“図書館戦争 THE LAST MISSION” ★★
(2015年日本映画)

監督:佐藤信介
原作:有川浩
脚本:野木亜紀子
出演:岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、土屋太鳳、松坂桃李、栗山千明、石坂浩二

  

有川浩の小説「図書館戦争」の実写映画化、第2弾。

第1作では「図書館戦争」をどう実写化するか手探りしつつ、という印象がありましたが、各出演者のキャラクターが既に出来上がっていて安心して見られることから、ストーリィ展開に没頭できたという処です。

ストーリィ内容としては、シリーズ第2巻「図書館内乱」と第3巻「図書館危機」のいろいろなエピソードを巧みに取り入れ、「図書館危機」の「第4章 里帰り、勃発−茨城県展警備−」「第5章 図書館は誰がために−稲嶺、勇退−」における水戸図書館を舞台にした図書館防衛隊と良化特務隊の激戦が中心ストーリィになっています。

戦闘シーンというと邦画は、中々ハリウッド映画のような迫力あるシーンを作れないものなのですが、本作での激闘シーンは中々のもの。その理由は、図書防衛隊が良化特務隊に一歩一歩押されていき、徐々に窮地に追い込まれていく、という展開にあります。
数々のエピソード、主役である笠原郁と堂上篤という極めて不器用者同士の恋愛模様、そして手に汗握る攻防、最後を締める郁の激走と、まさに観応えたっぷり。

「THE LAST MISSION」という題が付けられたからには映画としては本作で打ち切りでしょうか。もう一作くらいあっても、と思うのですが。

2015.10.11

    
※原作 → 「
図書館内乱〜図書館危機

      


  

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