“銀河鉄道の父” ★★
(2023年日本映画)

監督:成島出
原作:門井慶喜
脚本:坂口理子
出演:役所広司、菅田将暉、森七菜、坂井真紀、田中泯

  

直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」の映画化。

宮沢賢治の生涯をかなり圧縮、シンプル化したうえで、父親である政次郎の視点から賢治を描いた佳作。
ことごとく父親の意に沿わない行動をとる賢治、いくら妹トシの取りなしがあったにしろ、あの時代、普通だったら勘当ものだったと思うのですが、そうならなかったのはやはり根底に政次郎の賢治に対する理屈抜きの深い愛情があったからこそと思います。

ストーリィへの感想は、原作を読んだ時の感想と全く変わらず。

役所広司、菅田将暉、森七菜、坂井真紀、それぞれの好演が光ります。
その中でも、母親であるイチが最後の最後で、母親としての愛情を示そうとする場面、映画ならではの見所、と感じました。

※これを機会に原作を読んでもらえると嬉しいですが、井上ひさしさんの評伝劇「イーハトーボの劇列車」も是非読んでいただきたいと思う処です。

2023.05.11

    
※原作 → 「
銀河鉄道の父

      


  

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