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2.リジーの庭−「自負と偏見」それから− |
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「
ペンバリー館−続・高慢と偏見−」● ★ |
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2006年05月
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本作品は、オースティンの名作「自負と偏見」の後日譚。結婚後のエリザベスとダーシーを描いた“続編”です。
読書中の感想を率直に言うと、がっかり、というもの。あまりに原作にとらわれ過ぎている、という気がします。 もともとオースティンはすべてハッピーエンドにしてしまった後なのですから、その後の2人の結婚生活を描こうにも、何のヒントも残されていない状態。したがって、続編を書こうと思えば、原作中のエピソードを度々引っ張り出さざるを得ないのは仕方ないことでしょう。そして、騒動を起こすには、ミセス・ベネットに頼ることになります。
本書ストーリィは、結婚1年後のクリスマス、ペンバリーにミセス・ベネット、ダーシーの叔母レディ・キャサリン・ドバーグ、ミス・ビングリー、あろうことかウィッカム一家まで来るというのですから、ジェインとビングリーの夫妻、叔父ガーディナー夫妻がいるといっても、収集がつかない結果となるのは、読むまでもなく明らかです。 |
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2001/03/09
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本書は、オースティンの名作「自負と偏見」の後日譚・第2作。結婚後19年を経たエリザベスとダーシーを描いた作品です。
今やエリザベスは、娘ミランダと息子エドワードという2人の子供をもち、ペンバリーの女主人としてしっかりと安定した生活を送っています。
相変わらず揉め事の原因となるのは、ミセス・ベネットやミス・ビングリーらですが、本書では新たにダーシーの従兄弟フィッツウィリアム大佐の新妻ソフィアが加わります。 |
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2008/01/13
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現代作家による、オースティン「分別と多感」の続編。 さて、ストーリィ。 「自負と偏見」は誰しも長所と短所を併せ持つというところに魅力がありましたが、本書は原作の「分別と多感」どおり、愚かしい人間はどこまでも愚かしく、厚かましい人間はさらに厚かましく、ちっとも懲りることがない、というパターンです。 最後は呆っ気なく一件落着し、まるで肩透かしにあった気分。 |