読書のおと（モーリス・センダック作品のページ）

　　モーリス・センダック作品のページ

Maurice Sendak　1928年米国ニューヨーク州生、米国の絵本作家。64年「かいじゅうのいるところ」にてコールデコット賞を受賞、同書は世界的ベストセラーとなる。70年国際アンデルセン賞画家賞、82年「まどのそとのそのまたむこう」にて第33回全米図書賞（児童文学部門）、83年ローラ・インガルス・ワイルダー賞、2003年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。12年05月逝去。

●｢かいじゅうたちのいるところ｣●　★★★　　　　　コールデコット賞
　原題："WHERE THE WILD THINGS ARE"　　　　　訳：神宮輝夫

　

1963年発表

1975年12月
冨山房刊
2005.07
第91刷
(1400円＋税)

　　
2009/11/28

　　
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2010年01月公開予定という映画館での予告を観て、興味を惹かれて再読した、世界的ベストセラーの絵本。
そういえばこの絵本、近年になって読んでいました。

主人公のマックス、おおかみのぬいぐるみを着たところが乱暴になり、母親から部屋に閉じ込められます。
すると部屋の様子が変わり、船に乗って海へ漕ぎ出したマックスが１年と１日の航海後たどり着いたのは、かいじゅうたちが住む島だった、というストーリィ。

かいじゅうたちに歓迎され、王様に担ぎ上げられて思う存分遊んで楽しんでも、愛情までは恵まれないとマックスが悟るストーリィ。
絵本であり、言葉はほんの少ししか書かれていませんが、そこから伝わってくる想いはとても大きい。
また、かいじゅうたちの愛嬌ある姿が魅力的、絵だけ眺めていても充分楽しいのです。
一度読んだら決して忘れられない絵本の一冊。

※こんな短い絵本なのに映画化してしまうのですから、大したものだと思います。映画が楽しみ。