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2.プラザ・スイート−戯曲集No.1− 3.ジンジャー・ブレッド・レディ−戯曲集No.2−(映画“泣かないで”原作) 4.二番街の囚人−戯曲集No.2− 5.サンシャイン・ボーイズ−戯曲集No.2− 6.名医先生−戯曲集No.2− 7.第二章−戯曲集No.2−(映画“第二章”原作) 8.カリフォルニア・スイート−戯曲集No.2− 9.ビロクシー・ブルース−戯曲集No.4− 10.おかしな二人(女性版)−戯曲集No.3− |
ブロードウェイ・バウンド、噂、ヨンカーズ物語、ジェイクの女たち、書いては書き直し、第二幕、23階の笑い、ロンドン・スイート、求婚 |
●「カム・ブロー・ユア・ホーン」● ★★★
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1984年12月 |
私としては、サイモン劇の中で最も繰り返し読みたくなる作品です。その理由は、一番安心できる、喜劇の原型どおりの作品だからかもしれません。 |
●「プラザ・スイート」● ★★ |
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1984年12月 |
3幕から成るオムニバス劇。 単なるドタバタ劇に終わらず、人生の機微というような味わいを後に残すところは、さすが、と思わざるを得ません。 ママロネックの客/ハリウッドの客/フォレスト・ヒルズの客 |
●「ジンジャー・ブレッド・レディ」● ★★★ |
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1984年12月 |
サイモン戯曲の中で、好きな作品のひとつです。 ※なお、本作品は“泣かないで”という題名にて映画化され、サイモン夫人であるマーシャ・メイソンが主演しました。私の好きな映画です。 |
●「二番街の囚人」● ★★★ |
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1984年12月 |
小品と言うべき作品です。 |
●「サンシャイン・ボーイズ」● ★★ |
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1984年12月
2001/09/23 |
ニール・サイモンというと、必ず本作品の名前があがる程、サイモン劇の中にあって名高い作品です。 |
●「名医先生」● ★★ |
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1984年12月 |
冒頭の、くしゃみの小役人の話は、まるでゴーゴリ作品のようです。典型的なロシア役人世界を戯画化したものです。 サイモンらしくない、と言えばそれまでですが、プレイボーイの劇を見ると、女性の心をくすぐるようなやり取りは、サイモンらしい繊細な心の動きを的にした作品と言えます。 |
●「第二章」● ★★★ |
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1984年12月 1986/10/26 |
サイモン劇の中でも、最も好きな作品のひとつです。 ※映画の“第二章”では、サイモン夫人であるマーシャ・メイソン、ジェームズ・カーンが競演しました。この作品を読むときは、いつも2人の姿が目に浮かびます。2人とも適役でしたし、マーシャ・メイソンはいつもどおりに魅力的でした。 |
●「カリフォルニア・スイート」● ★★ |
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1984年12月
1986/04/23 |
カリフォルニアにあるホテルの一室を舞台に展開する、4話から成るオムニバス劇。 第1話「ニューヨークの客」は、離婚した男女の、娘をめぐる話し合いの場面。「ジンジャー・ブレッド・レディ」を思い出させる人物設定で、家庭的になった元夫と、ニューヨークに固執する元妻。結局元妻が折れることになり、読者をほっとさせる結果で終わる、典型的なサイモン劇です。 第2話「フィラデルフィアの客」は、甥の割礼式の為カリフォルニアにやってきた夫の浮気の話。妻の側に同情しつつも、夫の立場に共感させ、結局妻が我慢して終わる結果に胸をなでおろすという、ストーリーだけ聞けば女性が憤慨しそうな内容です。結果的に夫は楽しみ、妻が耐え忍ぶという、現実の残酷さを軽く、かつ鋭く描いてみせる辺り、さすがサイモンです。 第4話「シカゴの客」は、まるでドタバタのコメディ。2組の夫婦のやること為すこと、お互いの喧嘩になることばかり。 サイモンにしては、ストーリィがちと乱暴という印象を持ちますが、4幕の劇によりひとつの戯曲作品が構成されているということを思えば、各々4幕の対照的な違いは充分楽しめますし、最後にこうしたドタバタ劇をもってくることにより、結果的に気軽に楽しめる劇になっています。 ニューヨークの客/フィラデルフィアの客/ロンドンの客/シカゴの客 |
●「ビロクシー・ブルース」● ★★ |
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1985年発表 1988年08月
1988/10/10 |
「思い出のブライトン・ビーチ」に続く自伝的なBB3部作。
ここでは、ユージンはあくまで傍観者です。何ひとつ自分では実行をしていない。せっせと回想録を書いていますが、すべて他人のことばかりです。同じユダヤ人でも、曲りなりに自分の信念を持ち、自己を確立しようとするエプスティンとは雲泥の差です。 |
●「おかしな二人(女性版)」● ★★ |
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1988年08月
2006/09/10 |
“ニール・サイモン戯曲集”で唯一読み損なっていた作品、漸く読めました。 この「おかしな二人(女性版)」、題名どおりに第1集に収録されているヒット作「おかしな二人」をそのまま男性から女性に置き換えたもの。 もっとも、定例的にポーカーゲームをやる男たちの自堕落な雰囲気に対する潔癖症のフィリックス・アンガーという人物には、珍奇な印象をもったものでした。 |
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