|
お互いに腰の部分で繋がっているという結合双生児、ボブとウォルトのテナー兄弟を主人公にしたコメディ。
さぞや不便で苦しいことと思うのですが、この２人、その利点を活かしてスポーツも経営するハンバーガー店の調理も大活躍。
しかし、性格は正反対。兄のウォルトが社交的でプレイボーイなのに対して、弟のボブは奥手で女性が苦手。
２人が繋がっていることを何のハンデともせず、ウォルトは女性をナンパしてベッドインしてしまうのですから、流石というべきか。
そのウォルトが、田舎町の舞台に飽き足らずハリウッドに出て俳優になりたいと言い出したのが本物語の始まり。
オスカー女優のきまぐれからウォルトがＴＶドラマの準主役に抜擢されたところ、これが大当たり。一方、ボブは３年間にわたるメル友・メイに会うことができ、２人の間に恋愛が発展します。
ところが問題が当然の如く発生します。それは、２人が結合していること。さて２人は・・・。
結合双生児２人の絶妙なコンビぶり、お互いへの思いやりが見事で、その辺りが充分楽しめます。
最後は落ち着くべきところへ落ち着いたというハッピー・エンドですけれど、そこに至る終盤の展開には、切ない笑いがあります。その辺りもお見事。
軽いけれど、心温まる楽しいコメディ。その点は、「愛しのローズマリー」と同様ファレリー兄弟らしいところなのでしょう。
2005.07.31
|
