“アンフェア the answer”　★☆
（2011年日本映画）

監督：佐藤嗣麻子
脚本：佐藤嗣麻子
出演：篠原涼子、佐藤浩市、山田孝之、阿部サダヲ、加藤雅也、香川照之

篠原涼子主演でヒットした女性刑事ものＴＶドラマの劇場版、第２弾。
ストーリィは前作「アンフェア movie」からの続のようですが、私としてきちんと本シリーズを観るのは本作品が初めて。
体中にネイル(釘)をネイルガンで撃ちこんで殺すという残虐な連続殺人が発生。そして４番目に殺されたのは、主人公＝雪平夏見の別れた夫である佐藤和夫でしたが、何と雪平がその容疑者として同僚から逮捕される。
思わぬところから援助を受けた雪平、警察から脱走し、一人で事件の真相を追いますが・・・・。

次々と雪平に襲いかかる危機、当面の目標は連続殺人魔ながら、実はその背後には警察の上層部がいる筈。警察内部の黒い秘密を収めたＵＳＢを雪平から奪い取ろうとして。
したがって、誰が警察上層部から命を受けた敵で、誰が味方なのか、最後の最後まで判らないというスリリングな展開。

・・・・とはいうものの、ストーリィに策を弄しすぎているという印象。さらに、ストーリィと容姿で雪平夏見というキャラクターを特異な刑事として描こうとしていますが、篠原涼子自身からは正直なところ原作ほどの迫力を感じません。

ストーリィはオリジナルですが、雪平夏見には原作があって、秦建日子「推理小説」等々。シリーズ３作目の「殺してもいい命」では、やはり雪平の別れた夫である佐藤和夫が殺されてしまうのですが、ストーリィは全く別で、小説の方がはるかに雪平夏見というキャラクターが冴えますし、ストーリィも驚愕にして壮絶、
新聞の映画紹介では高い評価でしたが、私の評価としてはイマイチ。

2011.09.23