“ボヘミアン・ラプソディ ★★☆
Bohemian Rhapsody
(2018年イギリス/アメリカ映画)

監督:ブライアン・シンガー
原案:アンソニー・マクカーテン、ピーター・モーガン
脚本:アンソニー・マクカーテン
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ

 

“クイーン”というロック・バンドの名前は知っていましたし、曲もちょっと聞いたことはありましたが、元々ロックは関心の外だったので、本作についても気にはなったものの見送ろうと思っていました。
ところが、かなり評判になっているらしいと聞き、観に行った次第です。

本作は、“クイーン”のリードボーカルだったフレディ・マーキュリーの壮絶な半生を描いた伝記作品。
フレディ・マーキュリーがバンドに加わり、その中心となって活躍したのは1970年からの20年余りですが、2時間という映画時間枠の中で描かれますから、怒涛のような壮絶な人生だったと圧倒されるばかり。

映画においてフレディはバイセクシャルとして描かれ、最後にはHIV感染という悲運に見舞われますが、それについてとやかく言う言葉は持ちません。

本作で圧倒されるのは、圧巻なのは、作中で数多く歌われ、演奏されるクイーンの名曲の数々と言って過言ではありません。
その歌詞は、まるでフレディの心からの叫び、すべてを打ち破って人々をその感情の迸りの中に巻き込んでしまう、そんな迫力に満ちています。

クイーンの名曲の数々に圧倒される、そのための音楽映画だった、という印象です。
久々に観応えのある映画でした。
※クリント・イーストウッド監督作品「ジャージー・ボーイズ」とはまた異なった味わいです。

2018.12.02

         


   

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