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●「アダマースの饗宴」● ★☆ 松本清張賞 |
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2012年12月
2009/07/26
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ITバブルに浮かれた企業とそれに便乗して利益を上げようとした暴力団同士の抗争を題材とした、松本清張賞受賞のハードサスペンス。 普段あまりこの手の小説は読まないのですが、主人公像にちと惹かれて手に取りました。 その笙子、自分をこんな状況に至らしめた男=加治が暴力団相手に派手なドンパチを繰り広げ10億円を持ち逃げ。おかげでその騒動の渦中に笙子が巻き込まれる、というストーリィ。 結局加治がひっかき回し、暴力団同士の抗争がどこまで本格化するのかというストーリィなのですが、所詮、彼らにとってはゲームに過ぎない。 ※なお、「アダマース」とは、「決して思い通りにはならないもの」という意味をもつギリシャ語の言葉という。 |
●「KIRICO@シブヤ」● ★★ |
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2011/02/16
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秋葉原無差別殺傷事件と同じような事件が渋谷の街で起きます。死者14人、負傷者28人。それがプロローグ。 ストーリィ展開は極めてスピーディ。こうしたストーリィが面白いかどうかの鍵を握るのが主人公のキャラクターと言えますが、希莉子、その点魅力たっぷりと言って良いでしょう。 「アダマースの饗宴」から格段の進化を感じた一冊。 |