“レインメーカー” ★★
The Rainmaker
(1997年アメリカ映画)

監督:フランシス・フォード・コッポラ  
主演:マット・デイモン

  

長い原作を2時間程度の映画にまとめたのですから、当然かなりのカットがなされています。主人公ルーディの独り立ちするまでの焦燥感や訴訟過程における感情起伏、弁護士稼業の様々な側面、ミス・バーディの問題等は省略されていますので、原作と比べるとかなり平面的、底が浅いという印象を受けるのは、仕方ないことでしょう。
原作においてはいろいろなストーリィを含んでいるわけですが、映画ではルーディという青年にとっての人生における門出物語、としてまとめられたように感じます。したがって、法廷闘争という面での面白みは欠けます。その分、ケリー・ライカーを演じたクレア・デーンズが彩りを添えていると言えましょうか。
ちなみに、題名の
Rain Maker(雨降らし男)とは、所属する事務所に多大な利益をもたらすようなコネを所有している弁護士を指す俗語だそうです。

 
 → 原作:
「原告側弁護人」

 


 

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