“三銃士” ★★
THREE MUSKETEERS
(1948年アメリカ映画)

監督:ジョージ・シドニー
原作:アレクサンドル・デュマ
脚本:ロバート・アードリー
出演:ジーン・ケリー、ラナ・ターナー、ジューン・アリソン、ヴァン・ヘフリン、フランク・モーガン、ヴィンセント・プライス

     

小学校3、4年の頃TVのロードショーで放映されるのを知り、両親にねだって寝る時間の延長を認めてもらって観た、懐かしい映画。その時以来です。当時は白黒TVで観たのですが、カラー映画だったんですねぇ。

題名どおりデュマ原作「三銃士」の映画化。
何といっても本作品の魅力は、あのジーン・ケリーがダルタニャンを演じ、身も軽やかに暴れまわる剣戟シーンにあります。これはもうジーン・ケリーならではのもの。
雨に唄えば」で登場したジーン・ケリーは、最初スタントマン、ついで活劇映画のスターという役どころでしたが、まさにその主役ロンそのままという感じです。
映画作品としては、単純な歴史活劇もの。上映時間や、コンスタンス役のジューン・アリスン、ミレディー役のラナ・ターナーに相応の登場場面を与えるため最後の方はかなり原作から変更されていますが、まずまずはオーソドックスに原作どおりの映画化と言って良いでしょう。
その短い時間に、ウィンター伯爵夫人(ミレディー)の小間使いであるキティーをたらし込み、偽って伯爵夫人の寝所に忍び入る場面を入れているのですから、それはそれでなかなかのもの。

ラナ・ターナーは綺麗でミレディーを見事に演じきっている。アトス役のヴァン・ヘフリンはヴァン・ヘフリンらしく渋いです。

2006.07.03

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