれば良いんですよって割り切りもない分けじゃないけれど、あれだけ街並みや人物が動く中で自動車が紙芝居よろしくすーっと横に流れるだけで地面をタイヤが蹴って動いているって感じがしない。

 突然の路線変更の場面でも全然タイヤが事件を噛んでる雰囲気がなくただストンと横にズレてしまうその動き、なおかつタイヤがまるで回っていない感じの絵に見入っていた気持ちをちょっと殺がれる。退廃した都市の雰囲気で近い「ウィッチハンター・ロビン」は車も乗り物ももっとしっかり動いていたよなあ。けどまあ2話を続けてみたら物語に引かれてそーした部分があんまり気にもならなくなったんでこれからも気にしないことにしてエロい場面とバイオレンスな描写が続出の物語を毎月のDVDによってゆっくりと堪能していくことにしよー。テレビは実はまだ見たことがないのです。そもそもまだ放映してたっけ?

 それとジャケットのラフィールの可愛らしさに心引かれて「星界の紋章」のDVD−BOXも買ってしまって散財。「SFマガジン」2005年9月号の裏表紙に出ていた「星界の戦旗3」の広告に描かれたラフィールのこれまたすらりと伸びた脚に突き上がったバストの成長ぶりも見目麗しく、これを買うならついでだボックスも買って全シリーズをコンプリートとしゃれ込もうって思ってしまったのが運のつき。久々に5万円を超えるボックスを買ってしまったよ。「紋章」シリーズは全部持っているのになあ。これほどの散財ってのはいつ以来だろー。エヴァのボックスも高かったけど買って袋から出してなかったりして値段は覚えていないんだよなー。まあいいや「戦旗」が出たらまとめて見ようその頃には未来にも結果が見えて来ていそーだし。


【7月25日】 中指ガイドに人差し指と薬指で目は突けと教えるコスプレ美少女の活躍を読みたかったら将吉さんの「ボイルドエッグズ新人賞」受賞作にしてデビュー作の「コスチューム!」はまさにベストチョイス。ほかにもコマンドサンボの技とか男を1発でで悶絶させる護身の技が紹介されてて殺伐とした格闘の世界に読者を誘ってくれます、ってちょっと待て、「コスチューム!」っててそんな話だったっけ? コスプレ写真が必ず心霊写真になってしまういたいけな美少女の話じゃなかったっけ、表紙だって見目麗しいネコミミメイドコスのロリータ少女じゃん。

 いやまあ確かに親譲りのコスプレーヤーで子供の頃から損ばかりしていて小学校5年生の自分、叔父が持ってきたポラロイド写真で撮影されて叔父が腰を抜かしたことから自分が撮られると必ず心霊写真になってしまう異質のレイヤーだと気づいた春崎聖香って女の子が主人公。ある時発見した心霊写真を出さなくする手段を使ってコスプレして夏と冬のフェスティバルに向かい有明の4階とかに立ち始めた彼女に、キモいカメコの青年がまとわりつき始めて幕を開ける物語、なんだけどまとわりつかれれ怯えるだけかと思ったらさにあらず。近寄ってくるその男、楠木柳也を相手に引かずむしろ力と言葉で攻め立てる。

 つまりは千鳥かなめ的とも鷹鳥絢子とも雪姫とも並んで立てる悪口格闘美少女だった訳でその時点で表紙と違うじゃんサギじゃんと思って投げたら負けだ。物語の方はレイヤーの大親友との友情があって断絶があって別離があって、柳也との接触があって開いていた微妙な距離感がだんだんと縮んでいってそれでも最後の一線は越えなくて、そんな恋愛ストーリーの裏側でレイヤーの寂しい自己顕示欲をくすぐる陰謀が蠢きそれらがクライマックスへと至って陰謀が暴かれ、なおかつ柳也の秘密も明かとなって距離が近づいたと思いきや、そこはやっぱり乱暴雑言美少女でなびかず自分を保すっくと立つエンディングへと至って知らず喝采が漏れる。

 オタク系の描写も特に遺漏はなさそうでレイヤーの心理についてはっきりとは知らないけれどキャラクターになり切りたいってコスプレの原初の動機がまずあって、そのうちコスプレすることを目的としてしまって何のためにするのか見えなくなり、迷いそれでも流されてしまい溺れ抜け出せなくなる感じってものがにじみ出して来る。まあそんな解決も決定的な救いではなく単なる自己欺瞞かもしれないけれど、しょせんは装って生きる70余年のかりそめの生。欺瞞も70年間やり抜けば真実になるってことで。

 文体はこなれ会話は楽しく構成も巧みで筋が通って開放感があって楽しめる。デビュー作でこれだけできれば次だって、って期待もかかるけど選んだ滝本竜彦さんも前の受賞者の日向まさみちさんも次が続いてないからなあ。路線ならバリバリと書く三浦しをんさんを真似て下さいさもなくば加藤文さんを。 9月1日にはロフトプラスワンでお披露目イベントで滝本竜彦ともどもご出演の予定で果たしてどんなコスプレ姿で登場するんだろう滝本さんは。

 なんかもう良いって感じ? 絵はそりゃあ綺麗だし動きも素早いけれどでもそれがゲームの面白さとダイレクトにつながるかってゆーと別なんだってことはすでに「プレイステーション2」とかが証明していたりする。使えるパワーを何に使うのか? ってことでそれは決してテクスチャーを緻密にしたり出す人数を増やしたりするってことなんかじゃない。1000人を蹴散らせる? 別に一騎当千を再現できたっていいけれどすでにコーエーの「真・三國無双」なんかで試みられたアイディアをパワフルになったエンジンの上でファンタジー的世界を持ち込みやったからといって即楽しめる、って訳じゃないんだよなあ「N3」。

 マイクロソフトが日本での展開を睨んで行った「Xbox360」の関連発表会で見せられた作品だけど、うじゃうじゃと現れる敵の真ん中でぶんと振り回すとパアッと飛んでいくビジュアルがまるで楽しくない。美しくもない。腕がちぎれ内臓が飛び出し全身から血しぶきをあげならが1人また1人と彼方に飛んでいく、その積み重ねがあってこそ戦う楽しさとそして辛さを知るんだろーけどこれじゃあ人の形をした紙吹雪を巻き上げているのと代わりがなく、見ていても感情が沸き立たない。むしろ冷めて虚ろになっていく。しばらく後で写し出されたコーエーの「真・三國無双」の新作の方がまだ、吹き飛ぶ描写に迫力とそして思想があるよーな気がしたよ。勘違いかもしれないけれど。

 「デッド・オア・アライブ4」。胸が揺れるのはなかなか結構。でも何だあの動きは、途中でフレームから消えているみたい。目が追いついていないだけかもしれないけれど瞬間に消えて現れ戦い倒す動きのどこにも肉と肉とがぶつかりあう重さが見えない。コントローラーを握り押したボタンが動きとつながっていればそれでもまだ一体感を感じられたんだろーけれど、目から入る情報の多さがきっと手から伝わる動きとの一体感を上回って、過去数多ある格闘ゲームとは違った奇妙な味わいを与えてしまうよーな気がしてならない。レースゲームは元がリアルな世界に近づこうとしているものだからまだ良いのかもしれないけれど(実写の実車の乗ってる感覚に近づける)、それでも「セガ・ラリー」とかが持ってた揺らぎがなくなり緻密になってゆとりが失われ、ただ緊張感ばかりを強いるゲームにならないかって心配も浮かぶ。

 銃で敵をうち倒すゲームはリアルさがなるほど恐怖感も呼ぶけど同時に嫌悪感も増幅させる。そして感情を摩耗させる。買う人は買うだろーし楽しい人はそれで楽しいのかもしれないけれど、時代がこれだけ殺伐としている時にガンアクション的なゲームをリアリティたっぷりの内容で出されると、気持ち億劫になってしまってドキドキワクワクとした感じとは反対の、イライラとした感情がむしろ浮かんでしまう。こんなゲームを作っている貴方達は楽しいのか。プレーしている僕たちは嬉しいのか。うーん悩ましい。

 そうはいっても技術は進む。時代も変わる。ポリゴンのカクカクとした格闘ゲームを見てそこにリアルを思い興奮した時代もあった訳で、そーした時代を経て鍛えられた神経は、リアルさの追究も単なる技術の進化と割り切りリアルと混同するようなヤワな神経とはきっと違っているんだろー。そうでも思わないと未来が不安だ。その点で言うなら岡本吉起さんのボードゲームは心が救われる逸品。双六を3Dの街の中で楽しめる、ってのは別にめちゃ新しいアイディアではないけれど、リアル感の増した映像だからこそ街をくぐり抜け突破していく爽快感も味わえるってことで。それにしてもぎこちなかったプレゼンテーション。アドリブが効かず仕込みのギャグが上滑り気味。緊張していたのかなあ岡本さん。


【7月24日】 「虚無回廊」の続きを誰か別のSF作家が書くと言ったとか言わないとか、「日本沈没」の続きを誰か別の作家に書かせることになったとかならないとかいった具合に、作品の続編が前と違う作家の手になるものだったりするケースは割にあったりして田中芳樹さん原作の「KLAN」なんかは最初は自分で次からは別の作家に書かせていたら途中で2回も変わっていたりと何がなんだか分からなくなってしまっているけど、短編を2分割して掲載した上下で作者が違う名前になってるってのは流石に前代未聞かも。

 2005年7月号の「SFマガジン」で「零式」って作品で登場した「左巻キ式ラストリゾート」の海猫沢めろんさん。読み切りなのに続くになってて後編が8月号には載らず9月号に登場して完結と相成ったもののよく見ると書いている人の名前が「中川裕之」になっていた。誰だ? 某お姫様がいっぱいでてきてどんちゃんさわぎアニメのノベライズを書いてるナカガワヒロユキって名前の作家はいるけど、漢字で中川裕之って名前にはとんと聞き覚えがなく、誰なんだと悩み巻末の近況紹介を読んで「ギミックなし。本名で行く」書いてあるのを見て事情を理解する。実に異例のタイミングでの改名に挑んだ理由は不明だけど、例えば本名で出て親バレしても大丈夫になったって感じに事態が変わったんだろー。あのインパクトのある名前を封印してしまうのは勿体ないけど、70過ぎて文豪と呼ばれる頃になっても「めろん先生」ではやっぱりアレだからなあ。

 深夜のハイウェイを高出力のバイクで突っ走る爆裂のイントロから古いレシプロ機で空へと向かうエクソダスが果たせず閉塞感と敗北感に打ちのめされた前編から1カ月のインターバルを置いて始まったリベンジの後編。最新のテクノロジーを超える究極の内燃機関を作ろうと奮闘する姿は鳥人が飛ぶ遠い未来に自動車を作ろうとする男を描いた神林長平さんの「魂の駆動体」にも重なるビジョン。絶望的な状況にも負けず2人の少女が手を取り彼方を目指そうと歯を食いしばる所で起こる奇蹟が歓喜のフィナーレへと向かって前へと進む勇気をくれる。残酷で硬質な物語の描き手だとばかり思っていたけどこーゆー話も書けるのか。それとも「中川裕之」だから描けたのか。ともあれ続く活躍に期待だ。どこで活躍するのかは知らないけれど。

 どーゆー理由かは知らないけれどハヤカワ文庫JAからノベライズが登場した「スピードグラファー 第1巻」は「Jコレクション」で「グアルディア」を出した仁木稔さんがこれまらどーゆー経緯かは知らないけれど担当していて、そんな不思議なカップリングが果たしてどんな効果を醸し出すかと期待しつつ開いて理解。なるほどディレクターズカット版が発売される位に映像的にもエロスとバイオレンスに満ちあふれているアニメーションだけに、ノベライズするって時にいわゆるライトノベルのレーベルでは描写が過激過ぎて難しかったのかもしれない。かといって完全アダルトのレーベルだと出しても一般の目には留まらない。その辺でどちらにも寄っていない、かといって一般文庫でもないJAは最適のパッケージングだったかもしれない。

 実はアニメをほとど見ていないんでストーリーやキャラクターがどこまで映像をリアルに再現しているかは不明。ただ映像をほとんど知らなくっても平和に膿んだ島国で苛立ちながらも流されていた戦場カメラマンが、ふとしたきっかけてその内奥に眠る情念をカメラのシャッターを切ることによって爆発させる力を得てしまってさまざまな事件に巻き込まれていく様が、スピーディーな展開とハードボイルドな文章によって綴られ描かれる世界は理解可能。それらがいったいどんな絵でもって描かれているのかって興味もかきたてられる。なるほどDVDの宣伝って意味でも存分に意義を発揮しているノベライズ。アニメ放映後に出してキャラクター商品的に楽しませるノベライズの多い中でこれは珍しい。けど正しい。ちなみに「SFマガジン」2005年9月号に絵でもってキャラクターを照会中。銀座ひばりってこーゆースタイルだったのか。なるほどなおさら動くところを見てみたくなってきた。

 せっかくのエロ系ライトノベルレーベルなんだからあともうちょっとだけ絡みの描写を濃厚にしてくれても良かったかも。とはいえ塩梅としてまずまずの配合ぶりな気もした本田透さん初の書き下ろし小説「キラ×キラ」(二見ブルーベリー)は、女性ばかりの学校にやって来た男性3人が女性たちの罠にはまって貞操を奪われ学校から放逐される危機にどう立ち向かうのかって「グリーン・グリーン」みたいだけどちょと違う設定もなかなかに絶妙ならロリっ娘に眼鏡っ娘にハーフのナースにお嬢様等々のキャラクター配置もなかなかに巧妙。なにより語り口がなめらかでなおかつ構成も主人公の少年とツンケンしたお嬢様との過去の経緯って筋が1本通ってて、そこへと帰結する流れがスムーズで読んでてひっかかりを覚えない。絡む錦蛇兎呂って少女にも最高の役割が与えられててひと安心。とんぷうさんの表情も豊かなら肉感もたっぷりのイラストとも相まってライトに楽しく明るいエロスの世界を堪能させてくれます。マジでアニメ化してもいいかもね。でも地上派じゃあ無理だろーけど。


【7月23日】 午前7時には目覚めてかけつける「幕張メッセ」は小雨が降る中でもそれなりな行列でさすがは「東京キャラクターショー」、いろいろあれこれアニメ関連のグッズが出てくるイベントとしてすっかり夏の恒例行事と化している感じ。これに行かなきゃ買えないグッズってのはもちろんあるけれど、限定グッズを手に入れてだからどうなんだ? って最近思えるようになって例えば「コミケ」の企業ブースなんかに行っても行列を梯子するより場の雰囲気を楽しんでハッピー派になり下がっている身としては、幾つになっても衰えない彼らの物欲にはとにかく感嘆させられる。それともやっぱりオークションに流して設けるって人たち? その割には並ぶ熱意が半端じゃないんだよなー。日本にもまだまだ熱いやつらがいるってことと理解しておこー。

 開場してなだれ込む行列を今年はちゃんと脇によけてながめるえらい人と話しつつ各ブースを転戦。気持ちとしてはコナミの「極上生徒会」のブースに並んで、増田ジゴロウなき今を代表する毒舌キャラクター「プッチャン」の等身大人形ってやつを手に入れたかったけど、それをやってしまうと外に小雨混じりの中を始発でやって来た人に申し訳ないと思い取材は取材の人らしく、「プッチャン」を手に持ちチラシを配るコンパニオンを写真に収めるだけにとどめる。「ネギま!」関連を買い求める人たちでとてつもない行列が出来た脇で、同じコナミブースながら「極上」関連は割に空いていたのは寂しい限り。そんな中で何故か「プッチャン」マペットに関しては午前中で本日分が完売。決してメジャーではない深夜アニメの見た目もそれほどではないキャラグッズが、それなりの値段なのに真っ先になくなるこの現象をどう見るべきか、考えるとこれからのキャラクター作りのひとつの指針が見えて来るかなそれとも来ないかな。

 同様のことは「創聖のアクエリオン」に関しても言えそーで、メディアファクトリーのブースで行われていた上映会に群がっている女の子たちの多さにこれはあるいは「機動戦士ガンダムSEED」や「鋼の錬金術師」が掘り当てた鉱脈を引き継ぐ可能性なんかもあるいはあるのかも、って想像もうかぶ。なにしろこちらも深夜1時の放映とゆー、子どもには決して優しくはない時間帯で内容もどちらかといえば莫迦丸出し。ギャグなのかマジなのか分からないおかしさに、長のアニメファンが半ば自虐的に笑い楽しむ作品って印象が強くあったけど、そーした楽しみ方ももちろんしつつもキャラクターたちが織り成す怪しくも美しい世界にハマり、想像をあれこれかきたてられる人も大勢いるってことみたい。もちろん狙ってはいたんだろーけどそれをあらかさまに出してなかったところに想像を入れ込む余地があったってことなのか。「合体」なんて不動GEN直筆(?)の文字が書かれたオフィシャル同人誌をうら若い乙女が買っていくだから。ともあれこれからの展開と広がり具合に注目。

 ニッポン放送のブースでかじりつきでCD−Rを焼き続ける吉田尚記アナウンサーを通りすがりに見つつブロッコリーのブースで木谷高明会長の顔を拝みつつ、ネットゲーム関係が集まるブースでメイドさんとか正真正銘に半裸と断言できる肌もあらわな美少女たちを愛でつつメディアファクトリーのブースで「奥様は魔法少女」の抱き枕に抱きつきたい気持ちをおさえつつ2時間ばかり見物してから退散。幕張本郷駅のそばにあるアウトレットモールでナイキが出し列「ジャパン」とかかれた青いTシャツを買ってアディダスが幅を利かす場内で冷やかしてやろーと思いつつ向かったのは西が丘。女子サッカーの日本代表と豪州代表の試合はちょっと前のニュージーランド戦よりも多目の人が集まった感じで衰えない女子サッカー人気を喜ぶ。

巨大な敵を討てよ討てない潰されるぅ!  思えばあれは2003年? 「ワールドカップ」への渡米を前にして行われた壮行試合で同じカードが組まれた仙台スタジアムに駆け付けたサポーターの数はせいぜい1000人って人数だったからなあ。今ははるか彼方のJビレッジにだってLリーグを見に3000人とか来るって時代だとかで、それもこれも選手たちの頑張りがあってこそ。どこぞの頑張らない、頑張れない選手たちを横目に監督とか元監督とか終身名誉監督ばかりが話題にのぼるスポーツの人気が凋落するのも分かるなあ。

 んでもって試合はもしかするってゆーかもしかしないでも同じアジアサッカー連盟に入ることになるオーストラリアを相手にここでどれだけ戦えるかってことが将来の五輪とか女子ワールドカップ出場への大きな意味を持って来そーなだけに見る前から緊張を覚えたけれど、選手たちもやっぱり緊張したのかそれとも相手の大きさに戸惑ったのか、迫る怒涛の攻撃に押され引いてしまって得点を奪われ続いて抜かれてしまたっところを倒してPK戦を献上。2点をリードされてちょいヤバい雰囲気も漂ったけれどそこはこの2年余りを経て大きく成長していた「なでしこジャパン」、すばやい攻撃から前半で3点をいずれも流れの中から返してリードし、後半にはわれらが酒井與恵選手がこぼれたセカンドをミドルで叩き込んで1点を追加して4点を奪い、そのまま逃げ切って勝利をものにした。

 チャイニーズタイペイは準備不足だったしニュージーランドは若手が中心だたけど、今回の豪州は見るほどに背も大きければボール裁きも巧みな選手ばかり。フィジカルも圧倒的だったけどそんな選手たちを相手に2点をリードしても諦めず、ひるまずすばやいパス回しからスピードでもって切り込み得点を奪う日本女子代表のサッカーを見るにつけ、これを男子でもやってくれたらきっと見た目に美しく且つ内容も伴った、日本らしいサッカーになってファンも退屈じゃなく堪能を覚える試合が出来るじゃないかって、訪れて女子の試合を始めて目の当たりにした日本代表ファンもきっと思ったんじゃなかろーか。

高い壁はそのまま”アジア”の壁となるのか?  1人の攻撃に3人が寄せてボールを奪ったりと、チェックの無茶苦茶速い豪州女子のプレッシャーを受けてもボールを最終ラインまで戻して再ビルドアップって、フル代表で見慣れ見すぎて見飽きた展開がまるでないんだよあー。いやすごい。でもってすばらしい。豪州だってこれが実力ってわけではなくって潰し合えば同点引き分けの試合になった可能性もあるけれど、少なくとも良さを出してなおかつ力も対等だってことが確認できた。続く東アジア選手権で北朝鮮と韓国と中国を相手に良さが発揮されれば、2007年くらいの女子ワールドカップもその次の北京五輪も、出場を手にして女子サッカーへの関心を増すことだって可能だろー。ってことで8月から始まる東アジア大会には女子に注目。男子は阿部勇樹選手が出るかだけに注目。

 試合中に何かめまいがするなーと思い見渡すと周囲もゆらゆら。それも結構な揺れ具合にこれは相当大きな地震が来たと西が丘からネットでチェックしたら震度5弱とかってあんまり体験したことのない震度だったよーで、千葉県の北西部だかどこかだかが震源の自身だけに部屋がひどいことになっていなければと願いつつ電車で池袋へと向かおうとしたらJRも営団地下鉄丸の内線も止まってた。都営地下鉄が平気で動いているのにどーして“国鉄”とか”営団“といったお上の息のかかっていた交通機関が1番復旧を遅れさせているのかが謎だったけど、決して”親方日の丸“なんかじゃなくってカバーする範囲が広い分、問題がないかを調べるのに時間がかかって結果、利用者へのホスピタリティに遺漏が出てしまったんだと理解する。とはいえやっぱり復旧遅過ぎ。猛省を願いたい。次に同じ状況に見舞われるのも嫌だけど。

 池袋の「ジュンク堂」で午後7時から始まっていた大森望さんと稲葉振一郎さんのトークショーに遅れて到着したら大森さんと山岸真さんがしゃべっててそーか稲葉さんとは山岸さんのペンネームだったのか、とは思わずやっぱりこれは地震で到着が遅れているんだろーと納得する。結局は予定の時間をほとんど使い終わった時に電車も間に合い登場した稲葉さんはSFファンダムに属さずSFファン活動もまるでなかったにもかかわらず、SFはいっぱい呼んできていることがわかって世界にはさまざまな才能があるもんだと嘆息。しゃべる言葉も理路整然として問題点への指摘も明快、批判も明確でそーした人材を育成しそこなって来た評論界において得がたいキャラクターかもしれない。

 けど稲葉さんによると「ナウシカ解読」を書いてもオタクとかアニメな方面から仕事の依頼はなかったとか。長谷川裕一さんをテーマに「オタクの遺伝子」を書いても状況はそんなに変わってないよーで、オタクの寄った分野で筆一本で食べていく難しさって奴を知ってなかなか勉強になる。それにしても朝からキャラクターのイベントに行ってコスプレとか見て午後は女子サッカーの試合を見物、夜にはSFの偉い人たちの話に耳を傾けるってゆー何ともバラバラな1日が普通の人には理解不能ってゆーかいかにも僕らしいってゆーか。これにあとは美術館巡りとかが加われば趣味の網羅を1日でやってしまったことになる。デート? 家族サービス? そんな人波の快楽を忘れたればこその趣味に生きる人生。たとえフィギュアと本に埋もれて逝ってもそれはそれでらしい人生だったかも、って帰宅して見てあれだけの揺れでまるで崩れてない本の山フィギュアの山。千葉はそんなに揺れなかったのかなあ。それとも崩れるくらいに物を持ってない僕がまだまだ温いのかなあ。


【7月22日】 そうか決断したか中村俊輔選手。長く続けたイタリアでのサッカー選手を辞めて移籍しラリー・バードにビル・ラッセルが伝説を作ったチームに入って、日本人では田臥勇太選手に続いて2人目のNBAプレーヤーとして、1986年にラリー・バードが引っ張り成し遂げていらいの優勝を狙う覚悟を決めたってことなんだろー。田臥選手よりは身長はあるけどNBAプレーヤーとしては決して高い身長ではなくまた経験もまるでないだけに、入団してすぐに活躍できるかは微妙だけどそこは持ち前のアスリートとしての才能でもって活躍してくれると信じよう。おめでとうボストン・セルティックス入り。

 違うって。チームカラーはなるほど緑に白だけど中村選手が行くのは「セルティック」であって都市もアメリカのボストンではなくスコットランドのグラスゴー。レンジャーズと並んでスコットランドリーグを引っ張るグラスゴー・セルティックへと実に7億円とかの移籍金でもって移るみたいで毎年のよーに残留争いに苦しむチームでひいこらやるよりも、余裕で優勝を狙いチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙えるチームでその持ち前の多彩なパスを、見せて調子を上げて日本が臨む2006年のワールドカップ2005独大会で大活躍をしてもらいたいもの。その活躍が凄かったらセリエAの上位とか、プレミアシップの上位とかにだってすぐに移籍もできるから。

 とはいえ問題は俊輔選手に緑と白が似合うかってことでひょろりとした体に横縞の緑と白はちょっと間が抜けて移りそう。それより問題はスコットランドリーグが日本で見られるかってことでまたぞろ日本のテレビ局が行って権利を買おうとあれこれ、画策しているんじゃなかろーか。セルティックとレンジャーズの試合以外も見せられるのはたまらない? それもそれで面白い気もしないでもない。それともJリーグにも至らない感じなのかなあ。何せ日本は代表チームのランキングが13位。あのカルチョの帝国イタリアすら上回るってことでスコットランドリーグがJリーグより上とは思えないしなあ。いやまてしかし日本がイタリアより上ってことは、俊輔選手はトッティよりも上ってことで鈴木隆行選手はヴィエリ選手よりも上ってことで宮本恒靖選手はマルディーニ選手よりも上ってことで小笠原満男選手がガットゥーゾ選手よりも上ってことなのか。ありえねえ。

 サンシャインシティで明日から始まる「ウルトラマンフェスティバル2005」のプレスレビューを見物。入るなりいきなりツインテールとグドンが戦っている場面が再現されてて伝統的な怪獣ではなく特徴的な怪獣を並べた配置に企画者の通ぶりを伺い知る。最初の「怪獣研究所」ってコーナーはそんなツインテールのほかにも歴代バルタン星人が並んでいたりジャミラにクール星人にヴィラ星人にギエロン星獣にメトロン星人にベムスターといった、著名有名な怪獣たちの立像がずらりとそれもリアルな造型で並んでいて、かつてテレビで子供の頃にそれらの怪獣たちを見て震えた今のお父さんたちの世代には、涙なくしては見られないイベントかもしれない。ベムスター強かったよなあ。ドリムーンより。比べるな。

 超絶巨大なウルトラマンたちの像が並ぶコーナーは鎌倉大仏がウルトラマンになったよーな感じで見上げる迫力に感涙。それより面白かったのはぐるりとウルトラマンの回りを回る列車で見たところ龍の形をしていてよくよく見るとウルトラセブンに出てきたナースの形をしていた。ナースに乗って場内を回れば気分はアニメ「日本昔話」のオープニングの坊やって感じ? そびえ立つウルトラマンマックスの立像なんかもあってウルトラマンに囲まれた生活って奴を体験できる。それってとっても安心できそう。泥棒が入ったってウルトラマンが相手では勝てないから。でも1人3分をしのぎきれば勝てる? かも。マックスに活動限界があるかは知らないけれど。

 最高だったのが500人くらい入るホールで見るショー。ダダの子供の拗ねた思いをバルタン星人が利用し怪獣を生み出させ、暴れ回されるって展開でそこにウルトラマンたちが絡んで壮絶なバトルアクションを繰り広げる。とにかく激しいアクションでウルトラマンたちの手の指先から汗がしたたりおちるくらい。ジャンプありキックあり側転ありと見た目も迫力たっぷりなだけに見るなら出来るだけ前で見た方が良さそう。あと大人の人はステージに向かって右側で見るのが良いかも。案内役で出てくる制服姿の女性が部隊のそっち側でいろんなポーズをとってくれるから。スリムで可愛くって強そうな女性。お近づきになりたいけれどなるとバルタン星人を相手にぶっ放す銃から弾丸が飛んでくるからご注意。

 池袋ってことで「ゲーマーズ」ではMF文庫Jから出た榊一郎さんの「イコノクラスト第3巻」を購入。ちょっと絵柄が違うなあOKAMAさんもタッチを変えたのかなあと訝って見たらまるで違う人だった。kyoって人で描く絵は美麗で表紙はペルティアちゃんのヒップが超絶に美しいんだけど、OKAMAさんの美麗なんだけどどこかグロテスクなニュアンスもある絵だからこそ、神を相手に戦う人間の驕慢さなり神を相手にひるまないイコノクラストの凶悪さが表現できてたってこともあるんで、後を継ぐkyoさんがそーした物語の持つドロドロをした空気を、どこまで消化できるかにとりあえず興味。

 中のイラストでまるでイコノクラストを描かないのはタッチが違い過ぎると避けたのか、それとも美少女の絵じゃないと売れないって編集部がそうさせたのか。後者だったらちょっと残念。美少女なんてありふれたものより破天荒に凄まじいロボットの姿が見たいって人、それなりにあったと思うから。次巻に期待しよー。それにしてもやっぱり気になるOKAMAさんの去就。アニメ関係の仕事が増えまくっていただけにそっちに引っ張られたってことなのかなあ。そっちはそっちで嬉しいけれど、でもやっぱりイコノクラストをラストまで仕上げて欲しかったなあ。吉村夜さんの「魔魚戦記」も続編でイラストが代わって気分が棚上げされた気になったもんなあ。池袋では「アニメイト」にも寄って出たばかりの将吉さん「コスチューム」を買おうとしたらレジにすごい行列が出来ていたんで断念。ポストカードはつかないけれど家の近所で買おうってことで近所のときわ書房船橋本店でサイン入りを購入。でっかいサインにウルトラ警備隊みたいな星印。大物の予感。


【7月21日】 をを「おねがいマイメロディ」のDVDが出ておるのかおまけに品切れ続出なのかと漏れ伝え聞いて秋葉原へと駆け付け「石丸ソフトワン」へと赴き発売されてた「創世のアクエリオン」にも「交響詩篇アクエリオン」にも目もくれず、子供向けアニメの棚へと走って残り数個だった初回限定版を確保し一安心。レジへと持っていったら案の定「在庫は店頭のみ」と聞かされ相当なペースで出ているのか、それとも元より需要が少ないかもしれないと入荷を制限していたのか、分からないけどともあれ栄えある第1巻を確保できたことに胸をなで下ろす。ここで出遅れると箱付き第1巻を買い逃した挙げ句に全巻を見送った過去のアニメと同様になりかねないところだった。こーゆー心理ってあるよね。

 それにしても安い。4話収録100分で税込み2940円なんて2話収録1980円とかよりも安い。OVAでもないのに2話6000円とか平気であったりする昨今、良心的といえば言えるけどでも2話6000円の場合はもとからテレビ放映でスポンサーがたくさんある訳じゃなくってどちらかと言えばDVDの宣伝代わりにお金を払って流していたりする感じもあったりするし、動きや絵柄のクオリティだってお金がかけられてるなって感じもあるし何より万人受けしそうもない内容が最初っから市場をある程度制約していたりする訳だから、スポンサーもたくさんあって制作費もそれなりな上に中身は超ハイテクって訳でもなく、且つ子供層に売れそうなアニメを同列で考えてはいけないんだろー。だったら絵柄的には「マイメロ」クオリティーな「極上生徒会」のDVD価格はどーなんだ? とは聞かない。

 とはいえたとえ4話で2940円だったからといってごくごく普通の子供向けアニメが秋葉原で品薄になるくらいに売れるとは限らないのがこの世界。つまりはそれだけ作品的に見るべきものがあったってことで評判を聞いてHDDに録画している層すらも購入に向かわせるだけの内容が、値段とも相まって大勢の心を釘付けにしたってことだろー。その内容が本来の購買層であるべき子供にどれだけアピールできているかは知らないけれど。

 ともかくも例え同列ではないにしてもこれで値段に対する意識がぐっと植え付けられてしまったことは確かで、そんな環境でアニメのDVDを出すところにはHDDに録画しRに焼いて終わりになって来ている層を再びパッケージへと戻らせるだけの(そーしないと回収のスキームが崩壊しちゃう現状にも課題があるけど)何かをパッケージ作りなり、作品づくりなり価格戦略において欲しいところ。テレビじゃできない面白さって奴をそこで見せつけてくださいな、ってことはやっぱりパンチラ? 「極上生徒会」の面々にパンチラされてもなあ。裸でだってちょっとなあ。

 大オーナーの命脈と半ばひきかえにオープンした「東京プリンスホテル」の新しいタワーへと赴き「プレイステーションアワード2005」を見物。芝公園の裏に1本だけにょっきりと立つホテル棟の細さにこれのどこが豪華を目指して作ったホテルなんだろーかと首を傾げてエレベーターで地下に下りたらそこに巨大な部屋が出現した、って感じはどこか兵馬俑的。地下の2階に「新高輪プリンスホテル」の巨大な部屋には及ばないまでもそれなりの大きさがあって天井の高さも備えたボールルームがあるとは外から見ただけでは分からなかったよ。

 けどなあ、それって豪華? 例え絢爛たる部屋であっても地下じゃあ 何かあんまり有り難くない。増上寺の脇の路地を奥まった所にある車寄せに到着してエスカレーターで地下へと降りて入る部屋のどこに非日常的なホテル的ゴージャスさを感じれば良いんだろう? 表から入ればなおのこと、「ボールルーム」にたどり着くまでには結構な距離を歩かされる。江戸川橋にある「フォーシーズンズホテル」だって大きな部屋に行くにはエスカレーターかエレベーターで降りなくっちゃいけないけれど車寄せは庭園の中にあるし降りていく途中の調度も内装もちょっぴり豪華。そーした”気分”の部分の演出で、「東京プリンスホテル パークタワー」にはちょっぴり無理があるよーな気がしないでもない。しょせんは”箱”であって目的に沿えればオッケーって高度成長的バブル的思想の元にあーした地下大迷宮的しつらえになっているのかなあ。だからこそ尽きてしまったのかなあ大オーナーの命脈も。

   朗読劇じゃないんだからもーちょっとモノローグは遠慮して欲しいなあと最近の「ハチミツとクローバー」に思う夜更け。それで合間に森田先輩のよーな破天荒キャラによる爆破粉砕があれば起伏もついて楽しめるんだけど延々と真山のひきずる過去への思いが垂れ流され、そこに真山の事務所の先輩のナンパ師的ちょっかいが絡んで来る展開だと見ていて次が容易に予想できてしまうし、絵としても見ていて楽しさがないんで気持ちが画面から離れていってしまう。

 波乱があってそれがストン、といった具合にスネオヘアーの「ワルツ」のイントロで切られ次への興味へとつなげられてた前のエンディングの時はまだしも救いがあったけど、新しいエンディングだとぐだぐだ感がそのまま引きずられていって「来週も見るぞ!」って気持ちにさせられない。これが真山って作品でも最弱キャラのモノローグだからこそのぐだぐだ感なのか、それとも起伏を出せないお話作りの方に問題があるのかは判断に迷うところではあるけれど、似たよーに弱いキャラでも竹本が田舎へと返って義父的な人に会い病気の母親に会った回は聞いていても見ていてもなかなかに切なかったりしたんで、真山であってもやりよーによっては画面に目を釘付けにできるお話を作って作れないことはなさそー。折り返し点を回ってラストスパートを頑張って欲しいもの。その成果がフジテレビにこれからも深夜アニメを作らせるかどーかの分かれ目になるんだから。


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