“木挽町のあだ討ち ★★
(2026年日本映画)

監督:源 孝志
原作:永井紗耶子
脚本:源 孝志
出演:柄本佑、渡辺謙、北村一輝、長尾謙杜、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、高橋和也、正名僕蔵、イモトアヤコ、石橋蓮司、沢口靖子

 

直木賞と山本周五郎賞をW受賞した快作「木挽町のあだ討ち」の映画化。

原作の面白さは、登場する人物たちの人間ドラマを重ねていく展開、そしてその最後に驚きの真相が明らかになるという点にありましたが、既に仕掛けは原作を読んで承知済ですし、映画故の時間的制約から各人の人間ドラマが殆ど描かれなかった処が残念。
とくに森田座で立師を務める浪人=相良与三郎と、町娘=お三津とのやりとりがとても好きでしたので、そこが観られず、残念至極。

ともあれ、全体の流れはよく、原作の面白さはよくまとめられています。
とくに魅力的だったのは、あだ討ちの真相を聞き出そうと森田座にやってきた自称浪人者の加瀬総一郎を演じる柄本佑。
最初こそ、純朴そうな田舎侍を装っていたのに、次第に油断のならない曲者ぶりを発揮していく辺りが、とても面白い。
そしてそれに対抗する存在が、戯作者=篠田金治を演じる渡辺謙。この重厚感は流石です。

上記二人以外にも、中々の芸達者たちが揃っていて、各人がそれぞれ持ち味を発揮しているところも楽しめる理由のひとつです。
それに加え、江戸当時の芝居小屋を表裏を見物できる面白さもありますし。

原作の面白さとはちょっと異なりますが、十分に楽しみました。

2026.02.27


※原作 → 「木挽町のあだ討ち    

               


  

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