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EAEDA
last updated: 2000.11.25

EAEDA 音型
「交響曲第10番」第3楽章より

mid
移調されることなく、常にホルンで、合計12回朗々と吹き鳴らされる。

Elmira Nazirova に由来する。

交響曲第10番」第3楽章は個人的な内容を含んでいると考えられ、特にこの旋律にたいしてはこれまでにもいろいろな謎解きが試みられてきたが、ついにE.Nazirova は(求められて)1953年から1956年までの間に書かかれたショスタコーヴィチからの34 通の手紙のうち、第10番に関わる内容を含む8通(全て1953年のもの)を公開した。8月29日付の手紙に、譜例つきで E, A=l(a), E=mi, D=r(e), A の説明がある。

9月17日付の手紙には、ショスタコーヴィチの好きな曲であり第10番の作曲中にも自分で弾いた(と手紙にある)マーラー「大地の歌」第1楽章「大地の哀愁をうたう酒の歌」の内容について、『ある町に人々が住んでいたが、ある時郊外の墓地から大猿の恐ろしい鳴き声が聞こえた。中国では、猿は死,残酷な運命あるいは不吉なことの象徴であるため、町の人々は鳴き声を聞いてたいへん恐れた。』と説明し、さらに、まだ第2楽章を作曲中の8月10日の手紙では、『夢の中で第3楽章を聞いた。記憶に残っている部分があり、それを使うつもりである。』とも書いている。

「交響曲第10番」第3楽章より

5回めと6回めの形(一音増えて下記「大地の歌」冒頭と符合する。)


mid

マーラー「大地の哀愁をうたう酒の歌」(「大地の歌」第1楽章)冒頭

ホルンで奏される。ショスタコーヴィチによれば、不吉の象徴としての猿の鳴き声である。


mid

参考書


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