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●「ほんなんてだいきらい!」(絵:マイケル・エンバリー)● ★★ |
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2011年03月 |
図書室の先生、ミス・ブルックスは本が大好き。 おはなし会のときは、おはなしの扮装をして読み聞かせるのが常(「かいじゅうたちのいるところ」の時は怪獣のぬいぐるみを着て、という具合。 ところが「あたし」は、そんなのが好きじゃない。あーうっとうしい、と。 それなのにミス・ブルックス、読書週間を宣言し、子供たちが順番に衣装を着て好きなおはなしについて発表する、と強制します。 あたしは嫌だ、嫌だ、と思うのだが、ある日「みにくいシュレック」という本に出会うや否やすっかり夢中。何度も読み返し、当日はシュレックの衣装を着て、いぼのシールも皆に配り、どうしておかしくてたまらないのかを発表。 本って、強制されて読むのはつまらない。でも、ふと出会った本が面白くてすっかり夢中になってしまうこともある。そんなところが本の楽しさ・・・ということを描いたストーリィ。 僅かな時間とはいうものの、本作品のおはなし&絵を読んでいると、本好きにとってはユーモラスでたまらなく楽しいひと時が過ごせます。 |