高田 郁
(かおる)作品のページ No.1


1959年兵庫県宝塚市生、中央大学法学部卒。93年集英社レディスコミック誌「YOU」にて漫画原作者(筆名:川富士立夏)としてデビュー。2007年「出世花」にて第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞して作家デビュー。


1.出世花

2.八朔の雪−みをつくし料理帖No.1−

3.銀二貫

4.花散らしの雨−みをつくし料理帖No.2−

5.想い雲−みをつくし料理帖No.3−

6.今朝の春−みをつくし料理帖No.4−

7.小夜しぐれ−みをつくし料理帖No.5−

8.心星ひとつ−みをつくし料理帖No.6−

9.夏天の虹−みをつくし料理帖No.7−

10.残月−みをつくし料理帖No.8−


美雪晴れ、天の梯、花だより

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1.

●「出世花」● ★★


出世花画像

2008年06月
祥伝社文庫刊
(638円+税)



2009/07/15



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小説NON短編時代小説賞・奨励賞を受賞した「出世花」に書下ろし連作3篇を追加した連作短篇集。

不義密通相手と出奔した妻と相手を女敵討ちするため、幼い娘のを連れて藩を出た矢萩源九郎。しかし6年後、ついに2人は飢えて路傍に倒れ付す。
通りかかった老僧と若い僧の2人に救われた艶は、父親が老僧に託した最後の願いに従って“縁”と名を改め、死者の弔いを専門とする墓寺=青泉寺に身を寄せる。
そんな縁を主人公とした、時代版少女の成長物語。

身寄りのない少女の成長物語ということで、宮部みゆき「孤宿の人の少女=ほうのようなストーリィを予想していたのですが、読んでびっくり、これはまるで映画「おくりびとの世界ではないですか。
冒頭「出世花」での数奇な運命を経て、縁は“屍洗い”と蔑視される、死者を湯灌する仕事を自ら選び取ります。
拾われた13歳の頃から最後の18歳まで、生者と死者の双方に関わることを通じて、縁が美しく見事に成長していく姿を描いたストーリィ。
ミステリ要素を含み、湯灌に携わる者という独自の視点が興味深く、縁という純粋な少女というキャラクターと合わせ、心現れる連作短篇集に仕上がっています。
縁が兄のように慕う正念という青年僧、縁を養女に望む大店の内儀=香という人物像も、手応え十分です。

なお、題名の「出世花」は、名前を変えながら成長していく出世魚をもじり、若い娘だから「魚」ではなく「花」だという意味。

出世花/落合蛍/偽り時雨/見送り坂暮色

   

2.

●「八朔の雪−みをつくし料理帖−」● ★★☆


八朔の雪画像

2009年05月
ハルキ文庫刊
(552円+税)



2009/08/03



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神田御台所町の蕎麦屋「つる屋」の調理場に立つ娘、
子供の頃、有名な易者から“雲外蒼天の相”と言われるが、それから易が当たったかのように苦難続き。
水害で両親を失い、拾われた大阪の名料理屋「天満一兆庵」は貰い火で焼失、江戸店を頼って出てくれば若旦那は行方知れずと、今は健康を損なった元女将=の世話をしながら働く日々。

目立った下がり眉で愛嬌のある顔つき。それでも料理の工夫となると目の色が変わる。
しかし、上方の味は江戸町民の好みに合わず、拾ってくれた店主の種市に迷惑をかけているのではと悩みは深い。
そんな澪があれこれ試行錯誤しながら、次第に人々に喜ばれる料理を生み出して評判になる一方、老舗の料理屋から悪辣な妨害を受けて奈落の底に落ちるような思いをするという、市井に生きる女料理人=澪の奮闘を描く連作時代小説。

澪が重ねる料理の工夫、その生み出す料理、その料理に舌鼓をうつ町人たちの満足そうな姿というところも魅力的なのですが、それ以上に魅力があるのは、どんな困難に見舞われながらも一つずつ成長を遂げていく澪の姿でしょう。
度重なる苦難に何度も挫けそうになりながら、澪を応援する人たちと心を通わせ、それに励まされて試練に打ち克っていく、そんな澪の姿が美しい。
澪を囲む様々な人物(近くにあっても遠くにあっても)も、生き生きとして魅力に富んでいます。

料理というお仕事小説+料理人としての成長=人間としての成長という要素を併せ持つ、時代版ビルディングスロマン。
「艱難汝を玉にす」という言葉は、本書主人公の澪にこそふさわしい。
ストーリィの隅々まで神経が行き届いていて、かつ優しさに満ちている連作短篇集。
時代小説は苦手、という方にも是非お薦めしたい一冊です。

狐のご祝儀−ぴりから鰹田麩/八朔の雪−ひんやり心太/初星−とろとろ茶碗蒸し/夜半の梅−ほっこり酒粕汁/巻末付録−澪の料理帖

 

3.

●「銀二貫」● ★☆


銀二貫画像

2009年06月
幻冬舎刊

(952円+税)

2010年08月
幻冬舎文庫化

2009/09/28

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大阪は天満で寒天問屋を営む井川屋和助
偶然見かけた仇討ち騒動。その場で父を討たれた鶴之輔を、銀二貫を放り出して救う。
その鶴之輔に松吉という名前を与え、井川屋に丁稚として雇い上げますが、銀二貫は元々火事で焼失した天満宮に寄進する金。そのため天満宮への信仰心篤い番頭の善次郎は、悉く松吉に辛く当たる。そうした中、寒天問屋の奉公人、ひいては商人としての心得を徐々に学び成長していく松吉。
大阪の寒天問屋を舞台にした、元侍の子の成長物語です。

松吉の成長を見守る和助を始め、松吉の周囲に絡む人々の多くが好人物、というところが高田郁作品の気持ち好さ。もちろん性根悪い人物も登場しますが、あくまで例外、善意の人物に対する典型的な悪役としての登場です。
また、八朔の雪と似て、寒天という食材がストーリィの中心に据えられているところが興味尽きないところ。

本来もっと満足していい物語だと思うのですが、この松吉、かなり女々しいところあり。それ故に、真帆という少女との恋物語も魅力ある部分なのですが、満足度が今一つ。
一方、銀二貫が回りまわって人々に幸をもたらすという部分は、高田郁さんらしい、心惹かれる温かさと言えます。

   

4.

●「花散らしの雨−みをつくし料理帖−」● ★★


花散らしの雨画像

2009年10月
ハルキ文庫刊
(571円+税)



2009/12/27



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女料理人、つる屋を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第2弾。

相変わらず澪の考え出す庶民的な料理の数々、江戸時代に相応しく季節感横溢していて、何と心楽しく、つる屋に集う客たちが何と羨ましく思えることか。
ただ、ストーリィ面におけるインパクトは、冒頭の「俎橋から」を除くと低下しており、その一方、澪の作る料理は相変わらず美味しそうで楽しい、というの率直な感想。

その「俎橋」。腰痛持ちの店主=種市、座敷も増えた新しい店で下足番をするのも苦労となり、口入屋から下足番として小女を雇い入れます。その少女=ふきが心栄えよく熱心に働くことから喜んでいたところ、その後、澪の考え出した料理と全く同じものがつる屋よりも先に登龍楼で客に供されるという出来事が繰り返し起きる、というストーリィ。
その他、幼馴染の野江との微かな交流、白味醂、夏に相応しく胡瓜を使った幾つかの料理が大評判になる話、等々。

新たに登場した人物は、口煩いが格好の導き手となる客として戯作者の清右衛門、臨時につる屋の手伝いに入った老婆のりう。
このりうの存在が、本書第2弾の良いスパイスになっています。
また、前作から引き続き登場のお馴染み人物は、種市、芳、おりょうと伊佐三の夫婦、医師の源斉、正体不明の武士=小松原。

俎橋から−ほろにが蕗ご飯/花散らしの雨−こぼれ梅/一粒符−なめらか葛饅頭/銀菊−忍び瓜/巻末付録−澪の料理帖

  

5.

●「想い雲−みをつくし料理帖−」● ★☆


想い雲画像

2010年03月
ハルキ文庫刊

(571円+税)



2010/06/05



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女料理人、つる屋を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第3弾。

連作短篇集という形式を取ってはいますが、ストーリィは長篇小説の要素をきちんと備えていますし、それに加えて、主人公である女料理人=澪が季節季節に合わせて工夫する、廉くて美味しい料理の数々を味わう(読んで想像するだけですが)楽しさ。
本シリーズのこの楽しさは、相変わらずです。
解決されない問題を幾つも抱えているストーリィですから、まだ当面このシリーズを楽しむことができそうです。

「豊年星」:消息知れずとなっている天満一兆庵の若旦那=佐兵衛と一緒に江戸に下った料理人=富三と偶然再会。さて、佐兵衛の消息は知れるのか。
登龍楼のような鰻を使った高価な料理をつる屋が客に出せる訳もないが、その代わりに澪が考案した「「う」尽くし」とは?
「想い雲」:江戸には無縁だった鱧。医師の源斉に請われ、鱧料理のため澪は吉原に出向きますが・・・・。
「花一輪」:澪の考案した料理と同じ品名に、同じ女料理人。しかも澪よりずっと美人という。そのうえ同じ「つる屋」の名前を名乗る店のおかげで思わぬ苦境が・・・。
山芋を工夫したオリジナル料理「菊花雪」が登場。
「初雁」:登龍楼で奉公するふきの幼い弟=健坊が行方不明。思い詰めるふきに、澪が思わぬ失態。

前巻では、澪が作る料理の贔屓客として、口の悪い戯作者=清右衛門が登場しましたが、本巻では清右衛門と付き合いのある版元「坂村堂」の店主が、新たに澪が作る料理のファンとして登場。
少しずつ、澪らとつる屋の世界は広がりつつあります。

豊年星−「う」尽くし/想い雲−ふっくら鱧の葛叩き/花一輪−ふわり菊花雪/初雁−こんがり焼き柿

 

6.

●「今朝の春−みをつくし料理帖−」● ★☆


今朝の春画像

2010年09月
ハルキ文庫刊

(590円+税)



2010/10/07



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女料理人、つる屋を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第4弾。

下がり眉が特徴の若き女料理人=が毎回趣向を凝らす料理の数々が魅力のこのシリーズですが、本巻においては主要な登場人物の身辺事情が重要なテーマとなり、料理は添え物になってしまったかという印象。
料理の工夫、その過程にこそ本シリーズの魅力がある訳で、評価がやや厳しくなったのは止むを得ず。
なお、澪や美緒野江おりょう等にしても、全てを望むとおりにはできないというままならぬ世の中。だからこそできる限りの中で頑張ろうという気持ちが大事ない訳で、本書におけるメッセージと感じるべきでしょう。

「花嫁御寮」:同じように年頃で各々慕う相手をもつ澪と美緒。2人の恋事情を描く篇。
 ※澪が慕う相手=小松原の正体が明らかになります。
「友待つ雪」:吉原のあさひ太夫こと、澪の親友=野江の身の上にまつわる篇。
 ※野江が吉原の遊女になった事情が明らかになります。
「寒紅」:おりょうと太一、亭主である大工の伊佐三との間に生じた亀裂を皆が心配するという篇。
「今朝の春」:本書中この篇のみ、料理が主となるストーリィ。年末恒例の料理番付で大関位を目指し、名店の登龍楼と庶民的なつる屋が覇を競うことに、という篇。

花嫁御寮−ははきぎ飯/友待つ雪−里の白雪/寒紅−ひょっとこ温寿司/今朝の春−寒鰆の昆布締め

          

7.

●「小夜しぐれ−みをつくし料理帖−」● 


小夜しぐれ画像

2011年03月
ハルキ文庫刊
(590円+税)


2011/03/25


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女料理人、つる屋を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第5弾。
いつも楽しみにしている本シリーズですが、今回に限っては物足りず。
ただし、澪を囲む登場人物たち、各々の事情、状況の変化が物語られます。

「迷い蟹」:つる屋の主人=種市、その亡き愛娘おつるの死んだ事情が明らかになります。
「夢宵桜」あさひ太夫こと野江のいる吉原の大見世=翁屋から、花見の宴の料理を作ってみないかと、澪に注文が。野江への何かのきっかけになるのではと澪は引き受けますが・・・。
「小夜しぐれ」:町医師=源斉をかねてより恋い慕う美緒に、突然縁談が。美緒の父親である伊勢屋の主=九兵衛が美緒に婿を取らせることに決めたもの。悲しみに暮れる美緒は・・・。
「嘉祥」:澪が密かに想う小松原こと御膳奉行=小野寺数馬が、嘉祥の儀式に用意する菓子の選択に頭を痛めて・・・。
物足りなさは、澪が脇役という位置づけに留まった所為かもしれません。

迷い蟹−浅蜊の御神酒蒸し/夢宵桜−菜の花尽くし/小夜しぐれ−寿ぎ膳/嘉祥−ひとくち宝珠/巻末付録−澪の料理帖

         

8.

●「心星(しんぼし)ひとつ−みをつくし料理帖−」● ★☆


心星ひとつ画像

2011年08月
ハルキ文庫刊
(590円+税)



2011/08/21



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女料理人、つる屋を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第6弾。
今回は料理云々以前、料理人として今後の道をどう選択するか、澪の前に様々な難問が提示されます。
元々澪が仕える天満一兆庵の御寮さん(女将)であった
のこと、恩人と言えるつる屋の主人=種市のこと、ふきとその弟のこと、そして今は吉原の花魁あさひ太夫となっている幼馴染の野江のこと、多くの人の心を慮るからこそ、岐路の立たされる度に澪は苦しい程に思い悩みます。
最後に決めるのは、料理人としての揺るがない気持ち。
そんな時、久々に登場する臨時手伝いの老婆
りうの存在は、澪にとっても読者にとっても頼もしい限りです。

「青葉闇」:大阪では一般的な生麩作りに澪が挑戦、しかし結果は失敗。その過程で、馴染み客である版元・坂村堂の出自が明らかになると共に、澪は衝撃的な一言を身に受けることに。
「天つ瑞風」:吉原の楼主=翁屋伝右衛門から、吉原に店舗を用意するから自分の元で天満一兆庵を再建しないかとの提案。一方、宿敵とも言える登龍楼采女宗馬からは、神田須田町の登龍楼別店を居抜きで安く売るので移って来ないかとの提案。芳、種市は各々澪の為を思って意見。肝腎の澪はどう決断するのか。
「時ならぬ花」:つる屋のある元飯田町でボヤが続いたことから町年寄が飲食店の火の扱いを午前 8〜10時に限ることを決定。料理屋としてはとんでもないピンチ。追い詰められて澪が考え付いたのは・・・。
「心星ひとつ」:偶然知り合った武家の妻女から頼まれ、澪は彼女に料理の手ほどきをすることに。それが機縁となってかねてから澪が想いを寄せる小松原とのことが急展開をもたらすとは、誰もが思いもしなかったこと。でもそれでいいのか・・・。

青葉闇−しくじり生麩/天つ瑞風−賄い三方よし/時ならぬ花−お手軽割籠(わりご)/心星ひとつ−あたり苧環(おだまき)/巻末付録−澪の料理帖/巻末付録−みをつくし瓦版

           

9.

●「夏天(かてん)の虹−みをつくし料理帖−」● ★★


夏天の虹画像

2012年03月
ハルキ文庫刊
(619円+税)



2012/04/21



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女料理人、つる家を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第7弾。

前巻の最終章「心星ひとつ」で小松原との未来を捨て料理人としての道を選び取ることを決意した澪。本書は、その澪がこれまで以上に過酷な試練に見舞われるという巻。
小松原との別離という辛い経験をしたことに続き、突然に嗅覚と味覚を失うという料理人としての最大のピンチ。一時的に
又次がつる家の料理番を引き受けてくれたものの、それは一時凌ぎに過ぎない。刻一刻と澪に残された時限は迫ります。
澪の料理人としての性根が試されるという緊迫感をはらんだ展開だけに、久々に面白さ復活、読み応え十分です。
しかし、嗚呼、最後にあんな悲劇が待っていたとは。

「冬の雲雀」:小松原との別離にかかる騒動。そして一方、料理番付からつる家の名前が失せるという衝撃。
「忘れ貝」:新しい料理を生み出そうとする澪の苦闘。
「一陽来復」:嗅覚と味覚を失った中、澪は料理人としての道をどう探るのか。澪の試練と成長を描く章。
「夏天の虹」:吉原の翁屋の料理人=又次がピンチヒッターとなり、つる家の面々の間には又次も交えて和気藹々とした雰囲気が戻ります。そんなつる家の人々が迎えた悲劇とは・・・。

冬の雲雀−滋味重湯/忘れ貝−牡蠣の宝船/一陽来復−鯛の福探し/夏天の虹−哀し柚べし/巻末付録−澪の料理帖/巻末付録−みをつくし瓦版

               

10.

「残 月−みをつくし料理帖− ★☆


残月画像

2013年06月
ハルキ文庫刊
(619円+税)



2013/08/06



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女料理人、つる家を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第8弾。
前作から1年3ヵ月ぶりとだいぶ間が空きましたが、その分、本巻は主人公の澪はじめ、周囲の人々の新たな出発を、あるいは旅立ちを予想させる巻になっています。

冒頭は、前巻で描かれた吉原の大火で又次が死んだ哀しみを、つる屋の面々が共有している様子が描かれます。
そしていよいよ、ご寮さんこと
お芳と、消息不明だった息子=佐兵衛との再会がなるかどうか。
その一方で、おふきもいよいよ料理人としての修業を開始。また大工の
伊佐三おりょう一家が長屋から引っ越していくことに。

そして澪も、再度生じた登龍楼=采女宗馬との勝負をきっかけに、新しい道へ踏み出すことを決意します。
さらに、お芳にも新たな幸せの機会が・・・・。

小松原との決別を選び料理人の道に邁進することを決意した澪の、新た出発点となる巻。
本巻はあくまでその踏み切り前のストーリィですから、楽しみは次巻以降です。
それにしても、つる屋の歯の無い看板娘ことおりうの存在感はユニークですねぇ。本シリーズにおける表からは隠れた功労者と言って良いでしょう。

残月−かんひとの面影膳/彼岸まで−慰め海苔巻/みくじは吉−麗し鼈甲珠/寒中の麦−心ゆるす葛湯/巻末付録−澪の料理帖/巻末付録−みをつくし瓦版/特別収録−秋麗の客

            

高田郁作品のページ No.2

     


   

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