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         ユニークな殺し屋たちが数多く登場して交錯する、伊坂幸太郎「グラスホッパー」の映画化。 
         原作は相当に混みいったストーリィなので、どう端折って映画の時間内に収めるかというのが課題だろうと思っていましたが、何とかうまくまとめたなぁという印象。 
         もっとも原作の面白さは、幾人もの殺し屋たちのユニークな殺し方、そんな彼らのトボけた処にあったのですが、そこまでは描き出せなかったようです。まぁ殺すところを映像で見させられてしまうと、滑稽味を出すのは相当に困難であったろうと思いますが。 
         登場する男たちは総じてハード、女たちはそれぞれ食わせ者揃いだった、というところでしょうか。 
         いずれにせよ、人の良い凡人が悪どい奴ら相手に復讐など、できるものではありませんね。 
         
        2015.11.07 
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