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●「こんにちはアン」● ★★★ |
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2008年07月
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本書は「赤毛のアン」出版百周年の企画として、モンゴメリの子孫から委託を受け、地元ノヴァスコシア出身の小説家ウィルソンが創作した、グリーンゲイブルスに来る前のアン・シャーリーの物語。
原作の後日談物語は多いけれど、それ以前の物語というのは珍しい。しかし、原作より以前の段階において幼い少女アンには既に波乱万丈の物語の在ったことが、原作の中でアンの口からマシューとマリラに語られています。本書はアンから詳しく語り尽くされなかったその頃の物語。 お互いに教師であり、愛し合うシャーリー夫婦の間に生まれながら、生後僅か3ヶ月で両親が熱病にかかって亡くなり、みなし子となったアン。 本物語の最後で、アンは憧れのプリンス・エドワード島に渡り、マシューの待つブライトリバーの駅に降り立ちます。 |