縮刷版2002年2月下旬号


【2月28日】 朝の連続ドラマ「まんてん」に出演するからって理由以上に、その宇宙ライクでロケットライクな役柄で、宇宙とかロケットとかに指向性・親和性を持つ方々の一気に注目を集めて、そっち方面で一気にブレイクしそーな印象を、勝手に抱いたんだけどさてはてどこまで盛り上がるものなんだろーか宮地真緒さん。どーゆー理由かは分からないけど、何故か既に手元にあった、「宮地真緒ファースト写真集 はじめまして 16歳の夏」(ソニー・マガジンズ、2500円)に所収の水着姿なんぞを見る限り、胸なんて全然16歳とかに見えないくらいにモリモリしているし、下半身のお尻もその前も、ムンワリと張り出してなかなかに弾力性に富んでいそーで、思わず顔を埋め……たいのは山々だけどそれはそれとして、ストイシズムに溢れた宇宙とか科学とかロケットの世界とはちょい、外れていそーな気もするだけに、一体どーゆー具合に宇宙的な雰囲気の美少女へと、NHKが演出していくんだろーか興味深い。眼鏡とかかけさせるのかな。

 サイズで言うなら身長166センチとなかなかで、上から87、59、85とこちらは超ナイス。血液型AB型で特技はピアノとダンスとのこと。顔立ちで言うならこれまた何故か既に我が家には存在していたセカンド写真集「アオイトキ 宮地真緒」(ワニブックス、2600円)なんかを眺める限り、向井千秋さんのよーな知性が前面へと突出しまくった感じとはちょい違って、どちらかといえば南方系な野生味にあふれた眼差しに、中から前歯が張り出してちらちらと見える厚ぼったい唇だったりして、ロケットでファーストコンタクトでプラテネスな人たちの、果たして趣味に合うのかリサーチをかけてみたくなる。

 およそロケット系じゃない我が家に、さらに加えて「週刊ヤングジャンプ特別編集ムック 三津谷葉子+宮地真緒 市場最強YJ限定ユニット ミックスジュース」(集英社、980円)まで既にあったりする辺りからも、知性を好むロケット系な方々の趣味にやっぱり合わない可能性があるけれど、「ヤンジャン」ムックの裏表紙のキャリアスーツに眼鏡姿の宮地真緒さんなんかを見る、知的になめまかしいかったりするんであるいは、眼鏡っ娘スタイルでもって朝のお茶の間に現れて、眼鏡っ娘萌え率が高いと言われている宇宙系ロケット系SF系な方々のハートをむんずと、鷲掴みにしてしまうのかもしれない。さてはてどんなスタイルで登場するのか。スタートまであと半年、ああ待ち遠しい。

やっぱり大きな人でした、2メートルはあった、かな?  すでにして確か2000万人が見て、300億円とか売り上げて、「ベルリン映画祭」ではジャックニクラウス賞こと金熊賞まで獲得して、今や世界のハヤオミヤザキとなった宮崎駿監督の「線と千尋の神隠し」の前にはいかなるアニメーション作品も、印象として霞んでしまうのは当然といえば当然なんだろーけれど、それだけの存在感を持つ作品の向こうを張って、同じだけの存在感を誇示したからこそ今敏さんが名作傑作代表作の「PERFECT BLUE」に続いて監督した長編アニメーション作品「千年女優」が、未だ国内で関係者以外は誰も見たことがないも関わらず、「第5回文化庁メディア芸術祭」のアニメーション部門で「千と千尋の神隠し」と並んで、過去の例から言えば異例の同時「大賞」受賞になったんだろー。

 表彰式の講評でこそ「『千と千尋の神隠し』がある年は他の作品がかわいそう」だなんて言われて方をされて、何だかもののついでみたいな授賞っぽいニュアンスも感じられて首をちょい、ひねったけれど、表彰式の後で挨拶に立った今敏監督の喜びの言葉とかを聞くにつけ、かの宮崎作品との同時授賞はむしろやっぱり誇るべき事柄で、むしろ未だ公開されていない作品ながらも「千と千尋」に匹敵するポテンシャルを秘めた作品なんだってことが、お役所のお墨付きまで付けて満天下にアピールされた、素晴らしい機会だったのかもって思えて来た。河合隼雄さんから賞状が手渡された、ってのもあるいは良かったのかな、「昔話と日本人の心」とか名著の多い人だけに、職種によらず年齢に頼らずファンとか多そうだし、河合さん。

 それにしても、それほどまでの作品であるにも関わらず、完成から1年が経ってよーやく公開かと思ったのも束の間、どーやら年の後半へとずれ込みそーな感じがあって、どーでも良い作品が自社作品だからってんで全国ロードショーされては2週間とかて打ち切られたりする一方で、素晴らしい作品が公開される機会を得られず闇へと埋もれてしまう日本の興行システムの謎に、ちょっぴり暗澹たる思いがする。作品にお墨付きは与えられても文化庁、こと興行となると産業として映画業界を所管している訳じゃないんでどーしよーもないのがもどかしいやら腹立たしいやら。このへんのチグハグさを解消してこそ芸術が産業になり産業が芸術になって栄え発展してくんだけど、縦割りな日本じゃーやっぱり難しいのかなー。文化庁の表彰にも総務省の「AMD Award」も確か経済産業省の「デジタルコンテンツグランプリ」にも、審査だかで名前を出してた東大の浜野保樹さんにその辺り、各省にちゃんと訴えてもらって横断的に盛り上げていくよーな仕組みを作ってもらいたいんだけど。お願いします浜野さん、って聞いてなんかいないだろーけど、こんな所で吠えてたって。

 クリエーターの人はお上とか嫌いで、お上が下賜するよーなニュアンスの賞なんてもらってあんまり有り難がらないもんだ、なんて半ばクリエーター神話的色眼鏡で見がちなクリエーター讃美人間だったりするけれど、今さんの受賞後の挨拶での賞を受けたことへの感謝の言葉とか、特別賞を授賞した中裕司さんの表彰状をもらった時の実に嬉しそうな表情とかを見るにつけ、お上だろーと金色の熊だろーとやっぱり何かによって評価されることは素直に喜ぶのが、物作りを行っている人にとって正しい態度なのかもしれないなー、なんてことを考える。

 マンガ部門を「F氏的日常」で授賞した福山庸治さんなんて、「競馬で万馬券が当たったみたいで嬉しい。若いクリエーターの希望の星となるよう頑張りたい」って本当に嬉しそうに話してて、挨拶を聞くと本にしたくて営業をかけたけどどこも乗り気じゃなく、それでも河出書房新社がよーやく単行本にしてくれた作品だけに、思いもひとしおだったみたい。ただでさえ移り変わりの激しい流行が、今はよりメジャーなものへと一極集中する傾向になっているだけに、その埒外で仕事をする人たちにとって、単純な市場ではないモノサシで図られ、違う光源からのスポットを当てられる機会はやっぱり、貴重だし大切なものだってことなんだろー。ともあれ皆さんおめでとう御座いました。3月2日は今敏さんらが出るパネルがあって、「千年女優」の上映もあるみたいなんで行けたら行きたいけど、でも混みそう。ここは公開まで、首を長くして待つことにするかな。


【2月27日】 仕事で秋葉原。時間があったんで家電屋さんとか回って、あと1カ月とちょっと先にいよいよ放送の迫った「NHK青春アドベンチャー」でドラマ化される滝本竜彦さん「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」を録音するために多分必要になる、ラジオカセットの値段なんかを見物する。昔ながらの磁気テープ対応なら安いと5000円くらいからありそーだけど、MD付きは1万円を越えてるのばっかりで、世の中がハードディスクレコーディングだとか言ってる割にはあんまりその辺では価格破壊が起こってないことに気付く。それともICとかに行きすぎちゃったんで、需要がなくなって量産効果とか出なくなってるとか。うーんちょっと不明。

 個人的にはビクターが発売している、背中に背負えて4つも付いてるスピーカーをガン鳴らせるCDラジカセに激しく魅力を感じて、こいつを背負って例えばゴールデンウィークの「SFセミナー」とか、夏の「日本SF大会」へと出向いては「ギャラクシーエンジェル」のテレビ版のオープニング(名曲っ!)とか流して、「後について唄おうぜ!」って周囲に呼びかけたり、出版社関係のパーティーとかに行って「デ・ジ・キャラット」の「PARTY NIGHT」を流しながら踊りまくりたいところなんだけど、とてつもなく迷惑になりそーなんでいつか有名になってイベントのパネルに登壇して喋るくらいには偉くなったり、今はまだ招待すらされない出版関係のパーティーに例えば受賞者として来て下さいとお願いされるくらいになったら、その後に一切のお呼びがかからなくなることを覚悟の上でやってやろー。その時は皆さん一緒に唄って踊って下さいな、マンモスマイルとか。

 秋葉原では「Necca」って所が運営しているインターネット房を初めて見物、っても別に流行りのオンラインゲームをプレイして、昼間の暇な時間をマンガ喫茶代わりにそこで潰そうってしわ訳じゃなくって(会社にいたくなかったのは本当だけど)、そこで開くに相応しいオンラインゲームの新作の発表会があったから。到着すると下のゲームセンターから一転して静かな空間に、それぞれがパーテションで区切られた机が置かれて数人のお客さんらしき人たちが、画面に向かって黙々と何かしている姿が見えて、同じゲームでも随分と雰囲気が変わるもんだと意外に思う。とにかく椅子が良くって背中のもたれる部分が左右に分割されていて、背骨を挟んで体にフィットするよーになっていて、座っていると心地よさに目も微睡んで来る、って眠っちゃーゲームが出来ないから本当はいけないんだけど。食事もとれる場所がすぐそばにあっていたれりつくせりで、これだったら下らなさ大爆発な平目野郎どものお神輿担ぎ(抽象的)から逃げて、マジで1日しけ込んでいたいねー。

 発表されたのは元ジャレコなパシフィック・センチュリー・サイバー・ワークスとかいう香港資本の会社の子会社が作ったドッグファイトゲームの最新版。第二次世界大戦で活躍した軍用機が実に何と80機も用意されていて、プレーヤーは「メッサーシュミット」でも「グラマン」でも「ゼロ戦」でも好きなのを選んで空戦バトルに参加できるみたい。実際にプレーするとフィールドこそ野原で上は空くらいの簡単なものだけど、飛ぶ戦闘機の感じが実に本物っぽくって、オンラインゲームってここまで進化していたのかと感心する。ジョイスティックの操作をちょいミスしただけて地平線が垂直になってひっくり返って、気が付くと地面が迫ってたりして、慌ててスティックを戻してバランスを取って立て直してってな感じで、慣れないとちょい大変だけどそこはゲームだけあって失速したりバランスを失ったりってことがないよー細工も出来るみたい。シビアなフライトシミュレーターよりははるかに優しく大空を舞い敵戦闘機に向かって機銃をぶっ放す快感を味わえる。

 飛んでるだけでも心地良いのは多分人間の空を飛びたい願望を満たしてくれいてるからで、入ってみたは良いもののステータスは低く仲間は見つからず居場所の無さに胸痛む、オンラインRPGなんかよりもオンラインゲーム初心者的には楽しめそーな気もしたけれど、聞くと戦闘なんかは仲間たちでパーティーを作って時間を合わせてやってるみたいで、そーゆー場所にフリで入って邪魔するのも顰蹙を買いそーで、ゲーム本来の面白さではるドッグファイトを楽しむまでになるにはやっぱり、SF関係の例会じゃないけど行ってその道ウン10年の重鎮が喋る姿に一切の口を挟まず半年1年を過ごすよーな気概でもって、エキスパートたちが作るグループに混ぜてもらって修行に励む必要があるのかも。それでも敵に向かってバリバリとやって撃ち落としてエースを獲得するくらいにまでなれば、最高に楽しいゲームであることには違いない。現実では絶対に無理な空戦を、けれども相手がちゃんといることが分かっている仮想の空中戦が楽しくってたまらない人間って、やっぱり戦争の好きな生き物なんだなー。


【2月26日】 世界最高画質なCDプレーヤーで音楽を聴く贅沢(無駄遣いとも言う)を続けながら「週刊コミックバンチ」に押されてちょい購入を遠慮していた「週刊プレイボーイ」を町山智浩さん渾身のWWF観戦心得記事に惹かれて久々に購入、うわー長谷川瞳さんがモジャモジャだ(何がだ?)。いやそれはそれとして町山さんの記事は文章の飛ばしっぷりから書かれてある中身の面白さまでが実にWWFライクにエーターテインメントしていて面白いおもしろい。歌舞伎のかけ声さながらにWWFの試合でも叫ばれるさまざまな合唱を、楽しく詳しく解説していて行く人でもまだ初心者な人にはとても勉強になる、もう絶対に。

 「まずアメリカ人になること」から始まる心得は、知らないけれど恐らくは最大の見せ場だろーザ・ロックのマイクパフォーマンスに関してロックの「Know your〜」と続いた後の「ジャブローニ!」って言葉、「aaaand……」の後の「ミリオンズ!」って言葉をタイミングともども解説してくれているから、行く人はその辺り暗記して、タイミングを外すことなく叫ぶのが吉。久保美鈴さんもきっと叫んでくれるだろー。<ほかにもあれころ”お約束”があるみたいだけど、ここは初上陸なエンターテインメントの上で凱旋帰国の晴れ姿を披露するショー船木とTAKAみちのくに「インディード!」って言葉を、さあ皆さんご一緒に、っても僕は行く予定がないから行った皆さんは是非一緒に。どういう意味かは知らないけれど。

 しかし不思議なプレゼントコーナー。モジャモジャな長谷川ひとみさんのグラビアの直前にあるんだけど、何故か写真に映っているのが「あずまんが大王」の神楽さんのフィギュア。読むと「神楽」に「ちよ」に「よみ」のフルペイントフィギュア9000円也がそれぞれ1人に当たるんだとか。応募先が作ってる「トイズワークス」になっているからきっとプレモーションも兼ねたメーカー側のピーアールなんだけど、およそ重なってなさそーな(長谷川瞳さんモジャモジャだし)「週刊プレイボーイ」に出てしまう辺りから、あるいはそーした層にも「あずまんが大王」の人気が広がっているのかも。同じコーナーでは白とか見せてるっぽい格好でゲームをしてくれる「アーケードゲーマーふぶき」の特製リストバンドのプレゼントなんてのも。着けると手から炎とか出るのかな。僕でも「インベーダー」で1面クリア出来るのかな(出来なかったんだよ)。

 あの、と幾つも言葉を重ねたくなる世界に名の通ったクリエイターの韮沢靖さんがモンスターのキャラクターをデザインした、ってあったんで激しい期待を込めて見物に行った「ギルステイン」。もらったプレスなんかを見ると、同じくクリーチャーデザインでは名の知れた雨宮慶太さんとは線がちょい違って、アメコミの「スポーン」なんかに通じるところがあるよーに思える韮沢さんのクリーチャーがグゴグゴと描かれていて、これほどまでにど迫力なクリーチャーが3次元CGでもって描かれ画面の中を動き回る迫力たるや、きっととてつもないものだろーとわくわくしながら、京橋にある日本映画学校の試写室のスクリーンに見入る。見入る。見入る。見なかったことに、ちょっとしたい。

 いや別に3DCGのクリーチャーが2Dのセルアニメの上を動き回る合成具合の、ゴンゾがよくやる意図的なミスマッチよりもさらに不思議なテイストがあるってことが悪い訳じゃない。どちらかと言えば秒間でえっと何枚だろー、16枚かな24枚かな、とにかく秒間30フレームだとか60フレームだなんてCGのなめらかな動きを支えるには少なすぎるセルアニメの上で動かすことを意識して、まるで実物のフィギュアを動かすよーにカクカクとした感じに3DCGのクリーチャーを動かしてみせた割り切りの良さに、新しい表現方法だと感動したほどで、見ているうちに慣れてしまった目にはなるほど、立体でなければ表現し切れない韮沢クリーチャーならではの迫力が、その非人間的な動きともども見事に再現されているよーに映る。

 2Dのセルアニメの絵も悪くはない。ってゆーか日曜日に放映された「サイボーグ009」の10倍、劇場公開された時の「ガンドレス」の100倍は見事で立派な絵になっていて、見ていて全然苦笑とか起こらなかった。まあアニメそのものの水準で言ったらDVDとか売ってるらしー「シャム猫」だって、80年代水準には十分に達してる作品として存分に「ギルステイン」とタメ晴れただろーから、その点については安心してもらって構わない。キャラクターの絵も全然崩れなくって、とりわけ女性キャラクターの綺麗さは大張級。見て目に嬉しく心に楽しい。問題は……お話しかあ、やっぱり。

 企業が国家に代わって社会を支配するよーになった未来。火星で見つかったウィルスを打たれると「ギルステイン」って怪物になってしまうことが分かって、それを兵器として利用しよーとした一味があって、そのことに気付いたカオスが企業に逆らおうとしたら裏切りにあって捕まって、ギルステインにされてしまってさあ大変、ってな話から始まって、そんな企業の悪巧みに父親を拉致された少女が、本当だっら野獣みたくなるのに何故か人間の心を保ったままギルステインにされてしまったカオスと連れだって企業に父親を助けに乗り込む話と平行して、企業の束縛から逃れていたい人々の決起の物語が描かれる。

 ただねえ、あの人数で国家に匹敵する企業を果たしてひっくり返せるのか、って疑問とそれから別に弾圧されている訳じゃないんで、企業の支配をどーしてそこまでしてひっくり返そうとするのか、って疑問がまずは頭をよぎる。それはまあお話しだから良いとしても、話が進むに従って明らかになる、心を持ったギルステインの存在の秘密なんかを目の当たりにすると、流石においおいちょっとそれはないんじゃないか、って思えてくる。自らを犠牲にしても他人を助けよーと頑張る青年の優しさなんか、見て為になる描写もあって悪くはないんだけど、打たれると即座に怪物になるウイルス以上にリアルじゃないテクノロジーについては、もうちょっともっともらしー説明を付けた方が良かったんじゃなかろーか。

 作画は韓国っぽいけど「009」みたいなことにはなってないんで安心。絵コンテが良いのか冒頭からラストまで、とくにアクションシーンなんかで見ていて目に実に格好良く映って、美術とかメカとかザコキャラのデザインとかににそれほど手とかかかってなくても見ていて気持ちにグッと来る。あと声優陣がとにかく豪華で、松本「ガウリィ」保典さんに榎本「宮沢雪野」温子さんに井上「ベルダンディー」喜久子さんに勝生「海王みちる」真沙子さんに佐久間「アマノカズミ」レイさんに玄田「スレッガー中尉」哲章さんに飯塚昭三さん緒方賢一さん野島昭生さん矢尾一樹さんととにかく豪華。山本麻里安さんの名前もあって、演技については聴いていて耳にさすがに綺麗に響く、セリフの中身とか気にしなければ。監督は冨永恒雄さんってベテランな人。なので映画としてぎりぎり引き締まったのかな。6月と公開までちょっと間があるけれど、画期的な映像と女性キャラのグラマラスなボディと迫力の玄田声を楽しみたい人は、期して公開日を待とう。韮沢クリーチャーのフィギュアとかつくなら、喜んで前売り買っちゃうんだけどなー。


【2月25日】 世界最高水準のグラフィック描画能力を持ったCDプレーヤー(意味ないじゃん)で溝口肇さんのアーリーベストを聴きながら届いた「SFマガジン」2月号をペラリペラリ。表紙のDさんは意外と言ったら変だけど、もっとメルヘンだったりJ文学だったりする絵を予想してたら、シチュエーションとか全然分からないんだけど、宇宙船に宇宙服って感じの一応は「SFマガジン」的な絵に仕上がっていて、芸域の広さを感じる。描かれているキャラクターの宇宙服のヘルメットの金魚鉢な感じとかレトロっぽくって好き。「ファンタスティック・サイレント」にも登場の半ばトレードマーク化してる感もあるズダボロ熊(熊なのか?)もしっかり登場、相変わらず凶悪な面相です。

 そんなDさんの「キぐるみ」(河出書房新社、1500円)と、全然SFじゃない滝本竜彦さんの「NHKにようこそ!」(角川書店、1700円)を枕に引っ張って、後は田中啓文さん富樫倫太郎さん永井泰宇を並べるといった具合に、媒体が標榜するジャンルに対するリスペクトのまるで見えないセレクトだったりするレビューはまあそれとして、「ベストSF2001」のトップに輝いた北野勇作さんの短編「イモリの歯車」がまた、初読ではサッパリ意味不明だったりする内容で、このまま純文学系の雑誌にシュールレアリスムな小説として掲載されていたって、不思議じゃないくらいの難解さだと思ったけれど、天地をひっくり返らせることも出来る重くて黒い球とか、天地を渡る船とかいったほのめかされるSF味のあるガジェットあたりを糸口にして、全体像を描き出せばなるほど「SFマガジン」の巻頭に相応しい作品だったりするのかも。ジャンルへのリスペクトが薄いと指弾されかねない我が読解力では、100回くらい読み直してみないと理解出来そーもないけれど。

 執筆者紹介。田中啓文さんの「ご存じのかたも多いかもしれませんが、金号で本誌初登場の田中哲弥氏と私は異母兄弟なのです」って文章は何かのレトリックなのかそれともマジな話なのか謎、まあマジでも違和感がなかったりする辺りがお二方の芸風なんだけど。続く「父親はもちろん、俳優もしておられるあのかたです」ってのが初読では意味不明、誰なんだ。同じく執筆者紹介。いい歳をして「ギャラクシーエンジェル」に萌えている人がいるぞワハハハハ、って笑ってる場合じゃないか、やっぱりいい歳をして「ミント&ぷちこ」のバレンタインセットを買って大喜びしてる人間がいたりするみたいだから。先週今週の莫迦っぷりを見るにつけ、来月はさらに感染者が増えているかもしれないなー。

 久保美鈴さんが「今年はスポーツ観戦年なので、まずはWWFを見に横浜アリーナへ」って書いていて、WWFがスポーツとはこれ如何に、って瞬間思ったけれど何しろ昨今は食材へも料理人へもいっさいの経緯を払わないで、ただひたすらに出てきたものを胃袋へと送り込んではすぐさまリバースをかける人間ポンプ芸が「フードバトル」ってスポーツになっている時代、それに比べれば鍛え上げられた肉体がマジにぶつかり合うWWFの方が、エンターテインメントではあるけどよほどスポーツだって言えるかも。もっとも日曜だかの朝、WWFのCEOで夫とか子供とかとの相剋を鬼みたいな形相でもって演じて見せてるリンダ・マクマホンが、実に経営者っぽい真面目な顔してインタビューに答えている番組がテレビ東京で放映されていたのを見るにつけ、ビジネスとしての面も持ってるんだと強く認識させられた記憶が。スポーツでエンターテインメントでビジネスが、ひとつフィールドで共存し、誰もがそのことを知っていて誰もそのことを責めない割り切りぶり。アメリカってオトナの国、なんだねー。

 「ファミ通えんため大賞」のドラマ企画部門受賞作品を小説に直した森橋ビンゴさんの「刀京始末網 ヒツジノウタ」(エンターブレイン、640円)を読む。うーん犯罪者を代行して取り締まる「始末人」って仕事が存在する、近未来の日本辺りが舞台になった小説だけど切り捨て御免な始末人が存在を許されるくらいに切り捨てられ残念な社会になっているにも関わらず、システムがそれなりに回ってるってのがなかなか信じられなず、面白く読みつつも頭をあれこれ巡らせる。始末人の存在がプレッシャーになっているんだろーけれど、人格的に高潔な人が始末にになる訳じゃなく、実際そんな始末人が”転ぶ”場面も描かれてたいりするんで悩ましい。あるいは背後に犯罪者と犯罪者予備群っぽい始末人とを噛み合わせつつ、治安維持に務めようってゆー国家的な謀略でもあったりするのかも。続いたりはするのかな。主人公が刀じゃなくってハンマーをぶん回す美女って設定がなかなかに妙。金田榮路さんのイラストはなかなかにグッド。


【2月24日】 とか言っててもしかして、週末にどっと繰り出した親子連れなんかで発売初日こそ穏やかだった罰箱じゃない「Xbox」が莫迦売れしてたりする可能性もあるんで、秋葉原へと出向いて状況なんかを観察する。安心する。いや金曜日の状況を見て月曜日の新聞に「静かな滑り出し」だなんて記事を書いちゃってて、もし間違ってたら後で初台あたりから矢でも鉄砲でも飛んで来るんんじゃないかと心配してたんで、予想どーりになったととりあえず胸を撫で下ろす。マイクロソフト的にはあんまり胸、撫で下ろしてられないんだろーけど。

 ざっと見た様子では「ラオックス」の「ゲーム館(げーむ・やかた)」は通常版はもちろん「スペシャルエディション」の方もしっかり在庫があったみたいで、これがこのまま売れ残ってしてまって時折ワゴンでみかける箱に入った「火星物語」みたくなんなきゃいーな、とか思ったり。売れ残ってる限定版ほど見て目に哀しいものはないから。個人的にはカラーリングで「スペシャルエディション」の方が圧倒的に好みで、クリアータイプのボディってともすれば玩具っぽくなったり安っぽくなったりするところを(それがまた良かったんだけど、初代「iMAC」の場合は)、「Xbox」のクリアボディは透けてるっても中がかろうじて見える程度と大人っぽく、色も深い緑で上のマークもシックなデザインで、これだったらAV機器と並べてもそんなに違和感がない。おまけとか無くしてこっちを正規版にすればいいじゃん、とか思うけどコストとかやっぱりちょっと高いんだろーか。もっとも通常版にしたって採算度外視っぽい価格設定だから、あんまり関係ないか。

 「ソフマップ」も「メッセサンオー」も本体好評販売中。「スペシャルエディション」が残っていたかは分からなかったけど「完売」とかって張り紙も出てなかったからあるいは裏口に山と積んであったのかも。「石丸ソフト1」の方は「スペシャルエディション」は売り切れで再入荷はないとのこと。売れるかも、って欲出して仕入れなかったんだろーか。とりあえずの最初の週末は穏やかに迎えてしまった訳だけど、考えるならあるいは米国企業なマイクロソフト、日本企業の多くが給料日にしている25日の直前なんて極貧の日を、知らず発売日に指定してしまった可能性もあるだけに、本当のスタートダッシュは給料が出た週の終わりの来月頭あたりになるのかもしれない。真偽やいかに。とりあえずはあと1週間、様子を見てからその成否について考えよー。

 現在好評工事中な「秋葉原デパート」ん中でピンク色した髪の毛の美少女がこっち向いて笑ってるイラストが表紙のパンフレットを見つけたんで動物的にもらってしまう。よく見ると首にまいたチョーカーだかが黒猫だったりして、ここいらあたりもポストモダンが動物化した今時の人間に、それと感じさせずに手に取らせる秘密になっているのかもしれない。しかしこのパンフレット「あきば通」、よーは秋葉原周辺のガイドマップなんだけど、取材とか文章を書いている人たちが何でも「クラーク記念国際高等学校 クラーク秋葉原itキャンパス」って所の人たちだそーで、そもそも「クラーク記念国際高等学校」って何? って調べたらクラークってのはどーやらビー・アンビシャスなクラーク博士の名前みたいで、北海道を本拠に東京とか横浜にもキャンパスを持って、あれやこれや教育を行っている学校らしー。

 FAQを呼んだら校長の三浦さんって人はプロスキーヤーだったそーで、それはつまりは三浦雄一郎さんのことかいな、とちょっと吃驚。とすればなおのこと、スポーツとはちょっとズレる外神田は秋葉原にどーしてキャンパスなんかを開いているんだろー、とか思ったけどそのあたりの経緯は不明。「あきば通」には「秋葉原全体が僕らのキャンパス」ってキャッチとともに宣伝が載っているけれど、読むと所在地が「ニュー千代田ビル4F」ってなっててキャンパスって感じはあんまりない。想像するならここを拠点に秋葉原を散策して、ジャンク屋を漁ったり店員さんにあれこれ聞いて、実地でパソコンとかを学びなさい、ってゆー学校なのかも。「あきば通」の取材・執筆も授業だったりして。ちなみに表紙のピンクの髪の美少女は、その名も「外神田あみたん」ちゃん。パンフレットの次はアキバらしく同人ゲームに登場か?

 あー、なるほど全編番外編ってことにするんだな、とか思って正解かどーかはそもそもが本編がどんなだか知らないんで分からないけど、地上波版「ギャラクシーエンジェル」は今回も「エンジェル隊」がどんな世界観の中でどれくらいの位置づけにあるか、なんて基本設定をすっ飛ばしてひたすらにキャラクターを使ったギャグで押しまくる展開で、見ていてまあそれなりに(実はとてつもなく)楽しめたけれど、状況を知らない人が見たら果たしてどー思ったか。もっとも今時のアニメ視聴者ってのあH,5人組のセイギノミカタがドタバタしてる、ってゆー状況だけで楽しめたりするからこれも予備知識とか無関係に楽しんでしまえるんだろーけれど、実際皆さん楽しんでいるよーだし。しかし適当な挿入歌に宮内タカユキさんを使う豪毅さには脱帽、いっしょに唄いたくなったけど、肝心のロボット名を叫ばしてくれない欲求不満に陥る可能性もあるから、ここはぐっと我慢だ。CDとかではどー処理するんだろー。

 「サイボーグ009」を見る。見なかったことにして良いですか。オープニングが変わって格好良くなって期待した途端に現れた、ジョーはともかくジェットの歪みきった顔に呆然としたのも束の間、すべてが歪んで且つ、止まった世界へと変わり、紙芝居だってもー少し上手いし情念がこもってると思えるくらいに動かず、愛のまるで感じられない上映版「ガンドレス」すら真っ当だったと思われるよーな絵を見せられ愕然とする。「超時空要塞マクロス」でも「ナディア」でも、タイトなスケジュールの中で後世に語り継がれる作画の回があったけど、これもその系譜の中に入れられるんだろーなー。いや凄い。DVDでは出来れば放映版と手直し版の両方を入れて、記録として永遠に残して欲しい。手直し版なんて入らない? その可能性もないとは言えない……のか。

 NHKのFMラジオ「青春アドベンチャー」で4月1日から放送されることになった滝本竜彦さんの「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」で待望のキャスト決定。どうやらいわゆるアニメな声優さんとかは使わないみたいで、主役の山本陽介は若手の俳優らしー原田篤さんが担当して、セーラー服ローキック美少女の雪崎恵理は、調べるとチャリカルキってとこに所属していて小劇場辺りで評判になっていて、NHKの朝ドラの「ほんまもん」にも出演していて、「如月すず」役でとてつもなくイケズな役を演じていた占部房子さんが声を充てるらしー。実は本人見たことないんで知らないけれど、演技も結構評判になってたみたいなんでもしかして、まんま演じてもそれなりにハマってしまう人なのか。何歳くらいの人なんだ。渡辺役の新田亮さんは調べてないんで不明。下宿に乗り込んで来て説教かます加藤先生は異能の役者、モロ師岡さんかあ、これはまんま演じてオッケーかも。次はホント、「ドラマDモード」とかにしてくれないかなー。


【2月23日】 これが3年くらい前だったら、あるいはとっても美談だと語られていたかもしれないって思うんだけど「ムネオハウス」。誰も使わない農道とか役に立たない河口堰とかをたとえ作っても、地元の人たちを潤したからってことで、後で選挙で評につながっていた日本国内ではなく、領土とは主張してても、票には絶対につながらない北方領土の人のために立派なハウスとか診療所とか作ってあげるなんて、今時の票にこすっからい政治家だったら絶対やらないことを率先してやった訳で、だからこそ現地の人に感謝されて、実行者として鈴木宗男衆議院議員の名前が愛称として付けられたんだと言って言えなくもない。北方領土の人が施設を「ムネオハウス」って呼んでいるのは、政治家が、国際交流のために尽力した訳でその成果として感謝されたとゆーことでしかない訳で、呼ばれて悦にいるとかしてるんだったらちょっと格好悪いけど、そのこと自体を頭から否定してしまっては、何かを成そーとゆー政治家の気持ちをスポイルしてしうことに繋がりかねない。

 「ムネオハウス」の問題は、そう呼ばれていたことじゃないし、そう呼ばせていたとしてもそれほど大したことではなくって、昨今明らかになった、北方領土の人じゃなくって選挙区の地元の業者に利益を誘導して献金を受け取っていたかもしれない、とゆーことそれのみ。これは何も鈴木議員に新しい話じゃなくって、例えばその昔、新幹線が通った時に地元に駅が1つもないからといって、市街地から遠く離れた場所に駅を作らせた自民党の長老がいて、今はその駅前に銅像まで立てられたってな話もあるくらいに、過去から日本中のあちらこちらで行われて来たことだったりする。ことさらに鈴木議員のしたことを、前代未聞の悪辣なことだと鬼の首でも取ったよーに非難するメディアがあるけれど、だったらこれから選挙に度に、演説で「地元の皆さんのために」とか言う候補者がいたらそれはすべて利益誘導型の候補者だと、言って非難するべきだろー。それが公平ってもんだ。

 結局のところ「ムネオハウス」と呼ばれていることへの非難は、まずもって鈴木議員ネガティブな風に乗って責めたてているだけに過ぎず、政治家の持つ天下国家よりも地元票田を大切にする風潮のすべてを否定して、新しい世の中に持っていこうってゆー基本姿勢はそこにはない。むしろ政治家が大義を持って海外への貢献を果たそーとする活動のすべてを、ODA利権だの何だのといって否定する方向へと向かいかねない懸念すらあって、いささかゲンナリとさせられる。国民の税金で立てたものに個人名を付けるなんて、とさも鈴木議員が悪辣なことをやったよーに言う民主党の鳩山党首は相変わらず事の本質を理解する能力に欠けている。分かってたけどね、牛にも人権な人だから。

 鈴木議員に残念ながらも露呈してしまった地元業者への配慮のよーなこと例えなかったとしても、痛くもない腹をさぐられかねないよーなことをして叩かれるんだったら、梨花に冠を正さずの如くに、海外貢献なんてやらない方がましだと、政治家が思ってしまったらとてもまずい。悪いとなったら何もかもをいっしょくたにして非難するよーなことはせず、何が正しくて何が悪かったのかを切り分け抽出して、より良い方向へと持って行こーとするよーな政治なり報道を、政治家にもマスコミにもやって頂きたいんだけど、安きに流れ扇情に走る政治にメディアじゃとてもムリ、なんだろーな。

 キャリア外交官の特権ぶりを批判をするその口で、佐藤とかゆーノンキャリアの人が勉強して頑張って仕事した結果、ロシアのオーソリティーとしてそれなりの地位を手に入れたことを、何かとてつもなく悪いことのよーに言って叩いて、結果その地位から引きずり下ろしてしまうマスコミのスタンスのチグハグさ。ラスプーチンとか呼ばれてしまうくらいに出すぎた部分もあったんだろーけど、同時多発テロが起こった時におしよせる日本人を適当にあしらって何も仕事をしなかった、ニューヨーク領事館のキャリアの人たちに比べれば、果たした仕事は遥かに大きいよーな気がする。にも関わらず出すぎた杭は打たれて地面の底へと押し込まれ、何もしなかったキャリアはそのまま居座って出世していく。そんな日本の行き着く先は? 考えると夜寝られなくなっちゃう。寝る場所すらなくってしまうかもしれない、日本の経済も道徳も沈没してしまったら。

 「罰箱」とこ「Xbox」を繋いで遊ぶ。結構ファンの音、大きいけれど「プレイステーション2」と比べて大差はそれほどないし、「ドリームキャスト」みたくGD−ROMを読み込む音がまるで聞こえないからプレイしていて気持ちがささくれ立つ事は皆無。ロードの短さも合わせてなるほどこれがハードディスクドライブ搭載の効能かと、8ギガバイトなんてそれほど大きくはなくっても(っても自宅のパソコンの7倍もあるけど)最初から搭載するんだって決めたマイクロソフトの太っ腹に感謝する。結局1度くらいしか接続しなかった「DC」のモデムよりは直接、メリットが感じられし。この辺、使って分かる「Xbox」の良さってことになるんだろー。もちろんゲームの出来の良さも「Xbox」さまさまで、「DEAD OR ALIVE3」の見えまくり揺れまくりな様には目も釘付けになる。動きが早すぎて足りない動体視力ではちょっと辛いけど。

 「プロジェクト・ゴッサム」の方も遠くの景色が徐々に現れて来るよーなレーシングゲームにつきものの仕様がなくって、さすがに無駄無駄無駄と重ねたくなるくらいの描画能力を持ったハードだと納得する。浅草の雷門をスポーツカーでくぐり仲見世をぶっとばすだなんて経験、これまでのゲームじゃちょっとできなかっただろーそ。ただし映像は最高でもプレイする人間の腕前が最低で、どーにかこーにかしてデフォルトの3台からニュービートルとBMWのZ3とマツダのRX−8って奴を増やすことができたけど、フェラリーリとかポルシェって当たりを操作できるには、なおいっしょうの精進が必要みたい。やりこんでも目がチカチカする度合いが少ないっぽいよーに思えるのも有り難いんで、今日に続いて明日も家に引きこもって、ひがな一日メダル確保と点数稼ぎに勤しむとしよー。本、読めないなー。


【2月22日】 午前5時起き。して向かうは渋谷じゃなくって当然のごとく秋葉原。そりゃビル・ゲイツ様さま様がお手づから罰箱こと「Xbox」を渡す場面も見てみたかったし、後で聞くと罰点つながりで「X−JAPAN」のYOSHIKIさんも来場してはゲイツをゲームをやってくれたみたいで、ワイドショー的な盛り上がりも期待できたんだけど、ゲームといえば秋葉原、「ゲーマーズ」だって店を並べる秋葉原こそが、世界最高峰を自称し事実最高峰だったりする家庭用ゲーム機「Xbox」の立ち上がり具合を見極めるに相応しい場所だって思ってたんで、ゲイツもYOSHIKIもKONISHIKIにも無関係な秋葉原へと出向いて、その真の実力を見極めることにする。家から30分と近いからじゃないぞ。

 午前6時着。した秋葉原はまだ暗く気温も放射冷却でどんどんと下がり始めて気分もぐっと引き締まる。なにしろビル・ゲイツ本人が来日してまでピーアールに務めた「Xbox」、おまけにおそらくは半端じゃない金額を突っ込んで、事前のプロモーションに充てたって想像できるから、秋葉原のランドマークにしている「ラオックス」の「ゲーム館(げーむ・やかた)」の前にはさぞや大勢の人が詰めかけ長蛇の列が出来ている、とはもちろん全然思っていなくって、ゲイツが来てプロモーションしてビジネスな人には訴えたかもしれないし、お洒落な雑誌に広告とか出して見てはもらえたかもしれないけれど、皆が大騒ぎするんで買ってみようかな、ってな感じのユーザーにそれほどアピールが届いてない気がしてて、おそらくは出来ても50人くらいの行列かな、って思って角を曲がったら甘かった。

 その数およそ10人。時間も同じで曜日も同じだった9月の「ゲームキューブ」の時はもうちょっといたはずで、いくらなんでもこれは少なすぎ、あるいは事前に整理券とか配って解散してもらったんだじゃないか、って一瞬思ったけれどでも、そんな様子のなかったんでやっぱりこれが正解の人数なんだと理解する。まあ冬で暗くて寒いんで、開店前くらいになればもっと人数も増えるだろーと思っていたけどこれがまた大甘で、TBSのカメラに向かって「長い行列が出来てます」って喋ってる場所がだいたい前から15人目で、その後ろにだいたい15人くらいが並んでいる状況が、結局開店まで続いてしまい、開店時には100人はいた「ゲームキューブ」にすら及ばない、良く言えば静かな滑り出しになってしまった。

 「ゲーム館」では開店30分前に、おそらくは「Xbox」で最大のヒットになるだろーテクモの「DEAD OR ALIVE3」の発売を記念したコスプレイベントを開催して、お客さんとか集めよーとしたみたいだけど、我らがビル・ゲイツのサインが刻印されただけのプレートが入った限定版が1台と、通常版が2台とあとはテレホンカードが10人くらいに当たるコスプレのイベントに、集まったコスプレーヤーは10人に満たない数で、つまりは3分の1の確率で「Xbox」が当たる剛毅なイベントになってしまった。

 開催が急に決まった可能性はあるけれど、それにしてもなひっそりぶりに、やっぱりどこかでイベントとかも含めた「Xbox」発売関連の情報の流れが詰まっていたか、あるいは本来届けるべき方向へと情報が向かってなかったんじゃないか、ってな疑問が頭をぐるぐる回る。年末の商戦期に向けて台数を確保するため、発売当初は割と意図的に情報をセーブした「ゲームキューブ」は別にして、雪崩や津波のよーな情報を市場にそれも巧みに浴びせかけ、発売日に旬を作った「ドリームキャスト」や「プレイステーション2」との間で、そのプロモーション戦略を比べてみると後々参考になって面白いかも。成功事例になるか失敗事例になるかは結果次第だけど。

 さて開店と同時に中へと入って待つこと5分でレジへと到着。あればと思ったシリアルナンバー入りの「スペシャルエディション」は予約もないのにしっかりと買えて、さてはれラッキーなのかそれとも5万台なんてそもそもが限定の部類に入らないんで騙されただけなのか、ちょっとだけ悩む、が、5万台でも限定止め言うって有れば買うのが好き者って奴なんで業だと思ってあきらめる。ほかに「DVD再生キット」とソフトは当然「DEAD OR ALIVE3」にレースゲームの「プロジェクト・ゴッサム」を購入。ポスターとかもらえて「ファミ通Xbox」ももらえて、待っている時に寒さ避けなのか配られた手袋に「Xbox」のロゴ入り防止に折り畳み椅子かと思ったら袋だったこれまたロゴ入りのグッズと合わせて、結構なおまけを袋に入れて店を出る。午前7時15分。店の前にはもう誰もいなかった。

 せっかくなんで近所のショップの様子を見て歩くとこれがまた似たり寄ったりの状況で、「ヤマギワ ソフト1」は店頭に通常版と「スペシャルエディション」が共に山積みの状況で、ちょっと行った先の「ソフマップ」も同様にすでに店頭に行列はなく、店内に入りきる程度の人たちが山積みになった、それこそ売るほどある「Xbox」を購入している姿が見えた。ざっと回って石丸電器もその他の店も行列の姿はまるでなし。でもって「スペシャルエディション」購入可。開店から1時間は行列のあった「ドリームキャスト」よりも、初日は数時間で完売になった「プレイステーション2」よりも盛り上がってない状況に、先行きへの暗さがぐっと増す。もしかすると「PS2」みたいなスタートダッシュをかけるってのは東方の思い込みで、「ゲームキューブ」のよーに納得の静かな滑り出し、だったんだろーか。それだったら1カ月後とかに、100万本売れるソフトが控えてたりするんだけど。どれだろー。「ビストロきゅーぴっと」? ありかも。

  もちろん朝の段階では静かでも、案外と午後になったら人とか出て来て、ど の店も売り切れになる可能性だって考えなかった訳じゃないけど、会社へ上 がって「DEAD OR ALIVE3」で白をたっぷりと拝んで、ゲーム機の性能としての凄さはやっぱりピカイチだってことを強く認識させられた後で回った「幕張メッセ」は「AOU2002アミューズメント・エキスポ」からの帰り、「プレナ幕張」の本屋内にあるショップにやっぱり「Xbox」 が山積みになっていて、その足で向かった有楽町の「ビッグカメラ」のゲーム売り場には、通常版どころか「スペシャルエディション」までもが大量に山積みとなっていた場面を目撃するにつけ、ますますもっていったい何が起こっているんだとゆー思いが頭を走り回る。

 あまつさえ、日本で1番沸いただろー渋谷はカウントダウンイベントを行った「QFRONT」の「TSUTAYA」でさえも、午後2時の段階で「スペシャルエディション」も通常版もともに発売中。売り切れにしてしまうってことが決して良いこととは思わないけれど、売る側にしてみればはせめて渋谷では「即日完売」な看板を掲げて、その売れ行きをアピールしたかっただろー。まあ、まだ土日があるんで、そのあたりでどこまで数字を作れるか。全社員が総出で買いに歩く? ストックオプションを「Xboxオプション」に切り替えたりして。

 それにしてもな違いぶり。僕が目の当たりにした秋葉原での「Xbox」の発売状況について触れた記事だけど、「ファミ通.com」の方では「ゲーム館」の前には多く人が行列をつくっててたってなっていて、30人とかって「多くの人」って言ってしまって良いんだろーかっちょっと悩む。その点で割に冷静だったのが「インプレス・ゲームウォッチ」で、「ものの10分程度で行列は解消。穏やかなスタートとなった」って見たままを書いてあって、その静かなスタートぶりが伝わって来る。「穏やか」とか「余裕のある」とかって言葉の選び方がなかなかに絶妙で、性格の悪いメディアだったら「冷めた幕開き」とか「閑古鳥が鳴いていた」なんて刺激的な言葉を使って揶揄するところを、今は静かでも先は盛り上がる、かもしれないって含みを残していて、業界をともに盛り上げようって意識の高さを見て取りたくなる。オトナのメディア、ってことなのかな。ちなみに行列写真の中に見慣れた姿がってちょっと吃驚。ふーん来てたんだ(まあな)。

 「AOU」はスポーツ体感ゲームが全盛みたいで、「マーシャルビート」の評判に気を良くしたのかラケットを振ってテニスを楽しめるゲームとか、ゴルフクラブみたいな棒を振ってゴルフを楽しめるゲームとか、本物のキューをつついてビリヤードを楽しめるゲームとかがが続々と開発されていて、そのうち広い運動場とかなくてもオリンピックが開けるくらいのマシンが開発されるんじゃないか、ってな気が起こってくる。似たよーなのはタイトーにもあって、こちらはラケットを振って卓球が楽しめるゲームで、それはそれで面白そーなんだけど、凄かったのはブースの中に本物の卓球台を据えて本物の卓球がプレイされていたことで、ゆるくやってるんだけどそれでも速い球の動きに、卓球選手のすさまじいばかりの動体視力を思い知る。プレイしていた1人が背はちっちゃかったけどぴちぴちの衣装で体の線がしっかり出ていて肉感的で、おまけに眼鏡っ娘だったんでしばし見入る。明日もいるかな、いたら1日だって観察してたいな。

 しかしやっぱり今回最高の作品は、ナムコの「ナイス・ツッコミ」ってゲーム機。その名のとおり、画面上で繰り広げられる漫才にタイミングよく突っ込みを入れるゲームなんだけど、その突っ込み型がちょっと凄い。ボタンじゃない。鉄拳でもない。平手。それも甲で「なんでやねん」って感じに、プレーヤーの隣りに立ってる等身大の人形を叩いて突っ込むってんだからこれは驚き、いや画期的。タイミングよくつっこめて、お客が沸いたら継ぎのステップに進めるって段取りらしーけど、ちょっとしたズレがあってもお客は沸かなくなっているんだろー。ちなみに手の甲だけじゃなく後頭部を平手で叩いて「やかましいわ」と突っ込むことも可能。ハリセンとか、金たらいとかでもつっこめるとか。欽ちゃんよろしく蹴れるかどーかは知らないけれど、ともあれ世界でも初のリアル・ツッコミ・シミュレーターの登場が、未来のエンターテイナーの養成につながることを期待しよー。「太鼓の達人3」に林英哲の再来を期すくらいには。


【2月21日】 気はとてつもなく早いけど、今度の「ワールドカップ」は決勝でドイツとイングランドが戦って、ドイツが勝つことに決まったらしー、とゆーか多分絶対そーなるんだろー。だってこの日本で真っ当さにかけては1番なサッカー・ジャーナリズムの「週刊サッカーマガジン」3月6日号で、世界でも真っ当さにかけてはトップクラスのドイツの専門誌「キッカー」の編集長が「勝つのはドイツだ!」って見出しでコラムを書いて、それも説得力抜群の論旨を展開していて、読むともうこれはドイツが勝つしかないって思えて来る。

 まずはイングランドがどうして決勝まで進めるか。それは何でも古い規定にあったらしー「二親等以内の者なら代替出場を許可する」ってゆー文言をバックにイングランドがベッカムの奥さんで確か元「スパイスガールズ」だったビクトリアを出したから。デンマークを下してベスト8に進んでいたイングランドが中国を下して上がった日本を迎えた試合のことで、当然ながら日本選手は全員が行列を作ってビクトリアにサインをもらおーとして、ミーハーさ世界チャンピオンの維持を見せた結果、試合には負けてしまったとゆー。

 続くフランス戦でもビクトリアは出場。対するフランスも往年の美人女優ブリジッド・バルドーを出場させたものの往年だけあって今時な人の失笑を買って沈没。さすがに決勝ではビクトリアは出場を認められなかったものの、決勝では66年大会決勝に使われたウェンブリー・スタジアムのクロスバーをセレモニーに持ち出して、ドイツにプレッシャーをかけるらしー。何故クロスバーがプレッシャーになるのかを知っている人は多分とてつもないサッカー通で、さらにはドイツがスタメンに並べたのは両国間のPK戦で起用されたキッカーばかり。これまた両国の歴史に詳しいサッカー通ならピンと来る勝利の方程式らしーけど、詳しいことはコラムを読んで調べてみよー。

 そんなこんなでドイツが勝つ、ってあたりの論理もなるほど実に緻密でリアルで迫真性があるけれど(あるのか)、そんあ筆者のライナー・ホルツシューさんがさらに恐れるのが彼の妻の一言だとか。曰く、「ワールドカップ」の優勝国はオランダ。出ていない? それは確かにそーなんだけど、ホルツシューさんに言わせれば出場していない、なんて事は無関係に彼女が「オランダが優勝する」とすれば間違いなくオランダが優勝するんだとか。思い出すならあれは「ユーロ92」辺りだったっけ、出場できないはずだったデンマークが、制裁を受けたユーゴスラビアの代わりに出て優勝をさらった事実があったりした訳で、あるいは本当にオランダの優勝なんてこともあるのかもしれない。サッカー界、まさに一寸先は闇。日本だって本当に出られるか、分からないぞー。

 「ドリームキャスト」以来のいわゆる次世代ゲーム機って奴の発売を、リアルタイムで観察して来た目からするとどーも今回の罰箱、じゃなかった「Xbox」の日本上陸って盛り上がってないよーに見えるんだけど、これって単に過去の発売フィーバーに気持ちが蝕まれてしまって、同レベルの話題性だけでは頭が興奮しないから、なんだろーかそれとも本当に盛り上がってないからなんだろーか。話題作りにかけては天才的な秋元康さんの掟破りのCMとかもあって、発売日には日本国民のそれこそ9割くらいは知ってたんじゃないかと感じたセガの「ドリームキャスト」は凄かった。発売日の秋葉原は当然ながら前日のうちに行列が出来、当日はどの店の前にも長蛇の列が並んでメディアも山と集まった。この人気に見合うだけの台数が用意できていれば、あるいは今の「DC」の消滅も時期がもう少し後にズレたんじゃなかろーか。

 それより更に凄かったのが「プレイステーション2」で、ありとあらゆるメディアが連日、「PS2」の発売を伝えるニュースを振りまき新聞紙上から「PS2」の記事が消える日もなかった。そして迎えた発売日。早朝の秋葉原は「DC」すら上回る人混みで溢れ、それこそ歩くのも難しいくらいの状態になって、2日で200万台売るってゆー大言壮語が大言壮語になならかった程の人気ぶりを見せてくれた。今回の「Xbox」の前景気は、この2つの「DC」にすらとても及んでないよーな気がする。街で100人に聞いてもきっと、10人くらいしか知らないんじゃないか、ってな印象すら受ける。とげぬき地蔵周辺で、だけど。何億円とかのマーケティング用のお金、いったいどこに回ってるんだろ(うちには来てない)。

 まあ、任天堂の「ゲームキューブ」だって当日は1時間前で行列が10人程度だったし発売開始時間で100人前後と、話題性にかけては「DC」「PS2」はもちろん「Xbox」にすら届いてなかった。でも聞くと任天堂、それは予定の行動で、CMだってたいして打たず宣伝だって対してせず、粛々と立ち上げつつ在庫を確保して、秋の「スマッシュブラザーズDX」の発売とか、クリスマス商戦に備えた。スタートダッシュを斬らず長期戦で行く、ってゆー姿勢がまさに成功しつつあるって言える。「Xbox」はけれどもどちらかと言えばスタートダッシュでかっぱぎたいマシンだから、せめて「DC」くらいの盛り上がりがあってしかるべきだと思うんだけど、世の中「オリンピック」に「ムネオハウス」に気持ちがいっぱいで、今さらな次世代ゲーム機にあんまり関心を寄せていないよーに見える。

 もちろん馴れ気って且つシアトル嫌いな目が、盛り上がりから無理矢理気持ちをそらさせているのかもしれないし、オタクな人間の行動範囲には触れないお洒落で格好良くってスタイリッシュな場所、それこそ渋谷とか原宿とか六本木とかってな辺りでは、もう「PS2」なんて目じゃないくらいに盛り上がってて、明日の朝の渋谷でのカウントダウンイベントには、クラブで遊んだ帰りに立ち寄るお洒落な方々で埋め尽くされるのかもしれない。雑誌であんまり記事を見ないのも、普段僕が読んでる雑誌とは違う、ってことはつまり世間的には正しく真っ当な雑誌で大フィーチャーされてるだけなのかもしれないし。

 とはいえ夜の8時半、渋谷にある「Q FRONT」を含めた3つのスクリーンに華々しく「Xbox」の文字が映し出されて、乳揺れマンボな格闘ゲームとか渋谷落書きスケーター物語とかいったソフトの映像が流れても、上を見上げて内容に見入る人とかあんまり見かけなかったのは、これから遊びに行こうって若い人と、疲れて帰ろうってサラリーマンばかりで皆さん、急いでいたからなのかもしれない。これがもしも来日中のビル・ゲイツがスクリーンに登場して、ライブで語りかければちょっとは皆さん注目したかもしれないけれど、そーゆー仕組みにはなってなかったみたいで、世界的な広告塔が来日しているせっかくのチャンスをマイクロソフト、ちょっと外したかな、って気がした。

平成狸合戦ぽんぽこに出られる、かな  まあもっとも、午後9時なんて時間から始まった記者会見に登場したビル・ゲイツを見るにつけ、その丸々となってしまったスタイルにあるいはスクリーンに登場しても、それを誰もビル・ゲイツだったとは気づかなかった可能性もあるから、出なくて正解だったのかも。去年の「東京ゲームショウ2001春」のパーティーで見たゲイツはまだ、顎こそふっくらとしていたものの胴体はまだスリムだったのが、この1年で何があったのかプックリとお腹が膨らんで、顎もまあるく丸まって、知らずに会うと「これ誰?」ってな感じに印象が変わってた。いったい何があったんだろー。幸せ太り? ストレス太り? やっぱり単なる中年太りなんだろー。10年後の我が身と気持ちをギュッと引き締めよー。

 1年に3度も来日したのは始めてで、それだけ「Xbox」にかけてるんだって紹介もあったけど、その程度しか来日しないで日本で売りたい、だなんてちょい甘いよねって気も。毎月だって来日して、会見に宣伝に務めれば日本のあらゆるメディアが好意的に、お金とか絡まずにビル・ゲイツと「Xbox」を取り上げ紹介しただろー。それでも来日すれば山とメディアが集まるだけの有名人。明日も渋谷で1番の人に、直接手渡しするそーなんで事大主義が心情のメディアはどっと渋谷に繰り出して、ゲイツの姿をカメラにおさめよーと頑張るんだろー。でもって「Q FRONT」前を埋め尽くすヤングでコギャルな方々の、高らかに「ゲイツ万歳、マイクロソフト万々歳」と叫びながら星条旗を振る姿にきっと、見えることが出来るんだろー。見たいけど、きっと空気が合わないんで僕はひっそり秋葉原あたりで「かすみたんハアハア」な方々と肩寄せ合いながら、発売となる瞬間を待つことにしよー。100人はいて欲しいなー。


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