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1.コハク妖菓子店−夕闇通り商店街No.1− 2.たそがれ夕便局−夕闇通り商店街No.2− |
「コハク妖菓子店−夕闇通り商店街−」 ★☆ | |
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順序が逆になりましたが、「たそがれ夕便局」に引き続き「コハク妖菓子店」を読書。 読むたびに感じてしまうことなのでしょうけれど、やはり、村山早紀“コンビニたそがれ堂”に似ていますね。 悩みを抱えた人が入り込むのは、現世と幽世の狭間に存在する夕闇通り商店街。 そこで目にした<コハク妖菓子店>に入った主人公たちは、変わった名前の菓子を手に取り買い求めます。すると・・・。 なお、店主の孤月はその都度、「用法・用量に気をつけてお召し上がりください」という言葉を付け加えるのが常。 ・「よくばりこんぺいとう」:主人公は女子高生。買ったこんぺいとうを一日ひとつずつ食べると、ラッキーな出来事が続く。しかし一個以上を食べてしまうと、逆効果・・・? ・「とうめい和三盆」:ぽっちゃり型の主人公、これまでも現在の仕事でも容姿を笑われているという被害意識が枡増すばかり。 和三盆を食べると存在感が薄くなり、伸び伸びできたが・・・。 ・「かくせない栗最中」:女子大学生。仲の良い二人とは本当に友情で繋がっているのかと少々不安。買った栗最中を食べるとつい本音が・・・。 ・「みがわりキャラメル」:中学吹奏楽部に所属する女子。いつも大事な局面で失敗ばかり。ところが買ったキャラメルを食べると・・・。 ・「たしかめたい林檎飴」:子育てに追われている新米ママ。夫の自分に対する気持ちが分からず不安。買った林檎飴を食べてみると何と・・・。 ・「さよならの豆大福」:孤月が、店を開くに至った出会いと経緯が語られます。 それなりに楽しめました。 プロローグ/よくばりこんぺいとう/とうめい和三盆/かくせない栗最中/みがわりキャラメル/たしかめたい林檎飴/さよならの豆大福 |
「たそがれ夕便局−夕闇通り商店街−」 ★☆ | |
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神社の向こうに忽然と現れる商店街、そこは現世と幽世の狭間に存在し、妖したちがひっそりと店を営んでいるのだという。 その商店街を目にすることができるのは、悩みごとを抱えて存在が不安定になった人間たち・・・。 “夕闇通り商店街”シリーズ「コハク妖菓子店」に続く第2弾。 といっても、本シリーズを読むのは本書が初めて。 作者の栗栖さんには失礼ながら、村山早紀“コンビニたそがれ堂”と似た処を感じます。 各篇とも、大事な相手へ大切な思いを籠めた手紙を書く、それを受け取って相手に届けるただ一人の郵便局員は、長い銀髪に紫色の目をもつ水月というイケメン。その正体は妖し・・・。 ・「いつか出会うあなたへ」:恋人を失ったばかりの主人公、ある想いを込めて手紙を・・・。 ・「長年連れ添った妻へ」:家庭を顧みず今は認知症となった主人公が書いたのは、妻への手紙。 ・「引っ越してしまった幼なじみへ」:仲が良かったのに喧嘩したまま会えないままとなってしまった友達へ・・・。 ・「たったひとりの女友達へ」:不妊治療しても結果が出ず、つい出産した親友と仲違いしてしまい・・・。 ・「ぼくが消えたあとのきみへ」:病気の兄から弟への手紙。 ・「名前をくれたあなたへ」:水月がたそがれ夕便局を開くに至った経緯を語る篇。 たそがれ夕便局ご利用のご案内/一通目:いつか出会うあなたへ/二通目:長年連れ添った妻へ/三通目:引っ越してしまった幼なじみへ/四通目:たったひとりの女友達へ/五通目:ぼくが消えたあとのきみへ/六通目:名前をくれたあなたへ |