“ガール” ★☆
(2012年日本映画)

監督:深川栄洋
原作:奥田英朗
脚本:篠崎絵里子
出演:香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、上地雄輔、林遣都、加藤ローサ、波瑠、向井理、壇れい

  

奥田英朗さんの傑作エンターテイメント「ガール」の映画化。
30代を迎えたワーキングウーマンたちの悩みや葛藤ドラマをユーモラスに描いて
原作は抜群に面白かったのですが、映画化となると原作通りとはいかないのは仕方ないこと。

まず原作は別々のストーリィ5篇でしたが、昔フランス映画によくあったようなオムニバス映画とはいかず、内4篇の主人公をそれぞれ友人という関係にして、4ドラマが同時並行して繰り広げられるという構成になっています。
その分、各篇主人公たちの本気度といったエネルギー、迫力が薄まってしまい、キツイ言い方をすると薄っぺらなストーリィになってしまった観があります。
また、板谷由夏演じるシングルマザー、原作では仕事の上での試練もあるのですが、映画では子育てだけのストーリィになってしまっているところが残念。

なお、4人の主人公を演じる4女優の中では、香里奈、麻生久美子の2人の役どころに見応えあり。原作でもとくに麻生久美子の演じる年上の男性社員を部下にもったワーキングウーマンの奮闘ストーリィが抜群でしたし。

2012.06.01

   
※ 原作 → 「
ガール

         


  

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