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究極超人あ〜る '97 さんごの迷い道もくじ |
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1 成原博士
東京都練馬区諫坂町――環状七号線と西武池袋線の交差するあたりにその町はあった。一軒一軒は個性的なはずなのに、全体を見ると画一的に見える街並み。まるでフラクタル図形のような景観が広がっていた。東京の住宅地にはよくある景色である。 |
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2 あ〜る
土曜日の朝。青い空に夏の太陽が南中を目指して昇り続けていた。 |
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3 メカ成原
ちょうど、成原博士が自分の研究所で高笑いしていた頃だった。 |
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4 椎子
「こんにちはー、しいちゃんいるー?」 |
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5 ふたたび成原博士
「しいちゃんっ、行ってみよう!」 |
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6 小夜子
「ちょっと早すぎたかしら」 |
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7 鳥坂
「あ〜るくん、大丈夫?」 |
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8 千里
千里は、ディジタルハンディカムを構え、屋上で繰り広げられるレイバー戦を撮り続けていた。ファインダー越しに見える二体のレイバーにすっかり魅了されていた。 |
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9 郷子
「あ、さんごさんっ、待って!」 |
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10 ふたたびあ〜る
あ〜るは、成原博士が遺棄したレイバーに乗り込んだ。コックピット前面のボンネットははぎ取られてしまい、操縦席がむき出しになっていた。瓦礫の散らばった屋上にメカ成原の黒いレイバーが立っているのが直接見えた。 |
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11 たわば
数時間後――。 |
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12 さんご
椎子は、さんごを心配していた。自宅に電話をかけても留守番電話が応対するだけであり、区役所の方に電話しても「風邪で休んでいる」との返事だった。 (了) |
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あとがき
いやぁ、まいった、まいった(^_^;)ゞ。こんなに時間がかかるとは思いもよりませんでしたよ。でも、完成を待っていた人なんかいるのかなぁ? |
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