“ホワイト・プリンセス” 
FIRST DAUGHTER
(2004年アメリカ映画)

監督:フォレスト・ウィッテカー
脚本:ジェシカ・ベンディンガー、ジェリー・オコンネル
出演:ケイティ・ホームズ、マーク・ブルカス、マイケル・キートン

 

アメリカ大統領の一人娘が大学に入学して恋に落ちます。しかし、その恋の相手が、実は身分を隠して警護したシークレット・サービスだったことから・・・というラブ・コメディ。

まず、何とお粗末な邦題の付けかただろうと思う。ホワイト・ハウスとプリンセスをくっつけただけにしろ、お粗末過ぎる。原題の“ファースト・ドーター”という切れ味の良い題名が台無しである。いくら大統領の一人娘、すなわちアメリカではプリンセス物語の主役となるにしろ。
こうしたプリンセスの恋物語の源流は「
ローマの休日」にあると、改めて思わざるを得ません。
ただストーリィについては相当無理も不自然さもあるし、ラブ・ストーリィとしてもかなり中途半端です。
本作品のみどころは、ストーリィ云々より、主役のサマンサを演じたケイティ・ホームズに尽きると言って良い。堅いお嬢様のサムから、本来の若い娘サムの表情、酔っ払ってセクシュアル・ダンスを披露するサムまで、様々な表情を演じるケイティ・ホームズが楽しめます。

やはり大統領の娘が逃避行を繰り広げ、恋をした相手が実はシークレット・サービスだったというラブ・コメディに「チェイシング・リバティ」がありますが、ラブ・ストーリィとしては同作品の方がずっと収まり良く、楽しかった気がします。

※なお、主役を演じるケイティ・ホームズは、「バットマン・ビギンズ」でヒロインを演じた若手女優。その父親の大統領役を演じるのが映画で初代「バットマン」を演じたマイケル・キートンであるというのは、本作品とは関係ないこと。

2006.05.21

    


  

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