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2.配達される女 3.恩はあだで返せ 4.おれたちの街 5.平蔵の首 |
●「相棒に気をつけろ」● ☆ |
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2004年09月 |
逢坂剛さんの作品を読むのは、本書が初めてです。
登場するのは“世間師”の男女2人。ちなみに、世間師とは「世慣れて悪賢い人」という意味のようです。 いそがしい世間師/痩せる女/弦の嘆き/八里の寝床/弔いはおれがする |
●「配達される女」● ★★ |
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2004年04月 2008/07/15
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刑事ものスラップスティック・コメディ、“御茶ノ水署”シリーズ、第2弾。 「恩はあだで返せ」にて絶妙のスパイスとなっていた紅一点、五本松小百合巡査部長が御茶ノ水署に異動してくる、の巻。 悩み多き人生/縄張り荒らし/配達される女/苦いお別れ/秘めたる情事/犬の好きな女 |
●「恩はあだで返せ」● ★☆ |
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2007年04月 2008/07/14
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刑事ものスラップスティック・コメディ、“御茶ノ水署”シリーズ、第3弾。 元小学校の同級生ながら、今は御茶ノ水警察署生活安全課で上司と部下の関係になっている斉木斉警部補と梢田威巡査長のコンビが、笑いを撒き散らしながら珍事件解決に活躍するという、シリーズもの。 軽く楽しく読める、ユーモラス警察小説。ちょっと疲れた時の気分転換にはぴったりです。 本書ストーリィは、 木魚のつぶやき/欠けた古茶碗/気のイイ女/恩はあだで返せ/五本松の当惑 |
●「おれたちの街」● ★ |
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2008/09/08
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刑事ものスラップスティック・コメディ、“御茶ノ水署”シリーズ、第4弾。 今回は、御茶ノ水警察署に実地研修ということで配属された、警察庁の新人キャリア警察官、立花信之介(警部補)が斉木、梢田、五本松の3人に加わります。 相変わらず斉木は身勝手、その反対に梢田は人が好過ぎるというのか間が抜けているというのか、悪党に簡単に手玉に取られたうえ、易々と逃げられてしまう。 本書でちょっと緊張感を孕むのは、最後の「拳銃買います」。梢田危うしのところをチームワークで救うところは流石。このチーム、良い所もちゃんとあるのだなと感じさせられるストーリィ。 おれたちの街/オンブにダッコ/ジャネイロの娘/拳銃買います |
5. | |
●「平蔵の首」● ★☆ |
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2012/04/05
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“平蔵”とくれば、時代小説ファンなら“鬼平”、故池波正太郎が生んだ時代小説ヒーローの一人、火付盗賊改方長官=長谷川平蔵を置いて他にいません。 池波版平蔵はカラッと明るく、男気のあるキャラクターに設定されていて、ストーリィもその根底に人間というものの面白さが置かれている訳ですが、逢坂版平蔵はかなり異なります。 逢坂版平蔵とはいえ火盗改長官であることは同一ですから、盗賊や手先(密偵)も登場すれば、火盗改の配下が潜入捜査もします。そこは池波版と変わりはありません。 平蔵の顔/平蔵の首/お役者菊松/繭玉おりん/風雷小僧/野火止 |