クリスマスツリー農園で大切に育てられるクリスマスツリー。
1年を通してその周りには、いろいろな生き物がいます。
クリスマスツリーを喜ぶのは人間の子供だけではない、いろいろな生き物がいるんだ、ということを伝える楽しい絵本。
「1月のクリスマスツリーをすきなのは、だあれ?」という問い掛けが毎月繰り返され、12月まで。
動物や鳥、昆虫、草花と、いろいろな生き物がクイズの答えのように顔をだしていくので、楽しい気分になります。
もちろん、最後はクリスマスの12月、登場するのは人間の子供たちです。
でも、本当にいろいろな生き物がいて良いのだろうか、とふと疑問を感じます。
その答えはちゃんと「農園の人たちの12か月」と題された最後のページに文章で書かれています。
姿のいいクリスマスツリーに育てるためには、彼らが邪魔になることもあるのです。
でも、そこに“共存”がある。そのことが子供たちに学びとってもらえればいいなぁと感じる、本書は良質の絵本です。
※ジュリー・サラモン「クリスマスの木」もお薦めですよ。
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