Last Updated 2022/1/17
日刊リウイチ
TUNAGATTEIRUNOYO
「1998-1999年lain日記」

リウイチとは誰だ?
リウイチとは奴だ!

薄い髪に伸びた髭
趣味はアニメと女子サッカー

日刊リウイチとは
そんな胡乱な野郎の日々を
無限に綴ったページなのだ

ワーニングワーニング

(ホントはただの日記です)

◎積み上げた本の数が這々の体で1800冊に達した『積ん読パラダイス』だけど記念事業もなく、これからも地味に静かに増量方針。ライブドアブログの方で『積ん読パラダイスinBlog』なんてのも作ってみたけど誰が見ているのやら。
落ち行く世界で孤独な少女がロボットと出逢い、つかの間の交流を経てそれぞれの道を選ぶ。切なくも哀しく、そして愛おしい狩野典洋の短編アニメーション『ノアのハコ庭』に全人類よ、涙せよ。
【1月18日】 史実だとパトリツィアはマウリツィオ・グッチと離婚した後、マウリツィオが経営に凡庸でグッチの経営を傾かせた果てにアラブ資本に株を売り飛ばしたことに腹を立て、ブランドの価値を毀損する凡夫を排除しなければといったどちらかといえば功利的な意識から暗殺を企てたところがあったんだけれど、これが映画「ハウス・オブ・グッチ」だとレディー・ガガ演じるパトリツィアにマウリツィオからの自分と娘への情愛を求めたものの果たされなかったことに憤ったことが暗殺の理由になっているように描かれていた。ここがちょっと引っかかった。

 だって愛しているなら殺さないじゃん。戻って欲しいのなら生きていなくちゃいけないじゃん。でも殺しちゃった。激情が怒りをよんで場当たりに暗殺を依頼してしまったなんて解釈もできない訳じゃないけれど、それでもやっぱり愛情が高じすぎての憎しみと捉えるのは難しかった。あそこはだからやっぱりパトリツィアを上昇志向の権化でありブランドの崇拝者として描ききってそのためにマウリツィオと付き合いグッチというブランドを手に入れたのに奪われたことへの憤りにして欲しかった。でもそれだと映画にならないしパトリツィアを演じるレディー・ガガがワルに見えてしまうのを嫌がったのかもしれないなあ。

 あと最初は引っ込み思案で慎重で高望みもしないアダム・ドライバー演じるマウリツィオが途中でブランドにハマって浪費家になってしまったのもちょっと変化が激しかったかなあ。パトリツィアに感化されたにしてもちょっと行き過ぎというか歯止めがきなかい感じがあった。パトリツィアの親が経営する会社でダンプカーを洗ったり同僚をラグビーをしたりして楽しんでいた好青年も金と権力を持つと変わってしまうのかなあ。

 そんな役柄をアダム・ドライバーが実にピッタリ演じていた。そこはやっぱり役者だった。アル・パチーノにジェレミー・アイアンズも良かったけれど最高はジャレッド・レノ。パオロ・グッチというハゲで太った無能がまさかジャレッド・レノだったとは。信じられない役を特殊メイクまでして演じたかったのはやっぱり監督がリドリー・スコットだからか。そこは素直に脱帽。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたら取って当然かも。いつごろノミネートが発表されるんだろう。アニメーション映画賞に「竜とそばかすの姫」がノミネートされるかも興味があるし。

 一方で日本アカデミー賞には優秀アニメーション映画賞に入った「竜とそばかすの姫」。ほかに「アイの歌声を聴かせて」「漁港の肉子ちゃん」「劇場版 呪術廻戦 0」そして「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が優秀賞に入って最優秀アニメーション映画賞を競い合う。まあ「竜とそばかすの姫」だろうとは思うけど個人的には「映画大好きポンポさん」か「サイダー世のように言葉が湧き上がる」がノミネートされて欲しかった。あるいは「フラ・フラダンス」とか。僕が好きな映画はなかなか上がってこないけど、せめて口コミをしつこくやって時の流れに消えないようにしていこう。

 優秀作品賞は「キネマの神様」(松竹)に「孤狼の血 LEVEL2」(東映)に「すばらしき世界」(バンダイナムコ、AOI、ワーナー)に「ドライブ・マイ・カー」(カルチュア・エンタテインメント)に「護られなかった者たちへ」(松竹)といった感じでなぜか東宝が入ってないけど映連的なセレクトが滲んで誰がいった喜ぶんだろうと思ったり。まあそんな中でも映連じゃないところから入りながら世界が評価している「ドライブ・マイ・カー」を選ばざるを得ないんだろうけれど、だったらせめてと誰が見たんだろう、どこで話題になったんだろうって作品を突っ込んでくるこの慣習がやっぱり日本だなあ。

 「護られなかった者たちへ」「孤狼の血 LEVEL2」「すばらきき世界」「ドライブ・マイ・カー」は優秀監督賞とか優秀主演男優賞にもノミネートされているし「護られなかった者たちへ」「孤狼の血 LEVEL2」「すばらきき世界」は優秀助演男優賞にも入って居たりして世間がまるで騒がないところで映画も役者も持ち上げられている。嬉しいんだろうか。主演女優賞に選んで欲しい「いとみち」の駒井連さんも「サマーフィルムにのって」の伊藤万里華さんも「子供はわかってあげない」の上白石萌華さんもノミネートされておらず新人賞にも入ってない。「ドライブ・マイ・カー」の三浦透子さんも優秀除染女優賞確実なのに入らず新人俳優賞にノミネート。これで取れなければ節穴も甚だしいけれど、そんな節穴の中で内輪で賞を回し続けて来たのが日本アカデミー賞だとバレているからその設定を存分に発揮して日本映画の内向き加減をアピールしてください内向きに。


【1月17日】 水島新司さんが亡くなられたとの報に遠く昭和の時代から読んでいた漫画家の相次ぐ訃報を思い出し、歳をとったことを実感する。出会いはやっぱり「週刊少年チャンピオン」の「ドカベン」で連載を読んだり単行本を読んだり漫画を読んだりしながら楽しんでいた。中学生の頃は柔道をやっていたのに途中から野球漫画になってそして高校に入って次から次へと現れるライバルに勝っていくその戦いがとても面白かった。神奈川だとやっぱり土門だし甲子園だと土佐丸の犬飼小次郎・武蔵の兄弟か。明訓高校を破るのは土佐丸だと思ったけど違ったんだよなあ。

 アニメから入った感じでは「野球狂の詩」がやっぱり好きでそれも水原勇気が出てくるより前の北の狼に南の虎の対決を始めとした無頼の野球選手たちの群像劇が面白かった記憶。でも世間的にはやっぱり水原勇気になるんだよなあ、それも劇場映画版。とても可愛い木之内みどりさんの入浴シーンが売りだった。「一球さん」とか「あぶさん」とかになるとちょっと読んでいなかった。「大甲子園」も「ドカベン プロ野球編」も読んでないから読みたいけれど主義なのか電子書籍化されていないのだった。このあたり、亡くなられた後でご遺族がどう判断するかも注目。漫画を永遠とするために何が必要か。そこが問われる。でも今はご冥福をお祈りします。

 マンガ大賞2022の候補作が発表になっていた。今年は10作品で同数から13作品がノミネートされたりして冊数が増えることもなく選考にあたる側としては嬉しいけれども珠玉の作品が集まって選ぶのには困りそう。少し前から話題になっていたたらちねジョンさん「海が走るエンドロール」も去年に続いてのエントリーとなる赤坂アカ×横槍メンゴ「【推しこの子】」も強いし、これも連続のノミネートになる和山やまさん「女の園の星」も競りそう。でもやっぱり最強は藤本タツキさん「ルックバック」だろうなあ、一挙アップの上になおかつ表現に突っ込みがあったりして直したりもした後、単行本化されたりといった経緯を辿った作品の話題性でも作品性でも図抜けているだけに大勢の支持を集めそう。対抗はこちらもネット発の龍幸伸さん「ダンダダン」だろうなあ。初期のパワーがちょっと方向をズラしていて個人的には迷いどころ。強敵ではあるけれど。

 去年に続く作品だと魚豊さん「チ。―地球の運動について―」が入っている一報で、どんどんと面白さを増している「怪獣8号」が入らなかったのが意外。上には来ていると思うけれどきっと他に誰か選ぶだろうからといった遠慮のカタマリ化が起こって落ちてしまったのかもしれない。僕が推した「数字であそぼ。」は影も形も見えないなあ。知られた得ないのかなあ。そんな候補作で僕が雄のは稲垣理一郎さん原作で池上遼一さん作画の「トリリオンゲーム」。だってあの「男組」の池上遼一さんに賞をあげられるチャンスだぜ。これは推すしかないし、実際に推すに値する作品。結末から遡って経過を描くストーリーだけど破天荒で楽しい楽しい。次はいつ出るんだろう。

 そんな「数字であそぼ。」の最新刊が出てきて「動物のお医者さん」の理学部数学学科的なシュールな学生生活が繰り出されては脳を学生時代に戻してくれる。モデルとなった京大の寮もすさまじいとは聞いているけど、こちらの吉田大学の寮にはカピバラがいるそうでどこで捕まえてきたんだと突っ込みたくなる。野生のカピバラって日本にいたっけ。タヌキはいたけど化けるのはちょっと珍しいかも。腐れ縁の5人も大学院に進むみたいだけれど田辺と北本って2留してなかったっけ、他と違って。そのあたり読み返して確認したい。しかしもう7巻ではマンガ大賞は無理だなあ。せめて映画化されて盛り上がって欲しいもの。期待してます。

 映画に続いてNetflixでドラマ化された「新聞記者」に関して近畿財務局に勤務していた時に不正を強要された挙げ句、自裁した赤木俊夫さんの奥さんが事実をねじ曲げるようなところがあるからドラマには協力できないと言ったとか。結果として関わっていないにもかかわらずドラマはそうした財務局職員の自裁に関する追求が描かれているそうで、そこで活躍するのが米倉涼子さん演じる女性記者という部分で、財務局不正を追及した相澤冬樹さんが、望月衣塑子さんに統合されているらしいことも含め納得がいかない人も少なくない。そこをドラマと割り切れるかを考えてみないと見られないなあ、今は。とはいえ「ハウス・オブ・グッチ」だって人物の脚色が甚だしいし、そこはドラマが醸し出すメッセージを尊び割り切るべきか。難しい。


【1月16日】 目覚めたらネットでは緊急津波警報がガンガンと鳴って大変だったといった話題。トンガの方で海底火山がとてつもない規模で噴火したそうで、その影響ではるばる太平洋を越えて津波が押し寄せて来たらしい。実際に海外では潮位が上がって津波が押し寄せたところもあったみたいだけれど、日本はそれほどの状況ではなかった模様。とはいえチリ地震の津波が日本で大きな被害を出した過去もあるだけに、遠いからといって安心はできない。たとえ100回外れても101回目が本当だったらそれは一大事。だから毎回逃げるのだ、って寝ていた僕が言える話しでもないか。

 しかし巨大な噴火だったみたいで、衛星から見た映像でもそれこそ台風の暴雨風圏くらいの広がりを見せている。これで波が出来たのかそれとも衝撃はが海面を押し上げたのか、理屈はいろいろあるみたいで今後の研究の課題になりそう。気になるのはご当地の情勢だけれど島が吹き飛んだとか聞かないからきっとトンガも大丈夫と思いたい。そういえば昔はトンガ出身の力士って結構居たけど今っていないのかな。曙や武蔵丸のようなハワイ出身もいなくてモンゴルばかり。ちょっと寂しいかも。琴欧洲のような欧州出身の関取も。

 大きな画面で見たいと思って公開時は逃してしまった「シカゴ」を「午前十時の映画祭11」で見ようと京成ローザへ。マネジャーの夫と妹が浮気していたのを見て射殺した歌姫と、歌姫になりたい夢をかなえようと嘘をついた浮気相手のセールスマンを射殺した女性が刑務所から脱出しようと凄腕の弁護士に依頼をするストーリーからは、殺人であってもあれやこれや理屈を付け同情も引き策略も巡らせて無罪にしてしまう弁護士のやり手ぶりやら、金さえもらえば何でも与えて優遇する女性刑務所の看守の腐敗ぶりやらが浮かぶ。

 一方で、そうした策略に乗せられるメディアや世間の浮薄ぶり、そして根底にやっぱりあっただろう性差によってもたらされる悲劇めいたものへの告発も感じられ、苦笑しつつも歓喜してしまいそうになる。ダンスは下着やらミニスカートやらボンデージやらが溢れてエロいけど、それを厭わずスクリーン狭しと踊り唄うキャスリン・ゼタ・ジョーンズやレニー・ゼルウィガーに見入ってしまった。悪徳だけれど凄腕の弁護士を演じたリチャード・ギアもやっぱり巧い。役者だねえと役者に向かって言いたくなるくらい役者だった。映画だとカメラがパタパタと切り替わるので1点集中ができないのが難点か。舞台があれば見に行きたいけど同じような格好で踊ってくれるのかな。

 日本SF大賞の候補作でも読もうと高野文緒さんの「まぜるな危険」を手に取って、冒頭に入っていた「アントンと清姫」の出落ちで駄洒落なタイトルに感嘆する。タイトルからすぐに道成寺縁起の「安珍と清姫」をもじった作品で、それがモスクワの赤の広場にある高さ6メートルもの巨大な鐘、いわゆる<鐘の皇帝>が割れて台座の上に置かれている理由を、日本からアントンという男性を追ってきた清姫が、燃える蛇の姿になって巻き付き、中に入ったアントンもろとも焼いたからだという話しへと結びつく。

 あり得ないファンタジーが物語の中では史実として書いあるところがまず凄い。その上でロシア人スパイとの間に起こった悲劇を描き、そんな悲劇が起こらないよう歴史を変えようと科学者が挑んだ果てに浮かび上がる、国境も立場も越えた純愛めいたものを見せてくれる。どんな頭の構造をしているんだろう。「ムジカ・マキーナ」とか「カント・アンジェリコ」といった西洋風味で音楽混じりのファンタジーが得意な人って印象があったけれど、最近は東欧からロシア圏の作品が取り入れられている。ストルガッキーとかソルジェニーツィンとか詳しくないけどその辺りも読んでいこうかなあ。トルストイにドストエフスキー? とっくの昔に挫折したさ。


【1月15日】 土浦からとって返したその脚で向かった丸の内ピカデリーでのドルビーシネマ版「銀河鉄道999」の上映には、監督のりん・たろうさんが登壇してのトークイベントがついていた。その時の模様をメモから拾ってみる。まずは「今晩は。遙か遠い昔に無我夢中で飛び乗った列車で銀河の果てまで旅して、この惑星に戻って来ました。43年前の話です。2時間半くらいの列車の旅になると思いますが、楽しんで戴ければ」と挨拶したりん・たろう監督。ドルビーシネマ版となった印象を聞かれて「蘇ったなって感じですね。僕は音楽とか耳からきこえてくる体感を感じるのが映画だと思ってます。当時は出来なかったけれど、その後新しい技術が出てきました。臨場感があるサウンドはSFに向いています。体感していただければ」とアピールしてた。

 ドルビーシネマになたことでくっきりと見えるようになった映像は、黒の沈み具合との兼ね合いで透過光も綺麗に輝く。この透過光についてりん・たろう監督。かつて「ムーミン」で“発明”したことを「幻魔大戦」の上映時のトークでも話していたけれど、今回も「光には本当に拘りましたね。ただ拘るんだけれど、2Dのアニメーションでは光は手で描いていました。それだと光を感じないんです。それである時、テレビシリーズで星空を見せたいと思って、撮影に相談してやりかたがあるでしょうと言ったんです。そしてふっと思って、黒のラシャ紙を撮影部に用意してもらい、針で穴を開けて撮影台の上に置いて、撮影室の灯りを消して下からライトを当てて上からファインダでのぞくと、完璧な星の光になるんです。これだと思ったのが最初でした」といった経緯を改めて語ってくれた。

 「映画を観る人の客席そのものが列車の客席だと思って描きました。綺麗な映像を作りたいと思っていました」とも。そんな劇場版「銀河鉄道999」だけれど、上映時に誰もが驚いたのは星野鉄郎の年齢がちょっと上がっていたことだった。この理由を聞かれて稟・たろう監督。「ひとつは、東映動画の社長の今田智憲さんが、新しい少年や青年から上の層を狙うアニメーションを作りたいと言ったからです。松本零士さんも含めてテレビシリーズとは違った青春ものにしたいということで、まず始めてキャラクターとか合わせて作ったりました」と話した。

 年齢を上げることを冒険かと聞かれて「冒険だとは思わななかったです」とりん・たろう監督。「それくらいのことにしないとテレビの延長戦になってしまう。映画として成り立つ鉄郎にしょう、そのためには主人公を変える必要がありました。脚本も少年の旅立ちを意識してもらいました」。結果として映画らしい雰囲気を持った作品になった。それは同時にりん・たろう監督が映画から受けた影響をぶち込んだからでもあって「自分のスタイルで作るしかないと割り切って、思った通りに作ろうと思いました。中学生くらいから見てきたフランス映画やイタリア映画が頭の中にチラチラあったかもしれません。何かアニメーションのお手本がある訳じゃなかったので、自分で勝手に作りました」とのこと。だから劇場でちゃんと見られたんだろう。

 面白かったのは続編「さよなら銀河鉄道999」を作った経緯。「『銀河鉄道999』は初めての経験だったので全力投球しんですが、終わったら抜け殻みたいになっていました。達成感もありました。しばらくしたら2をやりたいと高見義雄プロデューサーが言ってきたんです。それで代わって下さいと言って逃げ回りました。新宿駅に逃げて入ったらプロデューサーが改札を飛びこえて追いかけて来たんですよ。それで、うんと言ってくれるまで帰らないと言うんです。あとは仲間が作っていましたから、やることにしました」。豪傑がいたんだなあ。

 「やる以上は鉄郎やメーテルや登場人物は変わらないけれど、切り口を変えることにしました。松本零士さんと話して戦争物にしました。自分が持っている演出を全面的に表に出す。アニメーションを作るのではなく映画を作るつもりでカットを切り、カメラワークを作りました。追い詰められると良い線が出てくるんですね。理由があって引き受けると居直る。居直ることでパワーが出るんです」。そんな映画を43年経って観られるこの幸運を活かさない手はない。「さよなら銀河鉄道999」も来週からスタート。こちらも行こう。

河瀬直美さんが総監督として作っている東京五輪に関する映画の撮影を、NHKが同行して取材して流したテロップにまるで映画のスタッフがあずかり知らないテロップが被せられていた問題で、たぶんインタビューした島田角栄監督が、相手にビールを渡したことについてジャーナリストの清水潔さんが「、スタッフが持っているビールがインタビュー相手の仕込み用や便宜供与のためでないなら、取材クルーが酒飲みながら五輪映画撮ってたって事ですかね? どちらにしてもロケビールすごいわ」って問題のように書いている。でもビールを持っていって渡したの映画のスタッフであって、それで気持ち良く話してもらうのを便宜供与とは言わない。だって映画だから。それをNHKの報道に混在させて問題かのように指摘するなんてジャーナリストらしくないけれど、今は権威を批判するのが板についてかまぼこになってしまった感じもあるだけに、着想したらそこから翻って顧みられないんだろう。やれやれ。


【1月14日】 土浦市民ギャラリーにて「機動警察パトレイバー 「TV−劇パト2+」展」を観る。今日明日明後日は予約制とはいえ金曜日なので行列もなく午前11時の予約10分前でも入れてもらえた。最初の部屋だと田島照久さんによるデザインワークが並んでいて、前に渋谷マルイで見たのが来てた。続いて高田明美さんによるイラストレーションなんか。

 目当ての「機動警察パトレイバー2 the Movie」に関する展示では、ゆうきまさみさんによるキャラクター原案のコピーがあり高田明美さんによるキャラクターデザインのあれは原版があって設定なんかが並んだあと、これはコピーをパネルにしたてたレイアウトが並んでいて沖浦啓之さんのとかもあれば今敏さんのも3枚あった。銀座和光前で戦車を煽ったのとか重体を正面から見たのとか松井刑事が運転席に座っているところを横から見たのとか。隣の席は見知らぬ男だけれど添えたイラストに髪の毛を縛った今さんみたいな男が描かれていてこんなのでも良いんじゃとメモ書きがあった。

 美術もあって小倉宏昌さんのが額に入れて並んでいたけどサイズがちょい小さい気がしたからあるいは複製かもしれない。でも原版かもしれない。どうだったっけ。原画は黄瀬和哉さんによる修正原画が多数。下に別セルの原画が置かれていて透けてしーんが見えるようになっていたからもしかしたら内藤さんが展示に関わっているかもしれない。シーンは万遍なく。注目の後藤さんの「だから、遅すぎるといったんだ」はc5でもしかしたら「お」を言うところかな。あと柘植とかしのぶさんとか。

 しのぶさんは声を演じた榊原良子さんの声をARアプリでいろいろと聴けて演技について「パト2」でふと気付いてそして「パト1」のサウンドリニューアルでようやく納得がいく演技ができたとかいったことを話してた。共演者では井上遥さんが孤高の人だったけれどそこにすっと近づくのが大林隆介さんだったのこと。そうした部分の扱いが巧いらしい。思い出にのこるのは郷里大輔さんで洋画だと張り上げるような猛者が多かったのに「パトレイバー」ではひろみちゃんという優しい役。榊原さんにはその役が1番だったそうで今もし会えたら言ってあげたいと話してた。

 千葉繁さんはあの演技とは違う静かで真面目な役もできるので見てみたいと話してた。ARはアンドロイドだと1回読み込んだらブラウザがそのQRコードで固定されてしまうのか次のQRコードを読み込まないので都度都度再起動してた。iPadはタブで開くから順繰りに聴けた。iOSが良いかもしれない。グッズ売り場は市役所の方で土浦限定のTシャツとパーカーがあった。同じ建物の2階にあるハンバーグステーキ屋さんでランチして東京へ。土浦駅の構内にあるNew Daysにもコーナーが出来ていて、パンフレットだとか「ASURA OS」のロゴがデザインされた土浦限定のTシャツも置いてあったので、買い逃した人なり途中下車までしたくない人はそこでお買い上げするのはいかが。

 増え続ける新型コロナウイルス感染症の感染者。このペースだと月内に1日で東京都だけで1万人すら超えそうな感じなのに見渡しても自粛だとかが起こる雰囲気が見えないのは、重症者が少なく死亡者もわずかにとどまっているからなんだろう。ワクチン接種が行き届いた状況で感染者も無症状だったりするならほとんどインフルエンザと変わらないか、それ以下って言うこともできそうだけれど発症した時の重大さはインフルエンザの比ではないだけに油断はできない。そういえばコミックマーケット99の準備会メンバーに感染者が出た話の続報があって、3人で寝泊まりしていたうちの2人が感染したほかコミケ終了後に会っていた仲間8人のうち4人が陽性だったそうで、合わせて11人のうち6人という5割を超える感染率は感染力の高さを表している。それだけでもやっぱり恐ろしいとみるべきなのかなあ。


【1月13日】 落合陽一さんが手がけて筑波大学発のベンチャー企業として活動しているピクシーダストテクノロジーズが大日本住友製薬と組んで難聴者でも誰が何を喋っているかを目で確認できるようにするメガネ型のウエアラブル端末を作るとか。どういう仕組みか分からないけど想像するなら端末に目の前の音声をキャッチするマイクロフォンのようなものを搭載しつつ、どちらから声が出ているかといった指向性もちゃんと認識するようにして、それを元に音声をテキスト変換してきこえてきた位置に重ねて表示するようにしているんだろう。

 ピクシーダストテクノロジーズと言えば指向性のスピーカーというのも作っていて特定のポイントでなければまったく音が聞こえない、逆位に言うならピンポイントでそこだけ音を再現するような仕組みを搭載したスピーカーなんかを作っている。そうした技術を活用した上で認識した音声をテキスト化するエンジンを端末にスタンドアロンで搭載するか、ネットを通してクラウド上で処理するかして表示するんじゃなかろうか。これなだ難聴の人でも誰が何を喋っているかが吹き出しのように見えて理解できる。ただディスプレイを文字が流れていくだけだと、誰が喋っているか仕草も含めて見ないと分からないからね。

 この技術を使えば座談会のような場での発現も誰が喋っているかといった情報込みでテキスト化もできそう。録音はしているんだけれど5人が喋っていると誰が誰だか分からなくなることが割とある。手書きのメモに誰が何をといったチェックはつけていくんだけれど、付き合わせるのもなかなか大変。ライターによってはそういう場面では録音だけでなくビデオを回して録画して、誰が喋っているかを分かるようにしていたりする。そうした機材を用意せずともウエアラブル端末の指向性を持ったマイクロフォンがリアルタイムで特定の人の発言として認識し、記録していってくれればずいぶんと楽になるだろうから。そうした方面への展開もあって欲しいなあ。期待して待とう。

 去年の年末にNHK・BS1スペシャルとして放送された番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、取材した誰かがお金をもらってデモに参加していたといった本当は言っていないテロップが付けられて放送された問題で、チェックが甘かったとかいったことを製作したNHK大阪拠点放送局の局長が喋ったそうだけれど、そもそもが誰がどういった判断でもってそのテロップを作り、被せたのかがよく分からない。あるいはすでに誰か喋っているのかもしれないけれど、だとしたらそれは捏造だから大問題となっている。でも捏造ではないと言っているからその部分はまだ不明なんだろう。

 河瀬さんは総監督でその下にいた監督が当該の誰かには取材したそうで、そこで何を喋ったかは監督は知っているだろうし、それをあるいは書き起こして番組の編集の人に渡しているかもしれない。そこにデモでお金をもらったといったことが書いてなければ、番組向けのテロップを作った人、それを作らせ人が虚偽であるにも関わらず、付け加えたってことになる。捏造だ。そうでないなら監督が聞いた話をメモ書きにして渡した際に付け加えたということになる。監督による捏造だ。でも監督は違うというならやっぱりNHKの中で誰かが何かをしたってことになる。どうしてそこが明らかにされないのだろう。できない理由があるのだろうか。世界は謎に満ちている。

 「ポストコロナのSF」をようやくつらつら。ぬれタオルでしばきあうヤクザが追放された星で頑張っていたところに突っ込んでくる一般人の鬱陶しさはまさしく昨今のネットにおける何でも糺して炎上さえる人たちって感じ。最近でも奥さんがチョコレートをいっぱい買っていたのを瞬間見とがめたもののよく見たら2個ずつだったので嬉しかったといった感想を、女性が自由にチョコレートを買うことすら認めないのかと突っ込んでたりしてほおっておけば良いのにと思ったりもした。ともあれそんな時代に生きづらいヤクザの矜持が描かれた作品から、コロナが延々と続く未来の共生的な生き方を描いた作品からネット化された福男の疾走がどうなるかを描いた作品まで多種多様。悲劇より前向きに受け容れる感じなのが多いのは、乗り越えようとする意識の現れなんだろう。その力にSFがなればこれほど嬉しいことはない。

 「本の雑誌」の2022年2月号で鏡明さんがライトノベルについて触れていた。挙げられたのが菊石まれほさんの「ユア・フォルマ」でアイデアも良くて面白いと激賞。ベースとなる脳に潜るアイデアについてはそれこそ夢枕獏さんの「サイコダイバー」シリーズもあるからそれに加えたテクノロジーの間にプラスして、アミクスという一種のAIアンドロイドがバディとなったことで繰り広げられる人間ならざる存在の限界と可能性に関する物語が、全体を膨らませて奥深さも与えているって判断なんだろう。実際にそれくらい面白い。できれば年間ベストSFに入れて欲しかった。僕はもちろん「おすすめ文庫王国2022」には入れているのだった。ほかに「公務員、中田忍の悪徳」とか「ミモザの告白」にも触れていた。「ミモザ」も文庫王国に入れたけど「公務員、中田忍の悪徳」はちょっと避けていたなあ。ここらあたりで混ぜていくか。


【1月12日】 久々に船橋西図書館へと出向いてパソコン席で3時間くらいお仕事。真園めぐみさんという人が出した「やおよろず神異録」(東京創元社)がちょうど大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と同じ鎌倉時代を描いていて、登場人物も北条義時だったり源頼家だったりと大河ドラマと被ってくるので先取り的に中身を検証する。印象としては鎌倉版「呪術廻戦」で呪詛ならぬ“凝(ぎょう)”と呼ばれる怨念のカタマリによって悪いことをしでかすようになった人間だとか神様を祓って歩く遠谷の薬売りによる友情と恋愛と調伏のドラマが繰り広げられる。

 神様が流れてきては居座ってそこで数年間、結界を張って動かなくなる現象が起こっていてそれを人間の方では困って不思議な力を秘めた太刀を使って祓おうとするんだけれど、神様にしてみれば自分はそこにいなければならないからいるだけで人がいようと関係ない。あくまで人から見たら迷惑なだけでそれがなかった場合にいったい神様はどうして数年間も居座るのか、居座った先に何が起こるのかがちょっと気になる。そういったものを無理矢理祓えば何が起こるかも。続編があればそのあたり、読んでみたい。

 登場人物では真人(「呪術廻戦」と被ってるなあ)という薬売りのほかに北条家から時房が登場、といっても義時の方が有名で大河ドラマでも小栗旬が演じて主人公になっている一方、時房の方は誰が演じるかも分かっていないところに存在のマイナー感がうかがえる頼家については金子大地が演じるみたいで「サマーフィルムにのって」で時代劇大好き青年を演じていただけに時代劇に出られて嬉しいかというと、チャンバラをする役でもないしそもそも役柄としての時代劇好きだから当人が好きかは別なんで、そこは感想をちょっと聞いてみたいところ。「草燃える」では郷ひろみが演じた役だけに比べられるのも大変だけれど頑張って。

 図書館を出てお昼御飯をどうしようかと考えて、三鷹からは消えてしまった「男の晩ご飯」でも寄ってみようか、ついでにネオ書房ものぞいてこようかと阿佐ヶ谷まで出て「男の晩ごはん」でオムライスを戴く。いつもだったらとんかつだとか焼き肉だとか脂っこいものをたっぷり食べるところをこの年末年始に帰省して、我が身の太り具合が大いに気になったので帰省から戻ってこっち、脂っこいものを極力避けて炭水化物も減らし野菜ばかりにしていたりする。オムライスなら揚げ物はないし卵はタンパク質だからまだマシってところ。とはいえ大盛にできないのはちょっと辛い。はやく落とすぞ体重を。

 という訳で阿佐ヶ谷の駅北にある魚屋さんで焼き鮭を飼って帰宅して野菜サラダやカボチャコロッケといっしょに食べて夕食にする。食べ過ぎかな。ネットではAIにお題を与えて絵を描かせるアプリが大流行みたいだけれど、上がってくる絵のことごとくがなるほどお題を彷彿とはさせながらも輪郭が融けて入り交じってしまったような印象で、見ていると頭の大切なところが崩れて融け出してしまいそうになって見入るのを避ける。

 パッと見ではダリだとかピカソだとかブラックだとかキリコと入ったキュビズムやらシュールレアリズムあたりと近いんだけれど、そうした画家たちが描いたものはギリギリのところで物事の輪郭が保たれ限界ではあってもまだ人間だという部分が感じられる。AI絵画はそこがグチャグチャになっていて見る人をスルリとあちら側へ引っ張りそう。あるいは機械学習によって人間の好みをだんだんと覚えて輪郭を浮かび上がらせてくるのかもしれず、そうなった時に人とAIは差がなくなっててもしかしたら超えてすらしまうのかもしれないという意味で、ひとつの実験としては成り行きを見守る必要はありそう。それでも人間を保つために今は見入らず自分でも作らない。そこが肝心。

 参ったなあ、きっとあれは「ウルトラマンが泣いている」と嘆くような本を書いた円谷プロの元社長の人じゃないかなあ。ネットのオークションにあの円谷英二特技監督が、「ハワイマレー沖海戦」という映画で受賞した「技術研究賞」の盾が出品されていて数十万円という値段になっている。盾なんて記念品に過ぎないから作品の価値とは無関係とはいえ、そうした作品の価値を裏打ちするモニュメントであはるだけにやっぱり重要な品。それが孫によってコロナ禍で厳しいからと売り飛ばされようとしているのに止められない特撮な人たちの歯噛みがきこえてきそう。ATACだってそこに介入できる値段じゃないし。他にも脚本とか出しているから貴重な資料が流出し散逸する可能性が大。どうしたものか。どうしようもないものか。


【1月11日】 王将戦の第1局が行われて渡辺明王将に挑んだ藤井聡太四冠が勝利。あと3つを勝てば王将位を奪取して史上最年少での五冠となって前人未踏をさらにまた進むことになる。今回凄いのは賞金ランキングでは竜王に上回られながらも格式でいうならやっぱり上の名人位を持つ渡辺三冠に始めて2日制で挑んで勝利したということ。時間がたっぷりあって夜には考える時間ももらえる2日制は棋力がモロ出る上に体力では五分となるから若手だろうとメリットはない。それでも勝利したということは藤井四冠の棋力が現時点で渡辺三冠を上回っていることに他ならない。

 そもそもが過去に10回戦っていて2敗しかしていなかった藤井四冠だったけれど、今回も含めて9勝2敗となって差がまた広がった感じ。次の対局は1月22日と23日でここでも連勝を決めたら五冠の可能性がグッと近づいてくる。もちろんその後に来る数々の棋戦を防衛しないとタイトルは守れないけれど、保持しているタイトルが増えるほど予選がなくなり対局過多から少し外れるので鋭気を養い存分の体制で対局に臨んで、そこで圧倒的な棋力を見せつけてくれるんじゃないかなあ。どうだろう。次は大阪の山水館。おやつはお好み焼きかたこ焼きか。昼食は焼きそばかてっちりか。

 岩波ホールが今年の7月29日で休館とか。もったいないとは思うものの、だったら通っていたかというともうずいぶんと行っていなかったりして、そんな人間が今さらもったいないと言ったところでだったら毎週通えば良かったじゃんと突っ込まれそうなのでそれは言わない。ただセレクトにおいてシネコンはもとより武蔵野館とかシネマカリテといったシアターとも違った独自性を見せてくれていただけに、ひとつの窓口が消えてしまうのはやっぱり映画にとっては損失ってことになるだろう。アップリンクとかが引き継いでくれれば良いんだけれどあそこはあそこで別の問題もあるし……。興行という形態が大きく変わっている時代に新型コロナウイルス感染症がとどめを刺した2022年ってことになるのかな。

 2027年1月11日の放送開始と同時に僕はこれは凄いアニメーションが登場したと思ったけれど、世間的には今さらこれは何だといったグラフィックへの印象が先行して盛り上がらなかった「けものフレンズ」が、1が月後には世間を揺るがす作品として知られ始めてそして3か月後にはその年どころか2010年代を代表するアニメーションになるんじゃないかと思われるようになるとは、5年前の今頃は誰も想像していなかったんじゃなかろうか。そしそてそれからわずか半年後にとんでもない事態がおこって、2020年代に続くはずだった道が細くなってしまうということも。

 なるほど続編という形で「けものフレンズ2」というアニメーションは作られたし、世界観を踏襲した「けものフレンズ3」というゲームも可動はしているけれど、僕はやっぱりサーバルちゃんとかばんちゃんが2人で海を渡ってごこくちほーへとたどり着いて、そこで出会う新たなフレンズたちとのドラマを見たかった。それはたつき監督というクリエイターの才能への期待であって、後をついだ監督たちへの批判ではないものの、結果として送り出されたものが不満だったことには変わりが無い。そこは申し訳ないと言っておく。ともあれ歴史はそうはならずたつき監督は「ケムリクサ」で立ち直ってそして新しい劇場アニメーションに挑んでいる。それはそれで期待する一方で、いつかわだかまりがほぐれてたつき監督として構想していた「けものフレンズ」の続編を見てみたい気はしてるし、永遠になくならないだろう。30年後でも構わないから、是非。それまで頑張って生きるから。

 一連のリストラをかいくぐって残っていた記者が正月明けにくも膜下出血で亡くなったとかで、最後に執筆したコラムに訃報が添えられていた。歳は同じか1歳違いでそれで亡くなってしまうのはやっぱり早いけれど、ストレスと不摂生が原因になりやすい病気でもあるだけに残った会社でいろいろあったのかどうなのか。ロックとポップスでは良い記事を書いていたのに、なぜか10年くらい前から嫌韓嫌中記事も目立ち始めたのは生き残るための方便だったのかそれともそういう思想だから生き残ったのか。残らなかった身としては想像するしかないけれど、残って定年までどうにかたどり着いた方が良かったとも考える日もあっただけに、それをやろうとして果たせず命もろとも失ってしまった人が出たことに、今をとりえず生きている自分を祝おう。生きるぞたつき版「けものフレンズ」続編が出来るまで。


【1月10日】 全米映画批評家協会賞で作品賞と監督賞と脚本賞と主演男優賞の4冠に輝いたと思ったら、ゴールデングローブ賞でも非英語映画賞(旧外国映画賞)を受賞した濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」。全米映画批評家協会賞だと日本人監督の作品賞はあの黒澤明監督の「乱」以来で、監督賞は日本人初で主演男優賞も日本人では初だからどれだけ世界的に話題の映画だったのかがよく分かる。ゴールデン・グローブ賞は市川崑監督の「鍵」以来62年ぶりだから僕が生まれて初の受賞ってことになる。凄いなあ。

 この勢いだとアカデミー賞へのノミネートなんてことも考えられて来るけれど、その場合国際長編映画賞になるのかそれともボン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」と同様に国際長編映画賞に加えて本ちゃんの監督賞や作品賞にもノミネートされてしまうのか。そして受賞なんてことになってしまうのか。そうなってしまうともはや黒澤だ溝口健二だといったレベルを超えてしまうんだけれど、そうなっても日本アカデミー賞にどれだけひかっかるかはちょっと製作委員会がメジャー系じゃないから。そういうのを超えて受賞させてこそ文化としての映画も盛り上がるんだけれど。

 成人の日だけれどとっくの昔に過ぎているので休まず図書館へと出向いて原稿書き。先にテープから起こしたインタビューをまとめる仕事だけれど1時間くらい話しを聞いても書けてせいぜい2500字といったところなので入れられる部分はほとんどない。とはいえ聞いたことは入れたいというせめぎ合いの中から要素を出したり引いたりしながらあれやこれやいじくり回す。新聞だと1時間話しを聞いても12字×120行といったところで1440字に収めることもあるからまだ多いといえば多いんだけれど、新聞の場合は話し方のニュアンスは拾わずファクトだけを並べることが多いから、相手の口調や思いも汲みつつ削るのはなかなか難しいのだった。

 それでもどうにかとりまとめて送って三連休のお仕事はほぼ完了。あとは本を読む仕事を続けなくちゃいけないけれど、その前にせっかくだからとイオンシネマ幕張新都心まで行ってULTIRAで「劇場版 呪術廻戦 0」を観る。過去に4度みたうちの2度目と3度目で、狗巻棘と乙骨憂太がペアを組んでアーケード街の呪霊を倒すところで記憶を飛ばしてしまっていたのだった。退屈ではないんだけれど劇場の温かさにまぶたが下がってしまうといった具合。なので今回は頑張って見通そうと決めつつ時間までをいつものホノルルコーヒーで過ごそうと思ったものの、数日前に日本からの撤退が発表されていて店の方も閉鎖されていた。残念。

 イオンモール幕張新都心ではイオンシネマ幕張新都心に近い場所の1フロア下にあって、電源もとれて映画を待ちながら仕事をするのに最適のカフェだった。コーヒーもフレーバー系でタリーズとかスターバックスでのむのとはまた違った味を楽しめたんだけれど、何があったか日本からすべて退店だそうで働いていた人たちも急な閉鎖にいろいろと大変だったかもしれない。跡地はしばらくイオンモール越谷レイクタウンのカフェが抜けた後みたいにフリースペースにするのかと思ったら、壁で仕切って入れないようになっていた。何か別の店が入るのか。いずれにしても後が気になる。ともあれありがとうございました。

 さて「劇場版 呪術廻戦 0」。もう特典は配っていなかったから500万ははけたってことだろう。1人あたり1000円としても50億円だから凄い数だしそれもすでに超えている訳で、100億円は確実だろう。そこから先を特典で吊るか成り行き任せにするかは気になる所。禪院真希ちゃん絡みだったら絶対行くのに。そんな真希ちゃんのローアングルも開脚も楽しみ狗巻棘のバトルもしっかり堪能してラストまで見通せた。特典がなければこれでもう十分かな。月末には「地球外少年少女」も始まるし月が変われば「グッバイ、ドン・グリーズ」とか「鹿の王」も始まるからそっちにかけよう。でもラストにIMAX レーザーGTでもう1回くらい観たいかも。やってくれるかなあ。


【1月9日】 昨日が1224人で今日が1223人だから1人減って高止まりしたかというと、そこは誤差の範囲で週明けにどれだけ跳ねるかがやっぱり注目ポイントの東京都における新型コロナウイルス感染症の感染者数。2000人を超えて3000人とかになってくると流石に東京都としてもいろいろと対策を余儀なくされるだろうから、まずは午後8時以降の遊興施設だとか飲食店の営業が制限されてそして映画館も1席づつを空けての興行を余儀なくされるかもしれない。そうなる前に公開をして100億円へと突っ走っている「劇場版 呪術廻戦 0」はジャストなタイミングだったって言えそう。

 割を食うのが「鹿の王」で9月の上映が中止になってようやく2月に公開が決まったもののこのまま映画館が縮小されれば成績があげられないと再度の(あるいは再々度か)の延期なんてことにもなりかねない。それ以上にヤバいのは3月に公開が決まった「ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021」か。こちらも延期になったのがまたしても延期となるとタイミングとして夏しか公開時期がなくなってしまう。そこはいろいろと被る季節だけにさらに1年の延期となるかそれとも。アニメーション映画界もいろいろとざわつきそう。

 そうなる前に滑り込めるかってのが「地球外少年少女」。これは映画というよりテレビシリーズを3話ずつ、前半と後半に分けて上映するものだけれど他に配信しかないからやっぱり見るなら映画館でって思いたいのにこのコロナ下でどうなるかがみえなくなってきた。今のところは予定通りに公開もされるだろうしNetflixでの配信もされるだろうから、最悪公開がなくなっても目には入るだろうけれども劇場を見込んで仕込んでいただろうパンフレットだとかグッズだとかがあったとしたら、無駄になりかねないだけにかんがえどころか。それにやっぱりNetflixより劇場の方が届く範囲は広いから。

 そんな「地球外少年少女」のイベントが日本科学未来館で開かれて磯光雄監督が登場。あの日本SF大賞受賞作「電脳コイル」から実に15年というからいったいどれだけ仕事をしてなかったんだってことではなくて、いろいろと手がけつつも企画をあたため7年くらいかけてようやく結実させたって感じ。スタジオもこのために新しく作られたプロダクションプラスエイチってところ。その意味でも浮沈はスタジオの浮沈と関わってくる。コロナの動静は気が気じゃないだろうなあ。

 さて磯監督。イベントでは「宇宙は『宇宙戦艦ヤマト』とか『機動戦士ガンダム』といったアニメで昔流行ったけれど、最近はちょっと減ってしまっていた」と話して、宇宙に興味を誘う必要があって「地球外少年少女」を作ったことに触れていた。「やっぱり宇宙って知らない場所で、人間があまり行ったことがない不思議な場所。そんな場所に行ってみたいと小さなころはワクワクするけれど、大人になると知っている場所でぬくぬくとしている方が楽になる」。確かになあ。

 だからこそ子供たちには面白いものを見つけていって欲しいというのが磯監督の中にあるのかも。「勉強していくと難しいとか無理だと思うかも知れないけれど、最初の方の行ってみたいという気持ちを忘れずにいて欲しい」。そんな宇宙への関心を誘う作品になればと話して、夢を失わないで希望を捨てないで、宇宙に挑む心をずっと持っていて欲しいと呼びかけていた。受けて来場していた子供たちの中から、JAXAに就職したりスペースXに入ったり宇宙飛行士になったりガンダムを作ったりする人が出るか。出て欲しいけれどそれだけの土壌が今の日本にあるかも不安だなあ。大学でも企業でもそういう勉強が蔑ろに為れていないか心配。岸田総理が月に人間を送り込むと行った言葉を受けて政府が宇宙にお金を使うようになってくれることを、ここは期待するしかないのかも。

 ZAITENが出ていたなあと思い出して本屋で開いたら、産経新聞が読売新聞社の救済されるんじゃないかって憶測が出ていた。いまだ健在のナベツネこと渡辺恒雄さんが清原武彦さんの頼みを受け入れて引き取ってくれるんじゃないかといった話で、同じ保守系のメディアとしてない話でもなさそうだけれど一方で同じ保守系でなおかつ販売地域もかぶっているのにわざわざ引き取る理由があるのか、題字なんて捨てて部数だけが上積みされればそれで十分といった考えもありそう。そのために人員を抱え込むなんてこともしたくないだろうし。だからちょっと考え難い。

 これが日本工業新聞のような性格の違う媒体だったら、あっても良かったかもしれないけれどもその日本工業新聞はフジサンケイビジネスアイと名前をかえたものが去年の6月に休刊になっている。つまりは中身はすっからかん。日本工業新聞という題字共々買ってそのまま経済官庁での記者クラブの席ももらって専門紙として立ち上げるとしても、それに対応できる記者を集めてくるのはちょっと大変かもしれない。一般紙の経済部とはそもそもアプローチの仕方が違うから。なので辞めた面々を集めて立ち上げなんて話が来たらちょっとヨロっとくるけれど、そんな話はとらぬ狸の革ジャンパー、ありえないからここは本体がどういう成り行きを見せるのか、見守るしかないかなあ。1000億円を割り込み100万部を切った一般紙がどうなるか。気になる気になる。


    【1月8日】 昨日の池袋では「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が始まるまで、グランドシネマサンシャインの1階にあるコーヒーショップの窓際の席で外を見ながら原稿を書いていたんだけれど、そこを通る人の数が金曜日だというのにまるで休日のような賑わいで、春休み中の学生もいるにはいたんだろうけれどそれにしてもな賑わいに。新型コロナウイルス感染症が流行する前がすっかり戻って来ているんじゃないかと思ってそれで、流行の速度も凄いだろうなあと想像していたら今日の東京都の新型コロナウイルス感染症感染者は何と1224人に達したようで、いよいよ緊急事態宣言の何度目かの発令が視野にはいってきた。

 今は重症者数も少ないけれども重症化というのは感染から遅れて起こるものだから、ワクチンの接種が進んで重症化が少なくなっているとか、オミクロン株はそもそも重症化しないといった話しがあったとしても、総体的な人数に比例して重症者も増えていくと思うと医療体制の逼迫が懸念される。ずっと忙しかったお医者さんや看護師さんたちも一息付けたとおもったらまた大変になりそう。そんな中で迎える受験シーズンを受験生達は乗り越えられるのか。すでにスポーツでは高校サッカーで準決勝に進んだ関東第一高校が観戦者を出して辞退にお込まれたそうだし、ラグビーの新リーグのスタートアップも国立競技場での試合が中止になった。

 ワールドカップ出場を目指してテストマッチに臨む予定だったサッカーの日本代表も、21日に予定していたキリンカップのウズベキスタン戦が中止に追い込まれたとかで、目下シーズンオフに入っている国内組が体を動かす間もなく本番の予選へと突入することになりそう。海外組は試合があるとはいってもウインターブレイクがないのはプレミアリーグぐらいだから、多くは体が完璧ではなかったりするだろう。そんなコンディションの選手達の寄せ集めでもって勝ち抜いていけるのか。ちょっと不安も出てきた。とりあえず目下の懸念は2月27日に予定されている女子サッカーの皇后杯決勝かなあ。観客をいれるかどうか不明だけれど入れるなら半分でも構わないから入れて試合をして欲しい。我等がジェフユナイテッド市原・千葉レディースが初の栄冠を得る瞬間をこの目で見たいのだ。

 近くでやっているので「サンダーバード55/GOGO」を見にイオンシネマ市川妙典へと行って見たら「ネペロープ危機一発! サンダーバード番外編」だったという。まあもともとが残された3枚のオーディオドラマを脚本として音声にあてはめ現代のクリエイタたちがマリオネーションとして復活させた超絶的にてのかかったファンムービーでもあるので、制約もあってそうならざるを得なかったというのも分かるけれども当時の音声を使わない日本語吹替版で見た人間からするならやっぱりもっと国際救助隊としてのとてつもなく難しい救助をスリリングな綱渡りでやってのけるサンダーバード本来の活躍が見たかった。

 でもそこは仕方が無いのでペネロープとパーカーが中心となったストーリーを見たものの最初のサンダーバード基地を紹介するところはペネロープのパワハラが過ぎてちょっと辟易。でもそれを愚痴はこぼしつつ嬉しそうにこなすパーカーのどこかマゾヒスティックな感性も分からないでもないだけに、そういうものだと納得して見ていくことにする。声はペネロープが満島ひかりさんでパーカーは井上和彦さん。つまりはニャンコ先生でぼやいている感じはちょっと近かった。満島ひかりさんは雰囲気は寄せていたけどもうちょっと気持ち早口だと黒柳徹子さんに近づいたかな。いや早口の黒柳さんを後にすり込まれたので「サンダーバード」のペネロープを演じていた黒柳さんも早口だったと思い込んでいるだけかもしれないけれど。

 雪山で雪男を探す話しではフッドっていう坊主頭の悪役が登場。声は西田昭市さんではなく立木文彦さんだったけれどニュアンスはまあ通じてた。パパことジェフの大塚芳忠さんを始めスコットが森川智之さんでバージルが日野聡さんでアランは喋らずゴードンは江口拓也さんでジョンは櫻井孝宏さんを凄いメンバーがズラリなんだけれど喋るシーンもすくなかったのでそちらはさすがに話題にできないか。キャストの並びも満島さんがトップで井上さんが2番目に来ていたことからもこの映画がどういうものか分かるだろう。英語版だとどういう感じなのか。そこは確かめたいけれど、日本語版であの歌が流れるとやっぱり僕にとっての正統なサンダーバードはこっちって思えてしまうからもう良いかな。


【1月7日】 起きて外に出ると雪は降ってなくって積もった雪が溶け始めてはいたものの、日陰では残った雪が凍りになって滑りそうだったので、気をつけて上を歩いて図書館へ。原稿をとりあえず固めつつ中を見て歩いたら、1980年代末に出たマッキントッシュの使い方マニュアルだとか、今はもうほとんど使われてないんじゃないかと思われる桐だの1−2−3だの三四郎だのといったソフトのマニュアル本が放出されていた。もらえば懐かしいソフトに触れられるけどそもそも使われていないソフトをそれで学んでも仕方が無いので見送る。マックも1990年代前半の機種が対象だったらもらったかなあ。

 劇場で実写の「スパイダーマン」を見るのってもしかして2002年のトビー・マグワイアがキルスティン・ダントスを相手に空を飛びまくって21世紀ならではのスパイダーマンのビジョンを見せてくれた映画以来になるんだろうか。「アベンジャーズ/エンドゲーム」に出て来たスパイダーマンも見てはいるけどそのトム・ホランドが演じるピーター・パーカーが登場する「スパイダーマン:ホームカミング」も「スパイダーマン:ロング・ウェイ・ホーム」も見てなかったからどういう状況に陥っていたのか、よく分からないまま最新作の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に突入した。

 そこではミステリオとかいうのがスパイダーマンに倒されたといった喧伝がなされてそしてスパイダーマンの正体はピーター・パーカーだと暴露され、注目が集まって恋人のMJや友人のネッドともども大変なことになっていく。ちょっぴりコミカルでギャグ混じりの展開でそのままふわっとしたコメディ映画的な流れでいくのかと思いきや、ドクター・ストレンジに頼んでスパイダーマンはピーター・パーカーだと知っている人の記憶を消してしまおうとしたことで、混乱が起こって違う世界から違うスパイダーマンの敵だったヴィランが続々と集結してトム・ホランドが演じるピーター・パーカーを襲い始める。

 たとえばトビー・マグワイアのスパイダーマンが相手にしたドクター・オクトパスとかグリーン・ゴブリンとか、アンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマンを演じた「アメイジング・スパイダーマン」のシリーズに登場したリザードなんか。それがそれぞれの映画で演じた役者のまま登場するから古くからのファンは大喜びしたところだろう。ドクター・オクトパスのアルフレッド・モリーナもグリーン・ゴブリンのウィレム・デフォーも20年近くを経てよく同じ役を演じきった。そこが向こうの俳優のすごいところってことだろう。

 吹替版を見たから声も往時の山路和弘さんだったり銀河万丈さんだったりと懐かしい人をより懐かしくさせたかも。そんな相手を即座にたたき返せば良いものを、戻ったらスパイダーマンに倒されるだけだと分かって迷ったピーター・パーカー。叔母のメイ・パーカーがいつも見せていた博愛の気持ちに引っ張られたのかもしれないけれど、これが果たしてどういう結果をもたらしたか。コメディのようだった映画が途中からアクションになり最後は切なさに溢れたものになったということで察して欲しい。

 ただそこはマルチバースな世界を取り入れたMCUとしての「スパイダーマン」シリーズ。もしかしたらリニアにしか進まなかったトビー・マグワイアであったりアンドリュー・ガーフィールドであったりがピーター・パーカーを演じたシリーズとは違う展開が待っているのかもしれない。そう期待させるところがある一方で、アイアンマンのトニー・スタークがもういないことが決定づけられているからそこはいろいろ難しいのかもしれない。

 いずれにしても成長したピーター・パーカーを主人公に彼が過去を取り戻す展開に、ドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリンが絡んでくるようなストーリーをちょとt期待してみたくなる。もちろんそこには……ってこれは言えない。でも分かる人には分かるかな。彼らが来ているんだから彼らだってってことで。吹替版はMJを演じていた真壁かずみさんがコミカルさも出しつつ初々しさも見せつつ軽妙な女子の声を演じて聞きやすかった。迫力だったらIMAXが良いんだろうけど吹き替え版の方がすんなり入ってくるからこれで十分かな。続きはいつだろう。待とうそれまで。

 「津田大介」「ブロック」でツイッターを検索すると出るわ出るわのブロックの嵐。直接のメンションはせずとも自分のところで触れただけの人もブロックをされていたりして、揶揄とか批判とか諫言とかをまるで受け付けないような雰囲気が漂い始めている。そういうのを読むとストレスがたまるってことは分かるけれども、何があったのかを問い合わせてブロックを喰らっていたりする状況を見るに付け、何かいろいろと気持ちにしこりめいたものがあるようにすら思えてきた。聞く耳を持たず言い続けてもすれ違うだけなのに。とりあえずCLPとやらがクラウドファンディングを始める前の、それこそ立憲民主党から資金援助を得ていた時代に出演していたことについて、そこで気付かなかったのかを聞きたいねえ。聞いてないだろうけど。


【1月6日】 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと三菱重工浦和レッズレディースとの皇后杯決勝での激突は、スポンサー企業に置き換えると古河電工と三菱重工との戦いで、これは往年のサッカー界を引っ張った丸の内御三家のうちの2社が対決するというとで、もしかしたら天皇杯以来かと調べたらどうも天皇杯では古河も三菱重工ももちろん出場経験があるし、双方に優勝経験もあるけれど、決勝で激突したことはないみたい。御三家どうしの激突が1973年の三菱重工対日立製作所だから実に49年ぶりとかそんな感じになってしまう。

 三菱重工については浦和レッズへと引き継がれて後に何度も優勝していて、2021年も優勝を果たしたばかりだからある意味で“常連”だけれど古河電工の方はジェフ千葉になってからというもの、決勝に出たことはなく古河電工時代を含めても優勝は1976年まで遡る。もしも優勝となれば血統として45年とか46年とかそれくらいのスパンをおいての優勝だからこれはちょっと歴史になる。まあレッズレディースも強いから簡単には勝てないけれどもそこを5バックからのカウンター狙いで凌いで栄冠を手にして欲しい。国立競技場で開いて欲しかった気はするけれど、地方あっての女子サッカーということで亀岡への参集を期待しよう。

 Choose Life Projectってウエブメディアが創業期に立憲民主党から資金援助を得て映像を作成していたという問題で双方が状況を明らかにしたみたい。TBSだか関連の映像制作会社だかと退社して後に何をやろうかということになって、映像制作をやろうということになって立憲民主党に行ったらお金を1500万円も出してくれたというのが実にどうにも羨ましい。こっちは仕事は回ってきたけど資金援助ってほどのことはなかった訳で、そういうところにそもそもの立脚点があるなら政党が色を染めようとしなくても、勝手に現場が染まっていたって思われても仕方が無い。

 その内容が自民党を讃えて立憲民主党をこき下ろすものだったらなかなかやるなあと思われるだろうけれど、反権力とうたえばどうしたって立憲民主党の側に寄ったスタンスにならざるを得ない訳で、そこでお金の紐がついていたと観られることのリスクを考えるなら報道へと出て言って公共メディアを標榜したのはよほど脇が甘いと見なされて当然だろう。新聞だってテレビだって政党の広告を出してもらったり政府広報を出してもらったりしていることへの忖度があると言うのは容易いけど、それを言ったらだったらCLPも同じなんだねって話しになる。そこは切り分けて欲しかった。

 代表の人は一件がまとまったら退任を表明しているから、そこで資金は切れたとみなすべきかそれとも色がついた以上もはや信頼は確保されないということで、切り離してクラウドファンディングとマンスリーサポートだけのチームで独立したメディアを立ち上げるしかないだろうなあ。ところでそんな立ち上がり方をしたメディアに誘われていろいろと話したけれど自分たちは聞いてなかったぞと訴えたジャーナリスト諸氏は、だったらそのメディアがそれまでどうやって立ち上がったか本当に知らなかったのか。そこが気になるところだし知らなかったとしても放送・配信されている番組に紐が見えたり金の色が感じられたならそこで問題にすべきだったような気がする。あるいは自分にポリシーがあって言論に正当性があるなら色なんて吹き飛ばせる訳で、そこが仲良く反権力といったクラスタにとどまっていたから一緒くたにされて困ったのかもしれない。どうなるかねえ。

 フジテレビの早期退職募集のニュースをデイリー新潮が報じてた。50歳で1億円くらいの追加があるとは羨ましい限りだけれど50歳の元テレビ局員が再就職できる場所ってなるとキャリアによって違いも出そうで制作畑の人とか迷いそう。営業畑も同様か。キャリア支援制度があるっていうけどそんなものはパソナあたりに放り込まれて履歴書の書き方から面接の受け方から適性検査の受け方なんかを改めて支持されるだけで具体的な就職先を教えてくれる訳ではまるでないんじゃなかろうか。だったらしがみついてでも60歳まで務めるかというとそれも未来に不安をかかえて行き場のない環境におかれて心が壊れるので難しい。応じるなら2年くらいはリハビリのつもりで茫洋とする覚悟でいればお金も無駄に使わないで再生できるんじゃないかなと、経験者としては思うのだった。いや1億円もらえればそんなことにはならないか。年収500万円で20年生きられる訳だから。はあ。


【1月5日】 ちょっと家を出て戻ったらまたブレーカーが落ちていた。漏電が起こっているということであちらこちらのコンセントを掘り出して抜いても直らないので最後はすっかり弱っていたキッチンの電球を外したら、どうにか戻ったのでこれが原因だったのか、他に原因があってまた同じ現象がおこるのかを観察中。まるでちょっとしか着かないのに、だんだんと明るくなっていくLED電球のどこかに電気をスパークさせる要因があったのか。それとも違うのか。寒さも厳しい折だけに電気が止まると電気毛布が死ぬんだよなあ。それは困るので用心用心。

 5類と言い出したのは取り巻きの連中がずっと前から5類だ5類にしろと叫んでいたのを受け容れただけじゃないかと思える安倍晋三元総理。在任中には広がり始めた新型コロナウイルスの感染源ともいえる外国からの観光客を閉め出すどころか歓待し、その後もオリンピックを意識してなかなか緊急事態を宣言しなかった癖に、退任するとそうした自分の責任は棚に上げて周辺にとって耳障りの良いことばかりを言い始めるその態度に、自民党でもいい加減にしろって気分が広がり始めていないかと思ったり。岸田総理もアベノマスクを捨てるとか言い始めたから離れようとしているのか、それとも即入院を見直すと言っているから安倍元総理にすり寄っているのか。どっちにしてもはっきりしないねえ。

 いつの間にか立ち上がっていたChoose Life Projectっていうメディアが何か立憲民主党からお金をもらって何かやっていたって話しが吹き出して、そこで仕事をしていた津田大介さんだとかそっちっぽい人たちが騒いで抗議をし始めた。何か起こると身に降りかかる火の粉をまず払おうとするところはやれやれだけれど、一応はメディアでそれも公共のためだと銘打って一般から資金を募っていたりもするメディアが、特定の政党からお金をもらって何を作っていたのかがちょっと気になる。

 もちろん公器と呼ばれる新聞だって営業絡みの記事広告を載せたりするし、政党の公告なんかを乗せることによってお金をもらいつつ表面では中立公正だなんて嘯いているからメディアの身ぎれいさをお金の流れで観るんじゃなく、言っていることで見れば良いと思うんだけれど、ちょっと前まで自民党からお金をもらって野党の悪口を書きまくっているんじゃないかとDAPPIを批判していた人たちにとって、大きな袋の中に色の付いたお金が混じっているのはみっともないって意識があったのかもしれない。説明がまだないだけに状況は不明。いずれにしても小さなメディアにとては痛い事態かな。大きなメディアが横で宗教政党からどれだけお金をもらっていたとしても。

 皇后杯は準決勝が行われて、ここまでINAC神戸レオネッサ、大宮アルディージャレディースといったWEリーグのチームを撃破してきた日テレ・ベルディメニーナがジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦。ジャイアントキリングなるかといった目もあったけれど3連敗はWEリーグの沽券に関わるとうことで奮闘したみたいで、1対0で時エフレディースが勝ちきって久々の決勝へと駒を進めた。えっといつ以来だろう、NACK5で行われた時以来だから9年ぶり? 相手は強豪の三菱重工浦和レッズレディースだけに勝利は厳しいかもしれないけれど、是非に頑張って兄貴分が及ばないタイトルに手を届かせて欲しいもの。会場は京都の亀岡かあ。見に行こうかな。


【1月4日】 虚ろ船なるものが宇宙船を表すものだということは、早々に感じられると同時にその虚ろ船に乗るに相応しい体質が、永遠の命を持った吸血鬼であるだろうことも想像できて、つまりは宇宙時代に相応しい人材を得るために人が吸血鬼になる話なんだろうかといった雰囲気で進んでいった恩田陸さん「愚かな薔薇」(徳間書店)。途中でそんな吸血鬼になりそこなった誰かが血を吸いすぎる怪物になって暴れ回るような描写も挟まれて、宇宙に出ることが人間を捨てることと相反していて選ぶに迷う物語かもしれないと思わせる。萩尾望都さん「ポーの一族」のように。

 永遠の命を得るかわりに永遠の離別も生む吸血鬼化なり八百比丘尼化の物語は数多あって、そうした系統の作品だとも思わせたけれど途中から、虚ろ船に乗れるようになるとはどういうことか、乗った先でいったい何が行われているのかが明らかにされていくことで、人間が次の世代へと進化していくために乗り越えなくてはならない試練めいたものが打ち出される。なるほど萩尾さんが帯で「地球幼年期の終わり」を例に挙げていた理由が分かった。特別版のカバーを描いて類似の話しかと思わせつつもそうじゃないことを自ら示す萩尾さんのSF魂が感じられる推薦コメント。読み終えてそれが正解なのかは分からないけれど、いずれ現実にも来るだろう終焉に備えて人類はどう進化するのかを、考えてみたくなった。恐竜のように滅びるのも一興かなあ。

 さてそろそろ東京に(千葉だけど)戻ろうかと家を出て名古屋駅まで来たら新幹線がことごとく満席ですぐの出発では席がとれず、午後4時くらいのでとりあえずとってさあ時間もあるということで、ドトールに入って原稿をカタカタと打ってから頃合いを見てミッドランドシネマへと移り「劇場版 呪術廻戦 0」を1番大きなシアターの最前席、リクライニングが聞いてほとんどベッドみたいになる席で見上げるようにして見る。やっぱり禪院真希さんは真下から仰ぎ見るのが1番だなあ。とはいえ乙骨との訓練での戦闘が始まったあたりで睡魔に襲われ、開脚で避けるシーンから乙骨と狗巻がアーケード街で戦うあたりまでを見逃してしまったのが残念至極。これで2回続けて。何か呪われているんだろうか。

 情報が入って何でも11日間で興行収入が58億円に達したそうで、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の14日間で48億円をはるかに上回るペースで動員をのばしている感じ。今日も劇場はほぼ満席で見た人が満足そうにしていたから、すぐに来る3連休も含めて結構な興行を1月中に稼いでは100億円の大台をとりあえず見つめるところまで行くんだろう。そこから先となると親子連れでの来場が期待できた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」とは違ってティーンから20代30代が中心になりそうだけれど、そこが繰り返し見るようなら100億円は超えてその次の大台を見据えていくことはあり得そう。とりあえず今週末の動静に注目。そしてテレビシリーズ第2期の動静かな。

 帰宅したら部屋のブレーカーが落ちていて真っ暗。あげてもあがらず何か故障かと思ったけれど、漏電ブレーカーということはどこかでコンセントが引っかかっているのかもと暗がりの中をソケットを入れたりしていたら、ちゃんと上がって無事に電気がついた。これがないと部屋で過ごせない上に電気毛布も入らず寒さに震えながら寝なくちゃいけなくなるからなあ。30年も住んでいるからいろいろなところが故障しているけれど、水道と電気だけは大丈夫なのでまだしばらく暮らすうちはどうにか保ってくれ。還暦あたりをひとつの山に行く末も考えなくちゃいけない時期に来ています。


【1月3日】 そして復路へと移った2日目の箱根駅伝は、トップでスタートした青山学院大学がそのままぶっちぎりでゴールまで走って2年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。去年は4位に沈んだものの自力はちゃんとあるだけに、選手層の分厚さが乗って選び放題よりどりみどりの中からしっかりを走れる選手を見極め出したことが、1度も落ちることなく誰1人としてこぼれることなく走りきって優勝につながった。原晋監督の薫陶もきっと浸透しているんだろうなあ、誰が走っても納得の理由がそこなる。つまりは“勝つ”。それが実行されるからごたごたも起こらないんだろう。

 やっぱり今年もいろいろドラマがあったそうで、初出場の駿河台大学では高校の先生を求職して大学で勉強している31才のランナーが走ったそうで、同じチームには高校の先生として教えた生徒もいたそうで額賀澪さんの「タスキメシ―箱根―」でコーチに回った元陸上選手が参加していれば同じようなシチュエーションも生まれたかもしれないけれど、それもやり過ぎかもと思って引っ込めたのかも知れない状況が実際に生まれてしまった。将棋の藤井聡太四冠と良いフィクションを現実が超えていく時代なのだなあ。先生はあんまりタイムが良くなく緊張もあったおんかもしれない。全体でも20位に沈んだけれど次もまた予選会を抜けて出場を果たして欲しいもの。頑張って。

 部屋にいると煮詰まるので地下鉄に乗って栄まで。セントラルパークの下にあるイタリアントマトで原稿なんかをカタカタと打ってから、頃合いを観て矢場町へと下がっていく途中でパルコとかのぞいて相変わらずの人の多さにすっかり名古屋に定着したんだといった思いを強くする。出来たのは1989年で高丘あたりの自動車新聞に務め始めて2年目で、まだバブルの最中でブランド物も繁盛していた時期のオープンで名古屋も沸きに沸いたものだった。

 テレビ塔の横には東急ハンズもあってだんだんと久屋大通がお洒落な空間になっていったけれど、バブル崩壊で百貨店が軒並み経営を悪くする中、ファッションもファストが流行ってパルコの価値も下がったかと思ったら、他にああいったテナントビルがないこともあってしっかりと根を下ろして、若い人たちが集まるスポッとになっている。近くのナディアパークもアウトドア系のブランドがあって近隣にはブティックもあってアップルストアもあってそれなりにお洒落な雰囲気。若宮大通を挟んだ大須が雑多な上野だとするならこっちはダウングレードした渋谷か青山か。そんな関係で栄の沈滞をカバーしているのかもしれない。

 せっかくだからとネットで調べて鉄板ナポリタンが食べられる喫茶店を探して、純喫茶っぽいやば珈琲店に杯ったらセルフになっていた。席をとってカウンターでコーヒーとか食事とかを頼んでキャッシュオンでもらって席でのむという、スターバックスとかタリーズとかドトールと同じ感じ。喫茶店という形式がもはや衰退に向かっているのかも知れないけれど、そうした中でコメダ珈琲店はしっかり“名古屋の純喫茶”をやっているから偉いなあ。逆の意味で人々に憩いを与えてファンを増やしてテンポを広げているんだろう。出てきたナポリタンはそれは美味しゅうございました。東京でも食べられる店を探そうかな。

 戻ってライスボウル。元々は学生の東西オールスター対抗だったものが学生の東西対抗となってそして社会人と学生のトップが雌雄を決する場となって、長く続いてきたけど最近は社会人が圧倒的に強くなってしまって力の差が歴然となってしまったことからついに社会人の決勝になってしまっった。つまりはXリーグの決勝であって今までは12月に東京ドームで開かれていたけれど、晴れ舞台に格上げとなって正月気分の観客も集まるようになったかもしれない。テレビで見たらスタンドは観客で満員だったから。

 試合は富士通がリードした中でパナソニックが追っていたけど最後の攻撃を停められ万事休す。こちらも青山学院と同様に2年ぶりの王座奪還となった。見たらクオーターバックが外国人。そしてレシーバーも外国人。カレッジフットボールやNFLの参加者が増えるようになったらそりゃあ学生も叶うわけがないよなあ。いつかまた学生との対戦も実現するかと思ったけれど、これはもうあり得ないだろう。東京ドームで社会人の派手なチアリーディングとは違った大学の応援団ならではのチアリーディングが見られるせっかくのチャンスだっただけにちょっと寂しい。通常の試合を見に行くしかないのかな。


【1月2日】 大晦日にそういえばアニプレックスがたつき監督で劇場アニメーションを作っているとの報があって、そのたつき監督の肩書きに「けものフレンズ」「ケムリクサ」の監督とあったところにアニプレックスの歴史をちゃんと見据えて過去に埋もれさせない根性を強く感じ取る。その経歴を出して欲しくないといった方面のプレッシャーなんかもあるかもしれないと想像できなくもないけれど、そうした方面にかかわらずとも独自にアニメーションの一大帝国を打ち絶えたソニー=アニプレックス陣営なら、たつき監督の才能を存分に引き出してくれるだろう。

 ティーザーに流れた線画だとどうも「ケムリクサ」っぽいポストアポカリプスな大地を見通す少年の像があってやっぱりSFなのかもとを想像が浮かんだけれど、それに加えてどんな驚きをぶち込んでくるかも期待できるクリエイターだけに2022年という公開が今から楽しみ。でもいつか本当の雪解けが訪れてたつき監督による「けものフレンズ」のアニメーションのたつき監督ならではの続きという奴を観てみたい。すぐにはかなわなくても10年20年が経ってのリブートで構わないから。ついでに「機動戦艦ナデシコ」の続きとかもあったら嬉しいな。大人の事情なんて蹴っ飛ばして行こう。

 年をとったのかそれともモデルになった小説をたくさん読んだからなのか、箱根駅伝も悪いものじゃないと思えるようになってきたので朝のスタートからしばし中継に見入る。関東学生連合会が主催する関東ローカルの競技であるにも関わらず、国民全体が喜ぶ行事だといった顔をして偉ぶっているように見えたり、20キロという中途半端な距離だったり山登りというトラックとは無縁のシチュエーションだったりすることでマラソン選手もトラックの長距離競技者も育成できないままオリンピックでメダルを取る選手を輩出できなくなった弊害が言われていたりして、なくなれば良いじゃんと毛嫌いしていたけれども今となっては走りたい人が走っているんだからそれで良いじゃんと思えてきた。

 マラソンでメダルをとろうととるまいとそれも本人の自覚であって、お国のためだと考える方がよほど個人がスポイルされている。それに今時のマラソンはそれこそトラックのスピードでマラソンを走りきるくらいじゃないと勝てない訳で、だったら20キロくらいを1時間以内で走りきるスピードをつけておく方がよほどマラソンに勝てる選手を生み出せるようになるんじゃなかろうか。あとは小説で箱根駅伝にかける選手たちの思いを汲んだからかなあ、最近だと額賀澪さんの「タスキメシ―箱根―」なんかがちょっぴり足りてなかった選手達を鼓舞しつつ食事も面堂を観て箱根に送り出す元挫折者の葛藤と、そして出場する選手たちの頑張りに心打たれて駅伝が好きになって来た。往路は青山学院大学が勝ったけど復路はどうなるか。注目されないアンカーを走る選手の思いは。中継を観ていろいろ想像したい。

 家に居たら煮詰まるので外に出て名古屋駅のタリーズでしばらく原稿打ち。外でノーマスクを叫んでいる集団がいたけどなぜ日章旗を掲げるのだろう。愛国を叫ぶなら日本政府が推奨しているマスク着用に従いそして、国民の健康を願う天皇皇后両陛下の大御心に従えば良いのにそうじゃないのは日章旗が国への忠誠とは無関係なものだというとこなのか。そういうのに日章旗を使われてライティな方々は怒らないのか。いろいろ難しい。適当に時間が経ったのでそのまま外に出て歩いて伏見まで。御園座の下のイートインスペースが空いていたので鉄板ナポリタンを食べる。

 横長の鉄板に卵焼きとナポリタンが乗ったタイプは名古屋駅にあるリッチと同じ。スープとサラダがついてあと、お正月だからということでおせち的な小皿もついて300グラムで680円はなかなかの安さ。リッチでも980円したから今度から鉄板ナポリタンを食べるなら御園座を利用することにしよう、って今度がいつあるか分からないけれど。本当は鉄板ナポリタン発祥の喫茶店とかにも寄りたいけれどそっちは遠いのでいつか名古屋に帰ってきて、車が使えるようになってから。乗れるかどうかが今は心配だねえ、30年以上乗ってないからねえ。

 伏見から大須あたりまで歩いてアーケードの下を歩く。昔はもっと雑然として中途半端な品揃えにファッショナブルさとは無縁の東京で言う巣鴨あたりの印象を感じていたけれど、今はそれあんりにファッション性も高いものが並んでいたりするし家電からファッションからアクセサリーから飲食まで1度に楽しめる街ってことで便利さも感じるようになった。そう思っている人が多いのか栄なんかに比べてよほど人出がある感じ。サカエチカとかいろいろとある地下街も昔ほど魅力がないのか人出も少ない。今や商業はおしゃれなら名古屋駅、庶民なら大須へと移っているのかもしれない。栄はだったらどうするか。コスプレサミット合わせでサブカルの街にしてしまえば良いかも。


【1月1日】 個々のアーティストは悪くはない。まふまふさんも格好良かったし藤井風さんの自宅と言いつつ東京国際フォーラムにいて弾き語りを演じた場面には続々したし、Perfumeは何か新しいことをやっていたようだしYOASOBIも「群青」に合わせて合唱しで群舞する場面は目に刺さった。でもそうした個々の素晴らしい演出が断片として繰り出されるだけでストーリーに乗っておらず、隙間隙間で気分が冷めて乗りきれなかった。去年までだったらそこを内村光良さんが絶妙のコメントで繋いだけれど、大泉洋さんは驚くとかぼやくばかりでアーティストたちの登場に流れをつけて見続ける意識を高めてくれない。

 曲の選び方もやっぱりどこか微妙で、「竜とそばかすの姫」だったら「はなればなれの君」を歌い上げればしんみりできたし、無理でもメドレーにして「はなればなれの君」で締めれば感涙できたのに、millennium paradeもいっしょに出したかったのがガチャガチャとした「U」を中村佳穂さんととおに見せて引き込むというより突き放すような演出にしてしまった。アバンギャルドさは感じられても映画で受けた感涙からちょっと外れてしまった。ちょっと残念。これなら土屋太鳳さんも入れて「アイの歌声を聴かせて」の楽曲もやれば良かったのになあ。

 すぎやまこういちさんを「ドラゴンクエスト」の楽曲から紹介したのはゲームというものへの意識が高まった現れと歓迎はしたいけれど、一方でザ・タイガースの楽曲をはいjめ数々の歌謡曲やらポップスを送り出して来た希代の作曲家の一面しか紹介できていない。「エヴァンゲリオン」に関連するコーナーもどうしてテレビシリーズの「残酷な天使のテーゼ」なんだろう。そりゃあテレビシリーズから始まったエヴァが決着したという意味合いもあった「シン・エヴァンゲリオン劇場版」だったけど、どうせだったら宇多田ヒカルさんの音楽で締めて欲しかったなあ。とかいいつつしっかり観ていたことには変わりが無いんだけれど。「ももいろ歌合戦」の方がゴージャスな上にライブ感があったのを見るとそろそろ「紅白歌合戦」も最後の岐路にさしかかっているかも。

 早朝からザワザワとしていた「うる星やつら」のリブートは、新聞に全面広告が出てオーソライズされそして午後1時にネットでも告知がされてフェイクではなく本当にノイタミナで2022年に「うる星やつら」の新しいアニメーションが放送されることが決定した。ネット媒体での扱いは出回っていたメインビジュアルに高橋留美子さんの色紙に声を演じる神谷浩史さんと上坂すみれさんのビジュアルと同じものが使われていたから、どこかの媒体に先に情報を出して解禁時間を設定していたのがどこかが間違えて出してしまったか誰かがわざと出してしまったのかもしれない。サーバーをのぞかれたなんてことはないだろうから。まあそうしたザワザワも含めて話題になったんだから気にしないのが重畳。いちいち誓約書を書いて破ったら損害賠償とかいったうっとうしい制限とか付けてこられたら面倒だし。
 さても諸星あたるの神谷浩史さんは現時点でベストだし、上坂すみれさんのラムちゃんお極めてグッドな印象。媚びたり起こったりと自在に飛ぶその声を上坂さんなら出せるだろうから。ただ前のシリーズでナレーターとして活躍していた平野文さんをいきなり起用して驚かせてくれたのと比べると、普通にメイン声優をあてたのは冒険心が足りないかも。それをいうなら古川登志夫さんは35才くらいであたるを演じたのと比べると、神谷さんは45才くらいのベテランとして演じる訳で、声優界全体がそうしたビッグネームに頼り切っている感じがちょっと濃くなっているかも。

 他の役は誰が演じるかってことになるけど面堂終太郎はその時々で最高にイケメンな声を出せる人ってことで宮野真守さんが良いんじゃないかな。しのぶは可愛いけれども時々キレる感じが花澤香菜さんかも。いや花澤さんはランちゃんの方が良いかな、ランちゃんは画伯こと小林ゆうさんでもピッタリかな、などと想像してしまう。問題はやっぱりメガネか。アニメーション版では活躍したけど漫画準拠となると白井コースケに収斂されていくあたるの友人代表ということで、そっちを例えば細谷佳正さんが演じつつメガネを演じていた千葉繁さんを錯乱坊に回すとかってありかも。サクラさんは「ぶらどらぶ」で実質サクラの血祭血比呂を演じた朴ろ美さんしかいないだろう。制作はデヴィッドプロダクション。ジョジョを手がけたところだけれど愛らしいラムちゃんを描けるかな。見守ろう。



(ACCESS COUNTER '96.07.20)


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