“大きな玉ねぎの下で ★★☆
(2025年日本映画)

監督:草野翔吾
原案:中村航
脚本:高橋泉
出演:桜田ひより、神尾楓珠、伊東蒼、藤原大祐、窪塚愛琉、瀧七海、asami、飯島直子、西田尚美、原田泰造、江口洋介、山本美月、中川大輔、伊藤あさひ

 

爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」をモチーフに紡がれたラブストーリー。
ただし実のところ、上記曲のことも、「大きな玉ねぎ」が武道館の屋根にある擬宝珠のことであるとも、本映画を観るまで全く知りませんでした。

80年代において高校生の男女が文通という形で、一方、現在においては同じ店舗で昼と夜に働くバイト同士が情報共有ノートという形で、繋がり合い、やがて恋へと発展していくというストーリー。

80年代、実際に文通し合っていたのはお互いに写真とは別人、というところが面白い。
また現代、顔も名前も知らないまま繋がっていた処に思い違いが加わり・・・という処がとても切なく、胸にじ〜んと来ます。
こうした展開に基づく小説作品も数多くありますが、だからといって本作での感動が減る訳もなく、本作ならではの感動がありました。

素直さと意地っ張りなところを併せ持った女の子、村越美優を演じる桜田ひよりさんが好演、本作を胸打つものにしています。

なお、映画を見る前に中村航さんの同名小説も読んでおこうと思ったのですが、あいにく図書館が図書整理のため休館になってしまい、果たせませんでした。

2025.02.08

                  


  

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