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女の子ばかりの「傍聴人集団」。2006年当時平均年齢27歳。 裁判に興味を抱いた「ユキ」が「(・∀・)<毒人参。」と「mi」を東京地方裁判所に誘い、同時期にやはり傍聴を始めた「たー」とさらに知り合って、2005年08月に結成。裁判所の所在地である「霞ヶ関」にちなみ、「おニャン子クラブ」や「桜っ子クラブ」への一方的なオマージュとしてこの名が付けられた由。 ・ユキ(高橋ユキ):福岡県生、九州芸術工科大(現九州大)卒。ライター兼プログラマー。日刊ゲンダイに「裁判傍聴記」を連載中。 → ブログ「霞っ子クラブの裁判傍聴記」 |
1.霞っ子クラブ |
●「霞っ子クラブ−娘たちの裁判傍聴記−」● ★★ |
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2006/10/02
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こりゃ面白い!! ネットから生まれた本として最初に読んだのは「電車男」でしたが、ある意味で本書はそれ以上に面白い。
定年退職して暇になった人たちが裁判の傍聴をしているというのは、どこかで聞いたことがあります。でも、若い女性で傍聴を趣味にしている人がいるとは考えもしなんだ。
彼女たちの反応がことに面白い。 ※なお、ドジ弁護士の弁護をするつもりはありませんが、弁護士の友人に以前聞いたところ、普段民事ばかりで当番制のため珍しく刑事裁判を担当したりするととっさに反応できず裁判官から催促されたりする、ということもあるのだとか。 1.晴れた日にはオシャレにキメて傍聴に/2.裁判長のそのひとことに(萌っ)/3.休憩タイムに農水省ランチを味わって/4.傍聴終えたらカフェラテ片手に恋バナを |
●「あなたが猟奇殺人犯を裁く日−裁判員なりきり傍聴記−」● ★★ |
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2009/09/15
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裁判傍聴ユニットのお2人が、裁判員裁判の対象条件に当てはまる10の事件について、裁判員になったつもりで傍聴し、量刑を考えてみた、という一冊。 さすが裁判傍聴の手練であるお2人、刑事事件のポイントをつかむのが上手いこと。 そうかぁ、裁判員になったらこういう姿勢で裁判に臨めばいいのかと、安心する気分になること、請け合いです。 (とは言いつつ、2人のように明快にポイントを把握するというのは中々できないことでしょうけど) 収録されている事件ファイルは1〜10まで。 各事件ファイルの合い間に挟まれている、「毒人参。の道草コラム」も面白い。 第6章は成城大学法学部の指宿教授とお2人の対談。短い対談ですが、裁判員裁判のメリット・デメリット、簡略に説明されていて判りやすい。 楽しく読め、かつ裁判員裁判のためになるという、得難い一冊。裁判員制度に関心ある方、是非本書を読んで紙上体験してみてはいかが。 裁判員はやっぱり難しい!?/バラバラ殺人の法廷はすさまじかった!/壮絶すぎる愛憎の果てに/レイプと強盗を繰り返す男にア然/「謝らない被告」をどう見るか?/ |