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●「豚が飛んだら」● ★★ |
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2001年5月 2004年1月
2002/08/23 |
題名は、「そんなことがあったら豚だって空を飛ぶ」という、作中のセリフから。まずそんなことはありっこない、という意味です。 主人公は、ニューヨークに住む独身女性フレイア、35歳。 20歳の頃にイギリスからアメリカへ来て自活し、美人で聡明な女性なのに、何故か恋愛運には恵まれない。本ストーリィも、同棲中の恋人からいよいよプロポーズかと期待したら別れ話だったという、挫折からスタートします。その挙げ句、住む処を失って転がり込んだのは、10年来の友人ジャックのアパート。 そのジャックは32歳、1冊ヒット作を出しただけの作家で、若い娘とのセックスがすべてという独身男性。 前半の展開は、どちらかというと冗長。都会に住む独身女性の日常話という点では「ブリジット・ジョーンズの日記」と相通ずるものがあります。違いは、一人称と三人称、本書の主人公が実質フレイアとジャックの二人である、という点でしょうか。 |