ジョン・グリシャム作品のペー


Johm Grisham 1955年米国生まれ。ミシシッピ州立大学、ミシシッピ大学ロースクール卒。81年から91年まで弁護士をつとめ、84〜90年の間はミシシッピ州下院議員を兼務。89年「評決のとき」を出版し、作家活動入り。


1.法律事務所

2.ペリカン文書

3.依頼人

4.処刑室

5.原告側弁護人

6.陪審評決

7.パートナー

8.路上の弁護士

9.テスタメント

10.スキッピング・クリスマス

11.最後の陪審員


※〔未読本〕・・・ 評決のとき、裏稼業、召喚状

 


 

1.

●「法律事務所」● ★★
 
原題:“The Firm”

  

1991年発表

1992年07月
新潮社刊

1994年08月
新潮文庫
(上下)

2003年03月
小学館文庫化

 

1994/09/10

とても面白かった。ストーリー構成も見事なものです。
主人公は、優秀だけれども、極めて貧乏な苦学生の
ミッチ、そして彼の妻・アビー
弁護士資格を得たミッチに誘いをかけてきたメンフィスの小さな法律事務所が提示した条件は、破格のものでした。高額な給料+BMWの新車付+自邸購入の為の低利ローン、更に学生ローンの肩代わりまで。
前半は、この法律事務所への興味、そして朝5:30から深夜11:30までおよぶミッチの激務ぶりで、ストーリーは展開されます。2人の生活は、苦学生時代とうって変わったリッチなものとなります。
しかし、その後ミッチに直面することとなった、FBI捜査官の接触と、先輩弁護士5人の死の謎。そこで初めて、あまりに好条件過ぎるこの弁護士事務所の胡散臭さが浮かび上がってきます。
とは言っても、その真相は、なかなか読者のおよびもつかないもので、そこが興味尽きないところ。
後半におけるスピーディーな展開、ミッチの大胆な行動は、とてもスリリング。そして最後の逃亡と追跡劇は、まさに血湧き肉踊るといったもので、興奮が止まりません。
途中から目が離せなくなる、まさに面白さ抜群の作品です。

 

2.

●「ペリカン文書」● ★☆
 
原題:“The Pelican Brief”

 

1992年発表

1993年02月
新潮社刊

1995年05月
新潮文庫化
(上下)

 

1994/09/15

読後は面白いと思いましたが、前半部分はかなり冗長。訳もわからないまま長く ダラダラ話が続きます。
本書の主人公は、ロースクールの美人女子学生である
ダービー・ショウ
ストーリィは、最高裁判事2人の殺人事件なのですが、ダービーが事件の真相としてまとめた仮説が、見事に事実を貫いていたことから、次々と関係者が殺され、ダービーも事件の渦中に巻き込まれる、というもの。そして、ダービーは奇跡的に罠を逃れ、逃亡生活に入る。
ダービーが新たな協力者を得て、制限された時間の範囲内で事件の究明に奮闘する後半は、スピード感、スリリングがあって、本書の圧巻とも言うべき面白さが展開されます。
本作品は、アメリカの大衆が如何にも好みそうな要素から成るストーリィです。また、単なる推理劇にとどまらず、前作「法律事務所」と同様に逃亡・追跡というアクションを交えているというところが、アメリカ作品らしい面白さです。

 

3.

●「依頼人」● ★☆
 
原題:“The Client”

 


1993年発表

1993年12月
新潮社刊

1995年12月
新潮文庫

(上下)

2000/01/11

11歳のマークは、タバコを吸うため弟を連れて森へやってくるのですが、偶然にも弁護士クリフォードが自殺しようとする現場に出会ってしまいます。そのクリフォードは、マフィアが殺した上院議員の死体の隠し場所をマークに告げてから自殺を遂げてしまいます。
さあ、そのことからマークは犯罪を立証する重要な証人として、FBIやマフィアから追われる羽目になります。そのマークが自ら探して助けを求めたのが、女性弁護士レジー・ラブ、52歳。
普通こうしたストーリィでは、“マーク+FBI対マフィア”となるところなのですが、“マーク+レジー対FBI+地方検事”となってしまうところが、本書のユニークな ところです。
すなわち、是が非でもマークから真相を聞き出そうと圧力をかけるFBI、地方検事らに対して、マークは抜け目なく立ち回り、レジーはマークを保護するため敢然と権力に立ち向かう、という構図。弁護士レジーは、かなりカッコイイ存在です。
本来、何でこんなおおごとになるのか?と言うべきストーリィなのですが、マークとレジー・ラブの魅力だけで最後まで引っ張ってしまった、という印象です。

 

4.

●「処刑室」● ★☆
 
原題:“The Chamber”




1994年発表

1995年02月
新潮社刊

1997年02月
新潮文庫化
(上下)

  
2000/01/02

どうもこういう長大な作品は、苦手です。
ガスによる処刑が目前に迫った
サム・ケイホールの前に現れた若手弁護士、それはサムの実の孫アダム・ホールでした。アダムは残された少ない時間の中で、サムの処刑を止めようと全力を尽くす、というストーリィ。
ただ、サムは無実の罪で死刑判決を受けたわけではなく、かつてクー・クラックス・クランの一員としてユダヤ人弁護士の事務所に爆弾を仕掛け、その5歳の双子の子供を殺した一味であったことに間違いはないのです。主犯だったかどうかという問題は別として。
それなのに、何のためアダムは奔走するのか。
本書は、サスペンスというより、アメリカ社会が過去そして現在抱えている問題等を浮き彫りにした作品です。その点で、本書以外のグリシャム作品とは趣を異にしています。
ひとつは、死刑の是非という根源的な問題。アダムによる助命活動の根拠は、まさにその点が中心になっています。
もうひとつは、アメリカの歴史における恥部。即ち、ユダヤ人や黒人を攻撃して何ら罪に問われることがなかったという、歴然とした白人優位社会がつい最近まで在ったという、眼を覆いたくなる事実が書き出されていることです。
そして、サムの有罪判決後に彼の家族が離散した顛末。アダム自身、それまで知らなかった、ケイホール一家が隠してきた事実に直面することになり、伯母リーとともに苦しむことにもなります。
死刑執行は、その本人および家族だけでなくそれに関わる多くの人々に対して様々な重荷を課していること、またそれがもつ幾つもの問題点を、本書は明らかにしていきます。日本ではそれ程意識されていない問題だと思いますが、アメリカにおいては州によっても違いがあるだけに社会的反響の大きいテーマだったのではないでしょうか。

 

5.

●「原告側弁護人」● ★☆
 
原題:“The Rainmaker”




1995年発表

1996年09月
新潮社刊

1998年05月
新潮文庫
(上下)
(各705円+税)

  

1999/12/31

主人公はルーディ・ベイラー、ストーリー冒頭では未だロースクールの3年生です。3年間のロースクール時代をなんとか苦学で乗り切り、司法試験がすぐ目前。一方、自身の財政状態と言えば、貧乏どころかあちこち借金だらけという状況。
それなのに、就職が内定していた法律事務所が突如吸収合併されることとなり、内定は取消。一転、自己破産の憂き目に追い込まれ、さらに警察にも追い掛け回されるという事態。
追い詰められて手を出したのが、実習で相談を受けた生命保険会社の保険請求拒否事件。ヨタヨタながら手がけ始めたところ、頼りにしていた弁護士は逃亡してしまい、司法試験に合格したばかりだというのに、巨大保険会社を相手どった訴訟に単独で挑むことになります。
例によって、前半3分の1位まで、ウンザリします。アメリカ小説の悪いところです。主人公ルーディの、無計画な生活ぶりにもウンザリ。他のグリシャム作品の手応えを知っていなかったら、放り出してしまいたくなるところです。
訴訟の相手方となった弁護士事務所は、ルーディの就職先を吸収合併した地元名門事務所。そこを相手どって、初々しくも奮闘するところから、俄然ストーリィは面白くなります。
本書の中では、時間報酬を稼ぐことを最大の目的としている大規模弁護士事務所の有り様が、開業仕立てで徒手空拳のルーディと対照的に描かれます。その点が、戯画的な意味で楽しめる部分になっています。ただ、楽しめるのは良いけれど、短絡的勧善懲悪というきらいが有り過ぎるなあ、という印象がぬぐえません。
とはいっても、ペリィ・メイスン以来久々に原告側弁護士vs被告側弁護士の法廷闘争を楽しむことができました。

 ※映画化 → 「レインメーカー」

 

6.

●「陪審評決」● ★☆
 
原題:“The Runaway Jury”




1996年発表

1997年10月
新潮社刊

1999年10月
新潮文庫
(上下)
(各705円+税)

 

1999/11/21

アメリカの陪審制度を題材としたサスペンス・ストーリィ。
肺癌で夫が死んだのは長年の喫煙の所為と、未亡人がタバコ会社を相手取って訴訟を起こします。その判決結果は、本件事件だけでなく今後の訴訟動向も大きく左右することから、原告側、被告側にそれぞれ大勢の弁護士が群がって裁判が争われます。本ストーリィは、弁護士だけでなく、
陪審コンサルタントという職種が登場するのが注目点!
陪審員選任に先立つ情報戦、そして裁判が始まってからの陪審員観察、取り込み合戦等々と、まるでスパイ戦争さながらの凄まじさです。
陪審制度のあるアメリカの訴訟が、原告・被告間においてさながらゲームのように争われるのは周知のこと。かつての人気法廷推理シリーズペリー・メイスンは、それ故に生まれた作品でした。
ところが本ストーリィでは、陪審員の中に入り込んだ一人の青年、そして陪審コンサルタントに接触してきた若い女性のために、ゲームの主役が陪審員側に握られてしまうという、斬新な展開が繰り広げられます。
陪審制度の問題点が白日の下に晒されるという興味もありますが、2人の目的は? そして本件訴訟の行方は?というのが最大の見せ所です。
ところが、実際に本書を読んでいると、その長ったらしさに何度もうんざりしてしまいます。所々面白い箇所もありますが、長ったらしさの方が上回っている、という感じです。
そして結末も、期待した程予想外なものではなく、ありきたりなものだったように思います。

 

7.

●「パートナー」● ★★☆
 
原題:“The Partner”




1997年発表

1998年10月
新潮社刊
(2300円+税)

2000年11月
新潮文庫化
(上下)

  
2000/01/08

事故死を装って9千万ドルの金を奪い、ブラジルの田舎町で逃亡生活を送っていた弁護士が、ついに追跡グループに捕まり、拷問を受ける。しかし、彼パトリックは、奪った金をまるで所持していなかった。一方、彼のパートナーである女性弁護士エヴァは、彼の危機を知ると即時に行動を開始する。
グリシャム作品の前半は冗長であることが多いのですが、本作品はいきなり緊迫した場面から始まり、最初から最後までスリルに満ち満ちているという風で、息をつかせぬ面白さがあります。
いったい彼は何のために金を奪ったのか、そこに本ストーリィへの興味がかきたてられます。これから何が起きるか、ではなく、既に起きてしまったことの中に、どんな謎が秘められているのか。サスペンスだけでなく、ミステリの面白さを充分に併せ持った作品です。グリシャム作品は各々まるで異なった趣きを持っていますが、その中でも本書は群を抜いていると言えるでしょう。
パトリックがFBIに手によってアメリカに連れ戻されてからは、まるで予想もしなかったような展開がどんどん繰り広げられます。唖然というか、爽快というか、作者に翻弄されるままですが、それはそのまま本書の面白さでもあります。
訴追側を逆手にとったような本ストーリィ展開は、法曹サスペンスの旗手であるグリシャムの真骨頂でもありますが、その見事さには興奮するばかりです。
本書は、グリシャムの最高傑作という訳ではありませんが、息をつかせぬ面白さという点では筆頭であるように思います。
とにかく、読んでみることをお薦めしたい一冊です。

 

8.

●「路上の弁護士」● ★★
 
原題:“The Street Lawyer”




1998年発表

1999年10月
新潮社刊
(2200円+税)

2001年09月
新潮文庫化
(上下)

  
1999/12/19

今回は、私好みの作品でした。
ワシントンにある全米規模の巨大法律事務所で働く
マイケル・ブロックは、事務所に突如侵入してきた1人のホームレスに人質にされてしまいます。
篭城犯人が射殺された後、一度恐怖を味わったマイケルは、それまでの価値観がひっくり返ってしまったことに気づきます。妻クレアとは離婚寸前の状態、これからも時間単位で弁護士報酬を稼ぎ続けパートナーを目指すことに何の甲斐があるのか。
犯人の行動理由を探るうち、何か不正行為があったことにマイケルは気づきます。一方、その過程で <14番ストリート法律相談所> の弁護士モーディカイと知り合ったマイケルは、ホームレスのための法律活動に惹きつけられるものを感じます。そして、ついに“草の根”弁護士の道を選び、巨大法律事務所との戦いに 踏み出します。
本書への興味は、ホームレスというアメリカ社会の実相の一部を知ることにもありますが、それ以上に魅力的なことは、登場人物がごく普通の人々であり、生き生きとしていることです。主人公のマイケルにしろ凄腕の弁護士ではなく、妻との離婚に苦悩し、高収入・社会的地位を失うことに逡巡し、逮捕の危機に怯える平凡な人間です。それは、モーディカイや多くのホームレス、巨大事務所のボスたち、その配下の一流弁護士たちも同じこと。そのことによる気持ちの良さが、本書にはあります。
なお、本書執筆のきっかけは、作者自身ニューヨークで物乞いに追いかけられ、ホームレス問題に関心をもったことだそうです。

  

9.

●「テスタメント」● ★☆
 
原題:“THE TESTAMENT”




1999年発表

2001年01月
新潮社刊

(2400円+税)

2003年02月
新潮文庫化
(上下)

  
2001/02/24

“Testament”とは遺言のことですが、“the Testament”となると「聖書」の意味になるようです。本書は、その題名がすべてを語るようなストーリィです。
大富豪トロイ・フェランが 110億ドルの遺産を残して自殺。遺族は3回の結婚による6人の子供。しかし、彼はろくでなしの子供たちに対し、悪意ある遺言を残していた。そして、殆どの遺産は、今まで誰も知ることのなかった娘に遺贈されていた。
そのたった1人の相続人であるレイチェル・レインは、南米の奥地、パンタナール大湿原にてインディオの部族へ宣教活動を行っているとのこと。
彼女を探しに、アル中で転落人生の真っ只中にある弁護士ネイト・オライリーが現地に向かいます。
フェランによる遺言の様はなかなか巧妙で、遺産に群がる子供たち、元妻、彼等の弁護士たちを、法律闘争の渦中に投げ込むのは間違いなし。冒頭からワクワクするような面白さを感じます。ストーリィは、その遺言の正当性争いと、ネイトのレイチェル探しが、2本立てとなって進みます。
しかし、本書の主人公は、レイチェルではなく、弁護士ネイト。彼の人間としての復活が、真のストーリィです。レイチェルとの出会いは、その重要な鍵となります。
分厚いながら中盤は平易に進み、頁の多さはあまり気になりません。グリシャム作品の中では、気持ちよく読み進める作品です。ただ、結末には不満。あまりに安易、という気がします。

   

10.

●「スキッピング・クリスマス」● 
 
原題:"Skipping Christmas"     訳:白石朗




2001年発表

2002年12月
小学館刊

(1600円+税)

 

2002/12/31

いつものリーガル・サスペンスと打って変わり、クリスマスを題材にしたハートウォーミング・コメディ。

一人娘のブレアが海外ボランディアに出かけ、二人きりとなったルーサーノーラクランク夫妻が主人公。
会計士であるルーサーが集計したところ、昨年のクリスマス支出はなんと6千ドル。飾り付け、寄付、パーティと煩わしい思いをさせられた上、無駄な出費までさせられるなんて冗談じゃないと、夫婦はクリスマスをすっぽかし、カリブ海クルーズに出かけることを決意。ところが、ヘムロック・ストリートの隣人たちはそう簡単にクリスマスをスキップさせてくれません。さらに、突如とんでもない事態が生じます。そんな騒動から生じる滑稽譚。
町中でクリスマス・デコレーションを競い合うばかりか、警官や消防士までも寄付集めに回り、友人たちを招いてパーティを催すアメリカだからこそのストーリィ。そんな大騒ぎによる楽しさと煩わしさが背景にあるからこそ、風刺コメディになるのでしょう。
家庭内行事程度の日本人からすると距離を感じるストーリィですが、その一方で物珍しいという楽しさがあります(こんな大騒ぎがあるからこその、クリスマスなのでしょう)。
如何にもアメリカ的、かつ映画向きの、愉快で心温まるクリスマス物語です。

    

11.

●「最後の陪審員」● 
 
原題:“The Last Juror”




2004年発表

2008年01月
新潮文庫刊

上下
(各667円+税)

 

2008/01/30

 

amazon.co.jp

グリシャム久々のリーガル・サスペンスと聞いて期待したのですが、そんな期待をはぐらかされた気分。

時は1970年代、場所は黒人差別が未だ色濃く残る南部のフォード郡
そのミシシッピ州の平和な街クラントンで、若い未亡人が幼い子供2人の前でレイプされ、惨殺されるという事件が起こります。犯人として逮捕されたのは、数世代にわたる違法行為によって富を築きながら一度も刑罰に処されたことがないという、パジット一族の末子ダニー・パジット
そのダニーは法廷で陪審員全員に向かい、「おれを有罪にしてみやがれ。いいか、おまえたちをひとり残らず仕留めてやるからな」という言葉を投げつけた後、終身刑に処されます。
しかし、彼は僅か数年で出所し、その直後から陪審員を務めた市民の連続殺人事件が起こります。果たしてそれは、ダニー・パジットの復讐なのか。
本書の主人公は、大学を出たばかりでたまたま倒産したこの地方の小新聞社を買い取ったウィリー・トレイナー。格好の記事ネタとこの事件を派手に取上げたことから、彼もまた当事者としてこの事件の渦中に巻き込まれることになります。

文庫表紙裏の紹介文は、あくまでサスペンス小説というものなのですが、実際の内容は必ずしもそうではない。
むしろ、古い南部アメリカ社会での黒人差別、そして徐々に変化と向かい合わざるを得なくなったその状況を描くことこそ主眼である、と言っても間違いではないでしょう。
その象徴的存在となるのが、8人の子供中7人までが博士号を取得し大学教授になっているという、黒人のカリア(妻)とエサウ(夫)のラフィン夫妻。

本書はダニー・パジットの事件を象徴として、黒人への偏見、それに対して一歩ずつ社会に地歩を固めていったラフィン夫妻らの姿が描かれ、サスペンスと南部アメリカ社会の変遷史を合体したストーリィとなっています。
しかし、わざわざ合体する必要があるのか。サスペンスならサスペンス、南部社会の変遷を書くならそれに絞った方がいいのではないか、というのが疑問。
作品紹介文と実際に読んだ印象とのズレが大きく、釈然としない思いが残ることとなりました。

   


 

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