西洋人の名前を、ABC順にならべてみました。カタカナ表記は一般的なものを採用しています。
英語以外の名前は、このページではアクセント記号等が表示できないので、大抵カットしています。
* もういい加減内容が古くて、削除したいところです。
「ナオミ・キャンベル」のページへ戻る
仮庵の表紙へ戻る
< I N D E X >
A B C D E F G
H I J K L M N O P
Q R S T U V W X Y Z
- Abel(エイベル、アベル) 著名な例: KANE And ABEL(小説『ケインとアベル』 ←まだ読んでいません...)
ヘブライ語、 Hevel (ヘヴェル)より。「息」「はかないもの」の意味。
『旧約聖書』では、兄の Cain (カイン、ケイン)にすぐに殺されてしまった義人の名前。[ヘブライ文字]
- Abraham(エイブラハム、アブラハム) 著名な例: Abraham Lincoln(米国の第16代大統領)
ヘブライ語、'Avraham (アヴラーハーム)より。「大勢の人の父親(アヴ)」という意味だとか。
アラブ民族、ユダヤ民族の伝説的な先祖の名前。アラビア語では、「イブラヒム」らしいです。[ヘブライ文字]
- Adam(アダム) 著名な例: たくさんあります
ヘブライ語、'Adam (アーダーム)より。「人間」という意味です。
ご存知、最初の人間の名前。土( 'adamah、アダーマー)から造られたのが名前の由来らしいです。[ヘブライ文字]
- Ahab(エイハブ、アハブ) 著名な例: エイハブ船長(何か有名な小説に出てきたけど忘れた)
ヘブライ語、'Ach'av (アフアーヴ)より。「父(アヴ)の兄弟(アフ)」の意。
でも、「叔父さん」は dod (ドード)です。『旧約聖書』では悪者扱いされている王様の名前。[ヘブライ文字]
- Ann(アン)、Anna(アンナ)、Anne(アンヌ、アンネ) 著名な例: 説明省略
ヘブライ語、Channah (ハンナー)より。「慈しみ」という意味とか。ギリシャ語では、「アンナ」になりました。
日本にも、この名前の人がいますね。[ヘブライ文字]
INDEX に戻る
<B の部>
- Ben-(ベン---) [名前に付く「ベン」] 著名な例: ベン・ハー、ベンジャミン
ヘブライ語、Ben (ベーン)[息子] より。アラビア語では、「イブン」になるらしいです。[ヘブライ文字]
- Benjamin(ベンジャミン) 著名な例: Benjamin Franklin(米国の政治家?)
ヘブライ語、Binyamin (ビンヤーミン)より。「右手(ヤミン)の息子(ベン)」と一般に解釈されていますが、諸説があります。
「右手」には、力・栄光・権力・正義・勝利、といったプラスの概念があるようです。
ちなみに、元イスラエル首相のネタニヤフ氏もベンヤミンです。[ヘブライ文字]
INDEX に戻る
<C の部>
- Cyrus(サイラス) 著名な例: ???
実はヘブライ語オリジナルではなくて、
ペルシャ語 → (ヘブライ語 →) ギリシャ語 → ラテン語 → 英語
というように伝わったようです。
アケメネス朝ペルシャの王様の名前。ヘブライ語では、Koresh(コーレシュ)です。
同じサイラスでも Silas はラテン語系です。
INDEX に戻る
<D の部>
- Daniel(ダニエル) 著名な例: たくさんあります
ヘブライ語、Daniyyel (ダーニイェール)より。「神様(エール)は私の裁き主」という意味だとか。
『旧約聖書』では預言者、『旧約聖書外典(旧約聖書続編)』では とんち者として大活躍です。
とても西洋向きの名前なのですが......。
- David(デービッド、ダヴィド、ダビデ) 著名な例: たくさんあります
ヘブライ語、Dawid (ダーヴィード)より。「愛される者」という意味だとか。
古代イスラエル王国の王様の名前。ミケランジェロの彫像が有名ですね。
- Deborah(デボラ) 著名な例: ???
ヘブライ語、Devorah (デヴォーラー)より。女性の名前です。意味は、「蜜蜂」。決して「出腹」ではありません......。
INDEX に戻る
<E の部>
- EL-, -EL(エル---、 ---エル) [名前に付く「エル」] 著名な例: Elizabeth(エリザベス)、Israel(イスラエル)など
ヘブライ語、'El (エール)より。「神」、「強力な者」の意。
古代パレスティナで崇拝されていた神「エル」の名がヘブライ語に取り入れられたという説があります。
なお、「エルサレム」は Jerusalem (ヘブライ語では、Yerushalayim [イェルシャライム])で、'EL とは関係ないようです。
- Elizabeth, Elisabeth(エリザベス) 著名な例: 英国女王
ヘブライ語、'Elisheva` (エリシェヴァ)より。意味は、「神は誓う」「私の神は豊穣」など、本によって書いていることが異なります......。
ギリシャ語では、Eleisabet (エレイサベト)になりました。
- Emmanuel(エマニュエル) 著名な例: エマニュエル坊や(姓?)、エマニエル夫人(これは姓)
ヘブライ語、`Immanu 'El (インマーヌー エール)より。「神(エール)は我らと共に」の意です。
キリスト教ではキリストのことですが、日本では 上記2名で著名ですね......。
- Enoch(イーノク、エノク) 著名な例: 宇野正美氏の雑誌?
ヘブライ語、Chanokh (ハノーク)より。「(神に)捧げられた者」という意味だとか。
ユダヤの祭、ハヌッカー(奉献の祭、12月ごろ)と同じ語源です。
聖書では、アダムの孫のエノクが最初の都市を作ったことになっています。
ほかに、死ななかったという伝説の預言者エノクもいます。
彼の名にちなんで、世界的に歴史の長い企業で構成される 『エノキアン協会』 というのが存在するとか......。
- Esther(エスター、エステル) 著名な例: ?
聖書では、古代ペルシャで虐殺からユダヤ人を救った女性の名前です。ヘブライ文字で、'Ester (エステール)と読むように記されていますが、
ヘブライ語ではないようです。ヘブライ名は Hadassah (ハダッサー)で、「ぎんばいか(ミルトス)」という植物のことです。
「星」を意味するギリシャ語が語源という説もあります。化学でいうエステルは Ester で、無関係です。たぶん。
- Eve(イヴ)、Eva(エヴァ) 著名な例: ?
ご存知、アダムの妻。聖書の人類最初の女性です。ヘブライ語では Chawwah (ハッヴァー)で、「生きているもの(女性)」「命」という意味です。
なお、一時はやった「エヴァ」は、ギリシャ語の「Euaggelion (エウアンゲリオン)」が語源です。
「良い(エウ)知らせ(アンゲリオン)」 = 「福音」という意味で、アダムの妻とは無関係です。私は観たことがないので知りませんが......。
INDEX に戻る
<F の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<G の部>
- Gabriel(ガブリエル) 著名な例: 有森選手の夫君 (古いネタですみません)
ヘブライ語、Gavri'el (ガヴリーエール)より。「神(エール)の勇士」という意味です。キリスト教では、聖母マリアに受胎告知した天使の名前として
有名です。おかげで、ずいぶん西洋の匂いのする名前になっています。
- Gideon(ギディオン、ギデオン) 著名な例: 国際ギデオン協会(ホテルに聖書を寄贈したりしている。よく知りません)
ヘブライ語、Gid`on (ギドゥオーン)より。意味は、「切り倒す人」「きこり」「戦士」など、本によってまちまちです......。
もっぱら「国際ギデオン協会」で有名な名前ですね。
- Goliath(ゴライアス、ゴリアト、ゴリアテ) 著名な例: たしか、ディズニーに出てきたような......。
ヘブライ語、Golyat (ゴルヤート)より。聖書では、少年ダビデに敗れた敵の巨人の名前です。
INDEX に戻る
<H の部>
- Ham(ハム) 著名な例: ノアの息子
ヘブライ語、Cham (ハーム)より。「暑い」という概念が含まれているようです。方舟で有名なノアの末の息子の名前。
聖書では、エジプト・エチオピアあたりの人々の祖先になっています。確かに、「暑い」国々です。
- Hannah(ハンナ) 著名な例: ???
ヘブライ語、Channah (ハンナー)より。「慈しみ」という意味だそうです。聖書がギリシャ語に翻訳された際、Anna (アンナ)になったようです。
INDEX に戻る
<I の部>
- Immanuel(イマニュエル、インマヌエル) 著名な例: ???
ヘブライ語、`Immanu 'El (インマーヌー エール)より。「神(エール)は我らと共に」という意味です。
ギリシャ・ラテン式つづりの Emmanuel(エマニュエル)の方が馴染みがありますね。
- Isaac(アイザック、イサク)、Isaak(イザーク) 著名な例: Isaac Newton(イギリスの科学者)
ヘブライ語、Yitschaq (イツハーク)より。「笑い」という意味。「(神様が)微笑んでくださるように」と願いをかけた名前、と解釈する説もあります。
暗殺された元イスラエル首相、ラビン氏もこの名前でした。(イツハク・ラビン氏)
- Isaiah(アイゼイヤ、イザヤ) 著名な例: イザヤ・ベンダサン(日本人、故山本七平氏のペンネーム?)
ヘブライ語、Yesha`yahu (イェシャヤーフー)より。「ヤハウェ(神)の救い」という意味だそうです。
故遠藤周作氏も見破っていた通り、故イザヤ・ベンダサン氏は日本人でした。ヘブライ語では「ダサンの息子イザヤ」という意味ですが、日本語では、(割愛)
- Iscariot(イスカリオット、イスカリオテ) 著名な例: ユダ・イスカリオテ(キリストを裏切った男)
裏切り者として悪名高いイスカリオテも、ヘブライ語起源らしいです。'Ish-Qeriyyot (イーシュ・ケリヨート)、「町(ケリヨートという地名かも)の男(イーシュ)」という意味にとれるそうです。
- Israel(イスラエル) 著名な例: 省略
ヘブライ語、Yisra'el (イスラーエール)より。「神(エール)と戦う」「神(エール)が戦う」という意味に解されています。聖書では、ユダヤ人の伝説的先祖の名前。元の名前は「ヤコブ(Jacob, Ya`aqov)」でした。
INDEX に戻る
<J の部>
- Jacob(ジェイコブ、ヤコブ)、Jacque(ジャック)、James(ジェームズ) 著名な例: ジェームズ三木(?)、ジェームズ王(欽定訳聖書で有名)
ヘブライ語、Ya`aqov (ヤアコーヴ)より。一般に、「足のかかと(`aqev、アーケーヴ)を掴む者」 という意味に解されています。
旧約聖書では、ユダヤ人の伝説的先祖の名前です。後にイスラエル (Israel) という名を与えられた人です。
イエスの兄弟のヤコブが英語で「ジェームズ」なのは、なぜだかわかりません.....。
- Jephthah(ジェフサ、エフタ) 著名な例: ?
ヘブライ語、Yiphtach (イフターハ)より。「開く者」という意味。
旧約聖書では、一人娘を神への生け贄にした人として有名です。「イフタッチ」ではありません。 > ミカサ通商(株)殿。
- Jeremiah(ジェレマイア、エレミヤ)、Jeremy(ジェレミー) 著名な例: ?
ヘブライ語、Yirmeyahu (イルメヤーフー)より。意味は、「ヤハウェ(神)は高く在す」「ヤハウェは胎を弛める」など、本によってまちまちです。
旧約聖書には預言者として登場。「エレミヤ書」には、彼の激しい心の叫びが随所に見られます。
- Jesse(ジェシー、エッサイ) 著名な例: ジェシー高見山(ネタが古くてすみません......)
ヘブライ語、Yishay (イシャイ)より。旧約聖書では、ダビデ王の父。ギリシャ語で、Iessai (イエッサイ)になりました。メシア(救世主)は「エッサイの根株(子孫)」から現れる、と書いてあります。
- Jesus(ジーザス、イエズス、イエス) 著名な例: キリスト
ヘブライ語、Yehoshu`a (イェホーシュア)より。Yoshu`a(ヨーシュア)と短縮されます。「ヤハウェは救い」という意味です。
旧約聖書がギリシャ語に翻訳されたときに、Iesous (イエースース)になりました。とりたてて珍しい名前、というわけではないようです。
- Joel(ジョエル、ヨエル) 著名な例: ビリー・ジョエル(これは姓)
ヘブライ語、Yo'el (ヨーエール)より。「ヤハウェは神(エール)」という意味です。旧約聖書には、預言者の名として登場。
- John, Jean, Johann, Juan...(ジョン、ジャン、ヨハン、フアン、...... ヨハネ) 著名な例: たくさんあります。
ヘブライ語、Yehochanan (イェホーハーナーン)より。Yochanan (ヨーハーナーン)と短縮されます。「ヤハウェは慈しみ深い」という意味です。
あまりにもありふれた名前ですが、しっかりヘブライ語起源です。
- Jonathan(ジョナサン、ヨナタン) 著名な例: かもめの......
ヘブライ語、Yehonatan (イェホーナーターン)より。Yonatan (ヨーナーターン)と短縮されます。「ヤハウェは与えてくださった」という意味です。
- Joseph(ジョゼフ、ヨーゼフ、ヨセフ) 著名な例: たくさんあります。
ヘブライ語、Yoseph (ヨーセーフ)より。「(神が)増やしてくださるように」という願いをこめた名前とか。
旧約聖書では、古代エジプトの宰相になったイスラエル人の名前。聖母マリアの夫も、この名前でした。
- Joshua(ジョシュア、ヨシュア) 著名な例: ?
ヘブライ語、Yehoshu`a (イェホーシュア)より。Yoshu`a (ヨーシュア)は短縮形。「ヤハウェは救い」という意味です。
ギリシャ語化したのが、Iesous (イエースース) つまり Jesus (イエス)です。
- Judah, Judas, Jude(ジューダ、ジュダス、ジュード、ユダ) 著名な例: 裏切り者ユダ、ヘイ・ジュード(誰?)
ヘブライ語、Yehudah (イェフーダー)より。「賞賛」という意味だそうです。
英語では、旧約のユダが Judah、裏切り者のユダ・イスカリオテが Judas、イエスの兄弟のユダが Jude、というように、なぜか使い分けています。
旧約のユダの子孫が住んだ場所が「ユダヤ (Judea)」、ユダヤに住んでいた人々が「ユダヤ人(英語で Jew、ヘブライ語で Hayyehudim [ハイェフーディーム])」です。
INDEX に戻る
<K の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<L の部>
- Laban(レイバン、ラバン) 著名な例: ?
ヘブライ語、Lavan (ラーヴァーン)より。「白い」の意。旧約聖書では、ヤコブ(イスラエル)の義父の名前です。
国名の Lebanon (レバノン)も同じ語源で、「白い」という意味があります。雪をいただいたヘルモン山があるからでしょう。
- Lazarus(ラザラス、ラザロ) 著名な例: ?
ヘブライ語、'El`azar (エルアーザール)がギリシャ語化・ラテン語化した名前です。「神(エル)は助けてくださった」というような意味です。
- Levi(リーバイ、レビ) 著名な例: リーバイス(ジーンズのブランド。創業者の名前から)
ヘブライ語、Lewi (レーヴィー)より。一般に、「固着する」というような意味に解されています。
旧約聖書では、ヤコブ(イスラエル)の息子でモーゼの先祖になった人の名前です。
- Leviathan(リヴァイアサン、レビヤタン) 著名な例: 英国の哲学者 トマス・ホッブス氏の著作
ヘブライ語、Livyatan (リヴヤーターン)より。正体不明の巨大な水棲動物です。ヨブ記の41章(原典では40章)にも登場しますが、そこでは大抵「わに」と翻訳されています。
「わに」説・「大蛇」説・「鯨」説が有力なようです。
- Lilith(リリス) 著名な例: 割愛(私は観ていないのでわかりません)
ヘブライ語では、Lilit (リーリート)。「夜」を意味する Laylah (ライラー)と関係があるようです。
旧約聖書では、イザヤ書の34章14節に「夜の魔女」(新共同訳)として登場します。
古代中東で信じられていた、女の悪霊です。まさか日本でも某アニメで有名になろうとは......。
- Lot(ロト) 著名な例: 割愛(私は読んでいないのでわかりません)
ヘブライ語、Lot (ロート)より。「覆い」という意味だとか。
旧約聖書では、アブラハムの甥で、悪の都ソドムに住んでいた義人の名前です。
ソドムとゴモラの町が神に滅ぼされたとき、ロトと二人の娘は逃げおおせますが、妻は禁を犯して町の方を振り返ったため塩の柱になります。
山に逃げたロトと二人の娘がどうなったのかは、18禁(?)。
INDEX に戻る
<M の部>
- Mary, Maria, Marie(メアリー、マライア、マリー、マリア) 著名な例: たくさんあります
ヘブライ語、Miryam (ミルヤーム)起源というのが有力です。
意味は、「ヤハウェの贈り物」「ヤハウェは高く在す」「反逆」「強い」「苦い」など、本によってまちまちです......。
旧約聖書では、十戒で有名なモーゼの姉の名前 (邦訳では、「ミリアム」)。
ギリシャ語では Mariam (マリアム)になりました。新約聖書では、聖母をはじめ、多くの女性の名前になっています。
- Matthew(マシュー、マタイ) 著名な例: 赤毛のアンの養父(?)
ヘブライ語、Mattityah (マッティトヤー)あるいは Mattanyah (マッタンヤー)より。「ヤハ(神)の贈り物」という意味だそうです。
ギリシャ語では、Maththaios (マッタイオス)になりました。「日本マタイ株式会社」(←勝手にリンク) は「麻袋」で、Matthew とは無関係です。
- Messiah(メサイア、メシア)
ヘブライ語、Mashiach (マーシーアハ)より。「(頭に)香油を塗られた人」の意です。
古代イスラエルでは、王を任命する際に、王の頭に香油を注いだようです(サムエル記上10章1節ナド)。祭司(聖職者)も香油を注がれました(出エジプト記30章22節ナド)。
外国の侵略にたびたび遭って、独立を失った古代ユダヤ人が待ち望んだのは、王のような救い主でした。そこで、「メシア」が「救世主」の意味になりました。
「メシア」のギリシャ語訳が、Khristos (クリストス) つまり「キリスト」です。イエスを 「キリスト」 と認める宗教がキリスト教です。
- Micah(マイカ、ミカ) 著名な例: ?
ヘブライ語、Mikhah (ミーカー)より。「誰が(ミー)ヤハウェ(神)のようであろうか? [いや、だれも] 」を意味する Mikhayehu (ミーカーイェフー)の省略形です。
旧約聖書では、預言者の名前で登場しています。
- Michael(マイケル、ミヒャエル、ミカエル) 著名な例: たくさんあります
ヘブライ語、Mikha'el (ミーカーエール)より。「誰が(ミー)神(エール)のようであろうか? [いや、だれも] 」という意味です。
有名な大天使長の名前。フランス語の「ミシェール」、ロシア語の「ミハイル」も同じです。
- Moses(モーゼズ、モーゼ、モーセ) 著名な例: 略
ヘブライ語では、Mosheh (モーシェ)。「(水の中から)引き上げられた者」という意味だと説明されています(出エジプト記2章10節)が、
本当は古代エジプト語で、「息子」という意味だそうです。「トトメス(トートの息子)」、「ラメス(ラーの息子)」などの「メス」です。
「十戒」で有名な古代イスラエルの指導者。「モーシェ」だと知っていても、「モーゼ」と呼びたくなります。
INDEX に戻る
<N の部>
- Nahum(ネイハム、ナホム) 著名な例: ?
ヘブライ語、Nachum (ナフーム)より。「慰め」という意味。旧約聖書では、預言者の名前です。
キリストの伝記に登場する村「カファルナウム(カペナウム)」は、「ナホムの村」という意味だそうです。
- Naomi(ナオミ) 著名な例: ナオミ・キャンベル
ヘブライ語、No`omi (ノオミー)より。「快い」という意味です。ほかに、旧約聖書に登場する「ナアマン」や、キリストの奇跡で有名な町「ナイン」も同じ語源のようです。
- Nathan(ネイサン、ナタン) 著名な例: ?
ヘブライ語、Natan (ナーターン)より。「(彼は)与えた」という意味です。
応用形として、「神がお与えになった」という意味の名前「ナタニエル (Nathaniel)」・「ナタナエル (Nathanael)」、
「ヤハウェがお与えになった」という意味の「ネタニヤ (Nethanjah)」があります。元イスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフ (Binyamin Netanyahu) 氏の姓はこれですね。
- Nehemiah(ニエマイア、ネヘミヤ) 著名な例: ?
ヘブライ語、Nechemyah (ネヘムヤー)より。「ヤハウェは慰め」という意味だとか。旧約聖書では、古代バビロニアに滅ぼされたユダヤの復興に努めた人の名前。
- Noah(ノア) 著名な例: ノア(←そのまんまやんけ)
ヘブライ語、Noach (ノーアハ)より。「休息」「慰安」といった意味だとか。箱船(方舟)で有名な人ですね。
INDEX に戻る
<O の部>
- Obadiah(オバダイア、オバデヤ) 著名な例: ?
ヘブライ語、`Ovadyah (オーヴァドヤー)より。「ヤハウェの下僕」という意味。旧約聖書では、預言者の名前です。
- Obed(オベド) 著名な例: ?
ヘブライ語、`Oved (オーヴェード)より。「下僕(ヤハウェの)」という意味です。旧約聖書では、ダビデの祖父であり、エッサイの父親。ナオミの義理の息子。
INDEX に戻る
<P の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<Q の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<R の部>
- Rachel(レイチェル、ラケル) 著名な例: ?
ヘブライ語、Rachel (ラーヘール)より。女性の名前です。「(雌の)子羊」という意味だそうです。
旧約聖書では、ユダヤ人の伝説的先祖ヤコブ(イスラエル)の最愛の妻の名前。
- Rebecca(レベッカ)、Rebekah(リベカ) 著名な例: 割愛
ヘブライ語、Rivqah (リヴカー)より。意味は、「雌牛」なのだそうです。旧約聖書では、ヤコブ (イスラエル) の母親の名前。
雌牛が豊穣のシンボルだったことを考えると、それほど悪い名前ではありませんね。なお、「Rebecca」は、ラテン式のつづりです。
- Ruth(ルース、ルツ) 著名な例: ?
ヘブライ語、Rut (ルート)より。「友情」という意味に解されています。旧約聖書「ルツ記」の主人公。でも、一読してみると、
影の主人公は ナオミですね。
INDEX に戻る
<S の部>
- Salome(サロメ)
バプテストのヨハネの生首で有名な女性の名前。ギリシャ語風ですが、実はヘブライ語 Shalom (シャーローム)に由来する名前です。
意味は、「平和」......。
- Samson(サムソン)
女性デリラに裏切られたことで有名な怪力の男性の名前。ヘブライ語では、Shimshon (シムショーン)と綴られています。太陽(shemesh シェメシュ)に関係のある名前です。
- Samuel(サミュエル、サムエル) 著名な例: サミュエル・ウルマン(詩人)
ヘブライ語、Shemu'el (シェムーエール)より。「神(エール)の名前」という意味です。旧約聖書の神の名前については、「ヤッホー」のページをご覧ください。
- Sarah(セーラ、サラ) 著名な例: サラ・コナー(っていませんでしたか?)
ヘブライ語、Sarah (サーラー)より。「女王」という意味だとか。旧約聖書に登場するサラは、元の名を「サライ (Sarai)」といいましたが、神によって改名されます。
ちなみに、サライの意味は「戦いを好む女」「女戦士」だったようです。雑誌の「サライ」(Serai) はアラビア語で 「宿」。関係はないようです。
- Satan(セイタン、サタン)
ヘブライ語、Satan (サーターン)より。元々は一般名詞で、「中傷者」「告発者」という意味。人間の罪を神に告発する天使 (旧約聖書の『ヨブ記』を参照)。まもなく、悪魔の名前になりました。
- Sharon(シャロン) 著名な例: ?
ヘブライ語、Sharon (シャーローン)より。「平原」という意味。イスラエルの地中海沿いの平原が「シャロン」です。「シャロンの薔薇」が有名ですね。
- Simon(サイモン、シモン)、Simeon(シメオン) 著名な例: サイモン&ガーファンクル (←古すぎ)
ヘブライ語、Shim`on (シムオーン)より。「ム」で口を閉じた後、一瞬のどを詰まらせてから「オ」を発音してください。(神が祈りを)「聴く」という意味だそうです。
- Solomon(ソロモン) 著名な例: ソロモン・ブラザーズ(多国籍企業複合)
ヘブライ語では、Shelomoh (シェローモー)と綴られています。古代イスラエル王国最盛期の王様。「平和な人」という意味だそうです。富と権力と知恵を極め、
「ソロモンの栄華」 とのちのちまで語られます。が、膨大な財政支出のツケは大きく、肝心の王国はソロモンの死後すぐ分裂して衰退してしまいました。
- Susanna(h)(スザンナ) 著名な例: (フォスターの民謡)
ヘブライ語、Shoshannah (ショーシャンナー)のギリシャ式つづりから。現代ユダヤ女性の名前としての発音は、「ショシャナー」。「百合(ゆり)」という意味ですが、現代のユリとは異なる、という説もあります。
INDEX に戻る
<T の部>
- Tobiah(トバイア、トビヤ)、Tobias(トバイアス) 著名な例: ?
ヘブライ語、Toviyah (トーヴィーヤー)より。「ヤハウェ(神)は善良(恵み深い)」という意味です。
愛称 Toby (トビー)のほうがメジャーでしょう。
INDEX に戻る
<U の部>
- Uriel(ウリエル)
ヘブライ語、'Uri'el (ウーリーエール)より。「神(エール)は私の光」という意味です。大天使の名前ですね。
INDEX に戻る
<V の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<W の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<X の部>
該当する名前はありません。
INDEX に戻る
<Y の部>
- Yahweh(ヤハウェ) 旧約聖書の神の名前。
→ 「ヤッホー」のページをご覧ください。
INDEX に戻る
<Z の部>
- Zachariah(ザカライア)、Zacharias(ザカライアス) 著名な例: ?
ヘブライ語、Zekharyah (ゼカルヤー)のギリシャ式つづりより。「ヤハウェ(神)が覚えてくださった」という意味だとか。
愛称は Zack (ザック)。
- Zechariah(ゼカライア、ゼカリヤ) 著名な例: ?
ヘブライ語、Zekharyah (ゼカルヤー)より。「ヤハウェ(神)が覚えてくださった」という意味。旧約聖書では、預言者の名前。
- Zion(シオン)
もともと人名ではありませんが、特に日本では花の 「紫苑」 と引っかけて名前にする人もいるようですので、挙げておきます。
エルサレムにある丘の名前。ヘブライ語では、Tsiyon (ツィーヨーン)と発音されます。シオン (Sion) はギリシャ読みです。古代イスラエル王国の王宮があった場所で、聖地の代名詞になっています。
いわゆるユダヤ人の祖国回復運動は、シオンの名を取って「シオニズム (Zionism)」と呼ばれました。
INDEX に戻る
今後は、ヘブライ文字の PNG ファイルを増強する予定です。
「ナオミ・キャンベル」のページへ戻る
「ヘブライの仮庵」表紙へ
Copyright (c) 1996-2005 Entaro NAGATANI, JAPAN.
ご意見はこちらへ
なお、私は聖書の神を信じていませんので、布教はお断りします。