|
|
「アリハラせんぱいと救えないやっかいさん」 ★☆ |
|
|
本ストーリィは冒頭、主人公のコドリ(子鳥多喜)がしつこく追いかけてくる同じ2年生のミレイから懸命に逃げ回っているところから始まります。 コドリがつい逃げ込んだ部屋にいた4年生のアリハラ、何とミレイからコドリを助けてやろうとしたのか、何といきなり〇〇。 それがコドリとアリハラせんぱいの出会い。 “変人”に出会わんと北大に進学してきたのに、出会ったのは“やっかいさん”ばかりというコドリに、アリハラせんぱいは<変人研究>を持ち掛けます。 その対象はというと、ミレイと3年生のマイせんぱい。 “変人”と“やっかいさん”はどう違うのか。珍行動を繰り返すアリハラせんぱいこそ、実は「変人」なのではあるまいか。 自分勝手に行動し、はた迷惑お構いなし・・・それが個性であると勘違いしている現代人への皮肉を込めたストーリィかと思いきや、後半思わぬ展開へ。 後半、一転してネクラな展開になりましたけれど、終わりよければすべてよし、というところでしょうか。 ※本当の変人に会いたいのなら北大より京大、という一言、森見登美彦作品を連想してつい笑ってしまいました。 森見作品に比較すると、こぶりな変人たちのストーリィ、と言えなくもなし。 |