お茶の立て方 (1997.10.4)

○準備するもの

・茶碗

抹茶茶碗は比較的高価なものです。ちょっとしたギャラリーなどでは作家物が数万円以上します。茶道具屋へ行くと稽古用、普段使い用で数千円のものが売られています。とりあえずお茶を立ててみたい場合はご家庭に今ある大ぶりの茶碗や鉢で代用してもいいと思います。本来、お茶の道具は”見立て”といって他の食器をお茶用に転用したことから始まったのですから。

・茶筅(ちゃせん)

お茶を立てる道具。おいしく立てたければぜひ購入してください。お茶屋さんで千円台から。穂先の数が多いほど高価ですがよりおいしく立てられます。

・茶杓(ちゃしゃく)

抹茶をすくうもの。スプーンでも代用できますが、数百円と安い物もあるので茶筅と一緒に購入されたらいいと思います。

・茶巾(ちゃきん)

茶碗を拭く布。何でもいいわけですが、買っても2、3百円です。

・抹茶

お茶の中では単価が最も高価なものですが、とりあえずは安いもので。40gで4、5百円からあります。ただ、高い物ほど香り高く甘味もあり、飲みつけるとグレードを落とせないもの。

○お茶の立て方

・茶碗を温める為にお湯を入れ、捨てた後茶巾で拭く。

・茶杓で山盛り1杓半から2杓を茶碗に入れる。

・お湯を入れる。50ccぐらい。

・左手で茶碗を上から押さえ、茶筅でお茶を立てる。始めは抹茶の固まりを崩すようにゆっくりと、次第にシャッ、シャッとリズミカルに。茶筅は縦に前後に振る。

・よく泡立ってきたら、茶筅を徐々に浮かせて最後にお茶の表面で”の”の字を書く様に回し引き上げる。

以上です。実際の作法には基づかない簡易なものとお心得ください。

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