原作であるジェフリー・ディーヴァーの原作「ボーン・コレクター」が、面白かったからこそ観た作品。
けれども、いくら映画故時間の制約があるといたって、介護士を男性から女性にまで変えてしまっているのには、もうびっくり。
一応ストーリィとしては、原作をなぞっていて、それなりに面白い映画になっていると思いますが、原作を読み終えたばかりで余韻が残っているという状態、やはり物足りなさを感じてしまいます。
とくに、主人公リンカーン・ライムという四肢麻痺の探偵と、そのコンビとなるアメリアそれぞれの、胸の内の葛藤が殆ど描かれていないというのは、一番味わいあるところが抜け落ちてしまったということで、映画だけみると、理解できない部分も多いのではないでしょうか。
原作より先に映画を観ていなくて良かった、と思っています。
2000.12.31
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