はじめての韓国−二日目

6月30日。午後7時半に創舞芸術院で佐藤・響先生の韓国公演があるのだが... もらったアルファベットの住所をホテルのフロントに見せるも要領を得ない。 どうもスペルが不自然なようだ。 電話してくれるがまだオフィスが開いていないらしい。少し不安になるが、まあなんとかなるだろう。

朝はお粥と決めていた

忠武路(チュンムーロ)の松竹(ソンジュク)へ。 地下鉄は安くて、駅の間隔が近く便利。(パリの)メトロに近い感覚。
市内はほとんど600ウォン(約60円)。が、券売機でお札が使えない。 だったら 1000ウォン(約100円)はコインにしてもらいたいものだ。 ちなみに、100ウォン、500ウォンは日本の100円、500円硬貨にそっくり。 で10倍違うのだからちょっと試してみようという気になっても不思議はない。

(上)地下鉄

昌徳宮?昌慶宮!

朝食の後はユネスコ世界遺産へ。昌徳宮(チャンドッグン)はガイドツアーに参加するしか見学できない。日本語のツアーは10時半からである。 タクシーも安い。ガイドブックの写真を指さしながら、付け焼き刃の韓国語で「ヨギ(ここへ)、プッタカムニダ(お願いします)。」 通じた!
と思った...

700ウォンの切符を買ってガイドツアーのことを訪ねると、それは昌徳宮で、ここは昌慶宮(チャンギョッグン)、と入り口の女性がすまなさそうな顔。 タクシーのおじさんガイドブックの文字をちゃんと見たんかいな。もう10時半には間に合わん。トホホ。同じ切符で入れる隣の宗廟(チョンミョ)はユネスコ世界遺産だし、まあいいか。と気を取り直して見学。 昌徳宮は次に来るときまでとっておこう。

ここは写真をたくさん撮ったので別ページにします。

仁寺洞へ

仁寺洞(イムサドン)まで歩く。途中の公園には老人が多く、その点もパリに似ている。

(上)人だかりはたいてい囲碁の見物。(パリならチェスだ。)中には声を荒気ている組もある。

骨董屋等が並ぶ仁寺洞は西洋人観光客も多い。ぶらぶら歩いて楽しい場所だ。 しかし、暑い。湿度も高い。(と思ったが、日本に帰って見ると湿度はさらに高かった。)

豆乳冷麺をめざして、サランチェへ。残念ながら豆乳冷麺はやってなかったが、なかなかうまい。冷麺をたのんでもキムチが並ぶ。

(上)サランチェ(翌日撮影)

昨夜は遅かったし、暑さにめげてとりあえずホテルに帰って休憩しようと、安国(アングッ)駅へ向かう。 仁寺洞の終わりになりやら人だかり。なにやら恐ろしいほど迫力のある歌声が、これはもしやパンソリでは。 ちょうど終幕。男女が抱き合う形で終わったのだが、音楽は非常に暗い。

(上)続いて少し静かな演奏が始まる。
(右)なんと、その後は綱渡り。

コンビニで買物をして、一旦ホテルへ戻る。この暑さの中これ以上歩き回るのはつらい。

南大門マーケット

休憩後、歩いて南大門(ナンデムン)へ。明洞渋谷、仁寺洞が表参道で、ここは上野のアメ横かな(最近東京を歩かないのでちょっと違うかも知れない。)。 たいへんな人である。日曜日であるにもかかわらず観光案内所が開いていた。若い女性が英語で、年輩の男性が日本語で親切に案内してくれた。 ここでも創舞芸術院の場所を聞いてみたが、わからない。電話してくれるが相変わらずオフィスが開いていないらしい。近くまでいって探すことにしたが、少し悪い予感が...

(上)南大門

少々歩きつかれたので、ガイドブックを頼りに足マッサージを探す。全然見つからない。住所がわかりにくいのは日本と同じだ。あきらめて、眼鏡屋に。これも、今回の楽しみの一つだ。妻も僕も2つづつ注文すると、まだ場所がはっきりしない7時半の公演にはもうあまり余裕がない。ホテルと観光案内に見せてわからない住所をタクシーに示すのは無理と判断して、地下鉄で新村へ向かう。

新村

近くまでくればなんとかなるかも、と思っていたが全く甘かった。ここが近いかどうかだって確信があるわけではない。歩き回って自分のいる場所すら怪しくなってっきた。客引きのおにいさんに訪ねると、店に戻って地図を調べてくれた。その方角にしばらく歩くが、とにかく住所表記にはそれらしいものがない。看板等にはときどき出ているので、アルファベットの名前はこのあたりの通称かも知れない。ポツリ・ポツリと雨まで降ってきた。開演時間はとっくに過ぎている。なんとなく怪しい雰囲気の場所(道玄坂みたいな)に迷いこむに及び、残念だがついにあきらめることにした。

教訓:韓国人に住所を訪ねる時、どうもアルファベットや漢字ではピンとこないようだ。ハングルで書いたものをもらっていれば全然違っていたと思う。 昌徳宮を間違えたタクシーのおじさんにも、ハングルを示せばよかったんだと、今になって思った。 次に来る時にはハングルで書いた地図買うことにしよう。

參鶏湯

韓国に来たからには、參鶏湯(サムゲタン、參は本当は草冠が必要)も一度は食べておかねばならない。地下鉄で市庁(シチョン)へ戻って、長安參鶏湯へ。 日本で行われている決勝戦をテレビ観戦しながら夕食。

(上)烏骨鶏を目の前でほぐしてくれる。

今日はとにかく歩き疲れた。明洞に戻って足マッサージに。半分は機械なのでありがたみは少ない。台湾の痛さやタイの安さを思うと今いちである。

(上)市庁

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