浜口倫太郎
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1979年奈良県生。2019年「アゲイン」にて第5回ポプラ小説大賞特別賞を受賞し作家デビュー。また、放送作家としても活躍。

  


       

「神様ドライブ ★★


神様ドライブ

2017年02月
講談社刊

(1500円+税)



2017/04/19



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主人公は大学4年生の藤原みのる。陰気で仏頂面のため就職活動はことごとくうまくいかず、就職活動断念+休学を決意。
そんな主人公の前に現れたのが、
冴木紡という人物。みのるの唯一人の友人である立木圭佑の父親が信頼しているコンサルタントで32歳。
その冴木紡、全国の神社を巡る旅に一緒にいかないかと、いきなりみのるに声をかけてきます。
実はみのる、神主だった父親の死にまつわる出来事から、それ以来ずっと神社に足を踏み入れることができずにいた。しかし、紡さんから背中を押されたみのるは、紡さんの神社を巡る旅に同行することになります。

ロードノベルの楽しさに加え、全国の神社案内という楽しさを備えた長編小説。
神社の案内人はみのるです。そこは神主の息子である所為か、神社に関する蘊蓄、各地の神社にまつわる伝説やご利益にめっぽう詳しく、為になるという以上にすこぶる面白い。
「それってだじゃれだよね」という紡さんの合いの手も絶妙。

なお、主人公のみのる、途中から旅の仲間に加わった
結城ほのか24歳にはそれぞれ抱えた問題があるのですが、旅に誘った紡さんの問題は中々明らかにされません。
それが明かされた時、この旅のそもそもの目的も明らかになるという構成。

何故神社を巡る旅なのかというと、神様とは人にとってどんな存在なのか、なぜ神様は人にとって必要なのか、と問いかけるストーリィになっているから、と言って良いでしょう。
ロードノベル、再生という題材に、“神様”という題材が加わったからこそ本作は魅力ある作品になっています。お薦め。

※私も神社は好きな方なので、名前を聞いたことのある神社、聞いたことのない神社、訪れたことのある神社と、名前を一緒に辿るだけでも十分楽しい。

  


  

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