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●「ミスター・ピップ」● ★★☆ 英連邦作家賞 |
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2010/01/20
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1990年初頭、パプア・ニューギニア政府から独立しようと争っていた頃のブーゲンヴィル島を舞台に、物語の面白さを知った少女マティルダの喜びと悲劇を描いた長篇小説。
学校の先生役を頼まれた島で唯一人の白人=ミスター・ワッツが喜んで行い、また生徒たちも喜んで従ったことは、ディケンズ「大いなる遺産」の朗読。
ブーゲンヴィル抗争の最中、大いなる悲劇を味わった少女マティルダ。それでも彼女にはどこか明るさが感じられます。 ブーゲンヴィル抗争とそれに巻き込まれた悲運を背景にしつつ、原始的な島の暮らしの中で物語世界の面白さを知った少女の姿を鮮やかに描いた長篇小説。 |