“アイス・プリンセス” ★☆
Ice Princess
(2005年ディズニー映画)

監督:ティム・ファイウェル
原案:メグ・キャボット、ハドリー・ディヴィス
脚本:ハドリー・ディヴィス
出演:ジョーン・キューザック、キム・キャトラル、ミシェル・トラクテンバーグ、ヘイデン・バネッティーア

 

フィギュア・スケートにかける女の子の話としても、「アイス・プリンセス」という題名は大袈裟に過ぎると思っていましたが、観てみると納得。
フィギュア・スケートは単なる背景であって、地味な女の子が自分の本当にやりたいこと(フィギュア・スケート)に目覚め、それを通じて美しく輝くことの歓びを知るに至るというストーリィでした。
基本的なコンセプトの点で「
プリティ・プリンセス」に共通するところがありますが、作者のメグ・キャボットが本作品の原案者の一人なのですから、それは当然のことでしょう。「プリンセス」という題名も納得できます。

主人公はケイシーという物理学オタクの女の子。奨学金を受けてのハーバード大学への進学を目指していますが、そのための個人研究テーマとして選んだのがフィギュア・スケートへの物理学の応用。単に仮説を立てただけではパッとしないと、自ら実験台として滑り始めます。ケイシー自身、子供の頃から家の近くにある池でスケートするのが好きだったというのが、その前提になっています。
ところが元からケイシーに才能があったのか、滑り始めるとすぐに目覚しい進歩をみせ、ケイシーはその魅力に取り付かれてしまいます。
さて、ケイシーは物理学+進学と、フィギュア・スケートのどちらを選ぶのか。
地味だった女の子が美しく羽を広げ、恋も知るというストーリィ。
ディズニー作品らしい、夢のある楽しい作品です。

2006.02.04.

    


  

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