山崎ナオコーラ作品のページ No.1


1978年福岡県北九州市生、埼玉県育ち、国学院大学文学部日本文学科卒。2004年「人のセックスを笑うな」にて第41回文藝賞を受賞し作家デビュー。2016年「美しい距離」にて第23回島清恋愛文学賞、23年「ミライの源氏物語」にて第33回ドゥマゴ文学賞を受賞。


1.
人のセックスを笑うな

2.浮世でランチ

3.カツラ美容室別室

4.論理と感性は相反しない

5.長い終わりが始まる

6.(文庫改題:お父さん大好き)

7.男と点と線

8.モサ

9.ここに消えない会話がある(文庫改題:「ジューシー」ってなんですか?)

10.あたしはビー玉


この世は二人組だけではできあがらない、男友だちを作ろう、ニキの屈辱、私の中の男の子、昼田とハッコウ、太陽がもったいない、ボーイミーツガールの極端なもの、可愛い世の中、反人生、ネンレイズム/開かれた食器棚

 → 山崎ナオコーラ作品のページ No.2


美しい距離、母ではなくて親になる、偽姉妹、趣味で腹いっぱい、リボンの男、肉体のジェンダーを笑うな、ミライの源氏物語、あきらめる

 → 山崎ナオコーラ作品のページ No.3

 


    

1.

●「人のセックスを笑うな」● ★☆    文藝賞


人のセックスを笑うな画像

2004年11月
河出書房新社

(1000円+税)

2006年10月
河出文庫化

 2005/05/31


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文藝賞を受賞して話題となった一冊。
ペンネーム、タイトルの印象度が強くて、作品内容についてはよく知らないままでしたが、実際に読んでみるとかなりあっさりとした内容。
美術関係の専門学校に通うオレ19歳と、講師ユリ39歳とのラブ・ストーリィです。

帯に記載されている選考委員各誌の選評はいずれも激賞なのですが、読んでみてもうひとつピンと来ない、というのが私の正直な思い。
19歳と39歳という年齢差は凄いともそうでないとも言えますが、こうした場合にありがちなどろどろしたセックス関係は本作品にはありません。むしろ、あっさりし過ぎている位に淡白な恋愛描写。
何故2人が恋人関係となるに至ったのか、お互いに何を求め合ったのか、というのがつかめないのですが、そもそも恋愛にそんな理由付けは不要だと言われれば、確かにその通り。題名が言うとおり、他人が口を挟むことではないのでしょう。

2人の恋愛関係の終わりもあっさりと訪れ、お互いに相手を傷付けることもない。
19歳という一時期を風が吹きぬけていったような、束の間のラブ・ストーリィ。読後感にも、風が吹きぬけていった後のような気持ち良さがあります。

    

2.

●「浮世でランチ」● ★☆


浮世でランチ画像

2006年09月
河出書房新社

(1300円+税)



2008/03/24



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ちょっとつかみ難いストーリィ。
会社を辞めて東南アジア、最終的にミャンマーを目指しす旅に出かけた丸山君枝、25歳。
その旅の行程と並行するように、彼女が中学生だった頃のことが描かれます。幼馴染の犬井幸太郎に救われるようにして同級生との関係を何とか維持していた頃。かなり扱いにくい少女だったろうが次第に明らかになります。
その中学時代のこととして印象的だったのが、同級生らと犬井の部屋に毎週集まって行なった“宗教ゴッコ”。
大人になってもうまく人と折り合えないでいるらしい君枝が何故ミャンマーへの旅に出かけたのか。その理由は中学時代の延長にあるようです。旅先のタイ、ミャンマーで君枝は、信仰の篤い人々の姿を目にします。

君枝は旅の目的を果たしたのか、果たさなかったのか。それは判然としませんが、そのミャンマーで君枝は思いも寄らぬ出会いをします。
結局現世において人は人との繋がりをなくして生きていくことはできないし、自分の自由に扱えるものでもない。自分が気づかずとも人に助けられていることもある。
「浮世でランチ」という題名からは、君枝のように不安定さを抱えていても、人と何らかで繋がっていることができれば浮世で生きていくことができる、そんなメッセージが籠められているように思います。

    

3.

●「カツラ美容室別室」● ★★


カツラ美容室別室画像

2007年12月
河出書房新社
(1200円+税)



2008/02/29



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「カツラ美容室別室」の店長=桂孝蔵47歳は、傍目にもはっきりそれと判るカツラをつけて仕事をしている。それを売りにして商売をしているのではないか?と客たちは思う。

端的でグッと読み手を惹き付ける書き出しです。
といって、そのカツラ美容室あるいはカツラ店長が主人公ではない。カツラ別室を中心に人と人との繋がり、とくに客である淳之介27歳と美容師の樺山エリコ27歳という2人の交遊を主題にした作品です。
すっとストーリィに入って、あれよあれよという間にストーリィが進んでしまう、その間合いが絶妙。それだけでも本作品は充分楽しいのです。
ストーリィの間にはかなりの時間経過があるのですが、余計な部分がないのでトントンと時間が進んでしまう。その滑らかさの何と気持ち良いことか。
そして主役の2人、よくあるパターンの、すぐくっついたり、すぐ揉めたりするようなことがない。自然体で、友達以上恋人未満の状況を漂っているかのような呼吸が、何とも嬉しい。
最終的にこの2人、恋人関係にまで至るのか、あるいは気の置けない友人関係をそのまま続けられるのかは判りませんが、いずれにせよつまらない終わり方だけはしないだろうという期待を抱かせてくれます。

2人のほか、カツラ美容室別室のカツラ店長、同僚の桃井ゆかり24歳、淳之介を美容室に引っ張り込んだ年上の友人、梅田さんとの関係も、なんとなく、そして柔らかく繋がっているようで、これまた絶妙。
最近では出会うこと稀な、人と人との絶妙な繋がりを、あっさりと楽しむことのできる作品です。
読後には、楽しかった、気持ち良かった、という余韻がしっかり残っていました。

  

4.

●「論理と感性は相反しない」● ★★


論理と完成は相反しない画像

2008年03月
講談社刊
(1400円+税)

2011年06月
講談社文庫化



2008/04/10



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まずは恋人と同棲中の神田川歩美24歳が登場。
次いで神田川と大学同級生で、作家デビューした矢野真由美28歳(筆名:矢野マユミズ)が登場し、2人が代わる代わる登場する短篇集かと思ったら、次々と面喰うような篇が出現。
神田川と矢野真由美が主人公となる篇の間々には、人間が全く登場しない篇や進化論のような篇、その他ヘンテコなバンドやアンチボデスの話まで登場し、何なのでしょう、この短篇集は。

一風変わった短篇集ではありますけれど、何となくさらさらと気分良く読めて楽しい。
山崎ナオコーラさん曰く、「これが私の代表作です」とのこと。
収録されている15篇、全て書下ろし。
書下ろしというのは雑誌掲載を経ずにいきなり単行本で発売されるので、原稿料がないのだそうです。
その分「雑誌に載せないので気兼ねなく、自由に、遊び心満載に、ふざけにふざけました。でも、手は込んでます」という。

本書、一つ一つの篇の意味を考えようとすることなど不要でしょう。そのままただ読んでいると、なんとなく面白く、楽しい。
ただそれで良いのではないかと思う次第。
なお、矢野マユミミズの作家人生に触れた「社長に電話」。山崎さんの本音も入っているのではないかと思えて楽しい。

論理と感性は相反しない/人間が出てこない話/プライベート/芥川/恐怖の脅迫状/架空のバンドバイオグラフィー/素直におごられよう/ブエノスアイレス/秋葉原/化石キャンディー/社長に電話/まったく新しい傘/アパートにさわれない/嘘系図/蜘蛛がお酒に

 

5.

●「長い終わりが始まる」● ★★


長い終わりが始まる画像

2008年06月
講談社刊
(1200円+税)

2011年10月
講談社文庫化



2008/07/11



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楽しみに読み始めた作品ですが、ちょっと流れがつかみにくい。

主人公の小笠原は大学四年生で、マンドリンサークルに入っている。そしてそのサークルには、サークルに入ってからずっと親しくしている田中という好きな相手がいる。
小笠原は自分の気持ちに正直な女の子。田中に対し自然かつ率直に「好き」と言うことができる。
でもこの小笠原、必ずしも素直で可愛らしい女の子ではないらしい。
四年生になってヒラの奏者のままという立場にもかかわらず今も熱心に練習を欠かさないのですが、自分勝手なところも多分にあるらしく、後輩から慕われる一方で疎まれてもいるというポジション。
恋愛小説かと思えば、田中との関係は堂々巡りばかりをしているようで、少しもまとまらない。
また、その小笠原自身、田中個人が好きなのか、田中の指揮でマンドリン演奏することが好きなのか、どうも混沌としている。
しかし、やがて判るのです。小笠原は一方的に「好き」と言っているだけで田中との距離を縮めようとはしないし、他のメンバーと適切な関係を取ろうともしていないことを。
また、マンドリンにかまけていて、就職活動に気を回すことができないでいることも。
要は自分本位、ただ自分の思いにかられているだけ。そのうえ不器用で、いかにも除け者にされそうなキャラクター。
でも、初めての恋心なんて、本来そんな自己本位なものだと思うのです。気に入らないところもある主人公ですけど、不器用さも併せて私自身の昔を思い出すようで、奇妙に親近感を抱いてしまう。

混沌としていて、フワフワしてばかりいるようなストーリィですが、大学時代のたゆたうような雰囲気がどこか心地好い、そんなところが本作品の魅力。
そしてもうひとつの魅力は、本書の題名にあります。「長い終わりが始まる」とはどういう意味なのでしょうか。
駆け引きのない恋心、マンドリン熱が終わろうとしていることを指しているのでしょうか。それとも、常に駆け引きを念頭に置いた夢のない時期に入ろうとしていることを指しているのでしょうか。
そんな題名の意味を考えて一晩眠れなくなったとしてもいいじゃないか、そう思える楽しさが読了後にあります。

  

6.

●「 手 」● ★★☆
 (文庫改題:お父さん大好き)


手画像

2009年01月
文芸春秋刊
(1238円+税)

2013年03月
文春文庫化


2009/03/11


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「私は25歳。付き合ってきた男性はいつも年上だった。今度のお相手、会社の先輩もずいぶん年上、ひとりはお父さんより上なのだ」という紹介文を読んでしまうとつい構えてしまうのですが、そんな紹介文はキレイに忘れて読んだ方がいい。

本作品は、とてもサラリとした小説。その肌ざわり、手ざわりの心地良さが私には魅力です。
たしかに本書の主人公、十代後半から年上の男性とばかり付き合ってきたというのですが、何につけても執着しない、というところあり。それは仕事の面でも同様です。
男性については色恋ではなく、群集として眺めて楽しんでいるようなところがあります。
群集から取り出して眺め、手で触ってみるのなら、若い娘を相手にしているという後ろめたさをどこか抱えている年上男性の方が面白いのかもしれません。
執着しない、ということが果たして良いのかどうか。でもそれは別にして、端正でサラリとした感触がとても心地良い。

「笑うお姫さま」は、上記の「手」と裏表の関係にあるような作品。僅か15頁程度の小品ですが、私にはとても面白い。

芥川賞候補作になっただけのことはある、質の高い作品です。

手/笑うお姫さま/わけもなく走りたくなる/お父さん大好き

  

7.

●「男と点と線」● ★★


男と点と線画像

2009年04月
新潮社刊
(1300円+税)

2012年03月
新潮文庫化



2009/05/25



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前作の同様、これもさらりとした味わいの一冊。
「今も、世界中で、男と女が出会っている」というフレーズを軸にして編んだ短篇集とのこと。

その言葉どおり、各篇の舞台は世界中のあちこちに飛びます。主人公の年齢層も場所に負けず様々。
クアラルンプールでは68歳の男性、パリは22歳の女子大生、上海は32歳の男性会社員、東京では17歳の男子高校生、ニューヨークでは42歳の男性、ウシュアイア(アルゼンチン最南端の町)は28歳の女性と。

いずれもあっさりとした短篇小説ばかりですが、様々な形で繋がり合っている(袖触れ合う止まりの男女もいますが)男女の姿が描かれ、その背後が外国の地であって旅行気分も味わえるところが妙味。
何かと男女が出会えば関係構築のためにはセックスが必須、というパターンに辟易している私としてみれば、こうしたセックス抜きに男女を描いているストーリィ、とても気持ちが良いのです。
本書6篇の中でも特に私が好きなのは、表題作である「男と点と線」
セックス抜きでも女性を好きでいることができる、そう宣言するかのようなこの一篇、紆余曲折があってそこに到達した男性側の心意気、賞賛したくなります。

「慧眼」の夫婦関係も良いし、「スカートのすそ」の関係が消えていくのは寂しい。
「膨脹する話」は、唯一舞台が日本という篇で、登場するのは高校生の男女カップル。こんな会話ありか?と仰け反るような気がするのですが、それでも彼らの関係が変わらないのだとしたら、もう一度高校時代に戻ってやり直したいような・・・・。
なお、「物語の完結」はちょっとした深夜特急気分です。

※なお、作者の山崎さん、舞台となる上記5都市には全て行ったことがあるとか。

慧眼/スカートのすそをふんで歩く女/邂逅/膨脹する話/男と点と線/物語の完結

  

8.

●「モ サ」●(絵:荒井良二) ★★


モサ画像

2009年06月
メディアファクトリー刊
(1200円+税)



2009/07/13



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あれっ、と思った程、予想もしなかった山崎ナオコーラさんの児童向け小説。
ふんだんに盛り込まれた絵本のような絵は、絵本作家の荒井良二さんによるもの。

主人公は、東京近郊ニカイの町に住む14歳のニート、モサ
カルガリ族の両親、妹のリサと4人家族の長男ですが、スカートをはき、白いまつげはカール、学校には不登校でだらだらしているモサは、両親から嫌われている少年。
優秀で性格も好く両親から愛されている妹ミサとは対照的。
そんなモサを主人公にしたファンタジー風ですが、現実的な問題点を含んだ、少年ストーリィ。

ことごとく親や世間に反抗的なモサ。そうさせてしまう自分のモヤモヤした気持ちの理由が、もうひとつモサには判っていない。
要は、早く大人になりたい少年と、いつまでも子供のままであって欲しい両親とのすれ違いを、ストレートに描いた作品と思います。
モサの気持ち、判るところ多いんですよねー。自分の気持ちのままに行動しているところ、モサはある意味素直な少年なのかも。

モサが足繁く通う天文台の老観測士=ホシヨミさん、流星に乗って落ちて来た女の子、モサの友人であるハリネズミのハリくん、モサの妹=ミサと、彼らのキャラクターがとても楽しい。

少年が大人になる過程を描いた児童向けストーリィ。児童向け作品がお好きな方には、お薦めしたい一冊です。
しかし、何で女の子には名前がないままなのか・・・・・?

【荒井良二】
1956年山形県生、日本大学芸術学部美術学科卒。90年から絵本作りを始め、現在日本を代表する絵本作家。2006年、世界的な絵本賞として知られる“アストリッド・リンドグレーン記念文学賞”をスウェーデン政府から贈られる。

  

9.

●「ここに消えない会話がある」● ★★
 (文庫改題:「ジューシー」ってなんですか?)


ここに消えない会話がある画像

2009年07月
集英社刊
(1100円+税)

2011年11月
集英社文庫化



2009/08/15



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主人公は、各新聞社にテレビ・ラジオ番組欄を配信する「ラジオテレビ欄配信社」に勤める契約社員、広田、岸という男女。
やたら忙しい職場で仕事が終わるのはいつも深夜。それなのに正社員と違って契約社員は固定給のみで、すべてサービス残業。
それなのになぜこんな職場で働き続けるのか。

自由に何ものにも捉われずに生きたいと願う広田。無欲に地味に暮らしている。それでも人と繋がることのできる今の職場から離れようとは思わない。
一方、自分に自信がなく卑下して生きている観のある岸田。一生懸命に働いているつもりでも疎外感を抱くことがある。

上司の目を窺ったり、諂ったり、昇進や昇給に一喜一憂してしまうというのは、会社勤めをしていて常のこと。
そんなことに惑わされず、自分のすべきこと、自分の責任を淡々と果たしていければいい、今はそんな考え方が広がっているのではないかと思います。
契約社員の多い、本書「夕日テレビ班」のメンバーからは、そんな印象を受けます。
職場にいろいろな不満はあれど、そこにいれば同僚との会話もあり、人との繋がりも実感していられる。

昨年来頻繁にニュースとなっている派遣切りの問題。職を失い収入が途絶えるのは勿論大きな問題でしょうけれど、それと同時に人との繋がりまで断ち切られてしまう辛さというのを、本ストーリィと対比して考えてしまいます。

「ああ、懐かしの肌色クレヨン」も、仕事を通じて人と繋がることができた若い女性を描いた短い作品。

ここに消えない会話がある/ああ、懐かしの肌色クレヨン

   

10.

●「あたしはビー玉」● ★★


あたしはビー玉画像

2009年12月
幻冬舎刊
(1300円+税)

2013年08月
幻冬舎文庫化



2010/01/10



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「ビー玉」という仇名の少女を主人公とした物語とてっきり思い込んでいたのですが、ビー玉そのものを擬人化した物語。
人や物、擬人化されたものは数多くあれど、さすがにビー玉というのは奇想ですよね。

やや性格に難がある感じの、でもシスコン(姉)という、ごく普通の高校生、南田清順16歳。
その清順が幼稚園の頃から宝物にしているビー玉、何年も何年も清順を見てきて、ついにある朝、言葉を出すことに成功した。
「清順のことが好きだから、あたしは女の子!」と女の子宣言。

一人称でも三人称でもなく、ごく身近な存在、清順を仰ぎ見るビー玉という視点が斬新。中々心を打ち明けない男子高校生の本音を内側から観察する存在として、ビー玉というキャラクターは格別。キラキラして透明、光を当てれば光る存在、瑞々しい青春小説という雰囲気を守り立てています。

クラスで打ち解けることのない清順でしたが、ビー玉と言葉を交わすことによって次第に同級生とも言葉を交わし、バイトにも挑戦するといった具合に、積極的になっていく。
言葉を交わせば、自分の気持ちを素直に表すことができれば、人と人は繋がり合うことができ、自分の可能性も開けてくる、ということを伝える青春ストーリィ。
そして同時に、ビー玉のおかげで、サイダーの泡のようにぴちぴちと爽快、ピュアでファンタジーなラブストーリィに仕上がっています。

これまでの山崎ナオコーラ作品とはちょっと変わって、小さくて可愛らしい女の子の物語になっているところが、新鮮な魅力。

        

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