“バッテリー” ★★☆
(2006年日本映画)

監督:滝田洋二郎
原作:あさのあつこ
脚本:森下直
出演:林遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美沙子、天海祐希、岸谷五朗、萩原聖人、菅原文太

 

人気小説の映画化。
今朝急に思い立ち、早速シネコンで観て来ました。
予想していた以上に良い映画で、これは観て来て良かった。

何より気持ち良いのは、演じる少年たちの健やかさです。
原作では周囲の大人たちもそれなりの存在感を持っているのですが、約2時間という時間制限のある映画だからでしょう、ベテラン俳優たちは後ろに控えて少年たちを正面に押し出しているという姿勢が明らかです。その抑制された調和感がとても気持ち良い。
また、
孤高感ある主人公の原田巧を演じる林遣都、その弟で野球好きなのに病弱な青波を演じる鎗田晟裕の2人が、原作のイメージに違わず瑞々しくてとても良い。

ストーリィとしては、野球を通じて少年達が切磋琢磨して成長していく姿が本作品の魅力。「野球はやらせてもらうものじゃなくて、やるものだ」という巧の言葉は、野球だけでなく全てに通じるものでしょう。
とても素直に仕上がっている映画です。その分、素直に感動できる思いあり。
シネコンへ観に行った理由のひとつは、背景となる景色を存分に味わいたかったということなのですが、画面いっぱいに広がる緑、青空はとても気持ち良いもので、観に行った甲斐がありました。

2007.03.17

      
→ 原作:「バッテリー1〜6

   


  

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