2017/12/29 India Baranashi

朝5時半にホテルを出て、タクシーから降りてここに来るまでの光景を私は一生わすれることは ないでしょう。聖なるガンジス川がすこしづつ、近づくにつれ、心がざわついていきます。朝靄の中、たどりついたガードで緊張は一気に高まりました。いよいよ、聖なるガンガーにボートは漕ぎ出していきました。岸に近づいては、遠ざかりまた近づく。霧は晴れそうになく、時々遠くにこの地を最後の場所に定めた金持ちのヒンズー教徒が建てた寺院がうっすらと見えます。神秘の国、インドの世界が目の前にひろがっています。とうとうガンガ―にやって来た実感に包みこまれた時が流れていきます。

舟はゆらゆらと川岸に沿って、ガンジス河を流れていきます。あいかわらず、朝霧でほとんどガードの建物は見えません。しかしところどころで、沐浴する人、洗濯する人、同じようにボートに浮かべてお供えおみやげの置物を売る人を見ることができました。そして、舟は木材から煙のでているところのある大きな広場のようなところで止まります。

そして、霧の向こうに2、3箇所赤々と炎のあがっているところがあります。そう、まさしくいま火葬が行われているのでした。

たくさん見えるはずのガートもガンガーの日の出もみることはできず、水葬の遺体が流れることもなくボートツアーは終わりました。
朝の活気を取り戻した街には、道に這いつくばって鐘をならしているものごいの方が、足が片方ない方が、足首からさきがない方が道端にいました。自分の人生や世界観、考え方に何か衝突した時間でした。

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